私は高校生の春、初めて人を好きになりました。
☆★林檎と蜜柑です!!題名の通り恋愛ものですね、はい。……てことでスタートです!!★☆
(2人物紹介)
人物紹介その1
甘波梨奈
背が低く茶髪のボブの星襴高校一年生。俊介のことが好き。
人物紹介その2
花川俊介
梨奈の片想いの相手で背の高い超イケメン。テニスが得意。
人物紹介その3
南夏魅
梨奈の幼馴染みで中学時代は女子バスケ部に所属。背が高くてワンピースのボア・ハンコック並みの美人。神の世代の一人。
佐川稟
星襴高校テニス部顧問。梨奈たちの担任でもある。大学卒業したばかりで生徒たちからの人気も高いがバツ1である。
川宮憂斗
星欄高校バスケ部顧問。イケメンではあるが彼女いない歴24年。
千本桜 夜に紛れ 君の声も 届かないよ ここは宴 鋼の檻 その斷灯台で 飛び降りて!! 千本……
次の瞬間、私のイヤホンを誰かに奪われた。
「ちょっと梨奈!?聞いてるの!?」
ぐるたみんの千本桜にかわって私の耳に飛び込んできたのは、ガタンゴトンという電車の音と…幼馴染みの夏魅の声だった。
「なによ!ぐるたみんのイケボを楽しんでたのに!!」
「なによじゃないわよ。ほら、もうすぐ着くわよ。」
「あ、ごめんごめん。じゃ、行こ!!」
「まだだけどもうすぐって言ったでしょ。あと5分くらいだから。」
「いやどこがもうすぐよ!千本桜もう一回聞けるわ!!」
「まーまー、そう言わずに。星欄高校、バスケ部強いからな……イタッ!ちょっと謝ってくださいよ!!」
夏魅にぶつかってきたのは30代半ばの不良っぽい人だった。
「ああ?ぶつかってきたのはてめーのほうだろ?ほら、慰謝料さっさと払えよ!」
「ひいっ!ちょっ、梨奈〜助けて〜。」
「あの、ぶつかってきたとはあなたのほうでしたよね?俺、動画撮ってましたよ?」
「…チッ。くっそ!悪かったな!!」
「何よアイツ。それよりありがとうございました!」
「夏魅、しっかりしてよね〜。」
「じゃあ俺はこれで。縁があったらまたどこかで。」
「あ、もうついてたのね。これから高校生活が始まるのね!」
「あはは。夏魅、いこっ!!」
「うん!て、あれ。あの人もういっちゃった。結構かっこよかったのにな〜。」
キーンコーンカーンコーン
星欄高校に入学して初めてのチャイムだ。
「ねえ〜梨奈、梨奈〜。」
「何よう!初音ミクの恋愛裁判聞こうとしてたのに!!」
「ほら、あれ。」
「あ!さっきの人…!!」
その瞬間、彼がこっちを向いた。私のハートが撃ち抜かれたような気がした。
「どしたの?梨奈、顔赤いよ?あ…さ〜て〜は恋でもしたな?」
「うっ!!梨奈、お願い、誰にも言わないでよね!!」
「あっはは、わかってるって。」
がらら
「はーい、HR始めるわよー!!静かにしてー!」
あれ、もしかしてあれが担任? 綺麗だなー。そんな声が周りの男子から聞こえてきた。
「あっ!いてて…。あーもー今日はついてないわねー転ぶなんて。あ、あなたたちの担任の佐川稟よ。22歳でバツ1なの。じゃあ自己紹介よろしくね!」
「えーと、秋桜中学校からきました甘並梨奈です!趣味はボカロとテニス、よろしくお願いします!!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「えーと、じゃあ次の人!」
「はい!秋桜中学校からきました、南夏魅です!!バスケ部部長やってました!バスケ部に入る予定です!よろしくお願いします!!!!」
「!! もしかして…神の世代じゃねーの?」
「ホントだ…。去年の部長ってゆーなら……。」
「確か新人戦や中体練で優勝…!」
教室がざわざわし始めた。
「まあ…そうですね。」
「南さんすごいのね!他の4人は?」
「みんな別々の高校に行きました!」
