私がkzの小説を書くスレ

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1:北城舞香:2019/04/03(水) 13:30 ID:Eq2

こんにちは、リリアンです!
ここでは私の考えたkzの小説を書いていきます!
みなさんは、雑談&小説は書かないようにお願いいたします。(書くなら、私の立てたスレ「kzファン大集合!」でお願いします)
感想はじゃんじゃん書いてください。
いつものkzや現実社会との違い、誤字脱字あるかもしれませんがよろしくお願いします!

2:北城舞香:2019/04/03(水) 13:34 ID:Eq2

あ〜あ〜!すみません!名前、リリアンではなく北城舞香です!(リリアンはかなり前に使っていたハンネです)

3:北城舞香:2019/04/03(水) 13:53 ID:Eq2

じゃあ小説書きま〜す!

消えた記憶は知っている

1 文芸部の新部員(彩目線)

「立花、ちょっと来いよ」
放課後のチャイムがなった途端、私は学年一のイケメン片山悠飛に呼ばれた。
「部室、来いよ」
「なんで?今日は部活の日じゃないでしょう?」
「文芸部に新しい部員が入るんだ」
新しい部員⁉
誰だろ、私の知っている人かな?
「失礼します」
部室の戸を開けると、部長と副部長、それに私の知らない女の子が立っていた。
「お、悠飛!遅いじゃん。何、立花さん連れてきたの?悠飛、立花さん好きだね」
副部長が悠飛の頭を小突く。
「ちげーよ。新部員が入るって言ったら立花も行くって言ったんだ」
え………私、悠飛に呼ばれてきたんだけど。
「ほら、悠飛の嘘つき。立花さん、ポカンとしてるよ。」
「あー、もー、わかったよ。立花。実は部長副部長と顧問の俺がいれば良かったんだ……お前、やっぱ忙しいだろ。呼び出して悪かった、帰っていいよ。」
悠飛は少し申し訳なさそうに言った。
「いいよ、せっかくきたんだし、新しく入る子、紹介して。」
私がそういうと、さっきの女の子が私に歩み寄ってきた。
「雲原絵里花です!1年生で、悠飛と同じクラスです!」
絵里花と名乗る子は、ハキハキとした口調で自己紹介をした。
「私は立花彩。よろしくお願いします」
「へ〜、ねぇ、彩って呼んでいいかな?私のことは絵里花でいいから!」
「いいよ!絵里花ちゃん」

とりあえず、今はここまで。(長くなってしまったので)
kzの事件要素少ないかもです。
雲原絵里花は、「くもはらえりか」と読みます。

4:北城舞香:2019/04/03(水) 14:01 ID:Eq2

「……だから、このキーを押すと……」
私は今、絵里花ちゃんにパソコンの使い方を教えてあげている。
絵里花ちゃん、紙に書くのは得意らしいけど、パソコンは使ったことがないんだって。
ローマ字はできるらしいから、サイトの開き方とか教えてあげるだけなんだけど。「妖怪パソコンは知っている」で私はパソコンについて知識を蓄えたから、教えるのが楽だった。
絵里花ちゃんも吸収は早くて、すぐに慣れてしまっていた。
「あ、いけない!こんな時間だ!塾に行かなきゃ!」
私は秀明があるのを思い出して、部室を飛び出そうとした。
「彩、色々教えてくれてありがとう!彩はどこの塾に通っているの?」
「秀明ゼミナールだよ。じゃあね、また明日」
私は急いで家に帰り、秀明に向かった。

5:北城舞香:2019/04/03(水) 19:47 ID:Eq2

では「消えた記憶は知っている」の2章書きます!

2 テストの報せ

「……では、今日の授業を終わる。」
ふぅ。やっと秀明の授業が終わった。
そうため息をついたのもつかの間。
「君たちにお知らせがある。二週間後の日曜日に、国数理社英の5教科のテストを行うことにした。」
え〜〜〜!!!!!
二週間後ってすぐだよ?勉強する時間が少ない。
「そのテスト結果は、みんなの通う学校にも報告をする。みんな頑張ってくれ」
え〜!
私はどよ〜んとした気分で夜道を歩いた。
ハァとため息が出る。その時、肩に何かが載った。
キャァァァァって叫ぼうとしたけど、叫べなかった。
だって、口が塞がれてしまったんだもの。
っていうか、私誰かに襲われてるよね?
殺人犯か誘拐犯じゃないよね⁉
「静かに!俺だ」
その声は上杉君だった。ホッ。
「テストのこと聞いただろ。俺も毎日は無理だけど、数学くらいなら、教えてやってもいいぞ。」
「ありがとう。教えてくれたら嬉しいな。」
「じゃあな、気をつけて帰れよ。」
「じゃ、じゃあね」
上杉君に解放され、私は家へ歩いた。さっきよりも足取りが軽い気がする。
これも上杉君のお陰で安心できたから、かな。
その時私は知らなかった。
上杉君が「おやすみ天使さん」と言ったことを。

2章はここまで。
まだ全く事件性のない事件ですが、いったいどんな事件に発展していくのでしょうか。
乞うご期待!

6:あかり◆c6:2019/04/03(水) 20:50 ID:acs

楽しみにしとる

7:北城舞香:2019/04/03(水) 22:18 ID:Eq2

あかり!ありがとう!物語、ミミズ大行進状態だけど、毎日進めるつもりだからよろしく!

あと、2章も彩目線ね!さっき書き忘れちゃったけど。
じゃあ3章!

3 崩壊の序曲(彩目線)

「絵里花ちゃんの小説すごいね!」
私は絵里花ちゃんが文芸部の入部試験として書いた原稿を読んだ。
物語は、主人公の女の子がただひたすらに好きなカレを追いかけるというシンプルな話だったけど、原稿をめくる手が止まらない、すごく良い作品だった。
「そうかな……?大した作品じゃないと思うんだけど」
「すっごく良いよ!」
私は絵里花ちゃんを褒めまくる。
「ただ、雲原には発想力が足りないな」
そう言ったのは悠飛だった。
その途端、絵里花ちゃんは悲しそうな表情になって、悠飛を見つめた。
「今、私のこと……雲原、って……」
絵里花ちゃんはボソッと呟くように言った。
「え、雲原呼び嫌なのか?じゃあ、雲原さんって呼ぶから」
「あ………その……違うの……なんでも、ない、から……気にし……ないで……雲原で………いい、よ」
絵里花ちゃんの言葉が途切れ途切れになり、顔もぎこちない。
「絵里花ちゃん、ちょっと疲れてるんじゃない?今日はもう帰ろう」
私がそう催促すると、絵里花ちゃんはのそのそと部室を出て行った。
部室の戸がしまった途端、私は悠飛に詰め寄る。
「悠飛、絵里花ちゃんに何したの?」
悠飛は驚いた表情で
「は?何もしてないし」
と言った。
「立花、俺たちも帰ろう。明日になれば雲原もきっと元どおりになるはずだ」
「そうだね」
私は悠飛と並んで校門を出た。
「そういえば悠飛って身長高いね、どれくらいあるの?」
「最近測ってないな、分かんね。立花は?身長もそうだけど、体重も教えろよ」
「身長は150センチ、体重なんて女子に聞くことじゃないでしょ!」
私たちは笑いながら帰った。

その日、秀明に行ったら、驚きの光景があった。
私の席の横にいたのは……なんと絵里花ちゃんだったのだもの!
「彩!一つ聞いて良い?」
早速絵里花ちゃんに言われた。
「何?」
「悠飛のこと、好きなの?」
「友達として、好きだよ」
「じゃあ、さっきいっしょに仲よさそうに帰ってたのは何?あれはカップルのようにしか見えなかったわ!」
絵里花ちゃんの目がギラギラと光る。
「私、2人がいっしょに帰ってるとこ、みたのよ!」
げっ!

8:北城舞香:2019/04/04(木) 09:14 ID:Eq2

じゃあ、早くも第4章!

4 不幸のスタート

「私、悠飛のことが好きなの。正直、結婚したいとも思ってる」
え、結婚ってちょっと早くない?
「だから、悠飛と離れてよ。彩、あなたは私の人生にいらない。邪魔よ」
絵里花ちゃんの口から溢れ出る本音に私は涙が出てきた。
「なんで泣いてんのよ、弱虫」
どうしてこんなこと言うの、やめてよ、ひどいよ。
そう言いたかったけど、声が出ない。
気がつけば、私は教室を出て外へと走っていた。
廊下ですれ違う人が「あの子どうしたの」とか、先生に「立花、どこ行くんだ」とか言ってるけど、無視しきって走った。
「アーヤ!」
誰かに二の腕を掴まれて、私は足を止めた。
「誰………誰なの?」
「俺だよ、黒木だ」
いつもなら黒木くんになら打ち明けようと思えるんだけど、今はそんな気分じゃなかった。
私は黒木くんにしがみついて、泣きながら言った。
「お願い……スマホ貸して。悠飛に伝えたいことがあるの……」
黒木くんは理由も聞かずにスマホを貸してくれた。
「はい、俺だけど。黒木、なんだよ」
悠飛の声を聞いて、私はまた泣いた。
「お前、もしかして立花か!!」
あぁ、悠飛は鋭いな。
「悠飛、私、悠飛にさよならを言うために電話したの」
「どう言う意味だよ」
「お願い、学校で見かけても、文芸部で会っても、私とできるだけ関わらないで」
「俺、お前が困ってるなら力になってやりてぇ。こんな俺が言っても説得力ないかも知んないけど」
「悠飛、さよなら」
私はそれを最後に電話を切った。
「黒木くん、スマホ貸してくれてありが……」
そこには黒木くんはいなかった。それどころか、生徒も先生もいない。
もう授業、始まっちゃったんだ。
1人、心細くなっていると、黒木くんが現れた。
「アーヤ、電話終わったみたいだね。知り合いの大人に頼んで今日の秀明を欠席すると連絡してもらったから、一緒に駅前のカフェでも行かない?」
「うん……」

私と黒木くんは、カフェでカフェラテを注文した。
「黒木くん、スマホ貸してくれてありがとう。返すね」
私は黒木くんにスマホを差し出す。
「アーヤしばらく借りておいてよ。俺ら探偵チームkzと砂原の番号が入ってるし」
私は、黒木くんの言葉に甘えてスマホを借りることになった。
そのあと、私は黒木くんにテスト勉強を協力してもらった。

長くなったので、一旦切ります!

9:北城舞香:2019/04/04(木) 09:38 ID:Eq2

4章の続き↓

翌日の学校は、なんだか騒がしかった。
ここは、掲示板の前。
『立花彩は昨日、片山悠飛君と仲よさそうに帰宅していました』
『立花彩は昨日、塾を休んでkzの黒木といっしょにカフェで過ごしていました。立花彩は黒木に勉強を教えてもらっているようでした』
え………掲示板にはそう書かれた紙が張り出されていた。
「うっわ!片山と黒木に二股かよ!この立花って奴〜」
前にもこんなことがあった。それは「学校の影ボスは知っている」の時。
その時は悠飛が守ってくれたけど、昨日私の方から縁を切ったからもう、守ってくれないだろう。
その時だった。
「お前ら全員呪い倒そうか!」
突然の怒声にあたりが静かになった。
その声の主は、忍だ。
「早く自分の教室に戻れ!」
忍が言った途端、生徒たちはぞろぞろと教室に行った。
「立花、お前……裏学校サイトで叩かれてるぞ」
ウソ……裏学校サイトって、前に翼が叩かれてたところ……
「だが、安心しろ。上杉がすぐにどうにかしてくれるはずだ」
そうか、そうだよね。

「彩、手紙よ!雲原さんって人から」
家に帰ると、ママがそう言っていた。
絵里花ちゃんだ!
『立花彩
あなたから悠飛を離したのね。だけど、悠飛はあなたから離れていかないの。
朝の掲示板の件、 他にも色々なところに貼ったのだけど、悠飛がほとんど剥がしてしまったのよ。
あなたと悠飛が「他人」となるまで、私はあなたを攻撃します。
雲原絵里花』
手紙の内容に、私はゾッとした。
私は黒木君に借りたスマホから、悠飛に電話をかけた。
悠飛は、2コールで出た。
「悠飛、一生のお願い!私に二度と関わらないで」
「立花、一生のお願いだ!お前を守らせてくれ」
「私に二度と関わらないことが、私を守ることなの」
私は、電話を切った。
その後、悠飛からであろう不在着信が20回くらい来たけど、無視した。


全然物語進まない……
なんか最後の方語彙力なくなったし。

10:北城舞香:2019/04/04(木) 11:50 ID:Eq2

春休み退屈すぎるので、更新しまーす!
(なんかほぼ自己満足のための小説になってる………)

5 2人の味方(彩目線)

「ハァ」
最近、ため息ばかりついてる。
学校の教室に入るのが、怖い。
絵里花ちゃんは違うクラスだけど、私のクラスには絵里花ちゃんの仲良しグループの木田さん、林野さん、森口さんがいて、私に「いじめ」を仕掛けてくる。
「立花さん!今日放課後、掃除当番でしょう?」
うん……そうだけど。
「立花さん、塾で忙しいだろうから、ウチらが代わりにやってあげるよ!」
いいよ、じぶんでやるから。そう言いたいけど、言わない。だって反論したらどんなことされるかわからないもの。
「変わってくれるの!ありが……」
「待てよ!立花は自分で掃除当番やるよ!」
どこからか声がした。
「塾忙しいって言っても、立花はちゃんとできるよ」
私の後ろには、マリンと忍がいた。
「どーせ、明日にでも先生にこういうんだろ。『立花さんが掃除当番やってないから、代わりに私たちがやりましたぁ〜』ってな。それで立花が怒られることを望んでんだろ」
3人は舌打ちすると、自分の席に戻っていった。
「あの、ありがとう、マリン、忍」
「いいんだよ、立花」
「私と七鬼はお前を決して見捨てたりしない。仲間だからな。いつだって味方する」
「ありがとう!」
暗闇だった毎日に光が差したような気がした。

11:北城舞香:2019/04/04(木) 12:12 ID:Eq2

6 偽物の罪(彩目線)

今、秀明の5教科のテスト中。
忙しかったし、学校でもいじめ(?)みたいなのがあって、大変だったけど、上杉君や黒木君のおかげでたくさん勉強できたんだ。
で、今は私が得意な国語のテスト。
隣には、相変わらず絵里花ちゃんがいる。
テスト終了まであと10分ほどになった頃だった。
「先生」
絵里花ちゃんの声がした。
「どうした?」
先生が絵里花ちゃんの机に寄ってくる。
絵里花ちゃんは先生の耳元でごそごそと言っている。
「立花」
突然、先生が私の右手首を掴んだ。
「退場だ」
え⁉
私は、されるがまま、教室の外に出された。
「立花お前、雲原の答案をカンニングしただろ!」
してないっ!!
「親御さんを呼んで、塾長と話し合って、お前の処分をどうするか決める」


1時間半に及ぶ話し合いの末、私は秀明に残ることになった。ママにはこっぴどく叱られたけど。
でも、私はカンニングなんかしてない。これもきっと、絵里花ちゃんの企みだ。

翌日、学校帰りに絵里花ちゃんに呼ばれた。
「彩、私の答案カンニングしたでしょう⁉」
「して……ない」
「したわよね!だから退場になったんでしょう!」
「うん……」
「このカンニングのこと、誰にも言わないであげる。だけど条件があるわ」
カンニングのこと、誰にも言わないでほしいっ!
「私、今欲しいバッグがあるんだけど、それ15万するのよ。さすがにお小遣いじゃ買えないから、彩、万引きしてきてよ」
ま、万引きしてきてよ……?
「え、それは犯罪だし、カンニングよりも罪は重いよ!」
「万引きしてるところ、見つからなければいいのよ」
絵里花ちゃんのもが銀色に光った。
「わ、わかった」

さっき絵里花ちゃんに教えてもらった商品をこのお店で取ってくればいいんだ。
ここはとあるショッピングモール。高級そうなものがたくさん売ってるお店で、指定されたピンクのバッグを探す。
「あった」
私は、学校のスクールバッグで商品を隠すようにして、お店を出た。
その時だった。
「君、万引きしただろ!!!!!」
40歳くらいの警官に怒鳴られた。
あぁ、私の人生終わりだ。
「親を呼ぶ。番号は!」

12:北城舞香:2019/04/04(木) 14:41 ID:Eq2

ほんっとうに春休み中暇すぎるので、またまた更新します!

7 絶望の学校(彩目線)

「彩、いってらっしゃい」
「いってきます」
朝、私が出かける先は、浜田中学じゃない。
この前の万引き騒動の時、ママと警察が話し合って、秀明は退塾、中学も私立ではなく公立に通うことになった。若武が通っている一中だ。
私が万引きをしたことは、探偵チームkzのみんなが知っているだろう。
中学校で、若武にあっても無視されてしまう。
一度、声をかけて見たんだけど、「あぁ、立花か。最近この学校に来たやつだろ」って言って、まるで知らないふり。
最悪だ……

13:北城舞香:2019/04/04(木) 14:53 ID:Eq2

8 かすかな希望(悠飛目線)

今日、立花が万引きをしたと、朝のHRで知らされた。
俺は、正直、びっくりした。
そして、立花が万引きなんてするはずがないって思ったよ。
そう思ったのは俺だけじゃないみたいで、昼休みに、立花と同じクラスの七鬼と佐田が、
「お前も、立花はやってないと思うだろ!」
って突進してきた。
3人で話し合った結論は『立花は絶対万引きをしていない。誰かにやらされたんだ。3人で犯人を突き止める』だ。
七鬼曰く、探偵チームで立花を疑っているのは、若武、上杉だけらしい。
この時、佐田に探偵チームkzの存在を教えた。
それで、残りの黒木、小塚、美門にも協力してもらうことになった。

調査の最初は、店の防犯カメラを見ることだった。
どうやってみるんだよ、って思ったけど、美門の「すみません、僕たち、学校で、お店の一週間を調べるという宿題が出たので、防犯カメラを見させていただきたいのですが」という言葉であっさりカメラを入手。
立花が万引きをした日の映像を確かめた。

14:北城舞香:2019/04/04(木) 15:19 ID:Eq2

9 知らされた事実(若武目線)

ありえない、アーヤが万引きしたなんて。
最初はそう思っていたけど、一中に転校してきて、あぁアーヤは本当に万引きしたんだなってわかった。実は、俺たち探偵チームkzのメンバーは、アーヤがカンニングしたことも知っている。俺の中のアーヤは、そんなに悪い子じゃなかった。でも、それはあくまでも俺の想像。アーヤは悪い子だったんだ。
俺は、アーヤの姿を見るのが怖かった。自分が思ってたアーヤに、会えないのだから。

その日は1人、トボトボと学校から家に向かっていた。
「若武くん」
誰かに呼ばれたけど、返事をする気分じゃなかった。
「若武くん!」
一瞬、アーヤかなって思ったけど、アーヤは「若武くん」なんて呼ばない。
とりあえず振り返ってみると、そこには武田菜穂ー俺の初恋相手がいた。

「もう!気づいたらちゃんと振り返ってよぉ!人違いしたかと思って、チョー恥ずかしかったんだからね!」
「悪りぃ」
俺と菜穂ちゃんは、近くの公園のベンチに座った。
「ちょっと、まってて」
そういうと、菜穂ちゃんはどこかへ行ってしまった。
そういや、この子も浜田なんだっけ?
「はい!これ」
帰ってきた菜穂ちゃんの手には、缶のオレンジジュースが握られていた。
「ありがと」
そう言ったけど、飲む気分になれない。
最近、ずっとこんな感じだ。
「若武くんに言いたいことがあるんだ」
「何だよ」
「あの……立花の、ことなんだけど」
立花⁉
立花と聞いて、俺は目を見開いた。
「若武くんって、立花と知り合いなんでしょ。だったら力になってあげて」
「だけど、あいつ万引き……」
「そのことなんだけど、立花は自分の意志で万引きしたんじゃないんだよ」
へ⁉どういうことだよ!ってかなんで菜穂ちゃんが知ってるんだ⁉
「私、見たの。同じ学校の雲原絵里花って子に立花が脅されていて、万引きをさせられていたとこ……」
「そうか……」
俺の知っているアーヤは、やっぱりいい子なんだ。
「だから、立花を助けてやってよ」
「分かった。ジュースありがと、何円?120円くらいあればいい?」
「それは私のおごり!」
「でもおごられる理由ないし、男が女におごってもらうって、かっこ悪りぃじゃんかよ」
「いいのよ、だって……若武くん、元気なさそうだったから……」
菜穂ちゃん、俺のこと考えてくれてたんだ。
「ありがとう!」
俺は帰り道、自分の体温で生ぬるくなったオレンジジュースを飲みながら、アーヤのことを考えた。


おーーーーー!
結構進んだー!
今回書いてて結構楽しかった♩
このペアも好き❤
あ………やべ……若武に惚れそう……
KZD(KZUでもKZでもいいけど)で、若武目線欲しいっ!!!

15:あかり◆c6:2019/04/04(木) 19:12 ID:BDs

おぉおもしろくなってきた。早く続きを!!!!!!!!!!!!

16:ノノ:2019/04/04(木) 19:45 ID:WZE

ねぇ舞香、私とリレーで
小説書かない?

