私がkzの小説を書くスレ

葉っぱ天国 > 探偵チームKZ事件ノート > スレ一覧 101- 201-キーワード▼下へ
1:北城舞香:2019/04/03(水) 13:30 ID:Eq2

こんにちは、リリアンです!
ここでは私の考えたkzの小説を書いていきます!
みなさんは、雑談&小説は書かないようにお願いいたします。(書くなら、私の立てたスレ「kzファン大集合!」でお願いします)
感想はじゃんじゃん書いてください。
いつものkzや現実社会との違い、誤字脱字あるかもしれませんがよろしくお願いします!

2:北城舞香:2019/04/03(水) 13:34 ID:Eq2

あ〜あ〜!すみません!名前、リリアンではなく北城舞香です!(リリアンはかなり前に使っていたハンネです)

3:北城舞香:2019/04/03(水) 13:53 ID:Eq2

じゃあ小説書きま〜す!

消えた記憶は知っている

1 文芸部の新部員(彩目線)

「立花、ちょっと来いよ」
放課後のチャイムがなった途端、私は学年一のイケメン片山悠飛に呼ばれた。
「部室、来いよ」
「なんで?今日は部活の日じゃないでしょう?」
「文芸部に新しい部員が入るんだ」
新しい部員⁉
誰だろ、私の知っている人かな?
「失礼します」
部室の戸を開けると、部長と副部長、それに私の知らない女の子が立っていた。
「お、悠飛!遅いじゃん。何、立花さん連れてきたの?悠飛、立花さん好きだね」
副部長が悠飛の頭を小突く。
「ちげーよ。新部員が入るって言ったら立花も行くって言ったんだ」
え………私、悠飛に呼ばれてきたんだけど。
「ほら、悠飛の嘘つき。立花さん、ポカンとしてるよ。」
「あー、もー、わかったよ。立花。実は部長副部長と顧問の俺がいれば良かったんだ……お前、やっぱ忙しいだろ。呼び出して悪かった、帰っていいよ。」
悠飛は少し申し訳なさそうに言った。
「いいよ、せっかくきたんだし、新しく入る子、紹介して。」
私がそういうと、さっきの女の子が私に歩み寄ってきた。
「雲原絵里花です!1年生で、悠飛と同じクラスです!」
絵里花と名乗る子は、ハキハキとした口調で自己紹介をした。
「私は立花彩。よろしくお願いします」
「へ〜、ねぇ、彩って呼んでいいかな?私のことは絵里花でいいから!」
「いいよ!絵里花ちゃん」

とりあえず、今はここまで。(長くなってしまったので)
kzの事件要素少ないかもです。
雲原絵里花は、「くもはらえりか」と読みます。

4:北城舞香:2019/04/03(水) 14:01 ID:Eq2

「……だから、このキーを押すと……」
私は今、絵里花ちゃんにパソコンの使い方を教えてあげている。
絵里花ちゃん、紙に書くのは得意らしいけど、パソコンは使ったことがないんだって。
ローマ字はできるらしいから、サイトの開き方とか教えてあげるだけなんだけど。「妖怪パソコンは知っている」で私はパソコンについて知識を蓄えたから、教えるのが楽だった。
絵里花ちゃんも吸収は早くて、すぐに慣れてしまっていた。
「あ、いけない!こんな時間だ!塾に行かなきゃ!」
私は秀明があるのを思い出して、部室を飛び出そうとした。
「彩、色々教えてくれてありがとう!彩はどこの塾に通っているの?」
「秀明ゼミナールだよ。じゃあね、また明日」
私は急いで家に帰り、秀明に向かった。

5:北城舞香:2019/04/03(水) 19:47 ID:Eq2

では「消えた記憶は知っている」の2章書きます!

