猫田のことが気になって仕方ないに似た物語を書きます‼
登場人物はほとんどオリジナル‼
物語の中のミステリー(?)が似ているのでここに立てました‼
猫田のことが気になって仕方ない。のキャラも出す予定です‼
>>2 登場人物
>>3 スタート!
☆登場人物☆
赤崎 埜々香(あかさき ののか)
毒舌。スポーツ・成績共に抜群。
通称のっかー。大和のことが……⁉
ごめんなさい、時間ないので>>3に続く‼
宮瀬 大和(みやせ やまと)
優しくて、クール。スポーツ・成績共に抜群。
大和と呼ばれることはほとんど無い。
「新しいお友達を紹介しまーす!」
お友達って……作る気ないし。
私は、赤崎 埜々香。小学6年生。最近転校してばっかり。いわゆる転勤族ってやつ。
今回も、そう長くは無いだろうな。
「赤崎 埜々香です。のっかーって呼ばれてます」
「じゃ、赤崎さん宮瀬さんの隣に…」
宮瀬?どこか分からないんだけど。
私がおどおどしていると、一番前の席のポニテ女子が、斜め後ろを指差した。
…ここってことね。そこは、一番廊下側の二番目だった。
私は隣の宮瀬という男子をちらっと見る。どんな子かくらい、知っといた方がいいよね。
「よろしく」
そう言った宮瀬の顔は、猫…だった。
「えええええ⁉何でぇ⁉」
「どうしたの、赤崎さん」
私が驚きで叫んでいると、先生が声をかけた。
「えええええ⁉何で注意しないの⁉絶対なんか被ってるでしょ⁉」
私は勢いのあまり、椅子から立ち上がり、壁に手を付く。
何で注意しないの⁉この状態で‼
「え…」
「赤崎…さん?」
私はみんなの反応に、更に驚き、床に座り込んだ。
何でこんなことになるんだよ〜!
私が座り込んだからか、宮瀬は「おい、大丈夫かよ」と言い、私に手を貸した。
私は宮瀬に引っ張られながら立ち上がって顔をまじまじと見る。その顔はどう見てもやっぱり……
「やっぱり猫じゃん!」
「え…⁉」
私の叫び声に、クラス全員が絶句した。
中間休み、私は朝の状況を整理していた。
どうやら、私以外には人の顔に見えてるらしい。
それって、どういうことなんだろ。
でも、そこまでしか考えられなかった。
だって…
「ねえ、のっかー!どこから来たの?」
「彼氏とかいたの?」
「友達ってどれくらい?」
「好きな食べ物ってなに?」
いわゆる質問攻めにあっている。
これは毎回そうなんだけど。今回はうるさい方だ。
私はひとつも答えずに宮瀬について考える。
初対面なんだよね。なのに何で私だけ…
そこへ、私の席を教えてくれたポニテ女子がやって来た。
「ねえ、私犬川 晴海。のっかー、よろしくね」
晴海って言うのか。
「よろしく」
私がそう返事した途端、クラスメートが騒ぎ出した。
「え、晴海だけずるい」
「みんなで自己紹介してこーぜ」
「いいね!賛成」
とまあ、こんな感じで自己紹介することになったらしい。
前の学校のクラスメートなんて覚えてないのに、ここは覚えちゃいそう。
「名簿順だからね!」
「私、明塚 紙音」
しおんって、今まででも初めて聞くな。
「おれは犬江川 諒太」
名前長い‼これは1年の時大変だった系?