17:北城舞香:2019/04/04(木) 19:55 ID:Eq2

ノノさんすみません……他のスレでいいのならリレー小説書きます。
ここのスレは私1人で小説を書くスレにしたいので……

18:忍:2019/04/04(木) 20:15 ID:WZE

スレたてすぎてて草

19:北城舞香:2019/04/04(木) 20:44 ID:Eq2

10 真実に近づいて……(美門目線)

アーヤが万引きをする直前、誰かと話している映像が映し出された。これは防犯カメラの映像。
話しているというよりは、脅されている、といったほうが正しいのか。
アーヤの話し相手は女子で浜田の制服を着ている。
「俺、こいつ知ってる!」
そう叫んだのは、片山だった。
「雲原絵里花だ!俺と同じクラスの!」
雲原……この女がアーヤを陥れたのか。
その時、ズボンのポケットが震えた。ポケットからスマホを取り出すと、どうやら若武から電話がかかってきたようだ。
「若武、どうしたの」
「突然だが、アーヤは万引きはしていない」
「あぁ、そのこと。俺たちもその事実にたどり着いたよ。お店の防犯カメラを見て、ね」
「くっそ!先越された!俺は現場を見たっていう菜穂ちゃんに聞いたんだ」
誰だ……菜穂って。まぁいいや。
「あとは雲原絵里花に接近し、アーヤに万引きをさせた理由を聞くだけだ」
そう言って、電話を切った。
「で、雲原絵里花に接近して聞き出す役目、誰がやる?」
「俺やるよ、クラスも部活も一緒だし。俺が雲原に1番近いだろうから」
そう言ったのは片山だった。
「じゃあ、片山よろしく!あとで報告頼む」

く〜〜〜〜〜〜!はやくも10章!
今更気づいたけど、上杉&小塚の出番少ないね。
もうそろそろ、『消えた記憶は知っている』、山場に突入しまーす!
ここまではアーヤの葛藤(ちょこっとだけ若武の葛藤も)が見られた(?)けど、今後あの人の葛藤が見られるかも⁉
あと、よく分かんないけど、アーヤよりも男子目線で書いたほうが書きやすい……

20:北城舞香:2019/04/04(木) 20:46 ID:Eq2

忍(もしかしてノノさん?)さん、私スレ立て過ぎですか〜?
最近スレ立てのやりかたしって、たてまくりました!

21:忍:2019/04/04(木) 20:49 ID:WZE

それは、それは

22:ノノ:2019/04/04(木) 20:50 ID:WZE

私の二重人格の忍が
暴れ出した

23:忍:2019/04/04(木) 20:52 ID:WZE

ウォォォォォ!

24:忍:2019/04/04(木) 20:58 ID:WZE

なぜ俺とノノが同一人物
と分かった!

25:北城舞香:2019/04/04(木) 21:06 ID:Eq2

IDです!

26:北城舞香:2019/04/05(金) 07:55 ID:Eq2

11 消えた記憶と彩の言葉(悠飛目線)

俺は翌朝、雲原が学校に来るのを、校門で待ち伏せていた。
雲原は、数人の女子を引き連れて登校してきた。
「雲原、ちょっとこいよ」
俺は、すかさず声をかける。
すると、取り巻きの女子たちが一斉に声をあげた。
「きゃー!エリ、告白されるの⁉」
「さっすが絵里花!」
あーあ、めんどくせ。
俺は、こいつらに反論するのが面倒だったんで、雲原の手首を掴んで、体育館裏に連れて行った。
「ねぇ〜!悠飛!やっとやっと!や〜っと!私に告白してくれんの〜!」
雲原の一言で、俺の怒りは爆発した。
「ちげーよ!お前、教えろよ!なんで立花に万引きなんかさせた!もっと言えば、塾の国語のテストで、立花がカンニングしたって嘘の情報を流したそうじゃないか!お前、そんなことまでして、立花を陥れたいのか!」
俺は、雲原に迫った勢いで、雲原の襟を掴んだ。
「そうよ。私は彩を陥れたかったのよ!」
「どういうことだ!理由を全部吐け!」
「これはあなたの……悠飛のせいよ!」
どういうことだ……。俺の頭に、鈍器で殴られたような衝撃が走った。
「悠飛、あなたはどうかしてる!」


一旦切ります!
あ………悠飛様はやっぱりカッコいい……!
悠飛は、強くて、美しくて、麗しい……!

27:北城舞香:2019/04/05(金) 08:16 ID:Eq2

じゃ、続き↓


俺がどうかしてるって、どういう意味だ……?
「悠飛、どこから覚えてないの?」
覚えてない?何を?
「まぁいいわ。最初から最後まで全て話すから。悠飛と私は同小で、小6の時同じクラスだったのよ。苗字も、片山と雲原だから、席が近かった」
そんな……!俺と雲原は浜田で始めて一緒になったと思ってた。
でも、雲原の言っていることが嘘だとは思えない。
俺、実は、小学校の頃の記憶があんまり残ってないんだ。クラスメイトや先生の名前もはっきりとは覚えていない。
「で、悠飛は私に言ったの。絵里花のことが好きだ、って」
そういうことか。なぜ、以前に雲原呼びに驚いたのか、その理由は、俺が小学校時代、雲原のことを「絵里花」と呼んでいたからだ。
「悠飛、今の悠飛にとって私は彩に万引きさせた卑怯な人間に見えるかもしれない。だけど、悠飛が私のことを忘れて、彩に目移りして、悲しかったの。彩を最低な人間にすれば、悠飛も彩のこと、嫌いになってくれると思った。彩は、悠飛から手を引いてくれた。けれど、あなたは彩を決して離さなかった。きっと、彩に言われたはずよ。私に近づかないで、って」
そう、なの、か……立花が、俺にさよならを告げた意味が……俺が、いっそのこと立花を切り捨てれば、立花は苦しまずに済んだのかもしれない………。
「だからって、そんな卑怯なことしていいとでも、思ってるのかよっ!」
どこからか声がした。
「七鬼っ!」
七鬼が俺と雲原のそばに来た。
「確かに君は、小学校時代、とても優しい女の子だったかもしれない。だけど、片山を独り占めするために、立花に万引きをさせた。そんなやつ、片山は好きなんかならない!」
七鬼、お前、変人だと思ってたけど、やるときはやる、かっこいいやつなんだな。
「今度、立花に会わせてやる。立花と、立花の親に謝れ!」
「わ、わかった……」


は〜〜〜〜〜〜!!!!!
今度は忍に惚れそう❤

28:ノノ:2019/04/05(金) 08:42 ID:WZE

>>24
IDも分からないなんて…
アホな忍

29:北城舞香:2019/04/05(金) 09:51 ID:Eq2

ノノさんって、忍大好きですか?私もkzメンバーの中でも結構好きですよ❤
よぉし!続き、行っちゃおう↓

12 消えた原因と後悔(悠飛目線)

その日、俺は授業に集中できず、離席した。
保健室に行くにしても、保健の先生に迷惑だろうから、行かなかった。
だとしたら、どこに行けばいいんだ。
気がつけば、俺の足は屋上に向いていた。
そこには新鮮な空気があふれていた。
「立花。今どこで、何を考えているんだ」
もしかしたら、俺を憎んでるかもしれない。
それでも仕方がないと思う。
俺はお前を守れなかったのだから。
でも、どうして俺は雲原のことを覚えていなかったのだろう。
なんとなく、心当たりがある。
それは、「危ない誕生日ブルーは知っている」の中で頭を打ったこと。
もしかしたらそれで記憶がなくなっていたのかもしれない。
俺は、立花を守りたかった。
けど、それが、立花を苦しめていたんだ。
もっと早く、雲原の野望に気づいていたら。
立花はこんなことにならずに済んだかもしれないのに。
俺のせいだ。
俺のせいで、立花を傷つけさせてしまった。
雲原、お前の気持ちにも早く気づいてやるべきだった。
俺はこれから、どうすればいいのだ。
俺は……!俺は……!
息が苦しい。空気は新鮮なはずなのに、酸素がまるでない。
その時、「片山!片山顔色悪い。どうした?」
という声が聞こえたけど、誰の声か分からない。
途端、天と地がひっくり返るような気がした。
俺は、地面に倒れ込んだ。


あーーーーーー!
ヤベーーー!
悠飛ぃーーーーーーーーー!
誰の声か分からない声の主に、私がなりたーい!
大好きな悠飛(自称私の彼氏!)を病ませるとか、かわいそうだけど、胸キュンっ!
ぎゃーぁ!
悠飛のせいで、私壊れるぅぅ〜!

30:北城舞香:2019/04/05(金) 15:04 ID:rU.

>>11 にミスがありました。
も→目です。
すみません。
あとID いつもと違うけど気にしないでください。

31:北城舞香:2019/04/05(金) 18:48 ID:Eq2

半日以上更新してなくて、これ以上長引くと悠飛がかわいそうだから進めます!
今回はストーリーにあってもなくてもあんまり変わらないので、特別編扱いにします。

12.5 行動開始 (美門目線)

「美門、浜田からの書類で足りないものがいくつかある。急ぎのものもあるので、取りに行ってもらえないか」
今日、俺は担任に言われ、学校を欠席し、浜田に向かった。
「おお、美門か。ちょうどいいところに来てくれた。開成に送ろうと思ってた書類があるんだ。持って行ってくれる?」
俺はいくつかの書類を受け取り、浜田の職員室を出た。
このまま帰ってもよかったんだけど、さすがにもうここには来ないのだな、と思うと寂しくなった。
それで、学校を軽く、見て回ることにしたんだ。
それで、見歩いてたら、片山の姿を見つけた。
まだ授業中だぞ?何してるんだ、あいつ。
なぜか片山は屋上の方に向かっていた。俺は追いかける。
あまり近づきすぎるとバレてしまうので、少し離れたところから見張っている。(別に、バレてはいけない理由はないが)

俺は、屋上の戸を開ける。
「片山!片山顔色悪い。どうした?」
片山は、肩で息をしながら、立っていた。
立っているのがやっとなのか、ふらふらとしていていつ倒れてもおかしくない状態だ。
駆け寄った途端、片山はその場に崩れ落ちた。
「片山っ!しっかりしろ」
いくら呼びかけても、応答がない。
俺は、片山を担ぎ上げて、保健室へと向かった。


あ゛ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!
もうやばい、死ぬ……
悠飛好きすぎるけど、翼もかっこいい!
最後、担ぎ上げるかお姫様かめっちゃ迷った!……ケド、悠飛の自尊心が傷つくかもしれないから担ぎにした!(←ここで製造秘話明かしてどうするw)
ガァ゛〜〜〜〜〜〜!
ってか、しばらく彩目線なかったね。

32:ノノ:2019/04/05(金) 18:49 ID:FVQ

>>29
私の二重人格の忍は、
しのぶれどの忍

33:北城舞香:2019/04/05(金) 19:23 ID:Eq2

13 葛藤の行く末(悠飛目線)

気がつくと、俺は保健室のベットで寝ていた。
「片山くん、気がついた?」
顔なじみ(?)の保健の先生だ。
「気分はどう?」
平気だ。もう眩暈もしないし、吐き気はない。
「大丈夫です」
「屋上で倒れたって聞いたけど、どうして屋上にいたの?」
俺もわかんねーよ。気がついたらそっちに足が向いてたんだ。
「それより、誰が僕をここに運んだんですか?」
「美門くんよ。今は開成に通っているらしいけど」
美門か。あとで礼を言わなきゃな。
「片山くん、まだ例の病気治ってないのかな。心配だから、今日はもううちに帰って、お医者さんに見てもらった方がいいわ。」
「いえ、大丈夫です。ちょっと疲れただけですから。授業にも出ますし、医者にも行かなくて平気です」
多分、自分を責めすぎて過呼吸になって、貧血起こしただけだろう。
その後、俺は授業に出た。

放課後、kzに呼び出され、秀明ゼミナールとかいう塾のカフェテリアに向かった。
勝手に部外者の俺が来ていいのか……そこが不安だったが、立花のためだ。そんなことどうでもいい。
「お!片山、来たか」
若武、上杉、小塚、黒木、美門、七鬼そして佐田がいた。
「雲原がアーヤを陥れようとした理由は、七鬼から聞いた。ここで、明日、土曜日の午後に浜田中校長にこの事実を伝えに行こうと思う。賛成の者挙手を」
見事に全員が手を挙げた。
「よし!決まりだ。解散っ!」
解散、早ぇ………
「片山」
帰ろうとした時、美門に声をかけられた。
「お前、体調どう?」
あぁ、そのことか。
「迷惑かけて悪かった。もう心配ねーよ」
「そうか、なら良かったら」
それだけいうと、美門はどこかに消えてしまった。


お〜〜!
もうすぐ終わりそう!
なんか物語がぐちゃぐちゃになって来たけど、なんとか終わらせます!
そしたら、今考えているお話があるので、それを書きたいと思います。
タイトルは「消えた記憶は知っている」最終回に発表したいと思います!

34:北城舞香:2019/04/05(金) 19:24 ID:Eq2

しのぶれど、それって百人一首?私も好き!

35:柚子:2019/04/05(金) 20:31 ID:J3Q

北城舞香さん!kz 17の方でスレ作ったのでって書いてあったので来ました!
小説うまいですね♪続きが楽しみです☆

36:北城舞香:2019/04/05(金) 20:39 ID:Eq2

柚子さん、褒めてくださりありがとうございます!
最初の方は割とまとまった感じだったんですけど、だんだんぐちゃぐちゃになって来ちゃいました。
続き、今夜書こうかな〜それとも明日書こうかな〜

37:ノノ:2019/04/05(金) 21:25 ID:FVQ

>>34
百人一首どれくらい
分かる?

38:柚子:2019/04/05(金) 22:53 ID:J3Q

<<36
全然グチャグチャじゃないです!すーーーごくおもしろいです!
頑張ってください!
<<32
ノノさん、はじめまして。
二重人格なんですね。人格って勝手に変わってしまうんですか、知りませんでした
しのぶれどの忍っていってますけどその名前誰がつけたんですか?
すみません。気になるとどうしても聞きたくなってしまって

39:柚子:2019/04/05(金) 22:54 ID:J3Q

レスアンカー間違えました。逆でした!正しくは、
>>36>>32でした!

40:北城舞香:2019/04/06(土) 07:12 ID:Eq2

30〜40くらいはわかるかも、百人一首。
でも、その半分くらいはなんとなくで覚えてる。
よし、小説の続き行きますっ!

14 約束(悠飛目線)

「……というわけで、立花さんは雲原さんに脅されて万引きをしたんです。決して自分の意志ではありません。目撃証言もあります」
若武がひと通り説明を終えると、「どうか信じてください」と俺ら全員で頭を下げた。
「わかりました。君たち、他校の生徒までもがそういうのですから、おそらく事実なのでしょう。立花さんが万引きをしてないと」
お、信じた!
「では、立花さんと雲原さんをこの場にお呼びして、話し合います。君たち、真実を伝えに来てくれてありがとう。あとは私が解決します」

その後、立花家と雲原家で話し合ったらしい。その結果、立花は浜田に復帰、辞めていた秀明ゼミナールにも通えることになった。ついでに言えば、テストのカンニングの疑いも晴れたという。一方、雲原は浜田を退学、秀明ゼミナールも辞めたらしい。
これで、事件は解決、か。
俺はそう思えない。
「悠飛、久しぶり!おはよう」
そう言って笑顔で投稿してくる立花がいた。
「はよ。立花、お前を守れなくて悪かった」
俺はこれでもか!というくらい頭を下げた。
「え、いいのいいの。悠飛は私を守ろうとしてくれたじゃない!」
立花、許してくれるのか?
「立花、俺はお前を二度と苦しめないから。約束して」
そうやって俺と立花は小指を交差させ、指切りをした。
「そういえば、指切りって元々は怖い意味なんだってね」
「そうなのか⁉」
もしもまた、立花が狙われたら、俺は絶対に立花を守る。
俺はこの空にそう誓った。

終わり


なんか思ったより早く終わっちゃった!
次回作の発表!……なんだけど、ノノさん実はね、私が考えてたのは
「百人一首かるたは知っている」
なんですよ〜!
百人一首の話題があった時、もしかして心の中読めるの!って本気で思ってしまった……
ざっと、あらすじ?みたいなの書くと、
百人一首大会に出場した彩。そこで出会ったのは百人一首界で有名な選手だった!
当然のように負けてしまった彩。その彩に選手は謎の言葉を残して行く。
ここの言葉を不審に思った彩。kzで調べているうちに、大事件に巻き込まれて……⁉
こんな感じです!(もしかしたら変更あるかもです)

41:北城舞香:2019/04/06(土) 11:20 ID:Eq2

>>40 にミスがありました。次回予告の方です。
「ここの言葉を不審に……」→「この言葉を不審に……」
です。
すみません。

42:ノノ:2019/04/06(土) 12:45 ID:FVQ

>>38
忍は、しのぶれどのうたに
何か執念があるらしい

43:ノノ:2019/04/06(土) 15:21 ID:FVQ

>>38
誰が名付けたのか不明

44:ノノ:2019/04/06(土) 15:29 ID:FVQ

>>40
私、霊感?があるらしい。

45:ノノ:2019/04/06(土) 15:49 ID:FVQ

>>44
をくわしく説明すると、
七鬼 忍みたいにできるっちゃできる

46:ノノ:2019/04/06(土) 15:52 ID:FVQ

>>45
は、神にちかって嘘じゃない
から

47:柚子:2019/04/06(土) 17:34 ID:J3Q

>>44
霊感!!すごいです!私よく霊感あるって言われるんですけど心なんて読めないです♪
霊感で心がよめるんですね。知りませんでした(知らないことばっかり笑)
>>45
ぜひ詳しく☆ そういうの大好きです!

48:北城舞香:2019/04/06(土) 17:39 ID:Eq2

ノノさんすご……もしかして、分身とかできたりしますか?

49:柚子:2019/04/06(土) 17:42 ID:J3Q

>>40
いいですね。百人一首!!
私も百人一首大好きで、百首全部覚えてるのですっごく楽しみです☀︎
頑張ってください♪

50:北城舞香:2019/04/06(土) 17:57 ID:Eq2

そんなわけで(どんなわけだよw)kzのオリジナル小説第2弾!

百人一首かるたは知っている

1報せの歌(彩目線)

「今年も百人一首大会の時期かぁ」
朝、学校に来るとそんな声が聞こえた。
ここは職員室前の掲示板。
かなりの人だかりができている。
「来週の水曜日に全校行事の浜田中学高校百人一首大会を開催、か」
私、百人一首あんまり覚えてないんだよな。
「立花、おはよ」
そう声をかけてきたのは忍だった。
「忍、忍って百人一首得意?」
私が聞くと、何をボケてんだと言わんばかりの顔になった。え、私、何か変なこと言った?
「俺、歴史とかちょー得意だって言わなかったっけ?」
あ、そうだ、忍は徳川の末期までは歴史得意なんだ。結構前に言ってたね。だから百人一首もきっと得意なんだ。
「立花、お前百人一首できないの?」
なっ!ヒドイ!
百人一首、少しは覚えてるよっ!少しはっ!
私が怒ってると、忍は、ぷっと吹き出して笑い始めた。
「立花のその顔、面白い。一生笑ってられる」
私、そんなに面白い顔してるかなぁ?
「もうすぐ授業始まるよ。早く行こ」


2作目第1章終了!
突然ですが質問です。
忍が「歴史超得意だ。ただし徳川の末期まで。」って言って、そのあと「あぁ、期間限定ね」という感じの文章があったと思うんですけど、それって第何巻ですか?誰かぁ、教えてください!(もしかしたら私の勝手な想像?)

51:ノノ:2019/04/06(土) 17:57 ID:FVQ

>>49
百人一首全部?!スゴっ!
>>47
心よめんの極秘たまにだよ
>>47
分身は、しゅきょうちゅう

52:ノノ:2019/04/06(土) 18:32 ID:/pI

>>51
の間違いを訂正
極秘→ごく
しゅきょうちゅう→修行中

53:北城舞香:2019/04/06(土) 18:37 ID:Eq2

2 失恋の歌

「失礼します」
そう言って踏み入れた部室では驚きの光景があった。
なんと!悠飛と部長が百人一首で対戦してたの!
「あの……ここの現場、どうなってるんですか」
2人が戦っているところを見ていた副部長にこっそり聞いてみた。
「悠飛が今後一ヶ月は野球の方に専念したいって、部長に申し出たんだけど、特に大会が近いっていうわけじゃないからって許可しなかったんだ。だけどね、百人一首大会が近いから百人一首で勝負して悠飛が勝ったら野球部に行っていいって部長が言った。で、今この状態」
はぁ………
「大江山〜」
「君がため〜惜しからざりし〜」
「村雨の〜」
だんだん札の数が少なくなっていく。
もしかして、今日の部活はこれだけ?
詠んでいた部員も少し疲れが見えている。
「うわ〜、負けた〜」
やがて、勝敗が決まり、悠飛は負けた。
「お、立花か。俺結構札取ってただろ」
うん……負けたけどね。
「立花、ちはやふる神代もきかず竜田川唐紅にみずくくるとはって知ってる?」
知ってる、有名(?)だもの。
「じゃあこれは知ってるか?巡り逢ひて見しやそれともわかぬ間に雲隠れにし夜半の月かな」
知らない、かも。
「これ、源氏物語の紫式部が詠んだ歌で、意味は、久しぶりに会ったのに見たのはあなたなのかどうかもわからないうちに帰ってしまった。雲に隠れてしまった夜中の月のように、って言う意味なんだ」
へぇ〜。
悠飛の言葉を聞いていると、この前の出来事と重ね合わせてしまった。それは「学校の影ボスは知っている」でのこと。
影ボスからの攻撃に耐えられなくなっていた時、砂原が会いにきてくれたけど、雲に隠れる月のように一瞬で帰ってしまった。もしかしたら、砂原に会うのはこれが最後かもしれない。そう思った私の気持ちは、この歌を詠んだ紫式部と同じ気持ちなのかな。
「立花、顔色冴えないけど、大丈夫か」
悠飛の声で、我に返る。
「大丈夫。ちょっと考え事してただけだから」
「そうか」
はぁ、こんなことで悠飛を心配させちゃダメだ!
私は、パソコンに向かって、文字を打ち出した。


2章終了!
悠飛カッコいい!
あ゛あ゛死ぬ。
悠飛は、悠飛は、イケメン界の頂上に君臨する存在といっても過言ではないっ!

54:ノノ:2019/04/06(土) 21:08 ID:/pI

>>47
柚子は、どんなことできる?

