〜prologue〜
大好きな君の背中に、今日もまた一言だけ呟いてみる。
聞こえないように、聞こえないように、誰も居ない時にそおっと小さな声で。
「ねえ、大好きだよ?」
君に届くはずもないって。私は自分でも笑っちゃうくらいの臆病ものかもしれない。それでも、
何かが届くと信じて、少し離れた君の背中に今日もまた呟いてみる。
「君の背中に羽を……」
読ませていただきました。
私は、好きな方の作品で、書き方もいいと思いました。
ひとつだけ言うのならば、最初の人物紹介ですかね?
あそこでは、あまり感情表現は入れない方がいいと思います。
まぁ、駄作を書いている私の評価など、バカが見るとこんな感じか…
と位に思ってて下さい。
頑張って下さい
バ…バカなどと、滅相もない!!
評価ありがとうございました。
指摘されたところ、改善していきたいです。
これからも読者として見ていただければ嬉しいです!
生徒会室のドアを乱暴に閉めて、廊下を進んでいく日向に早足で付いていく。
「あの、ひゅう――」
「俺、あいつら嫌い。 仕事しないし」
日向が露骨に嫌そうな顔をしたのが、見なくても分かる。
こういう時の日向の考えている事が分からない。
ただ、仕事を忠実にこなさないメンバーに腹を立てたのか、私をかばってくれたのか。
でも、お礼は言っておかないとかな。
「助かったよ。 ありがとね」
背中を向けていた日向は、ゆっくりと振り返り、今度は優しく笑みを浮かべて言った。
「無理しなくていいから」
その時の顔をじっと見つめていられなくて、すぐに視線を反らしてしまった。
…格好良すぎた。
今頃、生徒会室では日向の悪口大会になっているだろう。
それでもお構い無しに、正義を貫いてここに居てくれる、そんな日向が眩しかった。
「日向も無理しないでね。 仕事、頑張って」
「おう」
生徒会室に戻っていく日向の背中を見つめた。
見ているのがばれてしまうと面倒な事になるから、私も数歩歩いて、振り返る。
そっと、確実に聞こえないくらい小さな声で呟いた。
「好きだよ、日向」
今は伝えられないけどね、いつか絶対に伝えるよ。
また、心臓がズキンッと痛くなった。
それに対抗するように、無理に笑みを作ってみる。
常に持ち歩いている生徒手帳を取り出し、附属のペンでメモのページに書き込んだ。
「君の背中に信頼を…」
第一章 1つの想い ・完・