2 テストの報せ

「……では、今日の授業を終わる。」
ふぅ。やっと秀明の授業が終わった。
そうため息をついたのもつかの間。
「君たちにお知らせがある。二週間後の日曜日に、国数理社英の5教科のテストを行うことにした。」
え〜〜〜!!!!!
二週間後ってすぐだよ?勉強する時間が少ない。
「そのテスト結果は、みんなの通う学校にも報告をする。みんな頑張ってくれ」
え〜!
私はどよ〜んとした気分で夜道を歩いた。
ハァとため息が出る。その時、肩に何かが載った。
キャァァァァって叫ぼうとしたけど、叫べなかった。
だって、口が塞がれてしまったんだもの。
っていうか、私誰かに襲われてるよね?
殺人犯か誘拐犯じゃないよね⁉
「静かに!俺だ」
その声は上杉君だった。ホッ。
「テストのこと聞いただろ。俺も毎日は無理だけど、数学くらいなら、教えてやってもいいぞ。」
「ありがとう。教えてくれたら嬉しいな。」
「じゃあな、気をつけて帰れよ。」
「じゃ、じゃあね」
上杉君に解放され、私は家へ歩いた。さっきよりも足取りが軽い気がする。
これも上杉君のお陰で安心できたから、かな。
その時私は知らなかった。
上杉君が「おやすみ天使さん」と言ったことを。

2章はここまで。
まだ全く事件性のない事件ですが、いったいどんな事件に発展していくのでしょうか。
乞うご期待!

6:あかり◆c6:2019/04/03(水) 20:50 ID:acs

楽しみにしとる

7:北城舞香:2019/04/03(水) 22:18 ID:Eq2

あかり!ありがとう!物語、ミミズ大行進状態だけど、毎日進めるつもりだからよろしく!

あと、2章も彩目線ね!さっき書き忘れちゃったけど。
じゃあ3章!

3 崩壊の序曲(彩目線)

「絵里花ちゃんの小説すごいね!」
私は絵里花ちゃんが文芸部の入部試験として書いた原稿を読んだ。
物語は、主人公の女の子がただひたすらに好きなカレを追いかけるというシンプルな話だったけど、原稿をめくる手が止まらない、すごく良い作品だった。
「そうかな……?大した作品じゃないと思うんだけど」
「すっごく良いよ!」
私は絵里花ちゃんを褒めまくる。
「ただ、雲原には発想力が足りないな」
そう言ったのは悠飛だった。
その途端、絵里花ちゃんは悲しそうな表情になって、悠飛を見つめた。
「今、私のこと……雲原、って……」
絵里花ちゃんはボソッと呟くように言った。
「え、雲原呼び嫌なのか?じゃあ、雲原さんって呼ぶから」
「あ………その……違うの……なんでも、ない、から……気にし……ないで……雲原で………いい、よ」
絵里花ちゃんの言葉が途切れ途切れになり、顔もぎこちない。
「絵里花ちゃん、ちょっと疲れてるんじゃない?今日はもう帰ろう」
私がそう催促すると、絵里花ちゃんはのそのそと部室を出て行った。
部室の戸がしまった途端、私は悠飛に詰め寄る。
「悠飛、絵里花ちゃんに何したの?」
悠飛は驚いた表情で
「は?何もしてないし」
と言った。
「立花、俺たちも帰ろう。明日になれば雲原もきっと元どおりになるはずだ」
「そうだね」
私は悠飛と並んで校門を出た。
「そういえば悠飛って身長高いね、どれくらいあるの?」
「最近測ってないな、分かんね。立花は?身長もそうだけど、体重も教えろよ」
「身長は150センチ、体重なんて女子に聞くことじゃないでしょ!」
私たちは笑いながら帰った。

その日、秀明に行ったら、驚きの光景があった。
私の席の横にいたのは……なんと絵里花ちゃんだったのだもの!
「彩!一つ聞いて良い?」
早速絵里花ちゃんに言われた。
「何?」
「悠飛のこと、好きなの?」
「友達として、好きだよ」
「じゃあ、さっきいっしょに仲よさそうに帰ってたのは何?あれはカップルのようにしか見えなかったわ!」
絵里花ちゃんの目がギラギラと光る。
「私、2人がいっしょに帰ってるとこ、みたのよ!」
げっ!

8:北城舞香:2019/04/04(木) 09:14 ID:Eq2

じゃあ、早くも第4章!

