Give happiness 【グループの半分が♀=♂】

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1:катюша・liesatool◆ZM:2019/11/11(月) 22:41 ID:rbs

あてんしょんぷりーず
・ある程度たまったらコピペして移動します
・実話なのでシナリオについて意見されても変更出来ません
・実際に生きている人間ですので人格否定も遠慮ください
・♀=♂(両声類・男の娘・性別不詳・♀=♂)
・これは、作者であるpolkka視点です

2:катюша・liesatool◆ZM:2019/11/11(月) 22:49 ID:rbs

僕には、夢があった。

「YouTube投稿者」である。

いや媒体は何でもよかった。

とりあえずネット上で何かを配信する立場になりたかった。

…皆に、ただ認めてもらいたかった。

僕は齢8にしてインターネットを知り、また裏切られた。

どこかしら歪んだ彼と友人になるのは一筋縄ではいかなかった。

否、【飼い慣らす】のには経験が必要だった。

その経験を知るには小3の子供には早すぎた、それだけ。

だから僕はネット配信者を志したのかもしれない。メンヘラになってしまった僕だから。

…これは、そんな僕が奇しくも出会ったとあるグループと、それをとりまく数十人の同志による物語である。

3:катюша・liesatool◆ZM:2019/11/11(月) 23:01 ID:rbs

ある日、僕はいつものようにネットサーフィンをしていた。

昔から使っていたサイトいくつかを巡回するという簡単なものであったが、久しぶりに出戻った某小中学生向け夢小説サイトにそれはあった。

「ボクと一緒に活動してくれる人募集!10/28まで!」

そこには、黄色一色をバックにこういった趣旨のことが書かれていた。

「ボクはツイキャスというところで配信をしている、むあ@感染系チキンという者です」

「ボクはいつもぼっちで配信しているので、誰か一緒に配信できるグループが欲しいので募集します。なんでここで募集するかって?適当」

「配信できる端末さえあればOK!七人募集します!!どしどし応募下さい!」

チラりとそれを見たとき、忘れていた感覚が脳から全身に伝達されたような気がした。

昔どれだけネット配信者になりたかったか。

断片的な記憶と感情ではあったが、確かにそれを感じた。どこかで時がまた流れ出した。

雪が解けていくようにそれは思い出され、雪解け水のようにさらさらと駆け巡った。

「入りたい」

それだけが僕を突き動かし、気付けば募集要項に沿ってメッセージを送っていたのだ。

その要項には「性別、年齢、声質、意気込み」を書く段取りだった気がする。

ちなみに僕は合ったものがなかったので一応ショタボ枠で応募した。

歌を歌うことは好きだったし、何より声を作っていたので嫌いではなかったからだ。

その前は嫌いだった。

ふと自分の甲高い声が嫌になり、必死で低い声で喋った。だから今は低い声がデフォルトになっている。エセ両声類、というやつか。

4:катюша・liesatool◆ZM:2019/11/11(月) 23:12 ID:rbs

特に嫌な過去があったわけでも、男になりたかった訳でもない。

唐突に自分が嫌いになり、それを直そうと躍起になる。

それは、人間としては至って普通のことだった。

こんなところに応募するんだから、きっと皆ナルシストだと思う。

否、自分を愛することの出来る人だ。

僕はそんな人が羨ましかった。そうなりたかった。人に認めてもらえることで自らを愛せると思っていた。

だから、自分を嫌いになってそこを必死に直すなんてことはなくなるとも信じていた。

それが正しいのかは分からない。けど、その応募が人生を変えたのは確かだった。


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