初心者なのであまり上手くないですが・・・
読んでいただけたら嬉しいです。
魔法と悪魔が存在するこの世界。
悪魔は人を殺したり、人を食したりしていた。
人々は悪魔を怖がり、逃げていた。
そんな中、悪魔に立ち向かう者が…
その名は…ミッション部。
ここは魔法学園。多くの子供達が魔法を学ぶ場所だ。この学園では、
子供達が仕事をする。仕事といっても、飼い犬探しや、荷物の運搬
と言った市民から寄せられた仕事である。また、実力がある者は、
悪魔退治をする。この学園のおかげで人々は安心している。
だが、二年前に比べると悪魔の減りかたは、あまり良くなかった。
ミッション部がいなくなったあの日から…
「どうしてこうなるんだ…。」
第三図書館の前でライト・ロングラはため息をついた。
時は数時間前の出来事である。16になるこの少年は校長が大事にしていた、
花瓶を割ったのである。そんことを知った生徒会長の兄、ジン・ロングラ
が激怒し、罰としてこのだだっ広い図書館を掃除することになったのである。
「校長が校長室の模様替えするとか言ったから手伝ったのに…。」
ライトは愚痴を言いながら掃除に取り掛かった。
すると、
「うっうわぁー!!」
男子生徒の叫び声が聞こえた。
「なんだ?隣の部屋からだよな…?」
ライトは、手に持っていた雑巾を放り投げ、隣の部屋に向かった。
歩いて向かっていたライトだが、次第に隣の部屋から叫び声や、銃声が聞こえたので、
急いで向かった。
「どうした!?」
ライトはドアを開け中の様子を見た。
「…!」
酷かった。床は赤黒く染まり、何かの塊が落ちている。一つはネクタイが付いていた。
うちの制服の物だ。もう一つは…ライトは目を逸らした。そちらの方が酷かったのである。
奥に目をやると、男子生徒が震えながら固まっていた。
そしてライトは部屋の真ん中にいる人物に目をやった。
…息を飲んだ。美しかったのである。雪のように白い肌、短く切ってある艶のある黒髪、
そして黄色くキラキラした大きな目…この世にこんな人が存在するのだとライトは初めて
知った。…が、その人が立っている場所は赤黒い部屋のど真ん中である。ライトはまさか…
と思いその人に声をかけた。
「あっあの…もしかしてあなたがこれを…?」
その人はライトを見ながら困ったように笑った
「いいえ。全部はやっていませんよ。ここにいる男子生徒が悪魔を呼んでしまったようで…
悪魔は倒したのですが…彼は救えませんでした。」
悲しげな目をしていたが、話し終わると美しい笑顔で微笑みかけてくれた。
ライトはその笑顔を見て顔を真っ赤にしたが、あることにきずいた
この人どっから学園内に入ったのだろうか。この学園は警備が物凄くかたい。簡単に入れないし
入ったら侵入者として追いかけ回されているはずだ。生徒だったら、顔の広いライトが知らない
わけない。来客かなんかだろうか。解らないライトはとにかく名前を聞いてみた。
「失礼ですけど…お名前は…」
「あっすいません。言っていませんでしたよね…僕はミッション部リーダーリュウマ・オルヴァ
です。」
「ああ。リュウマ・オルヴァ……ってえぇぇぇぇぇ!!!!」
ライトの前にいたのは憧れのミッション部である。
(ん…?でも確かミッション部リーダーは男だったよな)
ライトは真実を知るため恐る恐る聞いた。
「あの…性別は…」
その人はまた困ったように笑い言った。
「男です。」
これが先輩と初めて会った瞬間だ。
面白いですね(*^_^*)
4:雫恩:2015/10/18(日) 14:02 ID:v92 迷子くん様
読んでいただきたいありがとうございます!
凄く心配だったのですが、「面白い」と言われて凄く嬉しいです!
