今市いちご
主人公。子どもっぽくて、特技や趣味、夢がないのが悩み。しかし、自分で言ったことは曲げない性格。妖精のサン、ムーンに出会ってプリキュアに。シンボルカラーはピンク
宇野ゆき
通称うのゆき。明るくて結構賢い。何事にも前向き。いちごとはあまり関わりがなかったが、芯の強さに惹かれる。シンボルカラーは水色
星野ゆな
成績優秀でしっかり者だが、いちごよりもテンションが高い。男子に人気がある。しかし、莉世の芯の強さに惹かれる。シンボルカラーは黄色
サン
空から降ってきたムーンライト王国の妖精。白猫の姿だが、二足歩行。語尾にサンが付く
ムーン
空から降ってきたムーンライト王国の妖精。黒猫の姿だが、二足歩行。語尾にムンが付く
人間版サン(参島(さんじま)たくと)
茶髪で、赤色のタレ目をしている。フラワーベル中学の数学教師をしている。ハンサムで、生徒からモテる。
人間版ムーン(月野はやて)
黒髪で、青色の切れ長の目をしている。フラワーベル中学の国語教師をしている。クールなイケメンで、生徒からモテる。
プリマホ
プリキュアに変身するための道具。五つ集まると、どんな願いも叶えてくれる。しかし、適合者の願いしかきかない。適合者でない者が願うと、体が粉々になって消える。
黒十字軍
プリマホを狙う組織。世界改革を野望としれおり、そのためなら何でも犠牲にする。もちろん、自分の命すら犠牲にする
ハンニャバル
黒十字軍・ルーキンス軍の半魚人の男。身なりや言葉使いは紳士的。
サーキンス
黒十字軍・ルーキンス軍の女。人間の姿をしているが、カマキリによく似た怪物
ジロベエ
黒十字軍・ルーキンス軍。化け物カエルの怪物だが、人間の姿をしている男
ルーキンス
黒十字軍の第三幹部。ルーキンス軍を率いており、実力は確かだがまぬけ。トンボの怪物。上司のハッバが苦手。
ハッバ
黒十字軍ボスの側近。幹部たちをまとめ、ボスの指令を伝える。ボスの野望のためなら、どんな手段でも使う。カブト虫の怪物。
他にも出しますが、とりあえずこの辺でとめときます
プリキュアたちの容姿
いちご
薄いピンクの髪の毛を肩下まで伸ばしており、下ろしている。
変身後
髪が足まで伸び、濃いピンクのツインテールになる。そしてピンクの着物ロリータを着る
「明るく輝く希望の光!
キュアフェアリー!!」
ゆき
水色の髪の毛を腰まで伸ばしており、ポニーテールにしている。
変身後
髪が足まで伸び、三つ編みの髪型になる。 そして水色の着物ロリータを着る
「優しく輝く愛の光!
キュアハッピー!!」
ゆな
肩甲骨までの長さの金髪をしている。
変身後
腰まで伸びて、パーマがかかる。そして黄色の着物ロリータを着る
「凛々しく輝く知性の光!
キュアフラワー!!」
【第1話 キュアフェアリー誕生】
「今日からこの学年の数学の担任をします。参島たくとです」
「同じく、今日から国語の担任を設けた月野はやてだ。」
新学期が始まって、クラス替えで見事に友達と離れた私。テンション下がって新しい先生どころじゃないよ…
「参島先生と月野先生、かっこよすぎじゃない?」
「私、参島先生派!」
「え、私は月野先生がいい!」
そんなに新しい先生ってかっこいいの?
そう思ってチラリと見てみる。
確かに、かっこいいけど…なんか、悲しそうな目をしてる気がする
カツン
「っ、え?」
参島先生から、なにかキラキラ光るものが落ちた。でも、他のみんなは気付いてない。…見間違いかな?
