いろいろな場面の二次創作を読んでみたいなーっていうスレ
暇つぶしにちょいちょい投下するよ
自分の中で設定があったりなかったり
あっても設定投下はあんまりしないかなーっと
自由に書き込みよきの荒らしはなし
「ここから飛び降りたら君は怒る?」
私がそう言うと、一瞬で手首を握られた。
とても強く握られて鬱血しそうだが、相手はこちらを光の無い目で見ている。
彼の後ろでは皆が心配そうにこちらを見ている。
ここで私が無理矢理飛び降りたら目の前の男も一緒に落ちるだろう。それだけは避けなければならないが、私的には今ココから飛び降りたい。
「本気で言ってんのか」
「本気だよ」
「笑えねぇよ」
「笑ってよ」
私が綺麗に頬を上げると、反対に彼は顔を歪める。
一歩後ろに下がると、一歩歩み寄ってくる。いまだに手首は握られたままだ。
「手、痛いよ」
「そうかよ」
「離してくれないの?」
「離さない」
「なんで?」
「飛び降りるから」
「ダメなの?」
「ダメだよ」
「酷いなぁ」
終わらない私と彼の掛け合いに、少し離れたところで見守っていた皆が私を囲んで、手すりから離す。
皆も私を飛び降りさせたくないらしい。
「あんたたち…、勝手だね」
「は?なにが!」
「私を散々やっといて私が氏のうと思ったらこれ?」
「だって氏んだら面白くないじゃん。」
主犯格だった女が笑った。悪気のないいつも通りの笑顔だった。
「クラス全員でいじめはなかったって認識にするしさ、ぶっちゃけあんたが勝手に病んで氏んだってことになるけどさ。事情聴取とか面倒だし、あたしたちのせいって噂がたってもやだもんね。」
ねえみんな、と主犯格の女が振り返る。従者たちは頷いた。先程まで心配そうにしてくれていた子達すら、敵に回ってしまった。
「別にあんたがそいつと心中しようがどうでもいいよ、クラスのみーんなお前ら2人が嫌いなの。死にたいならどーぞ?あたしたちはみんなで止めたことにするし。」
事実だもん。と笑う女に唇を噛む。どうしようもない、気付かされてしまう。私が死んだ程度で現実は変わらない、この女が責められることも無い。
「あ、そういえばあんた先生たちの間で面倒な生徒認識されてるの知ってる?担任言ってたよ、「いじめなんてないのに彼女は思い込みが強くて…」ってさー。おめでと、味方ゼロだねぇ。」
あ、1人いるね忘れてた。と女笑う。唇から鉄の味がした