ジャンルは……『学園』
荒らし×
更新少なめ
つまらない、ゴタゴタ、起承転結なってない
そんな駄作者の記念すべき(?)葉っぱ天国デビュー作れす!
prologue>>02
character>>03
prologue
科学、物理、地学、天文学……
元から地球にあるもの、私達の手で作り出したもの。
色々な物質や成分が地球に存在する。
でも、私の成分の99.9%は……
謎の物質でした――……
character file
青城 颯 aogi Hayate ♂
桜蜜学園中等部2-Sクラス所属
頭脳明晰(13歳で不可能と言われた薬品の論文を発表した、IQ300)
運動神経も良く、モデルのスカウトも来る程の整った顔立ち。(本人無自覚)
学校の設計ミスで生まれた地下室を実験室にしている。
虹宮 音色 Nijimiya Neiro ♀
桜蜜学園中等部2-Sクラス所属
颯の隣の席になった女子。
床下収納のタイルを踏んで、研究室へ落ちる。
特に取り柄はないが、なぜかビリヤードとチェスは誰にも負けない。
運動音痴、成績は平均。
相楽 甘楽 Sagara Kanra ♀
桜蜜学園中等部2-Rクラス所属
音色の親友
バスケ部のエースで、運動神経は良い。
別に満開というわけでもない薄いピンク色の桜が虚しく散った。
桜吹雪なんて見事なものでもなく、数枚ひらひら落ちるだけ。
校門に落ちた花びらは土で汚れていて、灰色になっていた。
「静かにー!最近うるさいのでー、席替えをします!」
綺麗に消されていない、白く汚れた黒板には無造作に数式が書かれていた。
そして私はぼうっとした頭で頬杖をついている。
「えぇー、どうせクジだろ?」
隣の席の男子が呟き、案の定先生は紙袋を出した。
中にはクジが入っていて、それを引いていくのだろう。
「では、出生機番号順に並んで引いていきなさい」
教卓の前には沢山の生徒が群がり、並ばずに紙を引いている。
最後に残ったのでいっかー……
正直あまり気は進まなかったが、一枚の紙に手を伸ばした。
5分後、私は今かなり緊張している。
科学者だぞ、科学者の隣だぞ!?
彼は分厚い500Pぐらいある論文らしき本をめくっていた。
『カルノーの定理』
ちらっと垣間見る様に覗き込むと、ズラッと活字が印刷されていた。
途中まで読むとパタンと本を閉じ、私の方に視線を向けた。
「あぁ、虹宮か。俺青城な。宜しく」
「えっ?あっ、はい」
うろたえるように曖昧な返事を返した。
彼はルービックキューブを5秒で全面揃えてはまた崩す。
もはや作業化してきて、彼には頭の体操にすらならなかった。
「わっ、すごい!こんな早く全面揃えられるんだ」
「まぁな。これは白面の横に青面、真下に赤面が来ればいい」
別に得意げでもなく、少し微笑みながら呟いた。
授業も終わり、食堂が混み始めたので購買に行こうとした。
昼休みの終わり際に、購買に向かったがもう閉まっている。
「えぇー、購買もう閉まっちゃったかー」
来た道を戻って行こうとした時だった。
「虹宮さん、丁度良かったわ」
すれ違った担任の先生に、はちきれそうなくらいゴミの入った袋を渡された。
「えっ?」
「これをゴミ捨テーションまで運んで捨ててきてほしいの。それじゃ」
返事の有無を聞かず、勝手に押し付けて去っていった。
「えーっ……ツイてないなぁ」
溜息混じりに呟き、重いゴミ袋を引きずった。
ゴミ捨テーションの人影は疎らで、私以外誰もいなかった。
無造作に積まれたゴミ袋の山の上に、投げ捨てる様にゴミを乗せた。
ゴミ袋はまるで鉄球でも入っているのかと疑うくらい重い。
「重いなぁ、一体何が入っているのよ全くもうー……ってうわぁっ!」
ゴミ袋が重すぎてバランスを崩し、クラっとよろめいた。
自分の体が思い通りに動かない、自転をもう止められない。
「うわあぁっ」
為す術もなく、床に思い切り手をついた。
「やっぱりツイてない……ぎゃああ!」
手をついたのは、もう老朽化が激しくなった床下収納のタイル。
ガタンと物音がしたかと思うと、床下収納のタイルが外れ、真っ逆さまに落ちた。
あれ、落ちてる――……?