真実の愛なんてない。
愛なんてただの心の揺れ。錯覚。
自分が傷つくだけだもの。それなのにどうして
こんなにも「あなた」に惹かれる自分がいる。
周りはみんな恋愛一色。
興味ない。はっきり言うとどうでもいい。
だけど世界はどうも思いどうりにはいかないのだ。
私が通っている学園はエリートだ。
女子300人男子350人計650人。
制服はブレーザーだ。ただほかの学校と違うのは女子はケープを着ていること。
成績次第でケープの先のラインの色が変わる。
図書館は広い。が、放課後はカップルのスポットだ。
これが私の通っている
私立桜丘学園。
「永遠に愛を誓いますか?」
「はい♡」
そして永遠を誓った恋人は誓のキスをー・・・・
「うえぇぇぇぇぇぇ!!!!」
「なにこれ〜キモイ!」
図書館にあった「永遠」という本を友達のマミが読んでいた。
「え〜素敵じゃん!私もこんな愛で溢れたせいかつした〜い♡」
「夢みてますねー」
「心なっ!」
人は何故人を愛すのか。
それは恋愛感情だけではなく動物、家族、友達いろいろだ。
誰かを大切に思うのは大切なことだ・・・・たぶん。
「つぎ体育だよ」
とマミ。
「うん」
と返す。
そして着替えて外に出る。
号令とともに授業が始まった。
今日の体育はボール運動。
今の時期は部活の前で体慣らしのようなことを体育でする。
「日直ーボールだすぞ〜」
担任、体育の先生九条先生。
「かっこいい」と女子生徒から大人気。男子からも親しみやすいということから
人気でよく遊んでるのを見る。
もしかしたら本気で好きな人もいるかもしれない・・・なんて。
「先生このボール空気あんまり入ってないですよ。」
と日直だったのでボールをだしうとテの持ったら空気が微妙だったので言ってみる。
「うわっほんとだな。ほかのあるか?ボール」
九条先生はまだ22歳という若さで高校の先生を任されている。
卒業してあまり立っていないのに。
それほど実力があるのだろう。
「あっそのボールをぬくとたりなくなります。」
「そうか〜。じゃっ空気入れるか」
「わかりました。」
自己紹介がおくれました。
私は、立花雫。
恋を全く知らない女の子。
家庭環境もなんだか複雑で困っている。
「頼〜このボール運んだけて