55:北城舞香:2019/04/06(土) 21:09 ID:Eq2

3 行く末の歌

「アーヤ、遅いぞ」
今日、若武が伝えたいことがあるらしく、kz会議が開かれた。
「我がkz 行く末我が 定めてし 世で光るべき 星なるもがな」
若武が発した言葉は五・七・五・七・七、つまり百人一首のリズムだった。
しかも意味がなんか強引な気が………
「ねぇ、今のってどういう意味?」
小塚くんに囁かれて私は答える。
「今のは多分、kzの未来は若武が定めていて、世の中で輝く星になりたい、みたいな意味じゃないかな」
「そこ!死語は慎むんだ!」
はーい。
「で、若武が言いたいことって何だ」
上杉くんがそう聞く。
「終わったけど」
「は⁉」
「今言った通り、我がkz 行く末我が 定めてし 世で光るべき 星なるもがな、だけど」
は………それ言うために私たち集められたの?
「そういえば、清少納言の詠んだ歌も百人一首の中にあるよね」
そう言ったのは翼だった。
「夜をこめて〜、のやつだろ」
上杉くんが言った。
「それで、俺最近気がついたんだけど、清少納言って中宮定子に使えてたんだな」
へ〜!翼よく知ってるね。

「あと紫式部は中宮彰子に詩学(?)教えてたんだよね」
「そうそう!それで紫式部の娘、賢子の詠んだ歌もあるよな」
「有馬山〜、って始まる歌でしょ」
「賢子も中宮彰子に仕えてたんだってな」
「和泉式部も中宮彰子に仕えてたんじゃなかったっけ」
う〜ん。私はこの話題についていけないよ〜!
「おっと姫が退屈してるぜ」
黒木くんの言葉でみんなが一斉にこっちを向いた。
「アーヤはなんか知ってる歌ない?」
若武に聞かれて、こう答えたんだ。
「巡り逢ひて見しやそれともわかぬ間に雲隠れにし夜半の月かな」
「お、それさっき話してた紫式部のじゃん!アーヤ、それ好きなの?」
いや、好きってわけじゃ………!
「さっき、悠飛に教えてもらったの」
そう言ってハッとした。けど、気づいた頃にはもう遅かった。
「砂原の次は片山か!」
「片山、俺たちの姫を持って行ってやんの!」
「許さねえ!」
「今片山とどう言う関係なんだ!」
「どうなの⁉」
あぁ、最悪だ。
その時、授業開始5分前を告げるチャイムが鳴った。
「よし、今日は解散っ!」
あぁ、チャイムと言う名の神さまありがとう………!


3章終了!
もう寝るね(←勝手に寝てろw)

56:柚子:2019/04/06(土) 21:26 ID:J3Q

>>50
あれ?そうでしたっけ?今[消えた黒猫は知っている]読んでたんですけど79ページあたりに、
[俺てんで知らない。 前に聞かされたけど興味ないから忘れた]
的な事言ってた気がします。
歴史得意なのって翼じゃなかったですっけ?(間違ってたらすみません)

>>50>>53
いろんな百人一首が出できたり、歌の意味も入っていておもしろいです❤️
アーヤ国語得意なのにあんまり百人一首覚えてないってところも可愛くて好きです!
アーヤ暗記得意だからやる気になればすぐ覚えそう(^-^)
続き楽しみに待ってます♧

遅くなりましたが、ノノさんと舞香さん、呼びタメokですか?
私はokです!!

57:柚子:2019/04/06(土) 21:27 ID:J3Q

あ、>>50>>53のところ>>55も追加でした

58:ノノ:2019/04/06(土) 21:28 ID:/pI

私はok

59:ノノ:2019/04/06(土) 21:30 ID:/pI

ねぇ、柚子百人一首で
好きなうたある?

60:柚子:2019/04/06(土) 21:45 ID:J3Q

>>54
う〜ん。霊がみえるのとオーラ的な物がみえるぐらいですかねぇ
ただし、霊が見えるのは心霊スポットにいった後や、心霊系の動画見た後など、
霊関係の物に関わった時だけです!それもうっすらです。
小さい時はよく見えたんですけどね。あと、何系の霊かとかはわかります。
怨念があるとか地縛霊とか別に害はないとか。
でも最近心霊スポットいったり心霊動画見てないのでまったく見えません!(てか見たくない)
オーラは極たまにです!一年に一回あるかないかぐらい?ほんっっとにうっっっすら!
いい事があるひとはうっっすら黄色、悪い事が起こるひとは紫、みたいな感じです。
ても目をそらすと見えなくなりますけどね←ただの幻覚の可能性十分にあり
ノノさんみたいに心が読めたりするのは本当に珍しい事だと思いますよ。
てか分身の修行って何!?そんなのあるの!?すごいです!忍(kzの)みたい!

61:ノノ:2019/04/06(土) 21:50 ID:/pI

kzの本読んで忍に同感した
くらいだよ

62:ノノ:2019/04/06(土) 21:53 ID:/pI

>>60
最近、ひんぱんに霊が
話しかけてくるよ…
話し聞いてあげるとじょうぶつ
する子もいるよ

63:柚子:2019/04/06(土) 22:36 ID:J3Q

>>58
あ、ほんと?じゃあ今から呼びタメでいくね!
>>59

忍ぶれど 色に出でにけり わが恋は
ものや思ふと 人の問ふまで

恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり
人知れずこそ 思ひそめしか

瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の
われても末に 逢はむとぞ思ふ
かな。
忍ぶれどと恋すてふって昔[天徳内裏歌合]で対決したじゃん?
歌合では忍ぶれどが勝ったけど私はどっちもすごく好きなんだ!
瀬をはやみは別れを川に例えたのが好き♪また一緒になろうっていう決意もなんかいい!←語彙力皆無

64:柚子:2019/04/06(土) 22:42 ID:J3Q

>>61
同感って・・すごい・・

>>62
え!?話しかけてくるの!?怖くない?
成仏ってノノ何者!?
私なら話しかけられても答えられない!怖いんだもん(=゚ω゚)ノ

65:柚子:2019/04/06(土) 22:45 ID:J3Q

あ、>>63のまた一緒になろうっていう決意は崇徳院がした決意です。
わかりずらくてごめん!

66:北城舞香:2019/04/07(日) 04:41 ID:Eq2

>>56 私は呼びタメOK!(←早速タメ口)
でももしかしたらしばらくは敬語とタメ口行き来するかも……(物覚え悪いから)
>>55 の「翼よく知ってるね」と「あと紫式部は中宮彰子に詩学(?)教えてたんだよね」の間に謎の行間がありますが、特に意味はないので気にしないでください!あと、彩目線です!
ノノさんと柚子さんの話題が凄すぎて愕然としてる………
ついでに(?)小説更新しますね(^。^)

4 警告の歌(彩目線)

今日は百人一首大会前日。職員室前の掲示板に、対戦相手が張り出される日だ。
噂によると、対戦相手は強弱関係なく先生たちが決めているため、1回戦で優勝候補が戦う場合もあるという。
でもそれじゃ、あんまり面白くないよね。
それより、私の対戦相手は誰だろう。
掲示板に張り出された紙から、自分の名前を見つける。
その隣にあったのは………「神楽井琴 (高2)」だ。
読み方、「かぐらいこと」さん、でいいんだよね。
高校生が相手か〜。
「お、立花じゃん」
そう言って声をかけてきたのは忍だった。
「立花の対戦相手って、神楽井琴、だろ」
うん、そうだけど。
「あいつ、前から気になってたんだ」
ふぇ!忍、神楽井さんのこと、好きなのぉ!
「あいつの周り、妖気が漂っている気がする」
あ、そういう意味での、気になる、ね。
でも、私は不審に思う点があった。
「妖気が漂っている気がする」って、曖昧だもの。忍が曖昧な意見を出すなんて今までなかったはず………
「俺もあいつについて、何か掴めてるわけじゃないからはっきりとは言えないけど、あいつは危ない奴かもしれない。とにかく」
忍は目を閉じる。睫毛の影が頬のラインを描き、美しく見える。やがて目を開くと、こう言い放った。
「神楽井琴には気をつけろ」
その時の忍はかっこよくて、うっとりしてしまうほどだった。


あぁ、忍もカッコいい………
かっこいいけど、かっこいいけど!悠飛が1番!
麗しいところ、強いところ、悠飛を炎の色に表したら群青色かなって思う!だって、真っ黒ってわけでもないし、真っ青ってわけでもないし。
あぁ、悠飛に会いたい❤危ない誕生日ブルーあとで読も!

67:柚子:2019/04/07(日) 09:09 ID:J3Q

>>66
ok?よかった!じゃあ今から呼びタメでいくねー☆
きゃーーー!!忍かっこいい!
上杉君推しだけどかっこいい!
小説の書き方上手すぎ!!
天才すぎる!これからも頑張って!

68:柚子:2019/04/07(日) 09:10 ID:J3Q

ノノと舞香は好きな百人一首の歌ある?

69:北城舞香:2019/04/07(日) 09:11 ID:Eq2

じゃ、小説の5章いきます!

5 始まりの歌(彩目線)

「よろしくお願いします」
ついに、百人一首大会当日。
私の対戦相手………神楽井琴さん。見た目は、少し冷たそうな感じ。神楽井さんの瞳は、白銀に輝く月のような色をしている。
「神楽井琴には気をつけろ」
ふと忍の言っていた言葉を思い出す。
神楽井さんは、これといって怪しいところはない。
「何ジロジロ見てんの」
あまりにも神楽井さんを観察しすぎて、怒られてしまった。
「ごめんなさい」
その後、すぐに百人一首が詠まれた。
「巡り………」
そこまで詠まれた時、思い出した。
これ、昨日悠飛に教えてもらった歌だ!
私は、『くもかくれにしよはのつきかな』と書かれた札を取った。
やった!
「へぇ〜、あんた、見た目鈍臭そうだけど、意外と強そうね」
神楽井さんは、私のそう言った。その声は、心の奥でこだまするような、冷ややかな声だった。
「秋の田の〜」
「白露に〜」
「天つ風〜」
「ほととぎす〜」
でも、私が取れたのは、それ一枚で、神楽井さんの圧勝で終わった。
「ありがとうございました」
私は挨拶をすると、神楽井さんに聞いた。
「あの………神楽井さん、お強いのですね」
すると、神楽井さんは血相を変えて、長い睫毛を伏せた。
「これは、復讐なのよ」
え、どういうこと?


あぁ、kzの睫毛描写好き❤
やっと、ここまで来た〜!
神楽井琴、彼女は一体何者なのか⁉
次回以降、明らかに!

70:北城舞香:2019/04/07(日) 09:15 ID:Eq2

>>68
6、9、12、17、18、22、24、26、29、30、33、37、42、49、57、60、61、62、81、87。
全部書くのは面倒なので、番号で書きました!主にこれが好きです。

71:北城舞香:2019/04/07(日) 09:33 ID:Eq2

6 謎の歌(彩目線)

「お、立花も負けたのか?」
そう言ってきたのはマリンだった。
うん、負けたよ。
「そりゃそうだろうな、優勝候補の神楽井琴と戦ったんだし」
え、神楽井さんって、優勝候補だったの⁉
「ねぇ、君」
そう声をかけられたのは、私の全然知らない男子生徒だ。背丈からして、高校生だろう。
「君は、琴と戦った立花さん、で合ってるかな?」
「そうですけど」
「俺は、琴と同じクラスの徳川秀介。秀介って呼んでくれて構わないよ」
は、はぁ。
でも、なんで秀介さんが私なんかに声をかけるんだろ………
「琴、君に対して何か言ったことはない?」
あ、それって、さっきの「これは復讐なのよ」の事?
「神楽井さん、私が、お強いですね、って言ったら、これは復讐なのよって、言ってました」
「そうか。呼び止めて悪かった。じゃあね」


6章、結構早く終わった!
琴が残した謎の言葉……新キャラ秀介の登場……う〜ん!事件の香りがするっ!(←自分で言うなw)
>>67 さっき書き忘れたけど、私全然天才じゃないよ〜!だけど、凡人は凡人なりに(もしかして私は凡人以下?)頑張るっ!

72:柚子:2019/04/07(日) 10:06 ID:J3Q

>>70
私も>>63て書いた3つほどじゃないけど、
9の花の色は〜と17のちはやぶる〜好き!
>>69>>71
睫毛の描写本当のkzみたい!!やはり天才!(断言)
復讐!?気になる(((o(*゚▽゚*)o)))


そういえば舞香、kz 17の方でも呼びタメでいくからよろしく!

73:ノノ:2019/04/07(日) 10:49 ID:/pI

>>68
私が好きなうたは
ほぼほぼ全部だよ!
百人一首は、64首?が恋のうた
だっけ?

74:柚子:2019/04/07(日) 11:05 ID:J3Q

>>73
43首じゃなかったっけ?
前に学校で毎日出る自主学習で、百人一首の部立て(歌をテーマ別に分類したもの)について調べたことあるんだけど、
春、、6首
夏、、4首
秋・雑秋、、17首
冬、、6首
恋、、43首
雑(その他)、、19首
旅、、4首
別れ(離別)、、1首
だった気がするよ

75:ノノ:2019/04/07(日) 11:11 ID:/pI

>>64
私はだたの人間。忍みたいに
妖怪の血は、混ざってないと
思う。(多分だけどね)

76:ノノ:2019/04/07(日) 12:01 ID:/pI

>>64
妖怪じゃなくて、陰陽師の
血が流れてたりしてw

77:北城舞香:2019/04/07(日) 12:20 ID:Eq2

>>72 柚子、了解!
よし、じゃ続きいっくぞ〜!

7 集合の歌(彩目線)

百人一首大会が終わった。
優勝は、神楽井琴さんだ。

「よし、諸君よく集まってくれた!」
その日もkzの会議が行われた。
「上杉、小塚、黒木、美門の4人が、日本私立中学高校百人一首大会予選に開成学園代表で出場することになった」
へぇ〜!
「あ、それなら」
忍が呟いた。実は忍、さっきの百人一首大会で3位だったんだよ。
「俺ら浜田も出る。俺も一応その選手になった」
え〜!
「俺的には、あんまり出たくないけど、強制だったから仕方なく出場することにした」
「ってことは、俺とアーヤが応援に行く。来週の日曜日に、場所は〇〇市市民館ホールだ。一般の人も応援に来ていいらしい。アーヤ、行くよな?」
うん、行く!絶対行く!
「はぁ」
忍がため息をつく。
「七鬼、どうしたの。ため息なんかついて」
翼に聞かれて忍は遠くを見ながら答える。
「百人一首大会、出たくないな、って。だってあいつと一緒だから」
あいつって?
「神楽井琴、あいつも浜田代表なんだ」
忍、前に神楽井さんから妖気を感じているって言ってたからね。
「でも、神楽井琴って有名な選手だよ。時々、テレビや新聞なんかに出てるし」
そう言ったのは小塚くんだった。それに翼が付け加える。
「神楽井家は昔から有名な百人一首の家柄だって、どっかで聞いたことある。神楽井なんてあんまりない苗字だし、その家の人なんじゃないかな」
だから、あんなに強かったんだね。
「お前ら、俺たちは神楽井に会いに行くんじゃないんだ!事件を探しに行くんだっ!」
若武は、声を張り上げて言った。
「なんでだよ、俺らは大会出場、バカ武と立花は応援に行くんじゃないのか。さっき自分で言ってただろ」
上杉くんが少し怒りながら言った。
「それもそうだが、事件を探しに行くっていうのも市民ホールに行く理由の一つだ」
「でも、大した事件は起こらないと思うよ」
そう言ったのは黒木くん。
「強いて言えば、お年寄りの歩行を手伝ったり子供が使うボールの空気を入れたりするだけだ。これじゃ、社会奉仕団kzに戻るだけだぞ」
私たちはグッと息を詰まらせた。だって、社会奉仕団kzはスリルがなかったんだもの。何も知らない忍だけがキョトンとしてる。というより、むしろ楽しそう。
「社会奉仕団kz?まぁ、いいんじゃね?」
良くないっ!
「ああ!もうとにかく!来週の日曜日、市民ホールに来いよ!」


7章、思ったより長くなった………

78:北城舞香:2019/04/07(日) 12:55 ID:Eq2

8 本音の歌(彩目線)

「明日、カフェテリア集合だって」
そう小塚くんから電話がかかってきたのは、秀明が終わって帰ってきてすぐだった。
「何か事件なの?」
「そうみたい。しかも、来週の日曜日の百人一首大会に関係するって」
「わかった、明日カフェテリアで会おうね」
そう言って、私は電話を切った。
そのあと、お風呂に入り、部屋に戻る。
明日の学校と秀明の用意をした。
すると、前に黒木くんから借りていたスマホに電話がかかってきたんだ。
悠飛からだ。
「もしもし」
「立花、だろ。そうだよな、多分」
「そう、私だよ」
「月が綺麗だぜ。お前のところからも見えるか」
悠飛に言われて、私は部屋の窓を開ける。
そこには気をつけろただ真っ暗な空に、白銀の月が浮かんでいた。
「見えたよ、今日は満月だね」
そういうと、悠飛は電話の向こうでクスッと笑った。
「いや、正確には明日が満月だ」
そうなの。
しばらく月を見ていたら、どこか神楽井さんの瞳に見えてきた。白銀に光る、あの瞳に。
「立花、立花!聞こえるか⁉」
悠飛の叫び声で、私は我に返った。
「ご、ごめん、ちょっと、ボーっとしてた」
「そう、おやすみ、立花」
「おやすみ、悠飛」
そう言って私は電話を切った。


長いので、一旦切ります!
私も、悠飛に「おやすみ」言われたい!

79:北城舞香:2019/04/07(日) 13:23 ID:Eq2

8章続き↓


「諸君、事件発生だ」
知ってる、だから集められたんでしょ、私たち。
「まず、黒木には、事件は起こらないと言ったことを撤回してもらう」
若武、完全に調子乗ってる。
「わかった。事件は起こらないと言ったことを撤回する」
黒木くんは、あっさりと言い切った。
「まず、事件名は『百人一首大会での殺人事件を防ぎましょう事件』だ」
あぁ、事件名、過去最悪………
私は国語のエキスパートとして、発言した。
「事件名を決める前にどんな事件か教えてください。事件名はそこから考えていくのがいいと思います」
「俺も立花を支持する。お前のネーミングセンスは最悪だ」
私の意見に賛成したのは上杉くん。だけど、
「俺もそうしたほうがいいと思う」
「僕もアーヤに賛成だね」
「事件名、ダサすぎる」
「そんな事件名、幼稚園児でも思いつく」
と、みんな私の意見に賛成してくれた。
「わーったよ。事件についての説明、黒木」
若武はスネながら、黒木くんに命令した。
「俺のところに不審な情報が入ってきたんだ。次の日本私立中学高校百人一首大会予選〇〇地区の部で、殺人を企んでいる選手がいると」
私は、黒木くんが言うことを整理しながら事件ノートに書き記していく。
「その選手の名前は、神楽井琴だ」
え⁉
驚いたのは私だけではなかったようで、忍も、驚きのあまり百面相していた。
「で、神楽井琴について調べてみた。浜田高校2年。家は、やっぱり百人一首の家系だね。家族構成は神楽井琴と母、中学1年の妹の3人家族だ。なぜ、父親がいないのか調べたんだ。どうやら父親は、百人一首の有名選手水森宇津城に3年前に殺されている。この情報は全て神楽井琴の妹、神楽井真弥に教えてもらったんだけど、真弥曰く、琴は父親の敵として、水森宇津城を殺害しようとしているらしい」
今更ながら、私の戦った相手がとんでもないことを考えているのだとわかり、ゾッとした。
「これは復讐なのよ」
この言葉の謎が解けた。
神楽井さんは、自分の父親を殺した犯人を「復讐」として殺そうとしているんだ。
なんとしても、止めなきゃ!


8章はここまで!
だんだん事件っぽくなってきた〜!
ちなみに
「水森宇津城」は「みずもりうつき」
「神楽井真弥」は「かぐらいまや」
と読みます!

80:北城舞香:2019/04/07(日) 13:27 ID:Eq2

>>79 で色々話の内容として欠けている部分があるので補足。
有名選手の水森宇津城は、市民ホールに百人一首の観戦に来ます。
神楽井琴の父親は3年前の百人一首大会の会場で水森宇津城に首を絞められて死亡した。
以上のことを補足します。

81:ノノ:2019/04/07(日) 14:07 ID:/pI

しのぶれど いろにでにけり わがこいは
(ここまで上の句)
ものや思うと ひとのとうまで
(ここまで下の句)

82:北城舞香:2019/04/07(日) 14:17 ID:Eq2

>>81
意味は確か、
私が恋をしていると隠していたけれど、それは顔色に出ていて、人に「恋をしているのですか」と聞かれるまでになってしまった。
みたいな意味だった気がする(あってますか?)

83:北城舞香:2019/04/07(日) 15:49 ID:Eq2

9 光の影の歌(彩目線)

「………で、明日の夕方6時に神楽井真弥と会う約束をした。来れる人」
黒木くんがそう言って、手を挙げたのは私を除いた全員だった。
「アーヤのお母さんには俺が説得して、秀明も欠席の電話入れるけど、どう?」
「黒木くん、ありがとう」

翌日。集合場所の岩本公園には、私を除くkzメンバー全員が揃っていた。
「ごめんね、遅くなっちゃった」
とはいっても、まだ6時5分前。
「いや、時間より早いくらいだ」
そう言ったのは上杉くん。
「ねぇ、あれが神楽井真弥じゃない?」
翼の視線の先には、背の高い、セーラー服姿の女の子がいた。
「そうだ、あれが神楽井真弥だ」
長い黒髪が特徴的で、光がさすと青く光る瞳の少女。雰囲気からして、神楽井琴さんの妹だ。
「黒木さん。私、少し遅かったでしょうか」
この子、言葉が丁寧だ。
「いや、大丈夫。俺たちの方が早く来すぎたよ」
「ですが、こんな大人数だとは聞いていませんでした。まぁ、いいでしょう。琴姉さんを救うためです」
ほんとうに、美しい。平安時代のお姫様のようだ。
「琴姉さんは、大会が終わった直後に、水森宇津城さんを襲うつもりです。誰もいないところへ連れ込んで、父親を殺したように宇津城さんの首を絞めるらしいです。なので、皆さんにお願いがあります。琴姉さんから目を離さないでいただきたい。私は、宇津城さんを安全な場所へ移動させます」
ってことは、私たちは琴さんを見張ってればいいんだね。
「わかった。神楽井真弥、俺たちは君に協力する」
若武がそう言うと、真弥さんの瞳から、涙が一粒落ちた。
「私なんかに協力、して、くれるのですか」
「泣くなよ。俺たちは君を助ける」
若武はそう言って、真弥さんの涙を親指で拭き取った。
私たちは誰も、この涙の意味を知らない。

そう、あの時までは。



9章終わった〜!
自分の中だと、いいところで止めたつもりなんだけど!
若武〜!
カッコいい!悠飛の次くらいに。でも、翼も黒木も忍も砂原も武石今胤くんも同レベル!
あぁ、kzはイケメン多すぎ………❤

84:ノノ:2019/04/07(日) 18:43 ID:fIU

>>82
あたってる

85:柚子:2019/04/07(日) 19:07 ID:J3Q

>>75
妖怪の血が流れてなくても、心が読めたり成仏させることができるのがすごいんだって!!

