此処は時空の狭間の闘技場。
世界の垣根を越えて集うは一騎当千、古今無双の強者達。
決して交わることの無かった二つの道が交差する時、百花繚乱たる死闘の幕が上がる。
さぁ、屍山血河の檜舞台へ躍り出よ!
「なるほど、戦闘する場所か……」
(鉈を手のひらで弄びつつ、ここに来る間に拾った刀を見て呟く少年が一人。……隻眼だった)
>>20
「あぁ、楽しい楽しい鉄火場さ」
木陰から姿を現した片角の少年は、無邪気に顔を綻ばせ笑う、恰も旧友に語りかけるかのような口調からは隠しきれない悦びが滲み出し、闘争を冀求していると言外に告げた。