4 不幸のスタート

「私、悠飛のことが好きなの。正直、結婚したいとも思ってる」
え、結婚ってちょっと早くない?
「だから、悠飛と離れてよ。彩、あなたは私の人生にいらない。邪魔よ」
絵里花ちゃんの口から溢れ出る本音に私は涙が出てきた。
「なんで泣いてんのよ、弱虫」
どうしてこんなこと言うの、やめてよ、ひどいよ。
そう言いたかったけど、声が出ない。
気がつけば、私は教室を出て外へと走っていた。
廊下ですれ違う人が「あの子どうしたの」とか、先生に「立花、どこ行くんだ」とか言ってるけど、無視しきって走った。
「アーヤ!」
誰かに二の腕を掴まれて、私は足を止めた。
「誰………誰なの?」
「俺だよ、黒木だ」
いつもなら黒木くんになら打ち明けようと思えるんだけど、今はそんな気分じゃなかった。
私は黒木くんにしがみついて、泣きながら言った。
「お願い……スマホ貸して。悠飛に伝えたいことがあるの……」
黒木くんは理由も聞かずにスマホを貸してくれた。
「はい、俺だけど。黒木、なんだよ」
悠飛の声を聞いて、私はまた泣いた。
「お前、もしかして立花か!!」
あぁ、悠飛は鋭いな。
「悠飛、私、悠飛にさよならを言うために電話したの」
「どう言う意味だよ」
「お願い、学校で見かけても、文芸部で会っても、私とできるだけ関わらないで」
「俺、お前が困ってるなら力になってやりてぇ。こんな俺が言っても説得力ないかも知んないけど」
「悠飛、さよなら」
私はそれを最後に電話を切った。
「黒木くん、スマホ貸してくれてありが……」
そこには黒木くんはいなかった。それどころか、生徒も先生もいない。
もう授業、始まっちゃったんだ。
1人、心細くなっていると、黒木くんが現れた。
「アーヤ、電話終わったみたいだね。知り合いの大人に頼んで今日の秀明を欠席すると連絡してもらったから、一緒に駅前のカフェでも行かない?」
「うん……」

私と黒木くんは、カフェでカフェラテを注文した。
「黒木くん、スマホ貸してくれてありがとう。返すね」
私は黒木くんにスマホを差し出す。
「アーヤしばらく借りておいてよ。俺ら探偵チームkzと砂原の番号が入ってるし」
私は、黒木くんの言葉に甘えてスマホを借りることになった。
そのあと、私は黒木くんにテスト勉強を協力してもらった。

長くなったので、一旦切ります!

9:北城舞香:2019/04/04(木) 09:38 ID:Eq2

4章の続き↓

翌日の学校は、なんだか騒がしかった。
ここは、掲示板の前。
『立花彩は昨日、片山悠飛君と仲よさそうに帰宅していました』
『立花彩は昨日、塾を休んでkzの黒木といっしょにカフェで過ごしていました。立花彩は黒木に勉強を教えてもらっているようでした』
え………掲示板にはそう書かれた紙が張り出されていた。
「うっわ!片山と黒木に二股かよ!この立花って奴〜」
前にもこんなことがあった。それは「学校の影ボスは知っている」の時。
その時は悠飛が守ってくれたけど、昨日私の方から縁を切ったからもう、守ってくれないだろう。
その時だった。
「お前ら全員呪い倒そうか!」
突然の怒声にあたりが静かになった。
その声の主は、忍だ。
「早く自分の教室に戻れ!」
忍が言った途端、生徒たちはぞろぞろと教室に行った。
「立花、お前……裏学校サイトで叩かれてるぞ」
ウソ……裏学校サイトって、前に翼が叩かれてたところ……
「だが、安心しろ。上杉がすぐにどうにかしてくれるはずだ」
そうか、そうだよね。