>>77>>79>>83
事件名のくだりとか大好き!忍、百人一首得意なのに3位!2位は誰!?笑
悠飛が月が綺麗って言った時告白かと思った♪夏目漱石だっけ?
9章の終わり方気になる~!
>>81
なんで急に?なんかレス見落としたかも

86:柚子:2019/04/07(日) 19:09 ID:J3Q

>>81
あ!もしかして好きな百人一首の歌?
自分で聞いたのにごめん←バカ

87:ノノ:2019/04/07(日) 19:22 ID:fIU

好きなうたもっとあるよ

88:柚子:2019/04/07(日) 21:34 ID:J3Q

ん?じゃなんで?バカすぎて頭が追いつかない!ごめんなさい(._.)

89:北城舞香:2019/04/08(月) 19:03 ID:Eq2

10 事件の歌(彩目線)

「ふる………」
「ほ………」
百人一首大会は、予選だと言うのに、白熱のバトルが繰り広げられている、らしい。
私たちの作戦はこうだ。
琴さんが会場にいる間は、若武と試合が忙しくない時は上杉くんと黒木くんと小塚くんと翼と忍が見張る。ついでに、水森宇津城さんのことも守ってくれるらしい。
実は、悠飛にも協力してもらっているんだ。
琴さんが会場を出たら、若武が、私と悠飛にメールをして知らせ、私たちが琴さんを見張る。
だけど、悠飛が行ける場所には限界がある。だって、トイレとかに行ってしまったら悠飛は入れないもの。
でも、これで殺人を防げるかもしれない!そう思うと、頑張れる気がした。
私は、会場の外で、物陰に隠れるようにうずくまっていた。
「君」
私の近くで声がした。
あぁ!どうか警備員とか施設の人じゃありませんように!
恐る恐る視線をあげると、どこかで見た顔があった。
徳川秀介さんだ。
「君は確か、琴と……いた立花さんだよね」
言葉がところどころ、会場の歓声で消える。
きっと、「琴と戦っていた」と言いたかったのだろう。
「はい、そうですけど」
「立花さんに頼み……とがあるんだ」
なんだろ。
「………の野望を……てほしい」
もう、会場の歓声はピークになり、ほとんど聞こえなかった。
もう一回言ってくださいと言おうとした時、遠くで秀介さんを呼ぶ声がした。
「秀介、もうすぐ予選終わるぞ」
「わかった。今行く」
秀介さんはそう返事をすると「よろしく」と言い残してどこかへ行ってしまった。
え、何をよろしく、なの?
1番重要な部分が聞こえなかったよ。


長いので、一旦切ります!
>>85 裏話だと、忍は2位の人(高校生)に勝てなくはなかったけど、だんだん退屈になってきて気を抜いたってことにしてます(笑)
そしてついに、「百人一首かるたは知っている」史上最大の事件に直撃!
その時、kzメンバーは⁉
また、琴と宇津城の運命は⁉

90:北城舞香:2019/04/09(火) 15:30 ID:Eq2

続き↓


何事もなく、予選が終わった。
結果、浜田も開成も負けてしまったんだって。
今、会場では片付けをしていて騒がしく、一瞬の隙を突かれるかもしれないから、と真弥さんは宇津城さんを連れて体育倉庫へ行ってしまった。
琴さんは、特に目立ったことはしていない。
「大変だ」
忍の声で、私たち探偵チームは集まった。あ、悠飛は野球部の練習に行くからってさっき、帰っちゃったんだ。
「あっちの方からものすごい妖気が感じられる」
そう言って忍が指をさした先は、さっき真弥さんと宇津城さんが行った体育倉庫だ。
「行ってみよう」
私たちは、体育倉庫にきた。
「鍵はかかってないね」
扉には鍵がかかっておらず、すんなりと入ることができた。
「ぎゃ!!」
入った途端、私は悲鳴をあげる。
だって、足元に宇津城さんが倒れていたんだもの!
首元には、ロープか何かで締められたような跡がある。
「誰が、やったんだろ?」
「神楽井琴じゃね?」
そう考えたかったけど、ここへ連れ込んだのは真弥さんだ。
「真弥さんが宇津城さんを殺害したんだと思う」
私はそう発言した。
「でも、理由がねぇじゃん」
あるよ。
「真弥さんは、琴さんが宇津城さんを殺害すると知っていた。でも、普通ならば、自分がいつどこでどのように人を殺害するなんて、誰にも打ち明けないはずよ。いくら姉妹でも、公園で言っていたことまで知っているとは、不自然」
「つまり、全ては神楽井真弥の計画ってことか?」
でも、私は思い出した。
ーこれは復讐なのよー
琴さんが言っていたこの言葉の意味が、ない。
それに、真弥さんが宇津城さんを殺害したと断言できる証拠もない。
「もしかして、これで首を締めたのかも」
小塚くんは、宇津城さんの近くに落ちていた一本の縄跳びを拾い上げる。
縄跳びで、首を締めて殺害した………
「もしかしてっ!小塚くん、縄跳びに付いている指紋を調べられる?」
「できるよ」
ここで真弥さんの指紋が検出されれば、真弥さんが犯人だと言える証拠に繋がるっ!


やっと事件起きた〜!
今、実はkzの新しいシリーズを考えています。
次回くらいに発表できればいいかな〜。

91:北城舞香:2019/04/09(火) 15:49 ID:Eq2

11 犯人の歌

「………速報です。百人一首の名人水森宇津城さんが、何者かによって殺害されました。繰り返します。百人一首の名人水森宇津城さんが何者かによって殺害されました」
その日、家に帰るとテレビで宇津城さん殺害についての報道が流れていた。
その日の夜。
「アーヤ、僕だよ」
小塚くんから電話がかかってきた。
「指紋なんだけど、公共のものだから指紋が多すぎて分からなかった。それで黒木のコネを使って、宇津城さんが殺害された時間に体育倉庫の近くにいた人を調べたんだ。その中の一人に、やっぱり神楽井真弥はいたよ」
やっぱり!
「だけど、もう一人、怪しい人が居たんだって。その人の名前、アーヤ知ってるかな。徳川秀介って人」
げ!知ってる!


11章、めちゃくちゃ早いけど、終わります!
>>90 で考えているって言った新シリーズの名前を発表します!
「KZ Imaginaotion File」
です!読み方は「カッズ イマジネーション ファイル」になります!
略して「KZI」(カッズアイ)!
どんなことをやるかというと、kzの「もしも」を想像してお話を書いていきます!
「百人一首かるたは知っている」が終わったら、KZIの第一話を書いていきたいと思っています!

92:柚子:2019/04/09(火) 17:44 ID:J3Q

>>91
おもしろそう!頑張って(((o(*゚▽゚*)o)))

93:北城舞香:2019/04/09(火) 18:54 ID:Eq2

>>92 ありがと!

12 謎の人物の歌

「秀介さんのアリバイは?」
私が聞くと、小塚くんはため息をついた。
「それが………黒木が言うには、今日市民ホールで怪我をして〇〇病院に入院、面会謝絶状態なんだって」
それって、結構大きな怪我だよね。
「背中とかに痣があって、意識も朦朧としているらしい。僕はさっきの事件に巻き込まれただけだと思ってるんだけど」
私もそう思う!
何回か秀介さんとは話したけど、殺人を企む人ではないし。
でも、これは私の想像。
秀介さんのアリバイを証明しないと。
「秀介さんって、市民ホールに一人できていたのかな?」
私は小塚くんに聞きながら思った。
「秀介、もうすぐ予選終わるぞ」って言った人なら秀介さんのアリバイを証明できるかもしれない、って。
「分からないけど、黒木に聞いてみるよ。じゃあね」
私は電話を切ると、机に向かって事件ノートを開いた。
えっと、事件名は………『百人一首大会殺人事件』でいいかな?
私はそう書いた隣に(仮)と書いておいた。
まず、事件の起きた場所、時間などを記入し、今の段階での謎を書き出した。
謎1〉水森宇津城を殺害したのは誰か
謎2〉なぜ水森宇津城を殺害したのか
謎3〉神楽井琴は、この事件に関わっているか
謎4〉神楽井真弥はこの事件に関わっているか
謎5〉徳川秀介はこの事件に関わっているか
う〜ん。どこから切り出せば真実にたどり着くのだろう。
通り魔的犯行というのもありえるし。
私には、琴さんの「これは復讐なのよ」の言葉、真弥さんの公園で流した涙、秀介さんの「………の野望を………てほしい」が気にかかる。

沢山の疑問を抱えながら翌日、カフェテリアに行った。
やっぱり私は1番最後で、若武に怒られた。
「では、百人一首大会で殺人起きて大惨事事件の会議を始める」
ネーミングセンスは相変わらず最悪ね………
「あの、事件名は百人一首大会殺人事件ってしてるんだけど。こっちの方がわかりやすいし」
結局、私の案で事件名は百人一首大会殺人事件になった。
「アーヤ、今までの事件についてまとめて発表して」
私は言われるがまま、事件について発表する。
「徳川秀介なんだが、アリバイが成立した」
発表し終わった後、黒木くんがそう言った。
「徳川秀介は友人5人と市民ホールに来ていたと、その中の一人に話が聞けた。予選が終わって帰ろうとしたときに徳川が体育倉庫の方で物音がすると言っていて、体育倉庫に行ったらしい。すると、顔がよく見えなかったが、女の子が水森宇津城を殺害しようとしていたらしい。そこを止めに入って、秀介は女の子に振り払われた勢いで体をうち、怪我をした。それで友人たちが救急車を呼んで、入院した、と。警察を呼んだのも秀介の友人だ」
ということは、秀介さんは犯人ではないのね。
これで謎5は解決した。
あとはその女の子が誰か、わかればいいんだけど。
「いくらなんでも、体育倉庫にまで防犯カメラが付いているわけじゃないから、情報収集をひたすら頑張るしかないな。俺からは以上」
「次、小塚」
「縄跳びの指紋は、量が多すぎてどれが犯人のものか特定することはできなかった」
そこで私はふと、思ったんだ。
「ねぇ、今琴さんと真弥さんはどこにいるの?」
みんなも思い出したかのような顔つきになる。
「私たちは真弥さんが犯人ではないかと思い込んでいた。けれど、逆に真弥さんも宇津城さんと一緒に殺害されかけたかもしれない」
そう思ったけど、声が遮った。
「それはないな」
そう言ったのは黒木くんだ。
「そうだとしたら今頃、捜索願でも出されてるはずだ。神楽井姉妹の行方不明は考えられない」
そっか〜。
「事件の解決で1番手っ取り早いのはやっぱり徳川秀介に聞くことだろう。回復するまで待った方がいい。果報は寝て待て、だ!諸君、解散!」


12章、長くなったけど終わった〜!
もう中学校に通いだしたんで、投稿頻度少なくなるかもです。(毎日1〜2回くらいになるかも)

94:あかり◆c6:2019/04/09(火) 19:24 ID:BDs

ゴメンねしばらく感想書けて無くて…最近部活で忙しくて…
すごい!!!いつもどうやって文章考えてるの?私は文才なくてさ…アーヤのしゃべり方とか本編読んでるみたいやし

95:北城舞香:2019/04/09(火) 19:34 ID:Eq2

あかり〜!久しぶり!
文章の考え方?若武みたいに調子のいい時と悪い時があるよ!悪い時は「〜だった。〜だった。〜した。」みたいにチョーつまらない文章になる。(笑)
で、時々、kz見て文章考えてる感じかな?個人的には、セリフの直後とかしばらくセリフがない時とかの文末を主に研究してる。

96:北城舞香:2019/04/10(水) 15:15 ID:Eq2

13 真実の歌

私はその翌日、カフェテリアに向かった。
「アーヤ、来たか」
やっぱりみんな揃っていた。
「突然だが、徳川秀介が回復した」
おっ!
「で、今日は先生の職員会議のため、授業が早く終わるから授業終わったら〇〇病院に行こうと思う」
黒木くんがそう言った。
でもぉ………
「アーヤのお母さんには俺が連絡しとく。帰りは送るからさ」
やった!黒木くんありがとう!

その日、授業が終わった後、秀明の玄関に集まった。
「揃ったな、行こう」
若武の声で、みんなが一斉に歩き出した。
黒木くん曰く、病院はそんなに遠くないらしい。
「この角を曲がってひたすらまっすぐ進むと病院だ」
そう言っていたけれど、ものすごく遠い気がする。
「ねぇ、まだ着かないの?」
もう2キロくらい歩いてる気がする………
「なんでこんなくらいで音をあげてんだ」
上杉くんに怒られ、シュンとする。
あ、この人たち、サッカーチームkzの人だからこれくらい楽勝なんだ。
そう思いながら小塚くんを見る。だって、体力的には小塚くんと同じくらいだから。
それに小塚くんも気づいたらしく「僕も疲れたよ」とこっそり教えてくれた。

「あの、徳川秀介さんに会いたいのですが」
ようやくついた病院の受付で黒木くんがそう申し出た。
「分かりました。徳川秀介さんの関係者ですね。病室はこちらです」
看護師に、私たちは秀介さんの病室に連れて行ってもらった。
「秀介さん、面会したいという方がいらっしゃいました」
秀介さんは、私たちを見ると、目を丸くした。
「立花さん以外、誰も知らないんだけど」
そっかぁ!秀介さんは私のこと以外知らないんだ!
「あ、でも、紫の髪の君は見たことがある。それから翼くん?だよね。すごく頭良くてカッコいいって前から噂になっていたから知っているよ。今は開成に行っちゃったらしいけど」
「若武和臣です」
「上杉和典です」
「小塚和彦です」
「黒木貴和です」
「美門翼です」
「七鬼忍です」
と、私以外が自己紹介をした。
「早速なんですが、教えて欲しいんです、あの日、体育倉庫でなにがあったんですか」
若武の問いに、秀介さんは目を伏せる。
「それはー」


長いので一旦切ります!

97:北城舞香:2019/04/11(木) 17:22 ID:Eq2

続き↓


「単刀直入に言うと、真弥が宇津城さんを殺害しようとしていたんだ。僕は前から感づいていた。けれど僕一人じゃ手が回らない。だから立花さん、君に頼んだんだよ」
何を?
「神楽井真弥の野望を止めて欲しいって」
私は、全身の血が引いていく思いだった。
あの時の言葉は、これを予言していたんだ!
「で、僕は真弥を止めに入ったところを振り払われて怪我をした。何度も歯向ったけど、無駄だった。だって、宇津城さんを救うことができなかったのだから」
私は、秀介さんの考え方に感動した。
普通なら、目の前で人が殺されそうになっていたら逃げてしまうもの。
「真弥は、父親の敵として、宇津城さんを殺害したんだ」
そう言う理由で………
「このことを、琴に言ってくれないか。琴なら、きっと1番いい方法で、この事件を終わらせてくれるはずだ。ほんとは僕が行きたいけど、まだ入院中だからね」
「わかりました!」


お!13章終わった〜!

98:北城舞香:2019/04/11(木) 17:34 ID:Eq2

14 未来への歌

私は翌日、勇気を出して、高校生の教室に行ったんだ。
「あ、あの。神楽井琴さん、いますか。お話があるんです」
少しして、私の目の前に現れたのは、琴さんだ。
「あんた、大会の時に一回戦で戦った………!私に何の用?」
ちょっと、この人怖い!
「妹の、真弥さんのことで」
真弥、と言う言葉を言った途端、琴さんは血相を変えた。
「真弥がどうしたのよ!」
私はこれから、琴さんが知りたくないであろうことを話さなければいけない。
「百人一首で有名な水森宇津城さん。あの日、宇津城さんを殺害したのは、真弥さんなんです。目撃証言もあります」
信じてもらえないかもしれない。
でも、秀介さんが琴さんならいい方法で解決してくれるって言っていた。
きっと、いい方法で解決できるよね!
「真弥が、そんなことを。今日学校から帰ったら一度、真弥と話してみるわ。警察にもいくつもり。立花さん、教えてくれてありがとう」
一瞬、琴さんが笑った………のかもしれない。
それは美しかった。
だけど、私には気にかかることがあった。
「あの、一つ、教えて欲しいことがあるんです」
「何?」
「あの時言っていた、これは復讐なのよ、ってどう言うことなんですか?」
すると、琴さんは思い出したかのような顔になる。
「あの言葉の意味はね、父を殺害した水森宇津城さんに、百人一首で戦って勝ちたい、と言う意味なのよ」
そうだったんだ!

99:北城舞香:2019/04/11(木) 17:48 ID:Eq2

15 解決の歌

翌朝、テレビを見ると、真弥さんが宇津城さんを殺害した犯人だと言う報道がどこでもされていた。
「彩と同い年の子よ。彩まさか、知り合いじゃないでしょうね⁉」
ママに責められてびっくりしたけど、何とかごまかしたんだ。
きっと若武は今頃「何で警察に事件を持ってかれなきゃいけないんだ!」って怒ってるだろうなぁ。

全ての謎が解け、この事件は解決した。
けれど、小さなことだけど、一つ気になることがあり、私はその日も病院に行った。
「秀介さん、どうして浜田百人一首大会の日、私に琴さんが言ったことなんて聞いたんですか」
「それはね、実は琴、3年前に一度、百人一首から離れたんだ」
へぇ。
「僕は琴と幼馴染でよく一緒にいた。琴の父親が殺されてから、琴はもう放心状態だった。でも最近百人一首の世界に戻って、どんな様子か知りたかったんだ」
そういうことだったんだね。
「僕、もうすぐ退院できるんだ」
治ったんだ!
「そうしたら、仲良くしてくれる?」
もちろん!


ついについについに!「百人一首かるたは知っている」終わりました〜!
そして!KZI、一話は〜!
「もしも、忍のいいなずけがアーヤだったら」です!
次回からスタートします!

100:柚子:2019/04/11(木) 19:54 ID:J3Q

おぉ!ついに完結!!面白かったよ!(^ω^)
許嫁の話、楽しみ☆頑張って(((o(*゚▽゚*)o)))

101: ノノ:2019/04/11(木) 20:11 ID:fIU

今さらだけど「柚子」って
なんて読むの?

102:柚子:2019/04/11(木) 21:43 ID:J3Q

>>101
柚子って書いてゆずって読むよ!


そういえば100おめでとー!って私が取っちゃった100

103: ノノ:2019/04/11(木) 21:45 ID:fIU

別にいいんじゃない?

104:北城舞香:2019/04/12(金) 19:29 ID:Eq2

じゃ、「KZI」一作目、始めます!


KZ Imaginaotion File〜もしも、忍のいいなずけがアーヤだったら〜

「俺、」
忍が、当たり前のことでも言うかのように、さらりと口にする。
「もう彼女いるから。」
そのひと言が、まるで稲妻にように私たちの間を駆け抜けた。
掴み合っていた若武と上杉君は瞬時に手を止め、私たちは目を丸くし、そして全員で一度に叫んだ。
「えー‼」
カフェテリア中に響き渡るような大合唱だったので、その場にいた塾生たちが皆、こっちを見た。
私たちは、はっと我に返り、あわてて立ち上がって皆の方に向き直ると、揃って頭を下げた。
「何でもありません。すみませんでした。」
塾生たちがそれぞれの話題に戻っていくのを見て、若武が腰を下ろしながらこっそり言った。
「彼女って、どんな子?」
その顔は、うらやましそうでもあり、また、くやしそうでもあった。
何といっても私たちは全員、まだ特定の相手を持っていない。
同い年の仲間に先行されたら、気持ちは複雑だった。
しかも忍はITの天才で、妖怪の血を引いていて、引きこもりの時期を送っていたという個性的すぎる中学生。
それが、いったいどんな子を彼女にしているのか、関心を持たずにいられなかったのは私だけじゃないはずだった。


長いので、一旦切ります!
あと、今回のKZIは、「アイドル王子は知っている」の中から一部、編集したものを投稿するつもりです。

105:あかり◆c6:2019/04/12(金) 19:35 ID:BDs

やばい!おもしろそう!期待してる!

106: 忍:2019/04/12(金) 19:39 ID:fIU

面白いのかよw

107:北城舞香:2019/04/12(金) 19:41 ID:Eq2

続き↓


「いつ、どこで知り合ったんだ。どっちが告ったわけ?」
「その子の、どんなとこがよかったの?付き合ってもうどのくらい?」
うん、知りたい知りたい。
「どういう付き合い方してんだ?LINE?デートとか?」
「時間、どうやってやりくりしてんの?足りなくならね?!
質問攻めに合って、忍はいささか閉口した様子だった。
「えっと、まだ知り合ってない。」
へっ?
「付き合ってないし、顔も見たことない。だから、どこがいいのかわからない。」
はっ?
「でも時間は、足りなくならない、LINEもデートもしてないから。」
それで思わず、全員で叫んでしまったのだった。
「それのどこが彼女なんだっ!普通、言わないだろーがっ‼」
カフェテリア内にいた塾生たちが、またもこちらを見る。
いい加減にしろよ、と言いたそうだった。
私たちは立ち上がり、再び深々と頭を下げなければならなかった。
「でも彼女なんだ。」
忍が、言い訳でもするかのようにつぶやく。
「将来は、結婚することになってるからさ。」
びっくりしながらも、私は思い出した。
そう言えば、婚約者がいるって話、聞いたことがある気がする。
「七鬼一族の血を守り、継承していくためだ。俺は一族の最後の1人だから、皆に期待されてる。しかたがないって思ってるよ。」
ふぅん、名門って大変なんだねぇ。


長いので、また一旦切ります!

108:匿名さんは知っている:2019/04/12(金) 22:37 ID:J3Q

面白そう!!本家のkzでみた文章だからよけい気になる!
頑張って♪

109:柚子:2019/04/12(金) 22:38 ID:J3Q

↑上の私。ごめん!!

110:柚子:2019/04/12(金) 22:57 ID:J3Q

ねぇノノ。その二重人格の忍さ、いつの間にか変わっちゃうの?
それだと、私生活で支障でない?学校とかも。授業中変わったりしたら大変だし。
あと、忍と話せたりするの?
そこら辺どーなってるの?教えて!!!

