・更新は非常に遅い
・文才は無い事に幾ばくか定評のある程
・やや一部キャラ贔屓や出番のバラつきなどが有る
・ノベル風に物語が進行する
弾丸論破に置いてオリキャラ視点で仲間達と愉快に不愉快に学園生活を過ごすだけの話ッス。77期生の方々は登場するかは不明なので、期待は程々にッス。
《 設定 》
《 名前 》咲季島春香
《 読み 》Sakisima haruka
《 超高校級の才能 》超高校級の選択力
《 年齢 》16
《 胸囲・身長 》83cm・172cm
《 出身校 》霧ノ森女学院
《 好きな物 》みたらし団子
《 嫌いな物 》規律、ルール
《 性格 》とある事情により常に一匹狼を貫いているが、基本的には善人。感情の起伏が少ない。どんな状況にも表面的には狼狽えないが、精神力自体は人並みなので後々思い悩む事もある。規律やルールが嫌いなのは素行不良だからではなく、行動を制限されるのを嫌うから。
プロローグ《 希望の学園と絶望の高校生 》
「 こんな物かしらね。 」
滑らかにペンを動かすと、完成した計画表を見つめる。
不備がないかと隅々までチェックすると、少し休憩とばかりに椅子の背に凭れた。
....私が予定を書き記している理由は、
いざと云う時のために慌てない為の常套手段として、私に定着しているからだ。
勿論今行っている計画表作りも「いざと云う時」の為にしている事だ。
「 あんな高校に入学するのだから、あらゆるアクシデントも想定しておかないとね 」
予め説明しておこう。
今年に私が編入するのは「私立希望ヶ峰学園」、
才能を持つ所謂『超高校級』の生徒をかき集めた、政府特認の超特権的な学園である。
正直、私に入学する資格があるとは思えない。
私が他人より優れている所と言えば、少し物事に対して慎重な事くらいだろうか。
だからこそあんな不明瞭な才能で入学する事になったのだろうが....
「 ....超高校級の選択力って何でしょうね 」
希望ヶ峰は特殊な才能の生徒も招き入れるとは言っていたが、
まさか此処まで懐が広いとは思わなかった。
確かに私はじゃんけんで負けた事はないし、四択問題でミスをしてしまった事もない。
だが、それならば『超高校級の幸運』や『超高校級の洞察力』で入学するというのが自然ではなかろうか。
「 これ以上考えるのはよしておきましょう。 」
「 明日入学式に行かなければいけないし、早目に寝て体を休めるべきよね。 」
私は一旦頭を落ち着かせると、歯磨きや入浴を終えて直ぐ様眠りについた。
《 追加説明 》
初期集中力 ★★★★★★
初期発言力 ★★★★★
《 選択力 》・・・咲希島固有のスキル、正しい選択肢を選んだ際の好感度上昇率が高くなる。
《 警戒 》・・・感情に左右され難く、感情による補正が掛かり難い。
超高校級の選択力があるのに正しい選択肢を選んだ際の好感度上昇率が高くなるだと!?
オリジンロンパっての見たことなくてすまんな
確かにそうッスね、ちょいと理屈的に可笑しいかもしれないッスね、すんません。
オリジンロンパは「ダンガンロンパ」という作品の二次創作なので、コレ自体が本家の改編という訳ではないッス。
《 選択力 》・・・咲希島固有のスキル、好感度上昇チャンスのある選択肢が出た場合、即座に適切な答えを把握できる。
いや、可笑しいと思ったわけではなく、感心してたんだよ
よくそんな設定思いつくなぁと
とりあえず期待してるゾ
センスが溢れてる
ちょっとダンガンロンパ見に行ってくるわ
ありがとうございまする、執筆は遅めですが期待に添える様頑張るッス!
10:匿名さん:2019/10/08(火) 21:12 ID:QMgクッ…小説家になろうには無かったか…
11:三弦色 すみれ ◆96:2019/10/08(火) 21:17 ID:exU 《 希望ヶ峰学園 校門前 》
「 ある程度予想は出来ていたけど、それにしたって凄い迫力ね 」
計画表を作り終えた次の日、私は入学式の為に、希望ヶ峰学園へと足を踏み入れようとしていた。
予めネットで学園全体の画像を見ておいたのだが、やはり写真と実物ではスケールが段違いだ。
...この学園で、これから私は、同じく超高校級の人達と学園生活を送っていく。
その中で自分がどの様に成長し、やがてどんな人間になるのかには大いに興味がある。
「 勿体ぶった事を言っているけれど、とりあえず中に入ってみない事には始まらないわね。 」
私は決意と希望を胸に秘めて、校門を潜る。
そしてついに、校舎の中へと歩みを進めようとした瞬間、
視界が
ぐにゃりと
歪んで、
二次創作的なのはあったが…
13:三弦色 すみれ ◆96:2019/10/08(火) 21:18 ID:exU >>10
元はゲームなので、ダンガンロンパで検索すれば内情が分かると思うッス!
