このスレの説明()
・ただの思いつきスレ立て
・久しぶりですね葉っぱさん
・放置アリ
・人来たら話したいけど来ないの確定だから諦めてるスレ
ので、殆ど数字が進まないスレです。
オリキャラとか考えてもすぐ忘れるヤツ((
黒尾さんに弟居たら素直なかわいい子が良いなと思う今日この頃だけれど黒尾さんは単体がクッソ可愛いし、木兎さんのコンビもすごく好き。そこにオリキャラ入るのがたまに気に食わないのが自分です((
いやもうお兄さんだったら全然かもん
お兄さんに愛されるのが良いよね、黒尾さんお兄ちゃんっぽいから弟になってほしい切実に。
何かあったら無言で隣に座って慰めてくれたりしてさ!
「てつろー、今日何かあった?」
「・・・なにも」
「にいちゃんに話してみ」
「・・・何でもないって」
鉄朗はそう言って笑顔を張り付けるが誰が見てもバレバレな表情だ。
__笑顔が歪んでる__
何度も言われた言葉。
初めてそう言われたのはいつだっただろうか。
昔の事のハズなのに、昨日の事の様に思い出せるのは何故だろうか。
最初に言って来たのは仲の良い奴ではなかった。けど仲が悪いわけでもなく用がある時に喋る程度のクラスメイト。そいつと俺が所属するグループは違って、お互い名前しか知らなかったくらいだ。そんな奴にクラスで盛り上がっている時に言われた。
その言葉のおかげでクラスの雰囲気はぶち壊しで、オレの立ち位置があやふやになったのもそれと同時だった。その日から仲が良かった奴等とはあまり話さなくなって、その代りアイツが毎日をとても充実しているように送り始めた。
あぁ、思い出したくなかったことを、、、。
今回はあの時とは違う。
いや、共通する部分二つある。
一つはクラスでの立ち位置が危うくなったという事だ。また遠巻きにされる可能性が高い。
もう一つはアイツ≠ェいる事だ。
なんと転入してきたのだ。しかも俺と同じクラス。
目が合ってすぐに言い放った言葉
__笑顔が嘘くさくて気持ち悪い__
歪んでるんじゃなかったのかと思わず言いそうになった。
いや、問題はそこじゃないのだ。別に言ってくれるのは構わない。ただ場所を考えてほしかった。
あの頃の事を知らない夜久や海、研磨達もいたのだ。皆の前で言ってほしくなかった。
図星だから、笑顔が歪んでるのも気持ち悪いのも自覚してるから。
だからあの時いつも通りに振るえなかった。
いつものように笑って誤魔化すことも、冗談に乗るようなことも何も出来なかった。
悔しかった。目の前で俺だけが分かるように笑っていたアイツに、大切な人達にキレイな嘘もつけずに呆然としてしまったことが。
「ホントに、何もなかったから」
弟は小さい頃から俺よりも周りをよく見ていて少し大人びていた。
俺よりも落ち着きがあると思いきや、年相応に笑って、たまに面倒なことをするりと回避して、自分の気持ちを隠して周りを優先していた。
俺なんかよりとても周りから信頼されていた。
けど、俺はアイツの兄貴だからアイツがキレイな嘘をいつも吐き続けているのは分かっていた。辛そうな表情をするたび、ほんの少しだけでも心が軽くなるように隣に座っては話を聞いていた。けどそれも嘘で、俺に心配をかけまいとしていた。
けど今回はそんな嘘も吐けないくらい辛いことがあったようだ。
「ホントに何もないならそんな顔しないで。俺の方が辛くなるよ」
「・・・だいじょうぶ、だから」
あぁ、本当にとても優しい奴だな。
俺なんかよりもとても優しく繊細で、、、。
ピンポーン、静かな空間にインターホンの音が響く。
鉄朗から一度離れ、インターホンのカメラの画面を見ると赤いジャージを着た学生たちがいた。研磨もいるからチームメイトなんだろう。
「鉄朗、大切な人達が来たみたいだけど」
「・・・今日はわりぃけど」
「うん、わかった」