第二話
「ライトー!!知ってるー!!ミッション部が…」
「知ってるよ…。」
いつもみたいな元気がないライトを唯奈は初めて見た。
唯奈は目を大きくして、どうした?と尋ねた。ライトからの返事はなかったけど…
(あの人がミッション部リーダー…)
ライトは昨日のことをずっと考えていた。ライトの中のミッション部リーダーは、
もっと大きく肉体が立派な男だと思ったが…
(きれいだったな…)
あの人の性別を聞いたところ男と言っていたがその言葉が信じられないほど
綺麗でおしとやかだった。…そこらへんの女子よりも…。
唯奈はライトが返事してくれないのは面白くなかったが話しを続けていた。
「ミッション部ってさー驚くほど全員美形よねー。」
「全員…?」
「そうよ。もしかして全員見てなかったの?」
集会のときに…と唯奈に言われ記憶を巻き戻したがまるで覚えていない。
(集会って…あっ…おれ寝てた…)
それが伝わったのか唯奈はライトを呆れた目で見ていた。
ライトは席から立ちあがるとちょっと見てくる。と言って教室を出ていった。
唯奈は会えるわけ無いのに…と思いながらその背中を見つめていた。
学園内には多くの墓がある。悪魔と戦い命を落とした生徒が多く眠っている。
その中の一つの墓の前にリュウマ・オルヴァはしゃがみ込んで手を合わしていた。
「お前はいつもやることが突然だな。」
「…。」
リュウマの後ろに現れたのはライトの兄ジン・ロングラだった。
彼はリュウマを睨みつけていた。
「そう…ですか?」
「そうだ。二年前だって突然修行に行くって言って居なくなるし、そうと思ったら
昨日ふらっと帰ってきたからな。」
「ふふ。そうですね。」
彼は笑っていたがその目はどこか悲しげだった。その顔を見てジンは怒っていた。
「俺はその顔が嫌いだ。」
「え?」
リュウマは大きく目を見開いた。
「お前はいつも無理して笑っていた。そう、お前の相棒が死んだ時も。」
「…。」
「なぜ、あの時お前は泣かなかった。」
大事な相棒だろう…ジンはリュウマに問いかけた。リュウマは顔を伏せたまま
何も答えなかった。
「・・・って・・・」
「…なんだ?」
リュウマはボソッとつぶやいた。そして前にいるジンを見てもう一度いった。
「だって彼が死んだとあの時は信じられなかったのですから…」
「…。」
ジンは何も言えなかった。リュウマは微笑みながら涙を流していたから。
今回はシリヤスになってしまいました…。次からはギャグ中心としたいと思います。
7:葎:2015/10/19(月) 16:39 ID:okw 面白かった、続き気になる。
忙しそうだが更新頑張れー
>>6
シリヤス?…シリアスじゃ(以下略
おお、次回はギャグ回…楽しみにしてる!
ミッション部を探しに行ったライトだったが
そう簡単には見つからなかった。
「唯奈に…名前だけは聞いたけど…特徴も
聞いとけば良かった…」
絶対見つかんねぇな…と今あきらめた所だった。
ライトは大木の下に座り込み、ボーっと空を
見上げていた。
(せめてミッション部でただ一人の日本人を
見つけられたらな…)
と、ぼやいていたその時
バーーーーーーン
「うわぁぁぁぁ!?」
いきなり金髪の人が空から降ってきた。
ライトは落ちてきた人と空を何度も交互に見た。
(えっこの人どっから落ちてきたの!?てか生きてんの!?)
ライトの頭の中はパニック状態だった。
するとその落ちてきた人はいきなり目を開けた。
いきなりだったのでライトはひぃっ!と小さな声を出した。
「おぉ!わりぃー少し驚かせたか?」
「少しどころじゃないよ!!」
その人はニシシと笑っていた。
「なぁに怒ってんだ?…解った!お前も飛び降りt」
「イイエ。マッタクチガイマスヨ。」
ライトはその人の言葉を思いっきりさえぎって返事をした。
(この人以外やりたい人いないでしょ…もしかしてこの人バk…
いや、いちよう先輩だろう…何か考えがあって…)
「なんだよ…案外楽しいのに〜ほら急降下するところとか
鳥になったみたいで楽しいのによ〜」
(前言撤回。バカだ。この人絶対バカだ。鳥になったみたいって、
明らかに可笑しいよね。急降下している時点で鳥じゃないでしょ。
鳥だったら銃で撃たれて落下しているところでしょ。
全然楽しくないよ!それ!)