ビデオゲームってことはわかったで
15:三弦色 すみれ ◆96:2019/10/08(火) 21:20 ID:exU一応アニメもあります
16:匿名さん:2019/10/08(火) 21:22 ID:QMg 見たで
漫画もあるみたいだから…立ち読みしようかな(ザコ)
一章までならプレイ動画がYouTubeに載せられてるので、ソレを見たら何となく流れが分かると思います
18:匿名さん:2019/10/08(火) 21:25 ID:QMg明日にでも見とく
19:三弦色 すみれ ◆96:2019/10/08(火) 21:35 ID:exU 《 教室 1−A 》
咲希島「 ……こ、此処は何処なの? 」
目を覚ますと、周りには目の痛くなる様なド派手な色合いの教室が広がっていた。
窓には鉄板が打ち付けられており、天井を見れば監視カメラがこちらを向いている。
咲希島「 確か急に目の前が暗くなって、それから…… 」
駄目だ、何が起きたのを思い出す事が出来ない。
あのまま倒れて、ソレを見つけた他のクラスメートが運んできてくれたのか?
それならば、何で教室に居るのかという話になる。
思考を巡らせていると、机の上に乱雑に文字の書かれたメモを見付けた。
咲希島「 ……えーっと、入学案内ですって? 」
そこには、八時までに体育館に集合!来なかった子にはオシオキ!と汚い文字で書かれている。
咲希島「 …此処が何処かは分からない、何をしたら良いのかは分からない、今は兎に角情報が欲しい。 」
やるしかない。
私は覚悟を決めて、教室を飛び出した。
《 廊下 1F 》
咲希島「 ……痛っ?! 」
「 む……むっ?! 」
廊下へ飛び出した瞬間、誰かとぶつかった。
目の前が衝撃で暫く真っ白になり、やがて視界が広がってくる。
そこには……
「 な、なんだ……君が此処から出てきたのだな…… 」
太い眉に、赤色の大きな瞳と清潔そうな刈り上げられた髪。眉間には深い皺が寄っており、【風紀】と描かれた腕章を掲げて堂々と起立している。
一言で言えば、正に【生真面目】を形にした様な人だった。
「 君っ!痛いではないか!いきなり教室から飛び出してくるなんて、キチンと前を確認してから飛び出したまえっ! 」
咲希島「 は、はぁ… 」
その人の言葉には妙な説得力があり、思わず頷いてしまう。
「 うむ、分かってくれたのならいい。……此処から出てきたという事は君は僕と同じ希望ヶ峰の生徒なのだろう? 」
私は再度頷くと、その人は満面の笑みを湛えて、続けて言葉を話す。
「 ならば挨拶をしておかねばならないな! 」
「 僕の名前は石丸清多夏、超高校級の風紀委員で、座右の銘は質実剛健!お互いに切磋琢磨して頑張ろうではないか! 」
……いきなりの登場シーンに気圧されてしまったが、とりあえず私も自己紹介をする。
咲希島「 ……私の名前は咲希島春香、一応超高校級の選択力と言われているわ。 」
石丸「 ふむ、咲希島春香……良い名前ではないか!ご両親に感謝したまえよ! 」
なんというか……暑苦しい人ね。
悪い人ではなさそうだけど……余り関わりすぎると面倒になるかしら。
石丸「 そういえば、体育館に行かなければならないのだったな!……咲希島くん、僕は校門を潜った時に気分が悪くなり、倒れてしまったのだ! 」
石丸「 そして教室で目を覚まし、そこで見付けたメモには体育館に行けと書かれていたが……一人では何か危険があるかもしれない! 」
石丸「 そこで体育館に一緒に行きたいと思うのだが、どうだね? 」
……私は現状を把握出来ていないし、学園に関する知識は殆どない。
ならば、今のところは二人で行動するのが最善策だろうか。
咲希島「 分かったわ、一緒に行きましょう。 」
石丸「 了解した!……む、でも男女が二人で一緒に行動……ふ、不純だぁ! 」
私が歩みを進めようとすると、急に石丸くんは泣き出してしまった。