「リアル奇跡の世代じゃねーかっ!!!!」←クラス全員の声(梨奈を除く)
ちゅど〜ん
8:紫愛刹那@秘書(次期理事長):2015/09/28(月) 17:30 ID:OJQ>>7なりすまし
9:紫愛刹那@秘書(次期理事長):2015/09/28(月) 17:30 ID:OJQ&荒らし
10:ちゅど〜ん:ちゅど〜んちゅど〜ん
11:林檎と蜜柑:2015/09/28(月) 19:59 ID:DdI 自己紹介はまだ続く。
「桜岳学園からきました菜月玲那です!バスケ部に入るつもりです。よろしくお願いします!!」
「薔薇色学園からきました花川俊介です。テニスが得意なんでテニスでレギュラー目指します。よろしくです。」
「次の人お願いします!」
「水下菜拿です。ゲームが趣味です。」
何あの子……。ゲーオタとかキモっ。という声が聞こえたのは私だけかな…。
キーンコーンカーンコーン
「はあ〜やっと終わった!夏魅、部活動見学いかない?」
「ん、オッケー!!バスケ部いこー!」
「あ、あの……」
「ん?確か水下さんだったよね。何?」
「私もバスケ部入りたいんだけど…一緒にいいかな?」
「うん!もっちろん!!大勢のほうが楽しいしね!!いいよね、梨奈?」
「駄目……っては言いませんよっと!」
「うっわ水下さんバスケ部入んの?あっりえなーい!」
「そーそー。なんで帰宅部じゃないのかしら。」
「ま、どうせゲーオタにはバスケなんてできないでしょうけど。」
「キャッハハハ、それもそうね〜!」
「…誰?あなたたち。」
「私たちぃ?菜月さんのと・も・だ・ちだけど?」
「そそ。神の世代だかなんだか知らないけど、うちらに逆らうんじゃないわよ!」
「ううっ…。」
「水下さん、大丈夫だからね!バスケやっていいんだよ!?」
「……あんたもコイツの肩持つき?」
「目障りなんだよっ!!」
誰かが水下さんを思いきり蹴った。
「痛いっ!!」
「ちょっ、やめなさいよ!!」
「ちょっ、やめなさいよ!!」
私は叫んでいた。
「そうよ、やめなさい。」
「菜月さん!?」
「あなたたち、そんなのに構ってる暇があるの?そういやあなた、神の世代とかいうらしいけど、ホントに強いの?」
「少なくとも菜月さんよりはね。」
「…そう。じゃあ一つ賭けをしない?」
「賭け?」
「そうよ。」
菜月さんの言ったことをまとめるとこうだ。
菜月さんたち5人と私たち3人でストバスをやり、私たちが勝ったら菜月さんたちは水下さんにいっさい手出しはしない、といったものだった
「いい度胸してるじゃないの。神の世代の実力みせてやるわよ。」
「……ねえ。」
「ん?梨奈、どしたの?」
「あのさ〜ストバスなんてどこでやんの?」
「ここにあるのよ。わかった?甘波さん。」
なんかこの子ムカつく…!私はそう思った。まあ、ストバスでボッコボコにしてらるからいいけどさ…。
「おい、南さんたちと菜月さんたちがストバスやるらしいぜ!」
「ふ〜ん、私観に行こっかな…。」
「神の世代ってさ、どんぐれー強えんだろーな。」
「さあ……。」
「お!丁度始まったばっかじゃん!!」
そういう彼らが見つめる先には、ボールを片手に飛び上がる梨奈がいた。
梨奈side
「らあっ!!」
ガンッという音が響きわたった。私がダンクを決めた音だったんだけど、それだけですでに菜月さんたちは戦意喪失してた。ま、当然か!神の世代でもない私がいきなり凄いダンク決めちゃったからな〜。
「ちょっ、あなたテニス部じゃなかったの!?」
「え?そだけど?」
「だって私が教えてるんだもんっ!強いに決まってるんじゃんっ!!今度は私の番だよっ!!」
「え?」
バシインッ
夏魅が菜月さんからボールを奪った。けど菜月さんもドリブル上手かったけどさ。夏魅にかかったら簡単よね〜。
「あっ!!」
「甘過ぎんのよ〜。そらっ!」
夏魅の3Pが決まった。