議論スタート
2:あくろ:2015/10/17(土) 15:33 ID:526 生物の身体は固体の力学、血流の乱流は流体力学、神経の活動は電磁気学、生物体と外界との相互作用においては熱力学、といったように、生物体は突き詰めればそのそれぞれのレベルで物理法則に支配されている。生物のなす生命活動が有限であるのも、それが物理法則に従っていればこそである。
シュレディンガーによれば、生物体が厳密な物理法則に従っていることができるのは、生物の身体がその法則の精度に比例した莫大な数の原子から構成されているためである。統計物理学の観点からすれば、すべての物理法則は原子に関する統計的な近似法則にすぎないのだ。
生物体が支配されている物理法則で特に重要なのが熱力学第二法則である。生物は絶えず仕事をすることで外界と相互作用している。この仕事に必要とされるのが自由エネルギー(仕事に変換可能なエネルギー分のこと)であり、自由エネルギーが仕事に変換されると同時に、生物体は外界にエントロピーを放出している。
生物体は熱力学第二法則に従っているからこそ、絶えず自然なエントロピーの増大を相殺し、生体という系(システム)の秩序を保つ必要がある。このことをシュレディンガーは「負のエントロピーを食う」と表現した。
しかし、それでも全ての生命現象がこのように物理法則に従っているのかどうかには疑問が残る。それが生物の神経細胞ネットワークから立ちのぼる「意識」の存在である。
果たして生物に立ちのぼる「意識」の存在は物理法則によって説明することができるのだろうか?是非、みんなで議論を展開しあっていろんな意見を聞いてみたい
生物学における最大の難問はやはり意識に関わるものだと思う
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