言葉に宿った記憶【マイペース人間の独り言7】

凪紗の独り言スレ7です。
愚痴や変な萌え語り、多少の発狂、暴走などいろいろありますがご了承ください。(前スレ〜次スレあたりにかけては、その傾向が特に顕著に表れると思われます)
荒らしやなりすましなどの迷惑行為はご遠慮願います。



ふわり、と笑って。あなたはそう、いつもそう。その愛しい笑顔を。

守りたい。守らせてほしい……いや、守らせてほしかった。

この手からするりと抜けていった温もりには、もう二度と触れることができない。

どうして、どうして、こうなってしまったのか。疑問が頭をぐるぐるまわる。

どれほど悔やんでも、もう遅いことなどとうに知っていた。

それでも、悔やんでも悔やみきれない想いに苛まれる。追い詰められる。

虚ろな目で、目の前に広がる光景を見つめる。口の端から、ひどく乾いた笑みが零れた。

ああ、どうして今まで……こんな簡単なことに気がつかなかったんだろう？

不思議と、恐怖心などという感情は、一切湧いてこなかった。

掴んだ柵から手を離す。風の抵抗を受けてなお、まっ逆さまに落ちていった。