・投稿遅い
・オリキャラ×原作キャラ(五部)
・何か元設定とか性格がガバガバ
以上が大丈夫であれば…
チャオ。僕はエレジオ・ファラオーナ。イタリアに住む6歳の少年です。
…何だけど、実は今大変困ってます。…ギャングに絡まれてます。
理由はあれです、ギャングの人を見たら、見えてはいけないお化け
みたいなのがついて居て、驚いて声をあげちゃったんです。
そしたらいま尋問されています。怖いです。スタンドってなんなんですか。
ギャング1「こいつ…見えてるけど自分自身のスタンドはいねぇのか?」
ギャング2「さあ…とにかく、ほっとくと危ないかもしれん。一度連れて行った方が__」
やばい。殺される。そう思った瞬間、自分の足が勝手に走り出した。
元々足が早かったので、振り切るのは簡単だった。
しかし、これで終わりだと…良かったんだけどね。
ガツン
???「あっ悪りぃ、完全よそ見してたぜ。立てるか?」
頭をぶつけてしゃがみ込む僕の目に写ったのは、銃の弾と、その周りを
ふよふよと浮かぶ6匹の何か。しかし、本能が声をあげてはいけないと感じ取ったので
驚かずに済んだ。慌てて銃弾を拾い、持ち主に渡そう。そう思い、銃弾を拾いあげた。
一緒にあの小さなお化けもつかめてしまったが、見えていないふりをすれば済むと思った。
思ったら大間違いだった
???「…お前…何者だ?スタンドを素手で直接掴むなんてよぉ〜…」
エレジオ「…へっ?」
一瞬で頭の中が真っ白になった。触れてはいけなかったのか。
スタンドとは何なのか。この人は一体誰何だろうか。
下を向き立ちすくむ僕の顔を、その人は覗き込む。
光のない真っ黒な目が異様に怖い。
???「…ちょっと来いよ。すぐそこの店だぜ。」
腕を引かれ、グッタリとしたまま男の向う店へついて行った。
店の中には、仲間だと思われる人たち5人がいた。
その中に一人、街でよく見かける人が居た。
エレジオ「ブチャラ…ティ…?」
ブチャ「…誰だこの子は、ミスタ?」
ミスタ「いやぁ〜、よぉ?こいつ俺のピストルズを手で掴んだんだぜ。スタンドも出てねぇ、
こいつ自身も驚きもしねぇんだよ。」
いやいやいやいやいや、めっっっちゃくちゃ驚いてます。そんなド心外扱いしないで下さい
それよりも衝撃を受けてたのは仲間の人達だった。
目を丸く見開き、僕の顔を穴が空くほどに見ていた。
怖いです。帰りたい。
???「こんなちっちぇえ奴にスタンドがあるっつーのか?」
???「だとして、スタンドが本体と一体型と言うことになるな」
僕の追いつけない所まで話が進んでしまった。しかし、その一方で
心当たりのある話もあった。
ブチャ「生まれつき持ってる奴だっているだろう?それに、何処かで矢で貫かれた可能性だってある」
エレジオ「矢…?」
???「ブチャラティ、なんか心当たりあるみたいだぜ?」
しまった、完全話に聞き入ってて警戒が薄れていた。しかし、覚えがある。僕は
…矢に貫かれて、それで生きてた覚えが。その時…うっすら記憶に残っている光景。
あいつは……今思うと、見た感じあいつも人についてたお化けと同じ物だったのだろう。
ブチャ「話してくれるか?…名前も一緒に頼む」
この人数相手に逃げることはできない事、そして、ブチャラティが僕にきちんと
向き合ってくれている事が良く分かった。
エレジオ「…エレジオだよ。エレジオ・ファラオーナ」
この際、全て打ち明けてしまおう。どうなろうが、なんと言われようが、
きっと何かが守ってくれる。何故かそんな心強さがあった。
僕がもう少し小さかった4歳の時だ。僕は元々親がいなくて、養子になった家でも愛されなかったから、
いつもは家から出て一人で街をほっつき歩いてて、帰るのは義親が寝てから起きるまでの間だけだった。
そんなある日、街を歩いていたら金ピカのマッチを床に置いてしゃがみこんでいる人がいたんだ。
心配して声をかけたらすごい形相で怒鳴られた。どうやらマッチの火を消しちゃったみたいなんで
しょうがないからそのマッチをトントンやってもう一回点けてやったんだ。そしたら、
フッと意識が飛んで、次意識が戻ったら、その場にそのまま寝ててとなりには、さっきの…
マッチを持っていた人が死んでいた。その隣に…ハッキリと姿は覚えていないが、黒い…
お化けが居た。お化けは、死んでしまったその人に、「選ばれるべき者では…なかった」とだけ
言い残し、消えてしまった。
それから、チラチラと変な物が見えるような気がして居たけど、そんなに気にしていなかった。
…………僕の話…信じてくれる?