カラン
次は月野先生からだ。やっぱりなにかキラキラ光るものが落ちてる。
私は先生の後を追うことにした。幸い、先生のファンの子もいっぱいいたから、その中に紛れ込むことができた。
でも、それを拾うのは私だけだった。
ほろほろ、ころころ、カツンカツン
私は先生に今まで落とした光るものを渡すことにした。
「失礼します」
「おお、今市か。どうした?」
「……」
国語準備室に行くと、参島先生も月野先生もいた。ちょうどいい
「先生の落し物を持ってきました」
キラキラ光るものは全部袋に入れておいた。
2人はそれを見ると、驚いたように私を見た。
「あ、ありがとう」
「はい。では失礼しました」
「今市」
出ようとすると、月野先生に呼び止められた。
「はい?」
「このこと、絶対に誰にも言うな」
「は、はあ…。分かりました」
さっきの月野先生、なんだったんだろ。
帰りながら考えていると、どこからか声が聞こえる。キョロキョロしても、誰もいない
「なんだろ…っむぐ!!」
そ、空からなんか降ってきた!!
「ん、んー!むぐぐ、むごー!」
い、息が…!
やっとのことで引き離せた物体は、白い猫だった。赤い目がタレている
「お待ちなさい。お友達がどうなっても良いのですか?」
「おまえ、ムーンをどうしたサン!?」
「しゃ、喋った!!てかあんた誰っ!」
前には紳士的な服を着た男の人。そして喋る猫。…なにこのカオスな空間!!
「あなたのお友達がどうなるかは、あなたの行動次第ですよ。さあ、プリマホの在り処を教えなさい」
「プリマホのありかはサンにもわからないサン!だけどわかったとしても、おまえにはぜったいおしえないサン!!」
「こうなったら力尽くで行きますよ!」
男の人がカマキリみたいな怪物になる。そして、人型の紙を木に投げた。
その紙は、不思議と木にめり込んで怪物になった。
「サイテイーダァァ!!」
「ギャーー!!!何これぇ!!?」
「これはサイテイーダだサン!あいつはハンニャバル…黒十字軍のいちいんだサン!」
サイテイーダ?黒十字軍?
「とにかく、サンとこのままにげてほしいサン!おまえはサイテイーダにはかてないサン!伝説の戦士・プリキュアが助けてくれるまでにげるサン!」
「サイテイーダ!!」
「うわっ!」
「逃げても無駄ですよ。そもそも、プリキュアなんていないんですよ。」
サイテイーダのツタに足を叩かれて、私はこけてしまった。そんな私を庇うようにサンは立つ
「この子はかんけいないサン!手を出すなサン!それに、プリキュアはいるサン!!」
「じゃあなぜあなたを助けてくれないのですか?それはプリキュアがいないからですよ」
「ッ、いるサン!!」
「サイテイーダ、やってしまいなさい!」
サイテイーダがサンに攻撃をする。
フラフラになっても立ち上がるサン。
…私、なにやってんだろ。立ち上がらなきゃ。自分より小さな体に守られてちゃダメだ 。
それに、サンの信じる気持ちを否定されるのは、すごくイヤだ!!!
「いるよ!!」
「サン…?」
「プリキュアはきっと…ううん、絶対にいる。だから私は、サンの信じる心を否定したあんたを許さない!!!」
「サン…!」
「ふん、なにを言いますか。サイテイーダ、2人まとめてやってしまいなさい」
「サイテイーダ!!」
サンは、私が守る!!
すると、私の胸からピンク色に輝くものが出てきた。手に取ってみると、光は消えた。
「プリマホ…!」
ピンクの宝石に縁取られたそれは、スマホのような形をしていた。
「それを使って変身するサン!!」
「うん! !
プリキュア!シャッフルマーガレット!!」
私の体は光に包まれて、変身した。
「明るく輝く希望の光!
キュアフェアリー!!」
「プリキュアだと!!?」
「プリキュア!!」
私がプリキュア…?
これなら、サンを守れる!