佐藤 涼(さとう・すず)
腐女子
篠原 諒(しのはら・りょう)
天使
*お知らせ
メビウスリング掲示板で「6-4HAPPY EVERYDAY」という小説を更新してます!
婦女子と天使の恋愛事情にもつながっているのでぜひ読んでみて下さい!!
http://mb2.jp/_shousetu/31611.html
「涼ー!!おっはよー!」
昇降口には友達の天が立っていた。
「おはよー。今年から、クラス別々だね」
「鈴ちゃんは私と四年も一緒なのにねー」
鈴ちゃんは、天が小1の頃から仲が良かった子だ。
6年の頃は私と天と鈴ちゃん全員4組だった。
今年も天と鈴ちゃんは同じクラス。
・・・・・・なのに。
「何で私だけ違うクラスなの!?!?」
「えへへー……私に言われましても」
「天と腐の話できないじゃん腐の話が!」
「休み時間に行くから大丈夫大丈夫〜!」
軽く天が私の話を流す。
天も大好きなたっくんとクラスが離れて、内心落ち込んでるはずだ。
「あ、たっくん。ちょっと行って来る」
と、天が呟いて、たっくんに近づいていく。
一組の名簿には、見覚えのある名前があった。
「篠原 諒」
確か、六年生の夏頃に道に迷った(天のせいで)ときに、助けてくれた人だ。
優しくて、私と同じくらいの身長だった人だったことしか覚えてないけど。
色々と考えてる間に、気づいたら教室についていた。
『1年1組』
今日からここが私の居場所だ。
昔からの幼なじみもいるから、まあ何とかなるだろう。
後最悪なのが、去年クラスが同じだったゴリラこと、大村紺が同じクラスだたということだ。
そんなやつとはあまり関わらないように頑張ろう。
『キーンコーンカーンコーン』と、朝のHRが始まる鐘が鳴る。
そして同時に、30代後半くらいの。
「はじめまして、私はこのクラスの担任、沢谷香里です。これから一年間よろしくね」
と、軽く挨拶をした後、これから始まる入学式の入場の仕方などを説明しだした。
ふと、斜め後ろの席をチラッと見る。
やっぱりそうだ。
あの時、助けてくれた篠原君だ。
夏の頃と全然身長とかも変わっていない。
やっぱり・・・・・・可愛い。