かつて匿名板で名を轟かせた宣伝やしこしこあっさん、そして今現在人気急上昇中の人狼スレのみんなを 匿名民のみんなで CPを作っていこう。 なお本人の登場はやめてくださいね!ややこしくなるので
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【追記】
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創造の幅が狭まってしまいますし、何よりメンバーの皆様に失礼です。
荒れる原因にもなりますし、言わずもがなの最低限のマナーではありますがしっかり守ってください。
聖書→しゅしゅ→←悪魔
(暗め/死ネタ)
ぐしゃぐしゃのドロドロに溶けてしまえばいいのに。
あの悪魔がしゅしゅに触れ、喋りかける度に、聖書は気が遠くなるほどの痛みを抱えていた。
嫉妬だ。
炎よりも熱く燃え上がる嫉妬だ。
けれど聖書自身がそれに気付かないのは、生まれて初めてそのような嫉妬を胸に抱いたからだ。
認識できない。理解できない。それでも、嫉妬は確かにそこに息衝いている。それは毒のようにジワジワと、ではなく、溶岩のように全てを灰燼とせんばかりの勢いで少年の心を呑み尽くす。
そうして焼き滅された理性の後、春に雪山から雪解け水が流れるような滑らかさで、かねてより胸を巣食っていた願いは実現した。
聖書は悪魔を滅ぼした。
状況は酷いものだった。
部屋の隅、蜘蛛の巣がかかった天井の下で倒れている彼はもうピクリとも動かない。開かれた赤い目から光は失せ、鉛玉のような鈍い色を覗かせる。その代わりとでもいうかのように、体のほとんどは赤に塗れていた。言うまでもなく、胸に荒々しく突き刺さった十字架から溢れたもののせいだ。容赦のないひと突きは、たとえどんな生き物でも息の根を止めるだろう。
「なぜ」
不思議そうな顔で聖書は呟いた。
現状を目撃したしゅしゅは、何を言うのでもなく無言で膝をついて床に座り込んだ。
仮面越しでは表情はわからない。けれど、いつまでも止まらない震えからして、嬉しいわけではないのだろう。
空になった聖水の瓶を無造作に放り投げ、少し重い足取りでしゅしゅの前に行き、目線を合わせようと膝を折った。
仮面をとる。
青白い顔が現れた。
眉尻は垂れ下がり、眉間には少しのシワが寄せられ、目は虚ろな、そんな、苦しそうな表情だ。
そんな表情をみて聖書はますます不思議に思うのである。
「嬉しくないのでしょうか、しゅしゅ殿?」
問いかけは答えを得られぬまま壁に吸い込まれていった。
黒い神父服で血を拭った手を差し出して、その人の顔を引き寄せ、無理やり視線を合わせてからもう一度問いかけた。
今度は返事が返ってきた。
「なんでこんなことを」
聖書が望む言葉ではなかった。
「なんで、とはどう言う意味でしょうかしゅしゅ殿。あなたは日頃から悪魔殿を邪険にしていたのではないですか。悪魔に付きまとわれ鬱陶しく思っていたのではないですか。魔の物を払うのは神に仕える我々の仕事です、例え人と親睦を深めた悪魔殿であろうと例外にはできません。ええ、決して」
自分に言い聞かせるような、自分を納得させるような口調で、神の名を掲げて正義を執行した少年はまくし立てる。本当は神などもはや眼中にないと自分で知りながら、自分の行為を正当化するために自分に嘯く。
口から言葉が出る度に、針を飲み込んだような気がした。
虚ろながらも聖書を見つめていたしゅしゅは静かにその詭弁に耳を傾けていたが、やがてつぅと、目から一筋の涙をこぼした。
途端に聖書は口を閉ざす。
丸くした翡翠色の瞳に、引きつった苦い笑みで泣くしゅしゅが映る。口角を不恰好に吊り上げたまま、彼は、聖書の最後の糸を断ち切るナイフを吐いた。
「そんなこと全く望んでいませんでした。僕も彼が好きだったのだから」
聞きたくない。
反射的に顔を包んでいた両手はしゅしゅの首に回り、万力のように締め上げる。ぐっ、と息が漏れる音がした。これではまだ声が出せるともっともっと力を込めて締めて、締めて、締め続けた。
どれくらい経ったのだろう。手を緩めると、黒に近い色のくっきりした指型で、しゅしゅの白い首に痣ができていた。もうナイフを吐かない口は緩やかに開かれた、少しよだれの跡があったので左手の親指でさっと拭った。
静かになった。
静かになったんだ。
「……しゅしゅ殿、は…死んだ?」
違う、と心が叫ぶ。
違うんだ。
「ああ、しゅしゅ殿は神様になったのですね」
そうだ、と心が笑う。
そうなんだ。
この人はとうとう神様となったのだ。
なんてことない、予測可能な結末だった。むしろ望んだ結末だった。
彼はずっと自分の神様だったのだ。それは生きていても、死んでいても変わらない真実なのだ。
魂の殻を抱き締めながら堕ちた少年は笑う。もう誰にも奪われることはない。この人は自分だけの神様となったのだから。