「彩、手紙よ!雲原さんって人から」
家に帰ると、ママがそう言っていた。
絵里花ちゃんだ!
『立花彩
あなたから悠飛を離したのね。だけど、悠飛はあなたから離れていかないの。
朝の掲示板の件、 他にも色々なところに貼ったのだけど、悠飛がほとんど剥がしてしまったのよ。
あなたと悠飛が「他人」となるまで、私はあなたを攻撃します。
雲原絵里花』
手紙の内容に、私はゾッとした。
私は黒木君に借りたスマホから、悠飛に電話をかけた。
悠飛は、2コールで出た。
「悠飛、一生のお願い!私に二度と関わらないで」
「立花、一生のお願いだ!お前を守らせてくれ」
「私に二度と関わらないことが、私を守ることなの」
私は、電話を切った。
その後、悠飛からであろう不在着信が20回くらい来たけど、無視した。


全然物語進まない……
なんか最後の方語彙力なくなったし。

10:北城舞香:2019/04/04(木) 11:50 ID:Eq2

春休み退屈すぎるので、更新しまーす!
(なんかほぼ自己満足のための小説になってる………)

5 2人の味方(彩目線)

「ハァ」
最近、ため息ばかりついてる。
学校の教室に入るのが、怖い。
絵里花ちゃんは違うクラスだけど、私のクラスには絵里花ちゃんの仲良しグループの木田さん、林野さん、森口さんがいて、私に「いじめ」を仕掛けてくる。
「立花さん!今日放課後、掃除当番でしょう?」
うん……そうだけど。
「立花さん、塾で忙しいだろうから、ウチらが代わりにやってあげるよ!」
いいよ、じぶんでやるから。そう言いたいけど、言わない。だって反論したらどんなことされるかわからないもの。
「変わってくれるの!ありが……」
「待てよ!立花は自分で掃除当番やるよ!」
どこからか声がした。
「塾忙しいって言っても、立花はちゃんとできるよ」
私の後ろには、マリンと忍がいた。
「どーせ、明日にでも先生にこういうんだろ。『立花さんが掃除当番やってないから、代わりに私たちがやりましたぁ〜』ってな。それで立花が怒られることを望んでんだろ」
3人は舌打ちすると、自分の席に戻っていった。
「あの、ありがとう、マリン、忍」
「いいんだよ、立花」
「私と七鬼はお前を決して見捨てたりしない。仲間だからな。いつだって味方する」
「ありがとう!」
暗闇だった毎日に光が差したような気がした。

11:北城舞香:2019/04/04(木) 12:12 ID:Eq2

6 偽物の罪(彩目線)

今、秀明の5教科のテスト中。
忙しかったし、学校でもいじめ(?)みたいなのがあって、大変だったけど、上杉君や黒木君のおかげでたくさん勉強できたんだ。
で、今は私が得意な国語のテスト。
隣には、相変わらず絵里花ちゃんがいる。
テスト終了まであと10分ほどになった頃だった。
「先生」
絵里花ちゃんの声がした。
「どうした?」
先生が絵里花ちゃんの机に寄ってくる。
絵里花ちゃんは先生の耳元でごそごそと言っている。
「立花」
突然、先生が私の右手首を掴んだ。
「退場だ」
え⁉
私は、されるがまま、教室の外に出された。
「立花お前、雲原の答案をカンニングしただろ!」
してないっ!!
「親御さんを呼んで、塾長と話し合って、お前の処分をどうするか決める」


1時間半に及ぶ話し合いの末、私は秀明に残ることになった。ママにはこっぴどく叱られたけど。
でも、私はカンニングなんかしてない。これもきっと、絵里花ちゃんの企みだ。

翌日、学校帰りに絵里花ちゃんに呼ばれた。
「彩、私の答案カンニングしたでしょう⁉」
「して……ない」
「したわよね!だから退場になったんでしょう!」
「うん……」
「このカンニングのこと、誰にも言わないであげる。だけど条件があるわ」
カンニングのこと、誰にも言わないでほしいっ!
「私、今欲しいバッグがあるんだけど、それ15万するのよ。さすがにお小遣いじゃ買えないから、彩、万引きしてきてよ」
ま、万引きしてきてよ……?
「え、それは犯罪だし、カンニングよりも罪は重いよ!」
「万引きしてるところ、見つからなければいいのよ」
絵里花ちゃんのもが銀色に光った。
「わ、わかった」