忍さんへ(忍さんに変わった時にみてください)
>>109なんですが、「面白いのかよw」について。それって酷くないですか?
頑張って書いてる人に対して失礼だとおもいます。
ずいぶん前の「スレ立てすぎ草」も。
別にいいじゃないですか誰か何個スレ立てても。
別に私が言われたわけじゃないけどちょっとえ?って思ったので書かせていただきました。

ノノは全然問題ないし、百人一首とか趣味合いそうだから上のはもし読んでも気にしなくていいよ!
(上のっていうのは忍さんへから始まるところね)

111:柚子:2019/04/12(金) 23:16 ID:J3Q

舞香ってよくこんなに面白そうな話かけるよね。尊敬!!!!
あと、1日に何個も。すごい!
これからもファイト!!

112: ノノ:2019/04/13(土) 11:29 ID:fIU

>>110
学校では、大丈夫だよ。

113: ノノ:2019/04/13(土) 11:31 ID:fIU

>>110
私が、忍になるときは幽体離脱した
とき私の体に入ってきた霊だから。

114: ノノ:2019/04/13(土) 12:28 ID:fIU

この時間には、誰もいないのかな?

115:北城舞香:2019/04/13(土) 14:59 ID:Eq2

>>106 >>110
>>106 の忍さんの発言は、一つの意見として捉えさせていただきます。
「面白い」「面白くない」は人それぞれ感じ方が違うので、仕方がないと思います。
ですが「面白いのかよw」だけだと、忍さんにとってどこがそう感じてしまったのかわかりません。
次からはもう少し詳しく書いていただきたいです。
そうすれば私も、次からはどういう展開、どういう書き方で書けば楽しんでもらえるのかを考えることができます。

柚子、小説1日何個も書けるのは、暇だからだよ!

116:柚子:2019/04/13(土) 18:01 ID:J3Q

>>115
いやいや、暇じゃないでしょ!!中学とか宿題多いし!

117:柚子:2019/04/13(土) 18:01 ID:J3Q

私だったら絶対無理!すごいよ!

118: ノノ:2019/04/13(土) 18:20 ID:fIU

>>110
私が、幽体離脱するから悪いんだよ…
ごめんね

119:柚子:2019/04/13(土) 21:17 ID:J3Q

>>118
ちょっと待って?なんでそーなるの?
ノノ悪くないじゃん!実際言ってるの忍さんじゃん!
謝んなくていいでしょ。
てか幽体離脱って自分でっていうか、自主的にやってるの?
もし勝手に例えば夜とかになっちゃうならしょうがないし、自主的にやってるんだとしても、
なんか理由があるならしょうがないよ!
だからノノは気にしないで!>>110は私が忍さんに一つの意見として言っただけだから!

120: ノノ:2019/04/14(日) 05:59 ID:fIU

なるべく、ならないように
気を付けるね!

121:柚子:2019/04/14(日) 08:38 ID:J3Q

いやいや、ノノは気にしなくていいって!
忍さんになったら>>110も読んでもらいたいしね!

122: ノノ:2019/04/14(日) 10:02 ID:fIU

じゃあ、今から忍にかわるからね

123: ノノ:2019/04/14(日) 10:05 ID:fIU

ここに、書き置きさせてもらうね
忍へ
皆にあやまっとけ!
アホが!

124: 忍:2019/04/14(日) 10:08 ID:fIU

なんだよくそが!
あやまんねーよ!
以上

125: ノノ:2019/04/14(日) 12:18 ID:fIU

ねぇ、忍早く皆にあやまってね(°言°)
私が優しく言ってるうちにあやまらないと「除霊」するよ。

126: ノノ:2019/04/14(日) 12:20 ID:fIU

あと、私の体ににどと入って
来ないでね。

127: 忍:2019/04/14(日) 12:22 ID:fIU

皆さん、スミマセンでした。
もう、ノノさんの体に入りません。
除霊は、勘弁してください。

128:柚子:2019/04/14(日) 17:37 ID:J3Q

えぇ〜!!?なにその展開!?
あ、除霊できるんだ

129: ノノ:2019/04/14(日) 17:46 ID:fIU

忍は、除霊されるのイヤだった
みたいだね。

130:柚子:2019/04/16(火) 20:00 ID:J3Q

そーいえばノノって名前本名?

131: ノノ:2019/04/16(火) 20:39 ID:fIU

全然名前ちがうよー

132:北城舞香:2019/04/17(水) 18:41 ID:Eq2

続き↓


「写真くらい、持ってるだろ。」
若武に言われて、忍はスマートフォンを出した。
「ん、一枚だけ。」
持ってるんだ。
じゃ、それなりに大切に想ってる訳ね。
「見せろよ。」
忍はスマートフォンを操作し、画面に写真を浮かび上がらせる。
「昔のだけど………」
そう言いながらスマートフォンごと若武に預けた。
受け取った若武は、それを見るなり、目をパチパチさせながら無言で上杉くんに渡す。
え………どんな子なんだろう。
上杉くんも一瞬見るなり、何も言わずに黒木くんに回した。
私は、ますます、興味をそそられる。
黒木くんは、クスッと笑って小塚くんに差し出し、小塚くんはがっかりしたような様子で、それを私によこした。
いよいよ写真をめにするこt

133:北城舞香:2019/04/17(水) 18:52 ID:Eq2

続き↓


「写真くらい、持ってるだろ。」
若武に言われて、忍はスマートフォンを出した。
「ん、一枚だけ。」
持ってるんだ。
じゃ、それなりに大切に想ってる訳ね。
「見せろよ。」
忍はスマートフォンを操作し、画面に写真を浮かび上がらせる。
「昔のだけど………」
そう言いながらスマートフォンごと若武に預けた。
受け取った若武は、それを見るなり、目をパチパチさせながら無言で上杉くんに渡す。
え………どんな子なんだろう。
上杉くんも一瞬見るなり、何も言わずに黒木くんに回した。
私は、ますます、興味をそそられる。
黒木くんは、クスッと笑って小塚くんに差し出し、小塚くんはがっかりしたような様子で、それを私によこした。
いよいよ写真を目にすることになり、私は内心ものすごく期待した。
まるで自分の彼氏を見るかのように胸をドキドキさせながら、その画面に視線を落とす。
すると、そこに写っていたのは、なんとっ!
産着に包まれた赤ちゃんだった。
ん?どこかで見たことあるような………?
間違い無いよね⁉
上杉くんが、げんなりした顔で言った。
「それ、昔すぎるだろうが………」
うん、昔すぎるけど、この顔、家にあるアルバムに載ってた気が………!
「それに、そいつって、」
若武が、遠慮もなく突っ込む。
「どう見てもデブでブスだけど、七鬼、そんなんでいいのか?」
ひどい!
だってそれは…!
「若武、ひどいよ!それは、私だもん!」
言い切ったあと、沈黙が流れた。
「え〜!!!!!」
それはまたカフェテリアに響く合唱だったので、塾生たちがみんな振り返った。
「すみません!申し訳ございません」
私たちは一斉に礼をした。


遅くなってすみません!
ノノさんと忍さんの会話、面白い………

134:北城舞香:2019/04/17(水) 18:53 ID:Eq2

待って!>>132 はスルーしてください、すみません。。。

135:北城舞香:2019/04/17(水) 20:22 ID:Eq2

続き↓


「おいおい、どう言うことだよ」
私にもわかんないよ。
忍も目を丸くして、こっちを見ている。
「えっと………その、この顔、小さい頃の私の写真に似てるなぁって思って」
でも、言ってから気づいた。
これが私だと言う証拠はないんだって。
「お前、どれだけ男と付き合うんだ?砂原、七鬼。2人かよ」
上杉くんが言う。
違う!
それに若武が付け加える。
「2人じゃない、俺も入れて3人だ!アーヤの中では3人の中で俺が1番!だろ」
もっと違うから!
「アーヤ、俺の心の友だよね?どう言うことか説明して」
翼に言われる。
私も、突然こんなこと言ってしまったから………
「アーヤ、落ち着いてから話そ」
「どう言うことなの⁉」
あぁ、大変だ。
「ごめん!これは確実に私!って証拠ないの。それに赤ちゃんって、どれも同じような感じだから………」
すると、みんな、ほっとするように、胸をなでおろした。
「なんだ」
「そうだったんだ」
「ま、これで安泰だよね」


終わり


あぁ。もう途中から、kzの男子メンバーの反応を見るだけの小説になってしまった………
これは駄作ですね、ハイ。スンマセン。。。
気を取り直して、次回予告!
タイトルは〜!

青春レモンソーダは知っている

です!
あらすじ書いときます。
誰もが知っている大人気アイドルグループ「レモンソーダ」。
ある日、レモンソーダが解散した。
解散理由は不明、解散が発表されてからメンバーが報道陣の前に出てくることはない。
kzはその不審な事件を探るが、手がかりもない事件に捜査は難航。
そんな中、たどり着いた真実とはー。
あの人との再会やあの方の過去も絡む事件をお楽しみに!

136:柚子:2019/04/17(水) 20:23 ID:J3Q

>>131
そうなの?なら忍って案外いい子かもよ?

137:柚子:2019/04/17(水) 20:25 ID:J3Q

だって体にのり移れるくらいなら、ノノの本名も知ってるはず。
なのにわざわざノノってここの名前で言ってくれてるじゃん!

138: ノノ:2019/04/17(水) 20:32 ID:fIU

確かに…
じゃあ、荒らさなければ私の体に
乗り移っていいかな

139:北城舞香:2019/04/17(水) 20:39 ID:Eq2

じゃ、『青春レモンソーダは知っている』スタートします!


青春レモンソーダは知っている

1 レモンソーダ解散

「………速報です。先程、大人気アイドルグループ『レモンソーダ』が解散をしたと、ホームページにて発表がありました。なお、『レモンソーダ』のジュニアグループ『ハニーレモンソーダ』は当分、活動を停止すると発表されています。繰り返します。先程、大人気アイドルグループ『レモンソーダ』が解散………」
学校に行く前、テレビをつけると、このような内容の報道がどこのチャンネルでもされていた。
レモンソーダは、有名な女子中高生アイドルグループだ。
ファンの間では、レモンソーダを「レモソー」、ハニーレモンソーダは「ハニレモ」と呼ばれている。
「ねぇねぇ、今日、レモソーの新曲のCD出たんだよ」
「え、買いに行かなきゃ!」
学校でも、レモソーの話をしている子が沢山いる。
実は私、一回だけレモソーのコンサートに行ったことがある。
というより、ママに連れていかれたの。
まぁ、悪くはないかなって思った。
私的に、レモソーでの推しは、小鳥寺空音(こちょうじそらね)。
センターの子。とても輝いていて、美しかったのを覚えている。
「彩、いつまでテレビ見ているのよ。遅れるわよ」
ママに急かされ、私は家を出た。
「行ってきまぁす」


1章終わりです!
早っ!

140:柚子:2019/04/17(水) 20:49 ID:J3Q

もしかして舞香漫画のハニーレモンソーダ読んでる?

141:北城舞香:2019/04/17(水) 21:00 ID:Eq2

いや。友達が読んでる。
私は読んだことない。

142:柚子:2019/04/17(水) 21:33 ID:J3Q

同じ!私も親友が読んでるの見たことあって、聞いてみた!読んだことはないんだよね〜

143:北城舞香:2019/04/18(木) 16:33 ID:Eq2

2 レモソーショック

「おはよう」
教室に入り、挨拶をするけれど、誰も返事をしてくれない。
みんな、自分たちの話題に夢中なのだ。
どんな話だろう、と耳をすますと、どこのグループもレモソー解散についての話をしていた。
「ねぇ、立花さん、レモソーが解散したって知ってる?」
一人の女子に話しかけられる。
うん、知ってる。テレビで見たもの。
すると、その女子のグループの子がこう言った。
「立花さんは優等生だもん、レモソーなんて知らないよ」
え、知ってるんだけど。
ふと、教室の片隅を見ると、気づいてしまったんだ。
このグループには、亀田さんもいたはずなのに、亀田さんは今、一人でいることに。
亀田さんとは、亀田真弓(かめだまゆみ)さんのこと。
ロングヘアで清楚な感じがする子。
女子の私でもキュンとしてしまうような笑顔の子だ。
「あの、亀田さん、みんなと話さないの?」
私は、亀田さんに声をかけた。
「あ、うん。でも、喧嘩したわけじゃないよ!だから、心配しないで」
じゃあ、どうして教室の片隅に?
「あのね、」
そう言って亀田さんは誰にも聞こえないように私に囁いた。
「実は、私、ハニレモのメンバーなんだ」
えええ⁉
でも、ハニレモは小学生のグループじゃなかったっけ?
「ハニレモ、初めは小学生だけだったんだけど、最近から中学生も入れるようになったから」
へぇ。
「だから、レモソーの話するの、ちょっと気まずくて………解散した理由も、黙るようにマネージャーとか事務所の人に言い聞かされたから」
へぇ。芸能界って、大変だね。


2章終了!
で、(彩目線)って書き忘れること多いから、彩目線の時は基本書かないね。

144:柚子:2019/04/18(木) 21:55 ID:J3Q

>>143
わかった!書かなくてok!

145:北城舞香:2019/04/19(金) 18:03 ID:Eq2

3 意外なレモソー愛

「失礼します」
そう言って、部室の戸を開ける。
そこでは、悠飛を除く部員全員がパソコンに向かっていた。
悠飛は、床に寝っ転がり、目を片手で覆っていた。
「悠飛、そんなとこで寝てたら制服汚れるよ」
そう言ってふと横を見るとびっくり!
10本近い空きペットボトルが床に散らばっていたんだ。
「あぁ、立花きたの」
悠飛は、棒読みと言ってもいいくらい意思のない声でそう言った。
そして上半身を起こし、私を見る。
「レモンソーダ買ってきて」
はっ⁉
悠飛はポケットに手を突っ込み、100円玉を数枚取り出した。
「なんで私がいかなきゃいけないの、自分で買いに行けば」
それだけ言い放ち、席に着く。
レモンソーダくらい、自分で買いに行きなさいよ!ムッ!
「立花さん、悠飛、放って置いていいよ」
そう言ったのは、副部長。
「悠飛、前からずっとアイドルのレモンソーダ好きでね、突然解散して、こんな状態に陥ってるだけだから」
へぇ!悠飛、レモソー好きだったんだ!意外!
「好きってもんじゃない。レモソーは俺の全て」
悠飛は、私に近づいてくる。
「ソーラとか、チョー可愛い。俺、ソーラの顔も声も体型も全てが好きだ」
私もソーラ好きだよ。
ソーラというのは、小鳥寺空音の事。
「ソーラが初めて立った舞台から、俺はずっと、ソーラを愛してる。もちろん他のメンバーも」
そう言った悠飛は、太陽を浴びた一輪の花のように美しかった。
あぁ、うっとり………
「なのに、解散、なん、て………もう、ソーラを、レモソーを、見れ、な、いのかな」
悠飛は涙目になりながら言った。
悠飛のこんなところ、初めて見たかも。
悠飛がお母さんとうまくいっていないことは知っている。
そんな悠飛を支えていたのは、野球、小説を書く事だけだと思っていた。
けれど、その二つと同じくらい、レモソーが好きだったんだ。
心の支えを一つ失っている悠飛を見て、私は片手を差し出した。
「レモンソーダ、買ってこようか?」


3章終了!
悠飛!悠飛!悠飛ぃ!

146:北城舞香:2019/04/21(日) 15:05 ID:Eq2

4

あの後、私は悠飛のパシリ(⁉)として、レモンソーダをたくさん買ってきた。
1本は、悠飛がくれたんだけどね。
家に帰ると、リビングからテレビの報道が聞こえてきた。
「レモンソーダ解散についてのニュースです。レモンソーダは今日の午前6時ごろに解散をHP上で発表しました。レモンソーダが解散した理由について、関係者は『黙秘します』と供述しているそうです」
それを聞いて、私は不審に思った。
なぜ、理由を発表しないのか。
そういえばさっき、亀田さんも言っていた。
「解散した理由も、黙るようにマネージャーとか事務所の人に言い聞かされたから」確か亀田さんはそう言っていた。
でもどうして?
以前に解散したアイドルグループはいくつかある。
けれどみんな「一人一人新しい人生を送るため」「活動期間が長すぎて、体力が限界」などと理由を述べていたもの。
そんなことを考えながら部屋に戻ると、黒木くんに借りているスマホが揺れていた。
着信は、若武から。
「立花です」
「アーヤ、レモソー解散したって、知ってる?」
知ってる。
「その理由、関係者が黙っていることは?」
それも知ってる。
「それ、もしかして世間に知られちゃいけないことがあるんじゃないかって、俺思うんだけど」
そうかなぁ。
でも、黙っているってことは、そうかも。
「だからkzの緊急会議を開く。今日の休み時間、カフェテリアに集合な」
オッケー!
でも、一つ引っかかることがあった。
「なんで、若武が直接電話をかけてきたの?」
「あぁ」
若武はおもいだしたかのよう

147:北城舞香:2019/04/21(日) 15:06 ID:Eq2

4 電話

あの後、私は悠飛のパシリ(⁉)として、レモンソーダをたくさん買ってきた。
1本は、悠飛がくれたんだけどね。
家に帰ると、リビングからテレビの報道が聞こえてきた。
「レモンソーダ解散についてのニュースです。レモンソーダは今日の午前6時ごろに解散をHP上で発表しました。レモンソーダが解散した理由について、関係者は『黙秘します』と供述しているそうです」
それを聞いて、私は不審に思った。
なぜ、理由を発表しないのか。
そういえばさっき、亀田さんも言っていた。
「解散した理由も、黙るようにマネージャーとか事務所の人に言い聞かされたから」確か亀田さんはそう言っていた。
でもどうして?
以前に解散したアイドルグループはいくつかある。
けれどみんな「一人一人新しい人生を送るため」「活動期間が長すぎて、体力が限界」などと理由を述べていたもの。
そんなことを考えながら部屋に戻ると、黒木くんに借りているスマホが揺れていた。
着信は、若武から。
「立花です」
「アーヤ、レモソー解散したって、知ってる?」
知ってる。
「その理由、関係者が黙っていることは?」
それも知ってる。
「それ、もしかして世間に知られちゃいけないことがあるんじゃないかって、俺思うんだけど」
そうかなぁ。
でも、黙っているってことは、そうかも。
「だからkzの緊急会議を開く。今日の休み時間、カフェテリアに集合な」
オッケー!
でも、一つ引っかかることがあった。
「なんで、若武が直接電話をかけてきたの?」
「あぁ」
若武はおもいだしたかのような口調で言った。
「他の奴らに繋がらないんだ。よくわかんないけど」
へぇ。


すみません!すみません!
>>145は気にしないでください。

148:柚子:2019/04/21(日) 17:19 ID:J3Q

>>145>>146じゃない?
今度のも面白い!ファイト!

149:北城舞香:2019/04/21(日) 18:08 ID:Eq2

>>146 !ごめん!ごめん!ごめん!

150:あかり◆c6:2019/04/23(火) 21:12 ID:iR6

いつもすぐにコメント出来なくてごめんね。
次はどんなふうに話が展開していくのか楽しみにしてるね!
ゴメン…時間ないから今度ゆっくり感想書くね。

151:北城舞香:2019/04/24(水) 17:11 ID:Eq2

>>150 あかり、感想また今度でオッケー!
っていうか私も次書くのGWになりそうだし………

152:あかり◆c6:2019/04/26(金) 21:09 ID:iR6

りょ

153:北城舞香:2019/04/28(日) 15:08 ID:s8k

5 怪しい影

休み時間を告げるチャイムが鳴り響く。
行かなくちゃ!
そう思い席を立った途端、教室の入り口から声がした。
「立花彩、いるか?」
そこには、若武がいた。
「kzの若武がこんな地上スレスレのクラスの人と知り合い?」
「え、誰だろ」
みんなが若武が呼んだ「立花彩」を探してあたりを見渡す。
私は、気づかれないように若武がいる入り口とは反対のところから廊下に出た。
しばらく経っても、若武には気づかれない。
私は急いでトイレに駆け込み、若武に電話をかけた。
若武は1コールで出た。
「アーヤ、どこにいんだよ、今お前の教室の前にいるんだけど」
知ってる。
「ごめんね、でも、なんで教室にわざわざきたの?」
「それが………」
若武は一つため息をつく。
「さっき、他のみんなに繋がらないって言っただろ、あの後どれだけ電話してもてんでダメ。秀明にも来てないみたいだし。HSの美門にも繋がらない。だからkzの会議は中止。それだけ言いたかったの」
え、みんなどうしたのかな?
心配になってくる。
「でも、わざわざ直接言わなくても良かったんじゃない?」
ふと、そう思った。
「あぁ、まぁ、そうなんだけどさ。俺………」
しばらく沈黙が流れる。
「俺、お前の声が直接聞きたかったんだ」
ん………なんか若武らしい理由。
「あ、早くしないと授業始まっちゃうよ?kzの会議、今度いつになるか、分かったら教えてね」
「オッケー、じゃな」
それだけ言うと若武は、電話を切った。


長いので、一旦切ります!
あと、更新遅くなってすみません!