「私、犬川 晴海!よろしく!」
さっき聞いたとこなんすけど。
「ぼく海野 亜也」
「さっきーは、絵堂 さきの!」
こんな感じで自己紹介が終った。
でも、私が気になったのは宮瀬の自己紹介。
「俺宮瀬 大和」
ここは気にならなかったんだけど。
その後、晴海がこう言った。
「宮瀬ってイケメンだよね」
どうやらイケメンのようだ。私には、猫としか言いようがないけど。
「じゃあ学級代表を決めようと思います‼やりたい人、挙手!」
先生がそう言った途端、ざわついていた教室が一転し、静まり返った。
「……………」
「あ…こういうときは静かになるのね…」
先生も呆れ気味。
ていうか、このクラスやる気なさすぎ!前の学校なんて立候補した人の中から選挙出来るくらいの人数だったのに。
「じゃあ、今年も推薦で…」
「ハイハイ!私は晴海がいいと思う‼去年もやってるし!」
先生が推薦で…と、説明し終わる前に、紙音(だっけ?)が、てをあげる前に発言した。
クラスの半分くらいがさんせー、と声をあげる。
私もよく分からなかったから、適当にさんせーと言っておいた。
「じゃあ、女子は犬川さんでいいですか?」
先生も意見がまとまってきたことにほっとしたのか、クラス中を見渡してそう言った。
その時、
「異義アーリ!のっかーでいいんじゃない?」
「え、私…⁉」
何で私なんだろ……
そう思っているうちに、晴海にさんせーと言っていたと思われる人までが異義なし!と言った。
「のっかーって結構はっきりしてるし、あっさりっぽいし、頼れそう!」
「それな〜!」
……いや、カオスだわ。このクラス。
「じゃあ、赤崎さんで…」
うわ、私に決まっちゃうじゃん、と思った時、晴海が手を挙げた。
「ダメ!のっかーこの学校初めてだし嫌がってるじゃん」
「え、そうなの⁉」
晴海の発言に、驚きを隠せないクラスメート達が聞いてくる。
「別に……いやではないけど」
「じゃあ、女子決定!」
私が返事をした瞬間、誰かが勝手にまとめた。
いや、まとめるなよぉぉ!
多分、先生もそう思っていると思う。
「つーことで、男子決めてこー!」
誰かがいきなりそう言って、男子を決め始めた瞬間、クラスのほとんどが声をあげた。
「いやもう男子は決定っしょ‼」
「え、誰⁉」
疑問になってそう声をあげたのは、私だけだった。
何でみんな分かるのよ!
「え…宮瀬」
来たぁぁ!宮瀬だったら猫顔の秘密探れるかもだし、一番無難。
「のっかーはどう思う?」
私はそう聞かれたけど、その前に宮瀬をキラキラの目で見て、「よろしくな!」と言っていた。
放課後、私は晴海に呼び出されていたから、教室で待っていた。
すると、教室のドアが開いて、晴海が入ってきた。
「ねえ、何?」
私がそう聞くと、晴海は唇を噛み締めてこう言った。
「……チョーし乗るんじゃないわよ!」
「…へ?態度ちがくね?ぶりっこ?」
晴海は私のきょとんとした様子に呆れてため息をついた。
「学級代表は私がなるものでしょ!」
「え、なら立候補したらいいのに」
「だから、推薦されてこそ、でしょ!」
どうやら、プライドみたいなのがあるみたいだ。
「それに、宮瀬と一緒になったからって……」
晴海はこれ以上言いたそうだったけど、私は遮った。
「もういいよ。別に関係ないじゃん」
すると、さっきよりすごい目付きで私を見た。
「…………………明日から、ハブにするわよ………」
「…………?好きにすれば?」
「く……………」
にしても、ハブ宣言とか初めてだし、そもそも言うものなの?
とりあえず今日は家に帰ろ。そして、私は宮瀬が見ていたのにも気づかず家に帰った。
翌日、私は朝イチに宮瀬とばったり遭遇。
「おっはー!」
「昨日大丈夫だったんかよ」
私が挨拶するのと、宮瀬の声が被さってしまう。
「え、昨日?」
「……晴美のことだよ」
宮瀬はさもあきれた様子で私を見る。
「ほっとけばいーじゃん」
別に、私が気にする必要性なんてどこにもない。
ただ、一人で過ごすのなんて慣れてるから。
「……そーいうとこ、前向きだよな、赤崎って」
「へ?」