……基準が厳しいのか、涙脆いのか、その両方なのかは分からないけれど。
咲希島「 二人で行動しないと危ないって言ったのは貴女じゃないの、早く行かないと置いてくわよ。 」
石丸「 ま、待ちたまえ!せめて間隔を開けて歩くべきだ! 」
騒いでいる石丸くんを尻目に、私は体育館に向かうことにした。
咲希島「 …… 」
辺りを見回すと…表彰状や表彰台が沢山飾られている、それだけでもこの学園の凄さが分かる。
目前には巨大な扉が鎮座している。…罠ではないのか、という考えが頭を支配しているけれど、
石丸「 咲希島くん!早く扉を開けたまえよ!ただでさえ遅刻していると言うのに、こんな所で時間を取られてしまっては… 」
咲希島「 …分かっているわ、入りましょう。 」
いつまでも立ち止まっていても仕方ない、そう思い、私は思い切り扉を開けた。
《 体育館 》
「 お、アイツらも新入生か? 」
「 これで十六人、ですか…他に人が来る様子もありませんし、これで全員ですかね。 」
「 何というか…全然見た目の印象の違う二人だべなー。 」
…辺りから様々な反応が飛び交っているけれど、とりあえず聞いておきたい事がある。
咲希島「 えっと、貴女達は…どうして… 」
私が問おうとすると、急に遠くから聞こえる機械的な声に遮られてしまった。
「 えーっ、注目!皆様方、前方に注目して下さい! 」
…従わなければ何をされるか判らない。
そう思った私は、隣に居る石丸くんと顔を見合わせた後に、言われるがまま前を向く。
…軽快な音と共に、何かが現れる。それは…この状況に似つかわしくない、クマの様な形の物体だった。
「 ……いやっほー!どうもこんにちは!モノクマだよ! 」
モノクマ「 キミ達の、この学園の、学園長なのだっ!…ヨロシクねっ! 」
よりにもよって、事情を聞いておきたかった学園長がこんなヌイグルミだなんて……
「 しゃ、喋った?!ヌイグルミが喋るなんて奇々怪々にも程があんべ! 」
「 落ち着けよテメェ、どうせ中にスピーカーでも仕込んでるんだろ? 」
各々がそれぞれあの物体に対する反応を見せていると、モノクマと名乗った物体が再度口を開き、
モノクマ「 スピーカーなんて古臭いモノ仕込んでないよ、失礼な!ボクにはね、高性能な遠隔操作ソフトが埋め込まれてるんだよ!…あっ、言っちゃった。 」
口許に手を当ててうぷぷと笑っているモノクマを見ると、言い様のない嫌悪感が溢れてくる。
モノクマ「 はー、面白かった…じゃあ早速本題に入るね! 」
モノクマ「 …高校生にして多大なる才能を有するオマエラは、正しく"世界の希望"に他なりません!…なので、そんな素晴らしい希望を保護する為、オマエラには…… 」
モノクマ「 …"この学園内だけ"で、共同生活を送って貰います! 」
咲希島「 …は? 」
モノクマ「 えー、そしてですね、その共同生活の期限についてですが…期限はありませんっ! 」
モノクマ「 つまり、キミ達には一生ここで共同生活を送って貰うのですっ! 」
主人公ののーりょくはどこら辺で出るのか!
匿名、気になるです!
>>23
自由行動時間で存分に出す予定ですので、程々に楽しみにして頂けると幸いッス!
モノクマの放つ不愉快な声色の言葉が体育館内で反響する。
私は拳を握り締め、冷や汗を垂れ流しながらも紡がれる言葉を聞いていく。
モノクマ「 とは言っても一生をこの学園で過ごすなんて、色々と欲望や野望が燻ってるオマエラからしたら退屈かもね! 」
モノクマ「 そんな子達でも健全な学園生活を過ごせる様に、ボクは… 」
モノクマ「 キミ達に《コロシアイ学園生活》を行って貰う事にしました! 」
…コロシアイ?今コロシアイと言ったの、あの物体は?!
「 殺し合い…ですって? 」
「 そ、そんな!いきなり何を言ってるんだ! 」
周りに居る生徒達もざわめき立っている。
当たり前よ、こんな展開を予想出来る人間なんて居る訳ない…!