さっき絵里花ちゃんに教えてもらった商品をこのお店で取ってくればいいんだ。
ここはとあるショッピングモール。高級そうなものがたくさん売ってるお店で、指定されたピンクのバッグを探す。
「あった」
私は、学校のスクールバッグで商品を隠すようにして、お店を出た。
その時だった。
「君、万引きしただろ!!!!!」
40歳くらいの警官に怒鳴られた。
あぁ、私の人生終わりだ。
「親を呼ぶ。番号は!」

12:北城舞香:2019/04/04(木) 14:41 ID:Eq2

ほんっとうに春休み中暇すぎるので、またまた更新します!

7 絶望の学校(彩目線)

「彩、いってらっしゃい」
「いってきます」
朝、私が出かける先は、浜田中学じゃない。
この前の万引き騒動の時、ママと警察が話し合って、秀明は退塾、中学も私立ではなく公立に通うことになった。若武が通っている一中だ。
私が万引きをしたことは、探偵チームkzのみんなが知っているだろう。
中学校で、若武にあっても無視されてしまう。
一度、声をかけて見たんだけど、「あぁ、立花か。最近この学校に来たやつだろ」って言って、まるで知らないふり。
最悪だ……

13:北城舞香:2019/04/04(木) 14:53 ID:Eq2

8 かすかな希望(悠飛目線)

今日、立花が万引きをしたと、朝のHRで知らされた。
俺は、正直、びっくりした。
そして、立花が万引きなんてするはずがないって思ったよ。
そう思ったのは俺だけじゃないみたいで、昼休みに、立花と同じクラスの七鬼と佐田が、
「お前も、立花はやってないと思うだろ!」
って突進してきた。
3人で話し合った結論は『立花は絶対万引きをしていない。誰かにやらされたんだ。3人で犯人を突き止める』だ。
七鬼曰く、探偵チームで立花を疑っているのは、若武、上杉だけらしい。
この時、佐田に探偵チームkzの存在を教えた。
それで、残りの黒木、小塚、美門にも協力してもらうことになった。

調査の最初は、店の防犯カメラを見ることだった。
どうやってみるんだよ、って思ったけど、美門の「すみません、僕たち、学校で、お店の一週間を調べるという宿題が出たので、防犯カメラを見させていただきたいのですが」という言葉であっさりカメラを入手。
立花が万引きをした日の映像を確かめた。

14:北城舞香:2019/04/04(木) 15:19 ID:Eq2

9 知らされた事実(若武目線)

ありえない、アーヤが万引きしたなんて。
最初はそう思っていたけど、一中に転校してきて、あぁアーヤは本当に万引きしたんだなってわかった。実は、俺たち探偵チームkzのメンバーは、アーヤがカンニングしたことも知っている。俺の中のアーヤは、そんなに悪い子じゃなかった。でも、それはあくまでも俺の想像。アーヤは悪い子だったんだ。
俺は、アーヤの姿を見るのが怖かった。自分が思ってたアーヤに、会えないのだから。

その日は1人、トボトボと学校から家に向かっていた。
「若武くん」
誰かに呼ばれたけど、返事をする気分じゃなかった。
「若武くん!」
一瞬、アーヤかなって思ったけど、アーヤは「若武くん」なんて呼ばない。
とりあえず振り返ってみると、そこには武田菜穂ー俺の初恋相手がいた。

