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君に花束を。水に生けぬ花束はいつか枯れてしまうから。
乾き荒れ果てた土地に、この花束は君を潤わさないだろう。
君はこの花束を欲しないだろう。
偏にパンと水を望むだろう。
君は飢えて死ぬだろう。
君にはこの花束など無価値なものだろう。
それでも、君に花束を。
私は必ず死ぬ前に、遺書を遺します。
言葉は花束。
届かない言葉は、
誰にも望まれぬ花束の如し。
それでも、幸福を祈った、不幸な人の言葉は、
まるで花束であった。
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幸福に生きよ。
←誰がどう見ても不幸なお前が言うな!
そう、誰がどう見ても不幸だった僕が、
最期に幸福に生きよと言っているのだから。
その言葉は、まるでささやかな断末魔のように。
優しく口にした言葉。
祈り。祈りは届かない。神様はいないのだから。それでも祈らずにはいられない。
言葉。
言葉は花束。
美しいばかりが取り柄で、腹も膨れないし、喉も潤わさない。
そんな無駄な言葉。
無駄な祈り。
幸福に生きよ!
そんなことは誰でもわかっている。
わかっているのに、誰もが不幸や不条理に打ちひしがれ、震えている。
だからこそ、もう一度言う。
幸福に生きよ!