モノクマ「 嫌なら別にしなくてもいいよ?此処なら食料も道具も不足する事はないし、怖いお外より中に引き籠ってたいってのは自然だよね。 」
モノクマ「 でもね…一生家族にも、友達にも、仲間にも会えなくなるけどね! 」
モノクマ「 まぁ要するに、誰かを殺しさえすればこの学園から卒業…もとい脱出できるんだよ!分かり易くて単純なルールでしょ? 」
その言葉を聞き終えた瞬間、私の体に衝撃が走り、自分でも思わず顔が強張っていくのを感じる。
石丸「 コ、コロシアイなんて不健全にも程があるぞ! 」
「 …突っ込む所はそこなのね 」
「 大丈夫だよみんな!こんなの犯罪じゃん、すぐに警察が助けに来るよ! 」
モノクマ「 …警察?キミ達、本当にそんなモノが助けに来ると思ってるの? 」
「 警察が助けに来ない?一体どういうことな… 」
「 おい、その前に…一つ貴様に言いたい事がある。 」
モノクマ「 ん?どうかしたのかなメガネ君? 」
「 …何故貴様は俺達にコロシアイをさせようとする? 」
モノクマ「 あー、それはねー… 」
モノクマ「 キミ達に絶望して欲しいからだよ! 」
その終わりの見えない問答に嫌気が差したのか、乱雑な足取りで一人の青年がモノクマの前へ歩いていく。
「 コロシアイをしろだのいきなり何だよテメェ…絶望だの何だの意味の分からない事言いやがって! 」
モノクマ「 ワケの分からないのはキミの髪型じゃないかな〜っ? 」
「 んだとぉっ?!どうせ中身は機械だろうが、バッキバキのボッキボキにしてやんよぉっ! 」
モノクマ「 が、学園長への暴力は校則違反だよー! 」
青年が拳を振り上げると、何かの音が鳴り始め、その音は段々大きくなっていく。
警告音とでも言うべき何かを知らせる様な音…私の勘が直感的に告げている。これは…
咲希島「 あぶ… 」
「 危ない!それを投げて! 」
私が声を上げるより先にブレザーを着た少女が危険を知らせる声を上げた。
「 …チッ、クソがぁっ! 」
モノクマが掴まれ投げられた瞬間、
大爆発が目の前で起こった。
衝撃で耳を震わす程の轟音が響き渡る。
「 マ、マジかよ… 」
モノクマ「 だから禁止って言ったのに! 」
明らかに怒りを顕して、爪を剥き出しにしているモノクマが別の場所から飛び出てくる。
モノクマ「 今回は警告で済ませてあげたけど、次はそうはいかないんだからね! 」
モノクマ「 電子生徒手帳もあげるから、校則はキチンと守ってよね! 」
モノクマ「 そして、入学式はここで終了!皆様直ちに解散して下さい! 」
入学式が終わりを迎え、始まってしまった学園生活。
思い描いていた理想とは一転、ここの学園生活は"誰かを殺して卒業する"か、"一生ここに留まる"の二択を強いるモノだった。
その現実への絶望感と脱力感に、私は怯える事しか出来なかった。
「 …あの、大丈夫かな? 」
「 さっきあんな事があったんですから、気分も悪くなりますよね… 」
…聞き覚えのない声が聞こえる?
すっかり俯きへたりこんでしまった私は、上から聞こえた声の主を確認するべく顔を上げる。
そこには柔和そうな顔をした少女と、パーカーを着たやや中性的な少年と…こちらに駆け寄ってくる石丸くんの姿が見えた。
…いつまでも座り込んでいる訳にはいかない。
そう思った私はよろよろと立ち上がると、先ず二人に最初に思った疑問を問い掛けた。
咲希島「 …貴女達はどうしてここに? 」
「 私はこの学園の校門を潜ったら意識を失って…こちらの苗木くんと一緒に行動していたんです。 」
少女が視線を向けると、向けられた少年が同じ様に自分達に何があったのかを説明する。
「 うん、僕も学園に入ろうとしたら眩暈がして…目覚めた時には空き教室に居たんだよ。それでそこの机に置いてあったメモを見て舞園さんと一緒に体育館に来たんだけど、まさかこんな事になるなんて… 」
少年が落ち込んでいる姿を見せると、舞園と呼ばれた少女がふと思い出したかの様に、最後辺りの言葉は濁しながらこう呟く。
「 そうだ!折角ですし自己紹介でもしませんか?…これから、色々と何かが起きそうですし… 」
咲希島「 自己紹介、確かに良案かもしれないわね。 」
そう呟くと少女は優しげな微笑みをこちらに見せたまま、軽やかな声で応対する。
「 そうですね、それじゃあ… 」
「 私の名前は舞園さやかです。超高校級のアイドルという才能でこの学園に招かれた筈なんですけど… こんな事になっちゃいましたね… でも、出来る限りの事をしましょう?ほら、希望は前に何とやらって言うじゃないですか。 」
長い睫毛に縁取られた藍色の瞳、端正に整った顔に滑らかな肌、艶やかな黒髪に女性らしいスタイル… 正しく「清楚美人」という言葉が相応しい風貌をしている。
「 ボクは苗木誠、超高校級の幸運って才能で入ってきたんだ。でも正直幸運って微妙な才能だよね… 」
もう一人の少年は、低めの身長にパーカーを羽織り、中性的な顔の造りをしている。
こちらは平均な高校生と言って差し支えなさそうね。
石丸「 君達、意志疎通を詳しく行うのはいいが時間を掛けすぎだ!自己紹介で一日の半分を潰す勢いだぞ!因みに僕は石丸清多夏、超高校級の風紀委員だ! 」
咲希島「 自然に会話に割り込んで来たわね…私は咲希島春香、超高校級の選択力よ。 」
いつの間にか隣に立っていた石丸くんの後に自己紹介を返すと、苗木くんが辺りを見渡しながら
苗木「 僕達はこの学園の探索をしに行くけど… 二人はどうするの? 」
石丸「 うむ!ならば僕は咲希島くんと他の超高校級の諸君に話を聞きに行こう!…こんな異常事態だからな、多少の不純異性交遊は…ううむ、やはり駄目だ!君達は探索を終えたらすぐに解散したまえ! 」
咲希島「 それってもしかして私達も含まれてる? 」
石丸「 当然だ! 」
咲希島「 …縛られるのは好きじゃないわ 」
ダンガンロンパのんびり見てるよー
アニメもあるんだね〜
>>30
見てくださって嬉しいッス!