「もう!気づいたらちゃんと振り返ってよぉ!人違いしたかと思って、チョー恥ずかしかったんだからね!」
「悪りぃ」
俺と菜穂ちゃんは、近くの公園のベンチに座った。
「ちょっと、まってて」
そういうと、菜穂ちゃんはどこかへ行ってしまった。
そういや、この子も浜田なんだっけ?
「はい!これ」
帰ってきた菜穂ちゃんの手には、缶のオレンジジュースが握られていた。
「ありがと」
そう言ったけど、飲む気分になれない。
最近、ずっとこんな感じだ。
「若武くんに言いたいことがあるんだ」
「何だよ」
「あの……立花の、ことなんだけど」
立花⁉
立花と聞いて、俺は目を見開いた。
「若武くんって、立花と知り合いなんでしょ。だったら力になってあげて」
「だけど、あいつ万引き……」
「そのことなんだけど、立花は自分の意志で万引きしたんじゃないんだよ」
へ⁉どういうことだよ!ってかなんで菜穂ちゃんが知ってるんだ⁉
「私、見たの。同じ学校の雲原絵里花って子に立花が脅されていて、万引きをさせられていたとこ……」
「そうか……」
俺の知っているアーヤは、やっぱりいい子なんだ。
「だから、立花を助けてやってよ」
「分かった。ジュースありがと、何円?120円くらいあればいい?」
「それは私のおごり!」
「でもおごられる理由ないし、男が女におごってもらうって、かっこ悪りぃじゃんかよ」
「いいのよ、だって……若武くん、元気なさそうだったから……」
菜穂ちゃん、俺のこと考えてくれてたんだ。
「ありがとう!」
俺は帰り道、自分の体温で生ぬるくなったオレンジジュースを飲みながら、アーヤのことを考えた。


おーーーーー!
結構進んだー!
今回書いてて結構楽しかった♩
このペアも好き❤
あ………やべ……若武に惚れそう……
KZD(KZUでもKZでもいいけど)で、若武目線欲しいっ!!!

15:あかり◆c6:2019/04/04(木) 19:12 ID:BDs

おぉおもしろくなってきた。早く続きを!!!!!!!!!!!!

16:ノノ:2019/04/04(木) 19:45 ID:WZE

ねぇ舞香、私とリレーで
小説書かない?

17:北城舞香:2019/04/04(木) 19:55 ID:Eq2

ノノさんすみません……他のスレでいいのならリレー小説書きます。
ここのスレは私1人で小説を書くスレにしたいので……

18:忍:2019/04/04(木) 20:15 ID:WZE

スレたてすぎてて草

19:北城舞香:2019/04/04(木) 20:44 ID:Eq2

10 真実に近づいて……(美門目線)

アーヤが万引きをする直前、誰かと話している映像が映し出された。これは防犯カメラの映像。
話しているというよりは、脅されている、といったほうが正しいのか。
アーヤの話し相手は女子で浜田の制服を着ている。
「俺、こいつ知ってる!」
そう叫んだのは、片山だった。
「雲原絵里花だ!俺と同じクラスの!」
雲原……この女がアーヤを陥れたのか。
その時、ズボンのポケットが震えた。ポケットからスマホを取り出すと、どうやら若武から電話がかかってきたようだ。
「若武、どうしたの」
「突然だが、アーヤは万引きはしていない」
「あぁ、そのこと。俺たちもその事実にたどり着いたよ。お店の防犯カメラを見て、ね」
「くっそ!先越された!俺は現場を見たっていう菜穂ちゃんに聞いたんだ」
誰だ……菜穂って。まぁいいや。
「あとは雲原絵里花に接近し、アーヤに万引きをさせた理由を聞くだけだ」
そう言って、電話を切った。
「で、雲原絵里花に接近して聞き出す役目、誰がやる?」
「俺やるよ、クラスも部活も一緒だし。俺が雲原に1番近いだろうから」
そう言ったのは片山だった。
「じゃあ、片山よろしく!あとで報告頼む」

く〜〜〜〜〜〜!はやくも10章!
今更気づいたけど、上杉&小塚の出番少ないね。
もうそろそろ、『消えた記憶は知っている』、山場に突入しまーす!
ここまではアーヤの葛藤(ちょこっとだけ若武の葛藤も)が見られた(?)けど、今後あの人の葛藤が見られるかも⁉
あと、よく分かんないけど、アーヤよりも男子目線で書いたほうが書きやすい……


続きを読む 全部 次100> 最新30 ▲上へ
名前 メモ
画像お絵かき長文/一行モード自動更新