???「……」
???「……」
やっぱり信じてもらえないのだろうか。あの日家に帰ったときも、義母と義父には信じて貰えなくて
こっぴどく怒鳴られたもんだ。それで…僕はどうなるんだろう?
このまま帰してくれるのか、それとも嘘をついたと思われて殴られたりでもするんだろうか。
???「…ナランチャ、少しそのノートとペンを貸してくれませんか?」
ナラ「ん?いいけどよー、何に使うんだよジョルノ」
そのジョルノと呼ばれている人は、ノートに絵を描き始めた。何を描いているのか気になるけど
そばに近寄っていいのか分からない。そんな中、ブチャラティが他の席から椅子を引いて来てくれた。
ブチャ「座れ、エレジオ。もう少し話を聞かせてくれ」
ジョルノ「貴方が見たお化けと言うのは…こいつですか?」
その絵を見た瞬間、そいつだ!と声をあげた。その黒いお化けが
口に矢を仕込んでいた事も言った。
そこからは、スタンドが何か、何故見えるのか、僕自身にスタンドがあるのか
と言う話を事細かに聞いた。けど、気安く出すもんじゃあ無いと言って、
スタンド自体を見せてもらうことは出来なかった。
ブチャ「今日はもう帰れ。親も待っているだろう」
話していると、夕方になっていた。僕は家への道を進んでいる間、僕に特別な何かがある、
僕はきっと、ほかのみんなが知らないようなことを知ったんだと言う気になり、
少し誇らしくなった。
それからは、スタンドというものを必死に扱ってみようと試行錯誤したり、
あちこちに出かけてスタンドを持つ人が居ないか観察したりもした。
日中暇な僕にとってはちょうどいい暇つぶしだった。
しばらくしたときだった。
街で騒ぎが起き、見に行くと若い女の人を人質に銃を持った男が店に立てこもっていた。
男「近づくな!近づいたらこいつを撃つぞ!」
騒ぎに集まった人間達はどんどんと増えていく。その中にブチャラティがいた。
エレジオ「ブチャラティ、どうしよう?助けれるの?あの女の人」
ブチャ「ああ…エレジオ、…いいか、何が見えても騒ぐな。」
エレジオ「…!」
ブチャラティは前に出た。きっとみんなには何も見えないんだろうけど、僕には見えていた。
…ブチャラティのスタンドが。
ただ、それが僕の慢心に完全に火を付けてしまったと言っても過言では無かった。
僕にだけ見えているんだ。僕にも同じものがあるんだ。
そうだ、みんなとは違うんだ。
静かにブチャラティの動きを見つめ、それに自分を重ね合わせたりもしていた。
警察も駆けつけ騒ぎはすぐ片付いた。その日僕はブチャラティを追う事はせず
家の方へと走った。
その時、川沿いでフラフラとして居る男を見かけた。この街には酔っ払いなんかごまんと居る。
そう特別なものでは無かった。けど、そいつは変だった。目は虚ろで川沿いすれすれで
何度も足踏みをしていた。何か気持ち悪い。異様だ。
エレジオ「おい、そこの川あんまし綺麗じゃねえし流れも早いしよ、落ちんじゃねーぞ。」
???「知ってるよ。僕もここの人間だからね…」
そう言ってもあいつはずっとフラフラしてた。気味が悪い
???「ねえ君さぁ…優しいよね。僕が落ちたら救ってくれるかい。」
そんな事をいうや否や、そいつは側の街灯にポンと触れて川ヘ真っ逆さまに落ちて行った。
エレジオ「バッ…カ…!?」
川を見下ろし驚愕した。彼の顔は僕の目の前にあった。彼は川に落ちたりなどして居なかった。街灯をドロドロに溶かしたような鉄製の何かを足場に立っていたのだ。それも端が少しだけ波打っている。液体のようだ。
エレジオ「な、なんだよそれ…」
???「見えるんだねぇ…君もスタンド使いさんだ」
彼はそう言うとニヤニヤと笑い、レンガをスルリと登って来た。さっき街灯に触れた理由がわかって来た。彼の足元に“居る”鉄製の液体。硬化する事も可能。
どうやら戦わなくてはならないようだ。