アニメ版は原作でのシーンが削られたりしてるッスけど…ぬるぬる動くキャラが見れるのでお勧めするッス!
咲希島「 さてと、流れで私達は他のクラスメートから話を聞く事になったけれど… 」
周りを見渡してみると、見た目からして個性的なクラスメートが各々したい事をしている。
石丸「 うむむ… こんな状況下なのに誰一人協力を持ち掛けていないではないか!風紀が乱れているぞ! 」
咲希島「 …まぁ、それぞれのライフスタイルがあるって事でしょう。 」
よし、先ずはあのブレザーの女の子にしようかしら。
何となく私と似た様な雰囲気がするけど…流石にいきなり拒絶されたりはしないでしょう。
私は少しずつあの少女の居る方向へ歩みを進めていくと、恐る恐る声を掛けた。
咲希島「 あの、少しいいかしら…? 」
「 …私に話し掛けているの? 」
咲希島「 ええ、こんな状況下だし、少しでも話を聞いておきたいと思って。 」
「 わかったわ 」
その少女は此方に向き直ると、腕を組んだまま私の瞳ををじっと見つめてこう言った。
「 名前は…霧切響子… 」
ややツリ目気味の藤色の瞳、艶やかな長い髪をそのまま垂らしており、一房のみつあみが彩りを添えている。全体的に黒と紫の配色で揃えられている服装は、彼女の雰囲気にマッチしている様に感じる。
石丸「 む?霧切くん、才能を言い忘れては… 」
霧切「 別に言わなくても良いじゃない、仮に言わなかったとして何の問題があるのかしら? 」
石丸「 だが情報共有というのが… 」
霧切「 少なくとも、共有しておく程の情報だとは思えないわね。 」
余り多くを語らないタイプなのかしら…?
咲希島「 私も言っておくわね、名前は咲希島春香。才能は超高校級の選択力よ。 」
石丸「 むぅ、まだ納得は出来ていないが… 僕の名前は石丸清多夏!超高校級の風紀委員だ! 」
私達が自己紹介をし終えると、彼女は憂い気な表情を湛えたまま深い息を吐き、目を伏せながらこう呟く。
霧切「 そう… まぁ、気を付けておいた方がいいわよ。多分だけど、あのクマは目的達成の為なら何でもするわ。 」
ペンネームはこれでいくッス
ペンネーム…中二や…
エターナルフォォォスブリザードォォォォォォォ!
>>34
相手は死ぬ!!(遺言)
因みに元ネタはチェーホフの銃ッス!!
お前は…「ダンガンロンパ」とか言う面白そうなゲームで俺の時間を奪っただけじゃ飽き足らず…「チェーホフの銃」とか言うのでも俺の時間を奪うのかー!!
37: チェーホフの閃光銃 ◆96:2019/10/20(日) 19:59 ID:exU
>>36
ふははは!時を消費してしまうがイイッス!
魔法カード!時の魔術師!
39: 三弦色 すみれ ◆96:2019/10/20(日) 20:12 ID:exU
>>38
つよそう(小並感)
魔法カード!村人キック!