154:あかり◆c6:2019/04/28(日) 16:55 ID:iR6

ねぇまい。アーヤってスマホ持ってる設定なの?
トイレで電話しとるし。

155:北城舞香:2019/04/28(日) 19:27 ID:s8k

>>154 『消えた記憶は知っている』の時に黒木に借りて、そのまましばらく借りっぱなしの状態。(私が、スマホ借りていたことを忘れていて、それを上手いこと使ってみんなと連絡とってるってことは秘密 笑)

156:北城舞香:2019/04/28(日) 21:17 ID:s8k

続き↓


今日の秀明の授業が終わり、私は職員室に向かった。
数学で少し、分からないところがあったの。
「失礼します。中学1年の立花彩と申します。数学の先生いらっしゃいますか?」
そう言うと、数学の先生は私の方に来てくれた。
「立花、どうした」
「今日の授業で分からないところがあるので、教えてください」

その後、先生は1時間以上もかけて理解できなかった部分を教えてくれた。
「ありがとうございました」
ふと、時計を見ると、もう午後11時を回っている。
急いで帰らないと。
そう思い、出口に足を向けた途端、
「立花さんっ!」
と誰かに呼び止められた。
振り返ると、私と国語が同じクラス(秀明で)の矢部さんがいた。
話したことはないけれど、よく発言をしたり、席が近いので、名前だけは知っている。
「立花さんの家ってどの辺、なの?」
「○丁目の方だよ」
「そうなの⁉一緒に帰ろ!私もそっち方向なの!」
凄い勢いで私に飛びついてきた。
矢部さんの長い黒髪から、ほんのりと、ミルクの香りがする。
「うん、一緒に帰ろ」

矢部さんと並んで歩く夜道は、なんだか新鮮だった。
kzのメンバーは男だから、女子と一緒に帰るっていうことはなかなかないもの。
「あの、なんで私と一緒に帰ろう、って言ったの?」
矢部さんに聞いてみる。
「それは……この近くに大勢の不良がいるって聞いて、夜、一人で帰るのが怖かったから」
この近くに不良⁉しかも大人数?
「それに、これは噂なんだけど、今日、この近くのコンビニの前で不良たちに秀明生が襲われたんだって。その中にはkzのメンバーもいたらしいけど、人数が多すぎて手に負えない状況だったんだって」
もしかして。
kzのみんなに電話が繋がらなかったのって、不良たちと乱闘していたから?
そうかもしれない、けど、お願い!違って!
その後、みんなのことが心配になりながらも矢部さんと別れ、若武に電話をかけた。


ちょっと長くなりましたけど、5章終了です!

157:あかり◆c6:2019/04/30(火) 14:25 ID:iR6

>>155
理解

158:北城舞香:2019/04/30(火) 18:57 ID:s8k

6 襲われたkz

「もしもし、若武?」
「あぁ、俺。アーヤ、大変だ。上杉たちが不良グループに襲われた」
げ!やっぱり!
「で、今、上杉くんたちはどこにいるの?」
「向こうの人数が多すぎて、撤退したらしい。今はみんな家に帰ってるはずだ」
ふぅ。家に帰れているってことは無事ってことだね。
入院するような怪我もしてないってことかな。よかった。


一旦切ります!

159:あかり◆c6 平成の大晦日!:2019/04/30(火) 20:59 ID:iR6

あぁ〜〜怪我してなくて良かった。あの美貌が壊されるのは悲いもん!

160:北城舞香:2019/04/30(火) 21:23 ID:s8k

続き↓


「やぁ。おはよ」
翌朝の学校で会った忍は、顔に沢山の傷を負っていた。
「忍、大丈夫⁉」
必死になって聞くと、忍はなんでもないというような口調で言う。
「昨日コンビニの前で闘ったんだ。気にしなくていいよ」
気にするからっ!
「こんなの怪我のうちに入らないし」
う………男子って野蛮かも。

その日。
他のみんなの心配をしながら、秀明に向かい、歩いていた。
「アーヤ」
背後から呼び止められる。
声の主は、黒木くんだ。
黒木くんもあちこちに傷を作っていた。
「昨日、不良たちと闘ったんだって?大丈夫?」
「向こうがケンカ売ってきたから、買ってやっただけだよ。大したことないさ」
男子って、乱闘の一つや二つ、あまり気にしてないのかなぁ。
そしてふと、思い出したんだ。
「あの、黒木くん。前に借りた携帯、返すね」
カバンから携帯を取り出す。
携帯に日が当たり、漆黒に光る。
黒木くんは携帯を受け取ると、「またいつでも言ってね、貸すからさ」と言って秀明に向かって歩き出した。
「あ、そうそう。若武が、休み時間にカフェテリアに来いってさ」
やった!


長いので、一旦切ります!

161:北城舞香:2019/05/01(水) 13:46 ID:RQs

続き↓


私は休み時間なった瞬間、猛獣のようにカフェテリアに驀地!
けれど、私がついた頃にはもう、みんなは揃っていたんだ。
「アーヤが来たぞ」
そう言った翼の顔にはいくつかの絆創膏が貼ってあった。
隣にいた上杉くんや小塚くんまで。
やっぱりみんな、不良たちに巻き込まれたんだ。
「諸君!レモソーが解散したって知ってるよな?」
ん、知ってる。
「これは事件だ!」
そう言った若武は、太陽よりも燃え上がった瞳で私たちを見渡す。
「どこが事件だよ?」
上杉くんが、若武を睨みながら聞く。
「だから、レモソーが解散したことが事件だ。わからないか、バカ杉」
「何をっ!」
上杉くんが若武の襟元を掴み上げる。
あーあ、また始まった。
「若武先生、上杉先生。これじゃ話し合いは進まない。議事に戻ろうぜ」
しばらくの間、二人が揉めていて収拾がつかなくなったところで、黒木くんがなだめる。
二人は顔を見合わせると、それぞれの席に着くいた。
「レモンソーダが解散した理由、発表していないだろ?俺はそこが気にかかる。黒木の情報網、なんかその辺の情報入ってきてないか」
若武に話を振られて、黒木くんは、首を傾げる。
「俺もちょっと気になっていて、レモンソーダの関係者に当たってみたけど、沈黙を貫いていた。レモンソーダのメンバーに電話入れたけど、連絡がつかない」
そのあと、私たちは立ち上がって黒木くんを問い詰めた。
「嘘!レモソーと知り合い?」
「スゲェ!どうやって知り合ったんだ?」
「アイドルに裏の顔があったりする⁉」
「レモソーの知り合いって、何人くらい?」
「誰と知り合いなの⁉」
「今度会ったらサインよろしく!」
黒木くんは、少ししてから口を開いた。
「レモソーの知り合いといっても、一人だけだから」
一人でも、人気アイドルと知り合いなんてすごい!
「誰だ、黒木の知り合いのレモソーメンバーって⁉」
若武が、私たちの気持ちをそっくり代弁する。
「小鳥寺空音だ」
一瞬の沈黙が流れた直後、みんなで大合唱した。
「「「「「「え〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」」」」」」
はっと、我に返ると、カフェテリアにいた塾生たちに白い目でみられていた。
私たちは立ち上がり、頭を下げる。
「ごめんなさい!お騒がせしましたー!」


6章切ります!

162:北城舞香:2019/05/01(水) 13:55 ID:RQs

7 消えたアイドル

塾生たちがそれぞれの会話に戻っていくのをみて、席に着いた。
「そんなわけで、諸君。レモソー解散事件について分かったことがあれば報告するように」
ここで私は手を挙げる。
「これが事件だと言える根拠を教えてください。そこから何か、情報が得られるかもしれません」
若武はニヤッと笑い、こう言った。
「これは、kz7リーダーの素晴らしい勘だ!」
あ………勘、か。
「もう、kz7定着したよね」
「7、いらねーんだけど」
「それより素晴らしい勘って何?」
「さぁ」
それ、同感。
「だから、分かったことがあれば報告しろよ。今日の会議は散会!」
一斉に立ち上がる。
その時、予鈴が鳴り響いた。
早く、戻らなくちゃ!


一旦切ります!

163:北城舞香:2019/05/01(水) 14:10 ID:RQs

続き↓


私は、その日の夜、ふと、思い出し、若武に電話をかけた。
ママには「こんな夜遅くにかけたら、非常識な子だと思われるから、やめなさい」と言われたけど、「すぐ切るから」と言って、若武のスマートフォンの番号にかけた。
「はい、俺」
若武のはきはきとした声が流れる。
「立花です。夜遅くにごめんね。レモソーのことなんだけど、」
そこまで言うと、うるさいくらいの声で若武が叫んだ。
「何か分かったのか!」
「いいえ。クラスメイトにハニレモの子がいるの。もしかしたら、レモソー解散について聞き出せるかもしれない。明日、試してみるから」
「そうか。明日また教えてよ、じゃな」
若武が切ろうとしたところを、私は遮る。
「待って!なんで若武はそんなにレモソー解散について突き止めたいの?」
「それはね………」
若武の小さなため息が聞こえる。
「俺、レモソー好きだったんだ。歌も、ダンスも、メンバーも」
その声はいつになく甘かった。
「レモソーもきっと、自分たちのことが好きなんだよ。何回かライブに行ったんだけど、すごく、楽しそうだった。なのに、突然解散するなんてありえない。こんなの、レモソーメンバーの意思じゃないと、俺は思うんだ」
若武は、一呼吸置くと、こう言った。
「俺、レモソーのみんなの思いを………『大好き』を守ってやりたいんだ」
私は、泣きそうになるのを必死にこらえながら、鼻声にならないように口を開く。
「若武は、優しいんだね。その気持ち、きっと届けられるよ」
その途端!
「だよな!俺は親切だ!レモソーのみんなも、俺の思いに気づいてくれるはずだ!」
あー!失敗した!
もう………すぐ調子に乗るんだから!


長いので、一旦切ります!

164:北城舞香:2019/05/01(水) 21:36 ID:RQs

続き↓


私は、学校に着くなり、亀山さんに声をかける。
「何?」
「レモソーって、どうして解散したの?教えてほしいんだけど」
声を潜めて、亀山さんに聞いてみる。
すると、亀山さんはこう言ったんだ。
「もう、隠してられないかも。教えてあげる。深く込み入ったことは話せないけど」
やった!
「実は、レモソーが解散した一週間前にライブがあったんだ。そのライブの後からメンバーの誰にも連絡がつかないの」
どうして?
「私が言えるのはここまで。これ以上は、マネージャーに怒られる」
つまり………
私の頭でたどり着いた結論は………
アイドルは、消えたんだっ!


7章終了です!
う〜ん!
事件っぽくなってきた〜!
学校始まると中間ムード一色になると思うので、GW中にたっくさん更新しまーす!
この話、五月中に終われると思う………

165:北城舞香:2019/05/02(木) 10:58 ID:RQs

8 小鳥寺空音の正体

私はチャイムがなった途端、カフェテリアに驀地!
「アーヤ!」
座っていた若武が飛び上がる。
「何か分かったか!」
ん、ちょっとだけだけど。
私は、亀山さんに教えてもらったことをみんなに話した。
「このことについて、何か付け足すことができる者、挙手」
若武の声で手を挙げたのは、黒木くんだった。
「まず、小鳥寺空音について調べてみた。小鳥寺空音の本名は、今井京子だ」
ん?
その名前、どこかで聞いたことがあるような……?
「今井京子は現在、事務所の近くのマンションに親戚と住んでいる。以前はこの辺りに住んでいたが、親の都合で愛知に引っ越したが、レモソーに入るために自身だけが戻り、親戚と共に暮らしている」
「あ〜〜!!!!!」
私は、思い出した。
「今井さん、小6の時のクラスメイトだぁ!」
そう、今井さんとは小学校が一緒だった。
ちょっとしたことで仲が悪くなり、ずっと対立していた。
一瞬、仲が良くなった時もあったけど、思うようにいかず、今井さんは転校していったんだ。
それは確か、「切られたページは知っている」でのこと。
「マジか!」
若武の喜びをスルーして、黒木くんが話す。
「なんとなく入ってきた情報だと、アーヤの言う通り、解散を発表する一週間前のライブの後から連絡が付いていないらしいね。その数日後、事務所に脅迫状が届いたんだって」
「「「「「「脅迫状………?」」」」」」
「あぁ。『レモンソーダを誘拐した。誰にも言わなければ三年後には返す。』って言う内容だ。事務所は、今後のレモソーのライブ予定をいくつも取りやめるのは不自然だと考え、解散したと発表したんだ。で、ハニレモにも危害が及ぶ可能性も考え、活動中止としたらしい」
私は、黒木くんの発言を整理しながらノートに書き込んだ。
誰にも言ってはいけないから、亀山さんもあんまりはっきりと言ってくれなかったんだね。
今出てきている謎は5つだ。
謎1〉誰がレモンソーダのメンバーを誘拐したのか
謎2〉どんな目的でレモンソーダのメンバーを誘拐したのか
謎3〉なぜ三年後に返すのか。また、本当に返すのか
謎4〉なぜ誰にも言ってはいけないのか
謎5〉レモンソーダのメンバーは今、どこにいるのか
私はこの謎を読み上げる。
でも、どれも調査をするには難しそうな内容だった。
みんな、頭を抱え込む。
「あのさ、」
そう口を開いたのは黒木くん。
「断言はできないけど、謎3と謎4について。それはただの脅しかもしれない。つまり、誰にも言わなければ返すと言うのは嘘か真実かわからない。だが、真実である可能性を考えさせ、事務所に口止めを仕掛けたんじゃないかな」
私は謎3、4の横に黒木くんの言ったことを簡単にまとめ、by黒木と書いた。
その後、チャイムが鳴るまでの間、沈黙が流れた。


8章終了です!

166:りんね◆c6 令和に乗っかったwww:2019/05/02(木) 18:33 ID:M0.

今井京子出てきた!!!!!!!!!!
私好きなんだよね♪

167:北城舞香:2019/05/03(金) 10:54 ID:RQs

9 浜田組vs不良!

その日、秀明を出ようとしたところを、翼と忍に呼び止められた。
「一緒に帰ろ」
2人は成績も上位で、秀明の中でも有名なんだ。(翼は今、秀明生じゃないけど)
だから、そんな2人と帰るなんて、目立つからあんまり前向きなこと言えないんだけど………
辺りを見回すと、人はそんなにいなかったので、オッケイした。
「最近、浜田、どんな状況?」
そう聞いてきたのは翼。
翼も少し前までは浜田中に通っていたんだけど、今は開成中学に編入したんだ。
「えっとね、今日は同じクラスの相川さんが授業中に面白い発言をしてね、あとは、習い事としてフィギュアスケートを習うクラスメイトが増えたり………」
私は、翼がいなくなってからの出来事をできる限りたくさん話した。
翼は、「へぇ!」「そんなことが⁉」と反応している。
その時だった。
「お前、逃がさないからなっ!」
忍が大きな声で叫び、ガタイの良さそうな男子を走って追いかけていった。
「あいつ………」
翼も、歯を食いしばっていた。
「アーヤ、ちょっと行ってくる!」
そう言うと翼も、忍が言った方向に消えていった。
私は追いかける。
「ねぇ、どう言うことなの⁉」
足の速い翼についていくのは難しく、大きな声で聞く。
「アーヤ、こっちに来るな!」
翼がそう言った瞬間、忍の「う!」という悲鳴が聞こえた。
何が起きてるの?
私は、翼たちの言った方向……東公園の、近くの木の陰に隠れた。
なんと、公園では、翼&忍vs男1人の戦いが繰り広げられていたんだ。
どうしよう……!
私は、焦りながら、自分に出来ることを考える。
けど、運動苦手な私が2人に加勢しても足手まといになるだけだ。
焦りだけが私の頭の中を渦巻く。
その時だった。
「お前らさ、いい加減やめなよ。察に補導されても俺、知らないぞ?」
どこかで聞いたことのある声が、公園中に響いた。
その声で、戦っていた3人の動きがピタリと止んだ。
声のする方を見ると、そこにはなんと!悠飛がいた。
「悠飛様………」
そう言ったのは、翼たちの戦っていた相手だ。
「倉田、久しぶり、何、つまんないことしてんの」
倉田と呼ばれた男は、悠飛に頭を下げた。
「スンマセン、悠飛様。次はこんなことしないんで、許してください」
その直後、悠飛は瞳に怒りを見せた。
「お前なぁ、」
悠飛は倉田の胸ぐらを掴み上げる。
「こんな喧嘩、どうでもいいんだけど!それより、もっとヤバいことやってんじゃねぇの?」
へ?
悠飛はアイコンタクトで翼と忍に「帰っていいよ」と言う。
翼と忍は公園を出て、私と合流。
「アーヤ、見てたの」
ん、見てた。
「もう遅いから、送るよ」
2人は、私を家まで送ってくれた。


9章終了です!

>>166 今井さん好きなんだ!私も、最近の事件の関係者とかよりも最初の方に出てきた子達好き!(決して最近の子が嫌いなわけじゃない)

あと!あと!
「赤い仮面は知っている」の1刷にあった絵が9刷にないという、事実をみっけた!
あと、「消えた美少女は知っている」の1刷にあった絵が11刷になく、11刷にあった絵が1刷になかったということを最近知った!!!!!
ほかに、そういうのあったら教えてください………(ここ雑談禁止って自分で言ったのに、ふつーに雑談の話題持ちかけてる 笑)

168:北城舞香:2019/05/04(土) 19:22 ID:RQs

10 驚きの事実

「おはよ、立花」
翌日の学校で、私に挨拶をしたのは忍だ。
「ねぇ、昨日の乱闘なんだけど、」
私は、昨日のことについて、忍に聞きたかった。
「あぁ。あの片山が倉田って、呼んでたやつ………」
忍は、目を伏せる。
わずかに見える瞳には、悲しいような、怒っているような、さまざまな感情が浮かんでいた。
「前、俺たちを襲った不良っていただろ?その中の一人があいつだったんだ」
え、そうなの?
それで、復讐をしようと、乱闘したわけ?
「そいつのことを若武に言ったら、俺がそいつをとっちめる!って怒ってたよ」
あぁ、若武らしい。
「あと、片山が倉田に、ヤバいことやってるんじゃねぇのって、聞いてただろ。そのことについて何か知ってるかと思って黒木に調べてもらってる。で、今日の秀明の休み時間、カフェテリアに集合な」
オッケイ。

授業の間の休み時間。
次は音楽だ。
音楽室に行くために教室を出て、角を曲がろうとした途端!
わ、わ、わ!
向こうから来ていた男子とぶつかってしまって、転んでしまった。
「あの、大丈夫?」
そう言ってぶつかった男子の顔を見て、びっくりしてしまった。
それは、悠飛だったのだもの!
なんだか、悠飛と初めて会った時のことを思い出す。
それは、「危ない誕生日ブルーは知っている」でのこと。
文芸部に自分の書いた小説を出しに行こうとした時だ。
悠飛は「へ〜き」と言うとすぐに立ち上がる。
そのまま歩いていこうとしていたところを、私は止めた。
「ねぇ、昨日の倉田って人のことなんだけど、悠飛の言っていたヤバいことって何なの?」
悠飛は軽く舌打ちし、私に向き変える。
「お前、聞いてたの」
うん、聞いてた。
「それ、お前が気にすることじゃねぇから。俺とあいつらの問題だ」
え?
あいつらって?
悠飛はしまった!と言うように顔を歪める。
「それは、その………」
その時、授業開始を告げるチャイムが鳴った。
「お前、授業いけよ、遅刻だぞ」
悠飛は私を追い払うように言った。
私は遅刻したぁ!と慌てるのと同時に、悠飛、怪しいなという考えが頭を渦巻いていた。


10章終了です!

169:柚子:2019/05/04(土) 19:55 ID:IEQ

なかなか来れてなくてごめん…
今おばあちゃんの家にいってるんだ(だからid違うけど気にしないでね)
ゴールデンウイーク終わるまで多分来れないと思う
今回も面白すぎ!続き気になる!これからも頑張って!

170:北城舞香:2019/05/06(月) 21:54 ID:RQs

11 一つの事件

「アーヤ来たよ」
小塚くんの声でみんなが振り返る。
やっぱり私が1番遅かったんだ。
「すげぇぜ、黒木が有力な情報ゲットしたって」
私はどちらかが気になった。
レモンソーダのついてなのか、倉田という人物についてなのか。
「実は」
黒木くんが目を伏せる。長い睫毛がカーブを描いていて、美しい。
「レモンソーダ解散と不良グループとの乱闘………一つの事件だったんだ」
「「「「「「え〜〜〜!!!!!」」」」」」
私たちは、目をパチパチさせてから叫んだ、他の塾生の迷惑にならない程度に。
「黒木、どういうことだよ」
上杉くんの質問に黒木くんが答える。
「レモンソーダを誘拐したのは、あの不良グループだ。みんな知ってるだろ、ドラゴンドラゴンってグループだ」
それって………!
前に悠飛が入っていたグループだよね。
悠飛はグループで総長をやっていたから倉田も「悠飛様」って言っていたんだ!
「ドラゴンドラゴンの連中はみんな、レモンソーダが大好きだった。で、何度かライブに行っていたらしい。だけど、ライブで見るだけじゃ抑えられなくて、誘拐した。もちろん三年後に返すつもりはない。今、レモンソーダのメンバーは南赤松小学校…数年前に廃校になった小学校の2階に閉じ込められているらしい。これは倉田からの情報で、グループの中で地位の低かった倉田は滅多に後者には入れなくて、レモンソーダのメンバーが今どんな状況かはわからないとのこと」
私は、黒木くんの情報をノートに写した。
「すげぇ、倉田にアッタクしたのか!」
「直接吐かせるなんて僕には無理だよ」
「どうやればそんなに人に話してもらえるの?」
「それは黒木先生の得意技だろ」
みんなが驚いているところに私は頷く。
だって、倉田は不良だもの。いつ襲われるかわからない状態だったのに、こんなにたくさんの情報を集めるなんてスゴイ!
「だから今日の秀明が終わった後、南赤松小でレモンソーダのメンバーを救出しに行こうと思うんだけど」
そう言って手を挙げたのは、私と小塚くん以外の全員だった。
「アーヤと小塚は、外で待機。レモンソーダのメンバーが無事であった場合はその場で引き渡す。もしもレモンソーダのメンバーや俺たちに万が一があった場合は通報できるようにしておいてくれ」


11章終了です!
もうすぐ、このお話終わります!
次の話考えないと………!
>>169 気にしなくてOK!私ももう、GW終わって全然来れなくなると思うから。もっと面白いお話投稿できるように頑張るね!

171:北城舞香:2019/05/07(火) 05:51 ID:RQs

>>170 後者→校舎です。スミマセン、、、、他にも誤字脱字ありましたらご指摘お願いします、、、、、

172:北城舞香:2019/05/08(水) 17:46 ID:JTM

>>40 にミスがありました。
投稿→登校 です。スミマセン、、、
ID いつもと違うけど気にしないでください。

173:北城舞香:2019/05/09(木) 15:50 ID:RQs

ここで、第1回アンケート実施します!!!!!
次のことを5月20日までに書きこんでください!

@北城舞香が今までこのスレに書いた小説で1番面白かった話
A@の理由(具体的に!)
B北城舞香が書いている小説の良いところ
CBの理由(具体的に!)
D北城舞香が書いている小説のダメなところ
EDの理由(具体的に!)
Fその他(感想や質問など)

このアンケート結果を参考に、いい小説が書けるようにしていきます!
ご協力よろしくお願いします!

174:北城舞香:2019/05/12(日) 08:56 ID:RQs

12 作戦実行!

