「あーあ、今日は暇ねえ…しかも、のんびり陽気だわ…ふわぁ……こんなに暇なら、あの三姉妹でも呼んで、白玉楼の霊も含めて演奏会でもしましょうか……ねえ、妖夢、どうしてそんなに忙しそうなの?」
「………私が忙しいのは、幽々子様が先刻「あーあ、今日は暇ねえ…ねえ妖夢、なんだかお腹が空いてきたわ」と私が洗濯物をしている最中に言ってきたからなのですが……」
「…」
「…」
「…」
「…」
「………ねえ妖夢、川にスイカが冷やしてあったわよね?取りに行ってくるから、料理をよろしくね!」
「あっ、ちょっと幽々子様!幽々子様ー!まだ話は終わってないですよー!ちょっとー!異変の時よりも速いのはどう言う事ですかー!」
注意・この小説は割と真面目に書いています。
設定や口調、スペルカードルールなど、原作と異なる点がありましたらどうぞご指摘下さい。
なお、この小説は(おそらく)幽々子や妖夢がメインになると思います。予めご了承下さい。
後、言い忘れたかも知れませんが、この小説は割と真面目に書いています(泣)
結界を越え、里を越え、雲の奥まで続く長い階段を進み、やっと見えてくる和風の建築物__。それは、白玉楼。真面目な庭師と食いしん坊なお嬢様、それと沢山の幽霊が居る個性豊かな冥界の屋敷である。
因みに、「お嬢様」と言う肩書と食欲は比例しない様子である。
__そして今、真面目な庭師と食いしん坊なお嬢様は、そんな屋敷を離れ、幻想郷まで来ていた。
「ねえ妖夢、川に冷やしてあったスイカ、傷んで無いかしら?確認してきてもいーい?」
「幽々子様、私が霊を斬りますので、幽々子様はそこらの低級妖怪を弾幕で追い払っておいて下さい」
最近、破れた幽明結界から出て来た幽霊の数が、人里に入っていない霊も含めて、軽い異変レベルにまで増えると言う事態に。
博麗の巫女がいちいち人里に出現した霊を相手するのでは終わりがないと言う事で、本日、紫により幽明結界が塞がれる事となった。それに当たり、妖夢・幽々子も幻想郷に足を運び、妖夢と幽々子、霊夢と魔理沙、藍と橙の6人で、霊を回収する事となった訳である。
尚、霊夢や魔理沙の人間組が人里・人里周辺、妖夢・幽々子の霊界組がその周り、原因である藍と橙がそれよりも向こうを担当している。
低級霊は幽明結界を抜けてからは余り離れる事が出来ないため、この六人で大丈夫だろうと言う事で、紫によりこの六人が抜擢された。
(そう言えば、白玉楼の食事は妖夢が作ってる訳じゃないみたいな設定あった気がするけど、言わなきゃバレへんか…)