41: 三弦色 すみれ ◆96:2019/10/20(日) 22:07 ID:exU
石丸「 …ぐ、だが、あれを操作しているのは人間ではないかね!話し合えばきっと… 」
霧切「 忘れたの?彼奴は絶望して欲しいからなんて理由で私達をここに閉じ込めたのよ?…そんな奴に、まともに話が通じると思う? 」
霧切「 単なる虚言だった可能性を考慮しても、話し合いで解決出来る相手とは思えないわね。 」
その少女はそう言い終えると、此方を一瞥したきり押し黙ってしまった。
咲希島「 …ねぇ 」
霧切「 ……… 」
…これ以上は踏み込んでくるな、という事かしらね。
咲希島「 そろそろ行きましょう、他にも話を聞かないといけない人は沢山居るわ。 」
石丸「 承諾したぞ。全く、この学園には僕の思想を理解してくれそうな人は居なさそうだな… 咲希島くんも、天才である事に間違いはない… 強いて言うならさっきの幸運の… 」
咲希島「 …石丸くん、どうかしたの? 」
何やらぶつぶつと言っている声が聞こえて後ろを振り返ると、一瞬だけ、嫌悪感に苛まれている石丸くんの表情が見えた。
けれど、私が話し掛けたのが分かると石丸くんは直ぐに元の溌剌とした笑顔に戻ってこう言った。
石丸「 …ん?嗚呼、気にしないでくれたまえ!少し今までの流れを振り返っていただけだ! 」
…やっぱり、何かしらこんな状況に対して思うところがあるのかしら。
私はそう頭を納得させると、他の人にも話を聞いてみる事にした。
《 設定(改正版) 》
《 名前 》咲季島春香
《 読み 》Sakisima haruka
《 超高校級の才能 》超高校級の選択力
《 年齢 》16
《 胸囲・身長 》83cm・172cm
《 出身校 》霧ノ森女学院
《 好きな物 》みたらし団子
《 嫌いな物 》規律、ルール
《 性格 》基本的には善人。感情の起伏が少ない。どんな状況にも表面的には狼狽えないが、精神力自体は人並みなので後々思い悩む事もある。規律やルールが嫌いなのは素行不良だからではなく、行動を制限されるのを嫌うから。
次は… ん?あれはさっきモノクマに爆発させられそうになってた子?
あの子にも話を聞いておきましょう、何だか見るからにバイオレンスな雰囲気がするけれど…
咲希島「 少しいいかしら? 」
「 畜生、あのクマ野郎… うん?なんだテメェら? 」
咲希島「 私達は皆に話を聞いて回っているのだけれど、貴方にも聞きたい事があるのよ。 」
「 …しょーがねぇなぁ。 」
「 俺ン名前は大和田紋土だ… 超高校級の暴走族って呼ばれてるぜ… 」
…下睫毛の長い紫色の瞳に、くすんだ金髪を前髪を掻き上げて所謂「リーゼント」という髪型にしている。着ている学ランには金糸で刺繍が大部分に施されている。腰に巻かれているベルトには牙を剥き出した虎の金具が装着されている。
その様に観察をしていると、石丸くんが眉間に皺を寄せて大和田くんにこう言い放った。
石丸「 大和田くん、君の身に付けている物は校則に反している物ばかりではないかっ!今すぐ脱ぎたまえ! 」
大和田「 んだとテメェ!俺に教えを説くってのかァ!?そもそもこれを脱いだらな何に着替えるっつーんだよ?! 」
…ええ、風紀委員と暴走族が真っ向からぶつかったら何となくこうなる気はしていたわ。
咲希島「 落ち着いて頂戴二人共、この状況で仲違いするのは不味いわ。とりあえず今は状況を整理して、脱出する方法を探さないと… 」
大和田「 …チッ、確かにそこはお前の言う通りかもな。わあったよ、協力すりゃあいいんだな? 」
石丸「 むぅ、なら今のところは注意だけに留めておこう… だがしかし!ここから出たら格好をきちんと規則に沿った物にして貰うぞ! 」
大和田「 あーはいはい、今は了承しといてやんよ。ほら、散った散った。オメェらどうせまだ全員に話聞けてねーんだろ?俺に構ってる暇あんのか? 」
石丸「 返事の仕方が適当なのは気に食わないが… 」
咲希島「 細かい事を気にしてもしょうがないわ。忠告有難う、貴方も気を付けてね。 」
大和田「 おうよ、次はあんなクマ野郎に殺されかける様なへまはしねぇよ。 」
ぶっきらぼうに呟く大和田くんを尻目に、引き続き話し掛ける人を探していく… 次はあの人にしようかしら。
すたすたと、一直線に目の前の少女の居る方向に向かっていく。
少女は私が近付いてきている事に気付くと、今にも泣き出しそうな表情で此方を見つめてくる。
…あの少女に話し掛けようとした理由は、敢えて言うなら… 何だか、必要以上に怯えて見えたからかしら。
尤も、あのクマの言葉を聞いてすっかりへたりこんでしまった私が言える事ではないのだけれど…
咲希島「 えっと、こんにちは 」
石丸「 こんにちはだぞっ!ええと… そこの君! 」
「 …あっ、えっと、僕に話し掛けてくれたのぉ? 」
その少女は怯えていた表情をへにゃりと緩ませ、庇護欲を掻き立てる様な笑顔を見せた。
「 えへへぇ、嬉しいな… あっごめんねぇ。僕の名前は不二咲千尋で、超高校級のプログラマーだよぉ… 」
…少し跳ねている薄茶色の髪に、ぱっちりとした幼げな黄色の瞳。服装は深緑色の上着とジャンパースカートの組み合わせで、自然ながらも可愛らしさを強調するというある種の拘りが伝わってくる。足元はニーソックスにシューズの王道スタイルね。
咲希島「 私もご挨拶しておくわ、咲希島春香。超高校級の選択力よ。 」
石丸「 石丸清多夏、超高校級の風紀委員だ! 」
石丸「 …にしても、君は舞園くんや咲希島くん、霧切くんと同じく模範的な服装をしているのだな!実に似合っているぞ! 」
不二咲「 …うん。そうだねぇ… 似合ってる、かぁ。 」
咲希島「 …気に障ったらご免なさい。彼、さっき天敵みたいな人に出会ってね… 」
不二咲「 い、いや、何でもないよぉ。気にしないでねぇ。 」
不二咲さんの表情が一瞬暗くなったのが気になるけれど… 気のせいかしら?