「ここがレモンソーダのメンバーがいるという校舎だ」
私たちは、南赤松小の門の前にやってきた。
「アーヤと小塚はそこの角にいて。俺が小塚に電話するから、それを合図に、レモンソーダのメンバーを引き取ってくれ」
私と小塚くんは角の陰に隠れる。
「よし、作戦実行だ!」
みんな、頑張って!
みんなが校舎にかけて行く姿は、とてもかっこよかった。

「みんな、遅いね」
小塚くんはスマートフォンを見つめながら呟く。
ん、何も怒ってなければいいんだけど。
その時、小塚くんの手の中でスマートフォンが揺れた。
「もしもし、若武?」
小塚くんは少し喋ると、電話を切った。
「さっきレモンソーダのメンバーをこっちに向かわせたって。若武たちは張っていた不良と戦っているから、あとは頼んだ、って」
オッケイ。

それから数分後。
レモンソーダのメンバーと思われる女の子が数人走ってきた。
その中には今井さんもいたんだ。
今井さんは前よりも大人っぽくなっていた。
「急ごう、安全なところに。ここからだと、赤松公園がいいかも」
私と小塚くんは、レモンソーダのメンバーと群がって赤松公園に走った。
「立、花さん……?だよね?」
公園に着くと今井さんは、息を切らしながら言った。
「そうだよ」
「さっき、若武君に会ったんだ。やっぱり、カッコよかったよ」
そういえば、今井さんって若武が好きなんだっけ。

その後、上杉君が警察に通報して、不良グループは全員捕まったんだって。
レモンソーダのことに関しての悪事も話し、全員罪を食らったらしい。
レモンソーダもハニーレモンソーダも活動を再開。
世界中に再び、レモンソーダの熱が広がった。


『青春レモンソーダは知っている』終了です!
次回予告は、また投稿し直します!
>>172 の通り、アンケートよろしくお願いします!

175:北城舞香:2019/05/12(日) 09:02 ID:RQs

次回予告↓↓
彩はコンビニで不審な男を見かける。
男を不審に思いながらkz会議に出た彩だが、突然、秀明生が倒れて………⁉
その時、翼が嗅ぎ取った匂いから、事件が始まる!

ちなみにタイトルは『蜃気楼の極楽は知っている』です!
まだ、だいたいの流れしか決まってないんですけど、楽しんでもらえたら幸いです。

176:柚子:2019/05/12(日) 22:07 ID:tT6

1 百人一首かるたは知っている

2 個人的に百人一首が好き
歴史の話も出てきて勉強になる
百人一首のいろんな歌が出て面白い

3 話のテンポが良い
話の切り方が上手い
キャラ崩壊をしない

4 話のテンポが良い→理由ってほどのこと言えないけど、テンポが良くてあきない!
話の切り方が上手い→毎回1話1話終わり方が上手で続きがきになる!!
キャラ崩壊をしない→キャラ崩壊とかされると、え?ってなってあんま読む気なくすけど舞香の小説は本家のkz
どうりのキャラであんまぶれないから好き!(語彙力皆無)あ、でもレモンソーダの話で
上杉君が黒木君の情報に対して「え〜〜〜!!!!」てみんなと一緒に言ってたのは意外
!!

5 ありません!!てか思いつかない!!(断固)

6 5と同じくありません!

7 舞香の小説いつも面白くて大好き!!これからもよろしく!そして頑張って(((o(*゚▽゚*)o)))

177:柚子:2019/05/12(日) 22:09 ID:tT6

↑アンケートの答えです!
ゴールデンウイークおわってもなかなか来れなくてごめん!

178:りんね◆c6:2019/05/14(火) 20:51 ID:sB2

アンケートだよ。
1.青春レモンソーダは知っている
2.今井さんが出てきたから。(かってな理由でごめんね。)
  クラスの中に関係者が居たりと、本編に近いと感じたか ら
3.いろいろな種類の話を楽しめる
4.話が被っておらず、読んでいて早く続きが読みたい!と思うから。
5.特にない
6.特にない
7.中学生になってまいも忙しくなったと思うから無理せずにこれからも楽しい話を投稿してね。次の話も楽しみにしてるね。ファイト(≧▽≦) 

179:北城舞香:2019/05/19(日) 09:40 ID:RQs

アンケートありがとう!
新作書くよ〜!(遅くなってごめん)


蜃気楼の極楽は知っている

1 お弁当

「彩」
夜。もう寝ようかなと思っている時、ママに呼び止められたんだ。
「ゴメンね、明日のお弁当の食材、買い忘れちゃったみたいで。お昼の分はなんとか作れるんだけど、夜の分は作れそうにないの。明日秀明でしょう?コンビニで買って済ませてくれないかしら」
そう言ってママは千円札を渡してくれる。
もう、ママったら。
私は半ば呆れながらベットに入り、眠りについた。


一章、早いけど終了です!

180:北城舞香:2019/05/19(日) 18:16 ID:RQs

2 不思議な男

私は、ママにもらった千円札を持ってコンビニに入った。
そんなにじっくり選ぶ時間はなかったので、とりあえず、のり弁を手に取った。
レジに並ぼうとすると、長蛇の列ができていて、ビックリ!
最後尾に並ぶと、秀明に遅れると思って、のり弁を元の場所に返して、出口に向かったんだ。
カフェテリアで食べればいいもんね。
店を出る寸前、私はレジを見た。
なんと!
レジでは若そうな男性が一円玉や十円玉で会計を済ませようとしていたんだ。
これはこんなに長い列ができてしょうがないな………
私はそう思いながらコンビニを後にした。


2章も早いけど終了です!

181:北城舞香:2019/05/22(水) 16:04 ID:RQs

3 33番地

私は、チャイムが鳴ってすぐにカフェテリアに急いだ。
カフェテリアのレジに並び、頼む物を考える。
えーと…
オムライス、カレー、ハンバーグにスパゲティ……
私は安くて美味しそうなキノコのスパゲティを注文した。
席に向かっていたら、「アーヤ」って呼ぶ声がしたんだ。
振り向いたら、若武たち…探偵チームkzのメンバーがいたんだ。
「アーヤ、今日はカフェテリアで食べるんだ」
ん、ママがお弁当の食材買い忘れちゃったからね。
「せっかくだから一緒に座ろうよ」
小塚くんの声に私は頷いた。

いつもの席に着くと、若武が口を開いた。
「事件ないから、各自、気になっていることを発表。じゃ、まず小塚から」
話を振られた小塚くんは、口を開く。
「僕が最近気になっているのは、経緯の度・分・秒で同じ数が12個並ぶところ」
え、なにそれ。
「経緯の度・分・秒で同じ数が12個並ぶのは、陸地に9箇所しかないんだ。そのうちの1箇所が、日本にある」
え…どこだろ?
「高知県だよ。東経133度33分33秒、北緯33度33分33秒」
すごい!3がいっぱい!
「他に度・分・秒が12個並ぶところは、アフリカ大陸に4箇所、ロシアに2箇所、スマトラ半島とオーストラリアに1箇所ずつ。僕は、これらについても調べたいと思ってる」
へ〜!すごい!
さすが社理の小塚くん!
「じゃ、次。上杉」
みんなの視線が、上杉くんに向く。
「俺が最近面白いと思ったのは、赤色だ」
は?


3章終了です!

182:北城舞香:2019/05/22(水) 16:17 ID:RQs

4 赤色

「ブリティッシュコロンビア大学の博士が、色の心理効果を調べた。青は集中力UP、黄色は発想力UP、オレンジは社交性UP、紫は潜在能力を引き出す力があるらしい。赤の心理効果は何だと思う?」
さあ…
「赤は警戒心を上げる力があるんだって。だから、標識とか、テストの採点のペンの色が赤が多いんじゃないかな。俺たちは、テスト前の見直しに赤いペン使ったら重要なところは覚えやすくなると思う」
よし!テスト前は赤ペン使いまくるぞー!
「だけどデメリットもある」
え、デメリットあるの?
「ロチェスター大学の心理学者、エリオット博士がこんな実験をした。問題内容が全く同じで、表紙の色が白、緑、赤、黒と異なる冊子を解かせたら、赤い表紙の人が、他の表紙の人よりも20パーセントも成績が悪かったんだって」
頼む!次のテストの表紙が赤じゃありませんように!
「その辺の分野に俺は興味持ってる」
へー!
私たちが感激していた時、
「塾生が倒れたぞー!」
という叫ぶ声がカフェテリア中に響き渡った。


4章終了です!

183:北城舞香◆CJo:2019/05/23(木) 14:32 ID:RQs

5 どこが事件なの?

声のする方に、若武たちは走っていく。
私も若武たちの後を追いかける。
「何があったんだよ」
「救急車呼んだ方がよくね?」
「もう職員が呼んだらしいよ」
あたりは騒然!
私は人だかりの中から倒れた人の顔を見たんだ。
倒れていたのは、男子だった。
しばらくして救急隊が来て、倒れた男子を担架に乗せて行った。
その後、私たち探偵チームkzは人だかりの中で合流できた。
「何で倒れたんだろ?」
さぁ………とにかく、何でもないといいね。
「その理由、分かる気がする」
そう言ったのは翼だった。
「これは事件だ」


長いので一旦切ります!
あぁ、中間テスト中の午後って暇だぁ…!

184:北城舞香◆CJo:2019/05/23(木) 14:50 ID:RQs

続き↓


「どういうことだよ?」
若武が詰め寄る。
「多分あいつ、タバコ吸ってる。そんな臭いがした」
へ⁉
「あいつは中3だ。タバコを吸える年齢じゃない」
なんであの人が中3だって分かるの⁉
「あいつの制服の胸ポケットに生徒手帳入ってたから見た。潮溜高校附属中学(しおだめこうこうふぞくちゅうがく)3年の高原令だ」
その高原令って人がさっき倒れたのね。
「でもさぁ」
上杉くんが口を開く。
「あいつがタバコ吸ってるって証拠ねぇじゃん。臭いがするって言っても、家の人が吸ってるから付着しただけかもよ」
「いや、家の人が吸ってるって言ってもあんなには臭わない。あいつ、自らが吸ってるよ」
翼の主張に私たちは、そうだね、とも、違うと思うよ、とも言えない。
それは翼の嗅覚でしか分からないから。
「でも、どこが事件なの?」
私の発した一言に、みんなが目を丸くする。
「中3がタバコ吸ってるっていうのが事件だ」
あ、そういうこと。
「黒木、明日までに高原令がタバコを本当に吸っているか調べられるか?」
若武の声に黒木くんが反応する。
「やってみるよ」
「よし!明日のこの時間にここ集合だ!解散っ!」


5章終了です!

185:北城舞香◆mqA:2019/05/26(日) 14:03 ID:RQs

6 救いたいんだ

私はいつも通りの時間に秀明に来たんだ。
入ろうとした時、私は見つけてしまった、上杉くんの姿を。
「あ、立花か」
向こうも気づいたらしく、声をかけてくる。
周囲の視線がこちらに向く。
私は気づかないふりをして通り過ぎようとしたけれど、無駄だった。
「逃げるなよ」
上杉くんに睨まれ、思わず立ち止まる。
「今日のカフェテリアの招集の件だけど、中止になった」
え⁉なんでっ!
「黒木がしっかりした情報を掴みきれてないんだって」
そっかぁ。
私は上杉くんに聞いてみた。
「タバコってどれくらい危険なの?」
「喫煙による年間死亡者数は約12万人」
わわ!多い!
「喫煙者は非喫煙者に比べて男性では4、5倍、女性だと2、3倍、肺がんで死亡するリスクが高い!」
わわわ!
「がん死亡者数の約20〜27パーセントは喫煙が原因であり、喫煙していなければ防げていたケースが多い」
そうなんだ。
「だから黒木も必死に高原令について調べてるんだよ」
へ?
「もしもこの間高原令が倒れたのが喫煙によるものだったとしたら、命を落としかねない。だから、救いたいんだよ」
そう言った上杉くんは凛々しい顔をしていた。
「ほら、もうすぐ授業始まるぞ。急ご」


6章終了です!

186:北城舞香◆mqA:2019/05/26(日) 16:55 ID:RQs

7 真夜中の電話

その日の夜、小塚くんから電話がかかってきたんだ。
「アーヤ、もうこんなに遅いのに、電話しちゃってごめんね」
ん、大丈夫。
「ついさっき若武から連絡が来たんだけど、黒木がすごい情報を入手したんだって」
そうなの⁉
「明日は土曜日だけど秀明が職員会議で休みだから、午後に若武の家に集合だって」
やった!
若武の家の書斎に久しぶりに行けるんだ!
「オッケー」
そう言って電話を切った時、気づいてしまったんだ。
ママが横に立っていたことに。
「もう遅いんだから、早く寝なさいっ!!!!!」
ひぃぃ!

7章終了です!

187:北城舞香@KZ姫◆mqA これは小説じゃありません。スレ主からの報告です:2019/05/27(月) 21:25 ID:RQs

注意!これは小説の内容に関係ないです。

ハンネ変えました〜!
北城舞香→北城舞香@KZ姫(きたしろまいか@かずき)
です!呼び方は今まで通りでいいです!

188:柚子:2019/05/29(水) 17:23 ID:tT6

ごめん。部活で忙しくて来れなかった!大会近くて先生が怖い・・
へぇ〜喫煙ってそんなに危ないんだ!20歳すぎたら気をつけよーと!
勉強になる!!

189:柚子:2019/05/29(水) 17:24 ID:tT6

KZ姫ってなんか好き(((o(*゚▽゚*)o)))

190:りんね◆c6:2019/05/29(水) 20:42 ID:Vxc

お久しぶりです。
KZの特装版驚異の2000円超え!😱

191:北城舞香@KZ姫◆mqA:2019/05/30(木) 17:52 ID:RQs

>>189 KZ姫すき?ありがと!
>>190 知ってる知ってる!半年くらい前の付録アンケートのやつがつくのかな?楽しみ!

ここからお詫びと訂正です。
>>55 にミスがありました。『百人一首かるたは知っている』の3章です。
死語→私語
です。
今更すみません。
ミスに気づかずごめんなさい。

192:りんね◆c6:2019/05/30(木) 21:15 ID:Vxc

う〜んそれだけではお高いような気が………………

193:北城舞香@KZ姫◆mqA:2019/05/31(金) 20:47 ID:RQs

8 未成年者の喫煙

私は学校が終わった瞬間、急いで荷物を鞄に詰め込んだ。
若武の家にみんなで集まれることが嬉しかったんだ。
だから、急いで学校を出て駅へ猛ダッシュ!
そうしたら、いつも乗っている電車より二本早い電車に乗れそうなことに気づいた。
やったぁ!
電車が来て、車内に入ろうとした時、誰かに二の腕を掴まれた。
そのまま電車から引きずり降ろされたんだ。
「ちょっと!何すんですか!」
そう怒鳴りながら、私を電車から引きずり下ろした人の顔を見て、びっくりした。
だってそれは、翼だったんだもの!
しばらく翼は笑っていた。
翼が笑っている時間が長すぎて、電車はもう出発してしまった。
「もう!何すんの?電車行っちゃったじゃない」
私は翼にきちんと叱ってやろうと思った。
「アーヤ、」
何よ。
「今乗ろうとしてた電車、特急だよ。俺たちの降りる駅、通り過ぎちゃうよ」
え!え!ええ⁉
私は、時刻表のある看板まで確認しに行った。
けれど、翼の言う通りだったんだ。
「翼!ありがと!」
私がそう言うと、笑いを押し殺しながら翼は言った。
「アーヤ、ものすごい勢いで教室を出て行ったから、もしかしたら今の電車に間に合っちゃって乗っちゃうんじゃないかって心配になって、追いかけてきたんだよ」
え!そうなの⁉
翼、ほんとにごめん!そしてありがとう!


この章、すごーく長くなりそうなので一旦切ります!

194:花◆mqA 作者からのお知らせ:2019/06/01(土) 14:29 ID:MVQ

すみません。作者です。
諸事情によりこれからハンネをコロコロ変えていきます。
ご了承ください。

195:花◆mqA:2019/06/01(土) 17:21 ID:MVQ

続き↓


「いらっしゃいませ」
私と翼は、一緒に若武の家に向かった。
すると、島崎さんが出迎えてくれたんだ。
「本日はお昼ご飯はもうお食べになりましたか?」
翼が、いいえ、と答えると、島崎さんは私たちを書斎へ通す。
「ただいま、オムライスをお持ちいたします」
ありがとうございます、と一言言うと、私たちは書斎の戸を開けた。
「アーヤと美門が来たよ」
中には、若武、上杉くん、黒木くんに小塚くんがいた。
旧KZのメンバーで懐かしい気がした。
「あれ、忍は?まだ来てないの?」
私がそう聞くと、若武はかけていたソファから体を起こして言った。
「七鬼、まだ来てないんだ。もうすぐくると思うけど」
あ、そうなの。
しばらくすると、島崎さんがオムライスを持ってきてくれた。
「七鬼、遅いぜ!」
若武が叫ぶ。
「ちょっと俺、七鬼に電話かけてくる」
そう言って黒木くんが書斎から出て行った。
それから1分くらいすると黒木くんが戻ってくる。
「七鬼、いま帰ってきたところなんだって」
え、遅くない?
「今から向かうから、先に始めてていいって」
「じゃ、黒木、高原令についてわかったことを言ってくれ」


長いので一旦切ります!

196:花◆mqA:2019/06/01(土) 17:48 ID:MVQ

続き↓


「高原令についてだが…」
ゴックン。
「喫煙してるね」
やっぱり!
「この前秀明で倒れたのも肺炎だ。喫煙が原因だと思う。で、高原令と一緒に喫煙している仲間がいないか調べたんだけど、結構いたよ。名前上げると、町田圭、大場三成、森島健介、飯田隼人、高岡みつる、栗林瑛斗、そして高原令だ」
わ!いっぱいいるっ!
「この7人はクラスメイト。それで俺、タバコの入手経路を調べたんだけど」
うんうん。
「なんと、グループのリーダー格の町田圭自らが、コンビニで、タバコを買っていたんだ」
え⁉
その時だった。
書斎の戸が開き、忍が入って来たんだ。
「七鬼、遅いぞ」
若武が怒りながら忍に言った。
「ごめんごめん。なんかよくわかんないけど、帰り道の反対方面の電車に乗っちゃってさ、帰ってきたらこんな時間」
その場にいたみんなが笑った。
中でも翼は盛大に爆笑していたんだ。
「アーヤはね、今日、危うく特急に乗って、降りる駅を通り過ぎるところだったんだよ」
わわ!それ言わないで!
それを聞いたみんなはもっと笑った。
「乗る前に電車確かめろよ」
「普通は変なとこ行く電車には乗らないだろ」
ハイ、スミマセン。
「話を戻すぞ、アーヤ、遅れてきた七鬼のためにも状況を整理して伝えてくれ」
私は一通り説明する。
「で、町田圭がコンビニでタバコを買っていた時、不審な光景があったんだ」
不審な光景?
「細かいお金で会計を済まそうとしていたんだ」
あぁ!
「それなら私も見たかも!」
私は声を上げる。
「秀明の近くのコンビニで見たんだ。もしかしたらこの中にも見た人はいるかもとは、思ってたけど」
あの人が、タバコを買ってたって言うこと?
でも、私は少し、引っかかることがあった。
「未成年なのに、なぜタバコを買えたの?」
黒木くんが1つ、ため息をつく。
「それが………、俺も遠くで見てたからさ」
長い睫毛を伏せる。
「わからないんだ。ただわかるのは、何かカード状のものを店員に見せていたっていうことだけ」
そっかぁ。
「じゃ、黒木は引き続き調査を!潮溜中はここから割と近いから、周辺で不審な生徒を見つけたら即教えろよ。解散!」


8章終了です!
だらだらと長くてすみません!

197:美月◆gU 初めまして:2019/06/02(日) 15:36 ID:yKM

入ってもいいですか?

198:花◆mqA:2019/06/02(日) 16:06 ID:MVQ

9 3人の病人

それは、月曜日の朝だった。
学校に行こうとしたら駅の構内でアナウンスが流れていたんだ。
「ただいま当駅で人身事故が発生しました。お客様には大変ご迷惑をおかけしております。バスやタクシーなど他の公共機関をご利用ください。繰り返します…」
どうしよう。
そう思っていたら、翼と忍に合流できたんだ。
「アーヤ、大変だ」
へ?
「ホームから転落した人がいるんだけど」
あ、人身事故ね。
「その人、大場三成っていうんだ」
ん?どこかで聞いたことのあるような?
「あぁ!」
それって、高原令たちと一緒にタバコを吸っていた人の1人だぁ!
「若武には言っておく。学校に遅刻するから、バスを使おう」
オッケー!


長いので一旦切ります!
あと、言い忘れていましたが、このお話の時系列は「消えた黒猫は知っている」より前の話となります。(書いているうちに矛盾していることがわかりました)
すみませんでした!
>>197 美月さんよろしくお願いします!作者です!私はハンネを諸事情によりコロコロ変えていきます。ご了承ください。
>>1 にある通り、美月さんはこのスレに小説は書かないでください。書くなら、私の立てたスレ「KZファン大集合!」でお願いします。(ハンネ違います)感想ください!

199:美月◆gU 初めまして:2019/06/02(日) 19:50 ID:L0s

>>198
わかりました!

200:柚子:2019/06/06(木) 15:42 ID:oRc

>>197
美月さんよろしく! 呼びタメokですか?私はOKです!

続きがきになる!!いつも楽しみに見てるよ!
中々来れなかったけど大会が昨日終わったからこれからは来れると思う!
あと名前なんて呼べばいい?

201:美月◆gU:2019/06/08(土) 22:30 ID:YSc

>>200
もちろんオッケーです!

202:美月◆gU:2019/06/09(日) 17:50 ID:cLY

私なんかが言うのは烏滸がましいけどかるたの話良かったよ!
私かるた部で、百人一首大好きだから。
その上で言わせてもらうと有名な人は得意じゃなくても一字決まりはすごく速くて
「め」でもう取っちゃうんだ。
私みたいなB級選手でも遅くても「めぐ」で取れるから初心者?のアーヤが取れる確率は1%くらいだよ!
そこが気になっただけだから!あとは最高だった。
蜃気楼のも頑張って!
ps.私は「こぬ」、「この」、「もも」、「もろ」、「ひさ」が得意札です!