咲希島「 そう、なら良かったわ。 」
不二咲「 うん、大丈夫だよぉ。そういえば二人は皆に話を聞いて回ってるんだっけ? 」
石丸「 情報共有は大事な事だからな! 」
咲希島「 それに、予め会話をしておけばその人がどういう人柄なのか把握しておく事が出来るわ… いざという時、必要になる事かもしれない。 」
石丸「 いざという時なんて訪れないと思うのだが…? 」
咲希島「 飽くまでも可能性の話よ、考えたくはないけれど。 」
不二咲「 そっかぁ、二人は凄いねぇ。僕が出来る事なんて何もなくて… 」
咲希島「 あら、不二咲さんは機械のプログラミングをして人の役に立つ物を作る事が出来るじゃないの。それだけで充分すぎる程よ。 」
石丸「 うむ!最近はグローバル化も進んでいるからな!君の才能が必要とされる事も増えるだろう! 」
不二咲「 そっか… うん、ありがとう。僕も皆の為に、出来る限りの事をするよぉ。 」
…寧ろ私からしたら不二咲さんが羨ましいわね、私の才能は不明瞭だし… でも、希望ヶ峰に招かれたって事は、本当にそれに見合うだけの才能があるのかしら?
そんな希望を胸に抱きながら、私達は不二咲さんと話を終えて、他の人達の元へ向かった。
次に話しかけるのは… 私がそう迷っていると、いきなり後ろから肩を叩かれる。
「 ちょっといいべ? 」
少々警戒しつつ私が振り返ると、へらりとした笑みを浮かべた少年?が立っていた。
咲希島「 丁度よかった、貴方にも聞きたい事が… 」
「 勿論わかってんべ!自己紹介だろ? 」
石丸「 こら君ッ!人の話を遮るのは良くないぞ! 」
石丸くんに注意された少年は一瞬悩ましげな表情になるけれど、すぐに元の掴み所のない笑みに戻る。
「 …まぁ、善処すんべ 」
「 俺の名前は葉隠康比呂、超高校級の占い師だべ! …まぁ、お手柔らかにお願いするべ。 」
…茶色のドレッドヘアーに、蛇の様に飄々とした印象を与える橙色の瞳。学ランを肩に掛け、その下に薄汚れたシャツを着込み、草臥れた腹巻きを巻いている。履いている草履も紐が切れかけになっており、全体的にだらしなさを感じさせる服装だ。
咲希島「 此方こそ、と言わせて貰うわ。私の名前は咲希島春香、超高校級の選択力よ。 」
石丸「 名前は石丸清多夏、信条は努力一筋!超高校級の風紀委員だ! 」
一通り挨拶を終えて、先ず一番最初に気になったことを指摘してみる。
咲希島「 ところで貴方は占い師らしいけれど、どのくらい占いは当たるのかしら? 」
葉隠「 きっとその質問をするだろうと思っていたべ… 聞いて驚くなよ?俺の占いは三割当たる!すげーだろ? 」
石丸「 葉隠くんには申し訳ないが、三割とはかなり微妙ではないかね…?唯でさえ風紀の乱れた格好をしているだから、せめて才能面を… 」
葉隠「 いやいや、絶対に当たる占いなんて皆喜ばねーんだべ、需要とニーズに応えた結果だべ… そもそも確実に当たるなんてそれはもう未来予知だべ! 」
葉隠「 というか石丸っちはこの服装をマイナスだと思ってるみてーだけど、全然そんなことないんだべ。ほら、適度に着崩した方が親しみが持てるだろ? 」
咲希島「 …適度ってレベルではないと思うけれど。 」
葉隠「 そこは俺の人柄でカバーすんべ! 」
私は改めて葉隠くんを観察してみる。
…うん、物凄く胡散臭い。人柄とかそういう次元じゃないと思うわ。
咲希島「 …貴方はどうして私達に声を掛けたの? 」
葉隠「 おっ、それについてまだ話してなかったな!ちょっとこれを見てほしいべ! 」
葉隠くんはいそいそと腹巻きの中から紙を二枚取り出し、石丸くんと私に手渡す。
石丸「 む?何かねこの紙は… 「 セミナーご案内 入会料十万円 」と書かれているが? 」
葉隠「 二人にはこのセミナーに来てほしいんだべ!大丈夫だべ、最初の入会料は代わりに俺が払ってやるし、ありがたーいお話が沢山聞けるんだからな! 」
入会料?有難いお話?