203:柚子:2019/06/10(月) 21:49 ID:oRc

>>200ですがちょっと文がおかしいところがあるので訂正します。
あと名前なんて呼べばいい?→これは舞香に言っててハンネがコロコロ変わるって言ってるのでなんてよべばいい?
ということです!ごめん!!

204:花◆qA 作者からのお知らせ:2019/06/13(木) 22:42 ID:MVQ

皆様にお知らせです。
ちょっとした事情があり、しばらくはこの掲示板で、小説を書く頻度が激減すると思います。
絶対に書かないというわけではありません。一ヶ月に一回か二回くらいは更新できたらいいな、と思っています。
この間のハンネの件といい、今回の件いい、ご迷惑をおかけしてすみません。

>>203 呼び方はねー、ハンネ変えるごとに変えてもらって結構だよー!もしもミスで前のハンネで呼んでしまっても一回か二回くらいなら許す!呼び捨ては続行でいいよ〜!

205:柚子:2019/06/14(金) 20:48 ID:oRc

>>204
わかった!花の小説更新されるの気長に待ってる!

206:ノノ:2019/06/21(金) 21:30 ID:/eo

久しぶりです

207:理恵子◆P2:2019/06/23(日) 11:37 ID:EEQ

実はずっと見てます!

208:りんね◆c6:2019/06/30(日) 16:21 ID:TOw

>>204
りよ。ってか超久しぶりだよね、このスレ。
ゴメンね。なかなかコメント出来なくて………
あっ!でもちゃんと読んでるよ!花のペースがゆっくりになるのなら、わたしもなるべく感想書くわ。

209:りんね◆c6:2019/07/07(日) 16:43 ID:XWc

ねぇ、まいってさ、編集会議行く?
8月10日の池袋のヤツ

210:花◆qA 雑談:2019/07/08(月) 16:38 ID:ay.

>>207 はじめまして!ありがとうございます!投稿頻度低くてすみません!
>>209 行くよ!行く行く行く!予約した!

211:千草◆qA 雑談:2019/07/08(月) 16:40 ID:ay.

あれ?上の名前花になってる。
千草です。結構前にハンネ変えました。ややこしくてすみません。

212:りんね◆c6 うれし&:2019/07/12(金) 20:19 ID:XWc

私も第1回なんだ!会えるね!ヤッター🥳

って言いたいんだけど………………私もしかしたら用事できるかもしれなくて………近くにならないと分からないんだ😓まだ先のことだから………。

でも!行けたら絶対会おうね!😊
今から楽しみにしてる!

213:千草◆qA 雑談:2019/07/12(金) 20:40 ID:ay.

会えたら会おうね!ってか、りんね、ツイッターまたはインスタやってる?

214:千草◆qA:2019/07/15(月) 21:19 ID:ay.

続き↓


帰り道。私は翼と忍と一緒に電車に乗り込んだ。
翼と忍は、ずっとスマートフォンを操作している。
私もスマホ、欲しいなぁ…
そう思いながら二人を見つめていると、二人同時にあっと声をあげた。あまりにもシンクロしていたので、私は驚く。
「黒木からLINE来たんだけど、高岡みつるが道路で倒れたんだって。後からわかった情報だと、高岡みつるは肺炎。大場三成も肺炎だって。黒木曰く、高原令とその二人の共通点が喫煙だから、それが原因で肺炎になったと思われるって」
三人も倒れたぁ!
「で、kz会議を明日の秀明の休み時間に開くって。なんかヤバイ情報が手に入りそうらしい」
私は、その言葉に息を飲む。
ヤバイ情報って、なんだろ。


9章終了です!
1ヶ月以上小説を更新していなくてすみません!
楽しみにしてくれていた方、本当にすみませんでしたー!
実際私自身も話の展開を忘れかけているところがありますので、矛盾等が発生しやすくなっております。
ご了承ください。

215:りんね◆c6:2019/07/18(木) 22:49 ID:qZs

ゴメン!やっとらん………………
あ!そうそう今度整理番号だけ教えてくんない?
何もかも教えると個人特定されるかもだから

216:りんね◆c6:2019/07/18(木) 22:50 ID:qZs

↑語彙力………………

217:柚子:2019/07/21(日) 22:36 ID:uFg

おぉー!!小説!!
楽しみにしてたよ♪ やっぱ千草は小説の天才!
これからもガンバ☆

218:千草◆qA 雑談:2019/08/03(土) 16:04 ID:/Z2

>>215 返信遅くなってごめんね!整理番号は「10」だった!もしかしたら入り口で整理券回収されちゃう可能性あるからさ、一応スマホかカメラで整理券の写真撮っておいてもらってもいい?
>>217 ありがとー!これからも頑張るね!でも、私は天才じゃないよ……

あと、みなさん!小説全然更新できていなくてごめんなさい!

219:りんね◆c6:2019/08/09(金) 20:34 ID:c3c

う………絶賛発熱中………………🤒
明日行けないかも。もし行けなかったら、友達のしほねこ(整理番号「10」の子だよ。)っていう子から手紙受け取って貰えないかな?ゴメンね。

220:りんね◆c6:2019/08/11(日) 18:06 ID:vCw

ゴメン………………熱にうなされながら投稿したから普通に整理番号間違えた………………。

221:りんね◆c6:2019/08/13(火) 18:58 ID:vCw

さらに友達が手紙を渡し忘れてしまったそうです………………。
ゴメンなさい。

222:すず:2019/08/20(火) 13:12 ID:niI

千草ぁ〜〜いい話だね‼️
こんにちは!みなさん!千草のリア友のすずでーす!
これからよろしくお願いします!一応中一です!千草と学校は違いますが小学校が一緒でした!推しは…天使!翼と忍ぶです!!!!

223:すず:2019/08/20(火) 13:13 ID:niI

間違えました!忍です!

224:千草◆qA 雑談:2019/08/20(火) 14:50 ID:JL6

すずは友達!大親友☆
みんな、よろしくね!

225:ぴいなっつ◆qA 小説更新遅くてごめんなさい:2019/08/20(火) 15:06 ID:JL6

10 タバコの入手経路

私は翌日、休み時間になった途端、カフェテリアに驀地!
カフェテリアには、黒木君以外のみんなが揃っていた。
「黒木君は?」
黒木君が情報を持ってきてくれるって言うから集まったのに……
私が聞くと、若武が口を開く。
「黒木、まだしっかり掴みきっていないところがあるんだって。でも少しはわかるところがあるらしいから、遅れてくるらしい」
は、はあ……
「とにかく座りなよ」
翼に催促されて、私は席に着く。
「でもさ、どうやって町田圭はタバコを入手したんだ?しかも自ら購入したんだろ?」
おかしくね、と上杉君が首をかしげる。
「誰かの免許証とか見せたんじゃない?」
「それは無理だろ。顔が違う」
私が発言すると若武が言った。
う〜ん。
この捜査、行き詰まるっ!
その時だった。
「今のは半分くらい正解だね」
驚いて振り向くと、そこには黒木君がいた。
遅くなってごめん、と言いながら黒木君は席に着く。
「町田圭がどうやってタバコを入手しているのかわかったよ、それはね……」
ゴックン!


長いので一旦切ります!
小説更新遅くてごめんなさいっ!
ハンネ変えました!
千草→ぴいなっつです!

226:ぴいなっつ◆qA:2019/08/21(水) 15:48 ID:JL6

続き↓


「まず、町田圭の家庭について調べた。母、父、大学4年生の兄である健(けん)、本人の4人暮らしだね。近所の人によると、誰もが見て憧れるような裕福な家庭だったらしい。圭と健も礼儀がよく、優しく成績も優秀だとのこと」
へえ!じゃあ、何で町田圭は未成年にも関わらずタバコを吸うような悪事を行っているの?
「だが、健が1年ほど前に癌になり入院」
わ!
「両親は病気になった健に付きっきりで圭はほとんどほったらかし状態」
わわ!
「来月の3日に手術が確定したが、費用が膨大で圭に私お小遣いは月300円ほど」
わわわ!
少ない……月300円なんて、学用品の補充ができるかできないかくらいじゃん!
「で、町田圭は誰もいない家にいるのが辛くなり、仲間を集めてタバコを吸い始めたらしい。そのタバコの入手経路だが……」
ゴックン!
「町田圭は家に置いてあった健の車の運転免許証を自分のものだと偽って店員に見せ、タバコを購入している」
え!
私は黒木君が言ったことを簡単にまとめ、ノートに記した。


10章終了です!

227:ぴいなっつ◆qA:2019/08/21(水) 16:02 ID:JL6

11 ひったくり

その後すぐチャイムがなり、KZ会議は散会になった。
今は、数学の時間。私の苦手な科目だから一文字も聞き漏らさないように必死に聞いていたんだ。
それはあと5分ほどで授業が終わるという時だった。
「KZだ!」
「若武だ!この前の試合かっこよかったよな」
「上杉がいるっ!私上杉好きなんだよね〜」
「え⁉まじ?私黒木」
「小塚もいるよ!」
「七鬼も!」
というコソコソとした声が聞こえて、廊下の方を見た。
何と!そこには若武たちが立っていた!
若武と私の目ががっちり合うと若武はウィンクをしてみせた。
教室内は騒然!!
「今、私にウィンクしたぁ!」
「違うよ!私だよ、絶対!」
「若武のウィンクとか最っ高!」
先生がなだめても、その歓喜は収まらなかった。
授業が終わった途端、教室にいたみんなは若武たちの元へ一直線!お祭りのように騒いでいた。
まだ授業をやっていたクラスの先生が
「静かにしろ!早く帰りなさい!」
と言ってようやく人もまばらになり、騒ぎも収集がついたようだった。
私が廊下に出た時、若武に軽く舌打ちされた。
「お前、おせーぞ。いつまで待たすんだよ」
私待ちだったの?
「俺らのクラス、先生が出張で早く授業が終わったんだ」
そうなの。
「一緒に帰ろうぜ」
は、はぁ……


とっても長くなりそうなので一旦切ります!

228:ぴいなっつ◆qA:2019/08/21(水) 16:32 ID:JL6

続き↓


私はkzのみんなと夜道を並んで歩いていた。
その時!
後ろから走るような足音が聞こえてきた。
そして、その足音の主は一番道路側を歩いていた若武に体当たり!
軸を失って倒れかけた若武を黒木君が抱きとめる。
「……テメェ」
そう言い放った足音の主は男の人の声だ。
男は若武の持っていた鞄に手を伸ばす。
取られる!って思った時には若武は体勢を立て直し、男の手をかわした。
すっかり空中に泳いだ男の手は上杉君に掴まれ、振り払われる。
ええ!どうしよう!何が起きてるの⁉
そう思った時、私の手首は小塚君に掴まれ、近くにあった角まで連れていかれた。
「ひとまず身を潜めよう」
小塚君の声に私は頷く。
しばらくはみんなの攻防戦が繰り広げられていた。
「警察、呼んだ方がいいのかな……?」
と思った時、
「君たち、ここで何をやっているんだ?」
という男性の声がした。
辺りを見渡すと、そこには男性のような姿があった。
若武たちと戦っていた男はその姿を捉えた途端、どこかへ走り去っていった。
男性の影はこちらへ向かって来て、やがて40代ほどの男性の形になる。
「何をしていたんだ?どう見ても遊びではないだろう。君たち、どこの誰だ」
うぅ!迫られてるっ!
私と小塚君がオドオドと見守っていると、黒木君が口を開く。
「僕たちは秀明ゼミナールとハイスペック精鋭ゼミナールに通う者です。ただ今、男の人にこいつの鞄がひったくられそうになって止めていたところなんです」
黒木君の説明に、男性は表情を緩める。
「そうか。僕は教師をやっていてな、うちの学校で最近金銭関係のものがなくなる事件が多く発生しているんだ。お金やポイントカードとかだな。だから、君たちも気をつけろよ。必要があれば僕から警察に連絡しておくが、」
「いいえ、大丈夫です。何も取られていません、警察にも僕たちが連絡しておきます」
黒木君が礼をすると、男性は片手を上げてこう言った。
「僕は、この付近の潮溜高校附属中学3年の学年主任、広尾だ。じゃあな、少年たち」
そう言い残すと、広尾と名乗った男は立ち去ってしまった。


11章終了です!

229:りんね◆c6:2019/08/21(水) 21:38 ID:vCw

>>222
こちらこそヨロシクね😊

230:ぴいなっつ◆qA:2019/08/22(木) 07:08 ID:JL6

12 ヤバイ情報って?

あの後、私と小塚君は若武たちと合流した。
「っていうか、あのひったくり野郎、許せないよな」
歩きながら若武が呟く。
「俺、あいつとっちめてえ!」
怖い!
「倍返ししてやる!」
ひい!
「だから黒木、あいつについて調べろ」
若武が黒木君の方を向いた時、黒木君は一つため息をついた。
「さっきの男については大体わかっているよ」
え!知り合いなの!
「みんなも知ってると思う」
私たちも知ってる⁉
「町田圭だ。潮溜高校附属中学3年」
ええ!
驚いたのは私だけではなかったみたいで、若武と忍が同時に大きな声を上げた。
「静かに!」
2人の口を、上杉君と翼が塞ぐ。
「つまりあいつがタバコ吸ってるやつらのリーダーってわけか」
「で、広尾が言っていた金銭がなくなる事件の犯人は町田たち?」
黒木君は「おそらくね」と言って頷く。
「そう言えば!」
私は思い出す。
「黒木君が言っていたヤバイ情報って何?」
私が聞くと黒木君は目を伏せる。
「今のことだよ。町田がこの付近でひったくりをしているっていうね」
わわ!
「しかも襲う人は自分より小さい子や高齢者が多い」
わわ!
「つまりチビの若武が狙われたっていうわけか」
上杉君が笑う。
「どうしてもひったくれない場合は相手をボコボコにしてるらしい」
わわわ!
「でもさぁ」
若武が空を仰いで呟く。
「町田はどうしてそこまでしてひったくりたいわけ?」
翼が口を開く。
「それは簡単でしょ。自分の持っているお小遣いじゃ、タバコを買えなくなったからだ。たぶん、貯金とかも使い切って手持ちがほぼ0円に等しくなったから」
そうかも!
「とにかく!各自、この事件についてわかることは調べるように。明日、休み時間に会議を開くつもり」


12章終了です!

231:ぴいなっつ◆qA:2019/08/22(木) 08:45 ID:JL6

>>33 にミスがありました。消えた記憶は知っているです。
「なら良かったら」→「なら良かった」
です!今更気づいてすみません!ほかに誤字脱字ありましたらご指摘お願いします。

232:ぴいなっつ◆qA:2019/08/24(土) 17:11 ID:JL6

13 もっとヤバイ情報

翌日の放課後。私は、ホームルームが終わった途端、翼に呼び止められた。
「アーヤ、若武からLINE来たんだけど、今日のKZ会議はなしだって」
ええ⁉なんでっ⁉
「黒木が町田を追跡してるみたいなんだけど、こないだよりもっとヤバイ情報が手に入るかもしれないんだって」
もっとヤバイ情報?
「で、黒木がいないと捜査進まないだろ?だから、集まっても意味ないから中止だって」
え……
そう思った時、翼に顔を覗き込まれる。
「アーヤ、悲しいの?」
ん、まあね。私はKZが生きがいだもんっ!
「悲しまないでよ、そんなに。俺も悲しくなっちゃう」
翼……
「じゃ、俺も悲しくなるな」
背後から声がして、驚いて振り向くとそこには忍がいた。
「ってかなんで二人して悲しんでんだ?」
忍が首をかしげる。
「秘密」
翼がそう言うと、忍があっさり言い放つ。
「へえ。お前らそういう関係だったの」
違うから!

早いけど、13章終了です!

233:すず 新しいスレたてました!:2019/08/30(金) 13:47 ID:feo

皆さんこんにちは、すずです!私も新しいスレたてました!
「探偵チームkzとeyesたちでコラボしてほしいねん!」て言うのをたてたので是非来てください!もちろんナッツも来るんだよ!
お願いします!!!

234:ぴいなっつ◆qA:2019/08/30(金) 13:51 ID:LGA

>>233 行ったよー‼

そして皆さん!ちょっと細かい設定を決めてるので、小説更新遅くてすみません‼(以前よりは早い方)
多分ID 違うと思いますがスレ主です!

235:ぴいなっつ ◆qA:2019/08/31(土) 21:50 ID:JL6

14 消えた薬品と町田の目的

私は翌日、秀明の休み時間になった途端、カフェテリアへ驀地!
みんなに会って、事件を解決するのが楽しみなんだ!
私の生きがいなの!
カフェテリアの重い扉を開けると、いつもの場所にはみんなが集まっていた。
私が一番最後だったんだ。
「遅れてごめんね」
と言って、私は席に着く。
「黒木からの報告だ」
若武に催促されると、黒木君は口を開く。
「まず、昨日のことから。昨日の放課後、町田が学校を出たのを見て追跡したんだ。普通に家に帰ったよ。それで30分ほど家にこもっていたと思ったら、突然自転車で家を出てったんだ。その後、どこに行ったと思う?」
さぁ……
「近くのドラッグストアだ。町田はドラッグストアで消毒液とマニュキュア落としを万引きして行った」
わわ!
「多分、買う金がなかったので万引きしたんだろう」
「でもさぁ、」と若武が口を挟む。
「男がマニュキュア落としなんて必要か?」
確かに。私は男性でマニュキュアしている人を見ないかも。
黒木君は「まあ、聞いてなよ」と言って、話の続きを始める。
「その後、町田はドラッグストアを出て薬局へ向かった」
そういえば、ドラッグストアと薬局って似てるようで違うんだよね……
「その薬局では何も盗らず、何も買わずに出てきた」
え!なんで⁉
「その後また違う薬局へ向かった。そこでも何も盗まず買わなかった」
どーしてっ⁉
「で、次に向かった薬局では何やら注文をしていた」
何を注文していたの⁉
「注文していたのは、硫酸だ」
硫酸っ⁉
その時、小塚君が口を開いた。
「硫酸って、薬局に必ず在庫があるとは限らないんだ。劇薬だから、注文しないと大体は入手できない。町田はきっと、急いでいて、硫酸の在庫のある薬局を探していたんだと思う。けれど、3件回ってなかったから諦めて注文したんじゃないかな?」
なるほど!
「それに、18歳未満は購入できないからお兄さんの身分証明書とハンコを持っていったんじゃないかなって思うんだけど……」
小塚君の説明に、黒木君が付け加える。
「あぁ、町田はお兄さんの身分証明書とハンコを持って行っていたよ」
やっぱり!


長〜いので一旦切ります!

236:ぴいなっつ ◆qA:2019/09/01(日) 10:55 ID:FxY

続き↓


「で、今日俺は広尾に接触した。そこで、町田について聞いたんだ。町田は成績も優秀、運動もできて優しい生徒だったらしい。しかし、」
しかし?
「少し前から広尾は町田たちが喫煙しているのを目撃していた。広尾からしては、我が校の優秀な生徒の名誉に傷をつけるわけには、と躊躇い、注意ができなかった。そんな中、町田が若武の鞄をひったくろうとしていたところを見て、他校の生徒を巻き込んでしまったと後悔し、昨日町田に喫煙のことやひったくりのこと、自分が見た全てを広尾は話したらしい。そしたら、町田はキレて喧嘩になったらしい。その場はどうにかなったものの、町田も広尾のことをかなり信頼していたから、仲が悪くなった。そして今日、潮溜中学で謎の事件が起きた」
ゴックン!
「理科準備室から、薬品が消えた」
わ!
「詳しく説明すると、今日の5時間目、中1のクラスが塩酸を使った実験をしようとしたところ、塩酸が跡形もなく消えていたんだ。それで理科準備室を調べたら、硝酸もなくなっていた」
わわ!
「でも、」と翼が口を開く。
「普通の理科準備室とかって鍵がかかってるものじゃないの?」
確かに!危ない薬品とかもいっぱいあるし!
「それが、潮溜中学の理科準備室の鍵は数ヶ月前から壊れていたんだ。でもこれは故意的なものじゃないよ。で、潮溜中学は生徒を信頼して次の長期休みまでは業者を呼ばないことにした。で、昨日の段階で教師が見たときはきちんと薬品はあった。けれど、今日の5時間目にはなかった。それで、今日理科室を使ったクラスを調べたんだ。今日理科室を使ったのはたった1クラス、中3のB組……町田がいるクラスだった。しかも4時間目だからその後すぐに人が来ることはない。それに加え町田は今日、日直で理科室の戸締りを任されていた。だから最後まで残り、誰にも見つからずに薬品を持ち出すことは可能だよ」
わわわ!
「俺の予想だと町田が塩酸と硝酸を持ち出した。そして昨日盗んだ消毒液とマニュキュア落とし、薬局で頼んだ硫酸で、」
そこまで言ったとき、上杉君突然叫んだ。
「TATPだ!!!」
その声はカフェテリア中に轟いた。
カフェテリアにいた塾生は「え……TATP?ヤバくない?」と理解している人もいたし、「何?そのTAナントカって?」とてんで分かっていない人もいた。私はもちろん後者の方!
でも私と若武を除くKZのみんなは前者のようだった。
「分かってない人が2人いるみたいだね、上杉先生。説明してあげて」
黒木君に促され、上杉君が口を開く。
「TATPって、一言で言えば爆弾だよ」
爆弾っ⁉
「過去にはTATPでテロが起こったこともある」
テロ⁉
「TATPの正式名称は過酸化アトセン。町田が昨日から今日にかけて入手したもので作ろうと思えば作ることも可能だ」
わわ!
「多分町田はTATPを作って何かを爆発させることが目的なんだ。だけど町田はまだ硫酸を持っていない。硫酸を持っていないうちに止めないと」
だね!


14章終了です!
絶対、町田の真似はしちゃダメだよ!!絶対!!だよ!!遊び半分でも町田の真似はしちゃダメ!!

237:ぴいなっつ◆qA:2019/09/01(日) 13:04 ID:xA2

>>226 にミスがありました。
費用が膨大で圭に私お小遣いは月……
というところの私はミスです‼
正しくは「渡す」です!
今さらすみません‼

238:ぴいなっつ◆qA 作者からのお知らせ:2019/10/14(月) 15:41 ID:exY

最近全然乗せてなくてすみません!
中間終わったら載せると思います!!


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