…良く良く見ると、勧誘している葉隠くんの目が心なしかギラついている気がする。
石丸「 有難いお話、かね…? 」
葉隠「 そうだべ!この話を聞くだけで世界の終わりだって怖くなくなるべ! 」
言い終わった後に葉隠くんは明らかに圧を掛けながら石丸くんと私の肩を抱いてくる。
葉隠「 俺っちは大歓迎だべ!この紙は渡しておくから、よーく考えて決めるんだべ! 」
葉隠くんは無理矢理手に紙を握らせ、軽やかな足取りで体育館の端へ歩いていく。
…「 これでノルマ達成 」と小声で言っていたのは聞き逃していない。
咲希島「 警戒は解かない様にしないとね 」
石丸「 入会料は葉隠くんが払ってくれるのか… 」
咲希島「 行くのは辞めておくべきよ 」
石丸「 だが咲希島くん、葉隠くんが折角勧めてくれたのだぞ? 」
咲希島「 人の気持ちを尊重出来るのは良いことだけれど、行ったら何をされるか判らないわ。 」
石丸「 …むむむ 」
色々と納得していなさそうな石丸くんが心配だけれど、今は他の人達の事が先決かしら…
そう考えた私は、まだ不満げな石丸くんの手を引いて他の人の元へ向かった。
咲希島「 ここから脱出することもだけれど、葉隠くんの件に関しても心配する必要がありそうね… 」
思考を巡らせながら次に話し掛けるべき人を探し回っていると、少し気になる子を発見した。
咲希島「 気になるって言っても… インパクトが強すぎるとかそういう方面の… 」
もう一度観察するが、やはり私の見間違いではないらしい。私はゆっくりと少女?の居る方向に歩み寄っていく… のだけれど。
「 む、我に言いたいことでもあるのか? 」
…あの少女?の居る方向に二三歩歩いただけで勘付かれてしまった。気配察知能力でも持っているのだろうか。
私は少々動揺してしまったが、直ぐに再度仕切り直し言葉を紡ぐ。
咲希島「 言いたいこと… というか、聞きたいことかしら。 」
「 そうか、わざわざ我に近寄ってくるということは、決闘を申し込みに来た人間なのかと思ったが… どうやら違う様だな 」
石丸「 当然だ!仲間同士で争うなんて不健全にも程があるぞ! 」
咲希島「 私達は貴女のことが詳しく知りたいの。 」
大神「 成程、確かにこの状況ならば互いの情報を知っておくことは必要だな… 我は大神さくらで、才能は超高校級の格闘家だ。 」
筋肉で覆われた屈強な体つきに、それを強調するかの様な鋭い彫りの深い顔立ち。袖口の破れているセーラー服を着込み、足元は飾り気のない白のニーソックスと上履き。正に『女傑』と云うに相応しい貫禄を呈していた。
咲希島「 意外と優しい人なのかしら…? 私の名前は咲希島春香、超高校級の選択力と呼ばれているけど…地味かしらね。 」
石丸「 石丸清多夏、超高校級の風紀委員だ!勿論この学園の風紀も取り締まらせて貰う!宜しく頼むぞ! 」
最早定番化した紹介を終えると、大神さんは私達を一瞥してから口を開いた。
大神「 ふむ、お主らは二人で行動しているのだな 」
石丸「 これも何かの縁、という事だろうからな! 」
咲希島「 …後は、一人で行動するのは心細いのもあるわね。 」
大神「 確かに理にかなっているな 」
咲希島「 そういえば、大神さんは超高校級の格闘家なのよね?…今までどんな活動をしてきたのかしら? 」
大神「 我は総合格闘技を専門としているが、様々な大会に出場させて貰っている。 」
大神「 この前優勝した世界大会などはその最たるものだな。 」
【 随時説明 】
【 この小説では原作キャラにもキーワードやスキルが設定されております。小説の間に時折それを幾つか載せていきますのでご了承いただければ 】
【 現時点での出会ったキャラ達の主人公への評価 】
苗木「 うーん、いい人っぽい? 」
舞園「 これから一緒に頑張りましょうね! 」
石丸「 意外とアクティブなのだな 」
霧切「 私と似ているわね 」
葉隠「 押せばいけそーな感じすんべ! 」
大和田「 興味ねーな 」
不二咲「 褒めてくれて嬉しいな… 」
大神「 武術の心得はないようだな 」