一人でツッコみを心の中でやっていた。すると
「何やってんのよ!バカ蓮!!」
不意に後ろから声がした。後ろを向くと青髪のスタイルが良い
女生徒が立っていた。露出が多い服を着ているので見る場所に困る。
「あら?あなた可愛い顔してるのねぇ〜」
その人は前かがみになりながらライトの顔を覗いてきた。
「あっ!えっとっ!その・・・」
(ちっ近い…!!)
ライトは顔を真っ赤にさせ、おどおどしていた。
その人はクスクス笑うと、いじめがいがありそうと呟いた。
「マドカーあんまりそいつをいじめるなよ!」
「あら?あたしはただこの子をあんたのバカみたいな話から
助けてあげただけよ」
「はぁ!?」
そのふたりはライトの目の前で火花を散らし始めた。
ライトが困っていると…
「蓮くん、マドカちゃん…やめようよ〜」
弱弱しい声で緑髪の小さな少女が言った。
「……止めろ。」
紫髪の女生徒が言った。
「!!」
この2人は音も無く自分の後ろに居たのだから…
普通の生徒と雰囲気が違い、全員美形のこの人たち
ライトはここでなんとなく思った
(この人達たぶんミッション部の人達だよなあ…)と
悪魔退治はチームでやる。それがルールだ。
最初は個人で行っていたが、ミッション部が出来た
事によりいつの間にかそんな風になった。
チームだからチームワークが必要だ。
なので多くのチームはその練習をするのだが…
「あいつ…こないぞ…」
約束どうり学園の中の東の森に来た、
ライトのチームメイトの唯奈と夏夜と忍と智亜。
だが、呼んだ本人、ライトはその場に居なっかったのである。
「もしかして…まだミッション部を探しているのかしら…」
「!見つからねぇだろ。絶対。」
「でも!でも!諦め悪いっすよ!ライトはー!!」
「確かに…そうだねぇ〜」
ライトの性格を考え呆れていた。
「とにかく!ここに居ても仕方がないっす!
探しに行くっすよ!智亜!」
「えっ!ぼくも!?ってあぁぁぁぁぁ」
智亜は夏夜に引きずられ行ってしまった。
そこに唯奈と忍を残して。
「ほんと自由ね…」
「…俺たちも行くか…」
唯奈と忍は走り出した。
なぜこうなったのだろう…ライトはそんなことを
思っていた。目の前では金髪の少年と青髪の少女が喧嘩している。
お互いのことを「バカ蓮!」「バカマドカ!」
と言っているから、金髪の人がミッション部の赤坂蓮、青髪の人が
マドカ・イヴ・サファイアで間違いないだろう。
そして、さっきから弱弱しい声で「やめようよ〜」と言っているのが
恐らくマキ・アルーシャだろう。
で、さっきから止めもせず何も言わないのが…
「凛・華莉菜先輩…止めてくださいよ…」
「…。」
華莉菜は一瞬ライトを見たが、何も言わず、また二人の喧嘩を見ていた。
これぐらいならまだよかった…
「あっ!居た!居た!おーいライトー!」
ライトの見つめるさきに夏夜が現れた。
(やばい…約束…)
気づいた時には遅かった。夏夜の後ろから唯奈と忍が現れた。
(絶対唯奈怒ってるよな…)
ライトは死ぬ覚悟をした。
そんな事はお構いなしに喧嘩は続いている。
(あぁ!!何なの!!この人達!!喧嘩止めないし!止められないし!
止めようと…って!寝てるし!!ああ唯奈達きちゃった。見ちゃった。
そりゃ固まるよね!!こんなに盛大に喧嘩してんだから…
良いんですか〜後輩に見られてますよーかっこいいミッション部が
後輩の記憶から消去されますよ…あああああもう誰でもいいから
これ止めてよ〜)
ライトは願った止めてくれる人が現れると…すると、
「あなたたちは何をしているのですか!」
綺麗な声が響いた。そこにはリーダー、リュウマ・オルヴァが立っていた。
……エプロン姿で……
「だって〜」
「だってじゃないですよ!後輩が困ってるでしょう。」
やっとそのことに気付いたのか喧嘩していた二人「ごめん…」と謝った。
リュウマは「わかれば良し」言わんばかりに満面の笑みになると
ライトと唯奈達を見て「そうだ!」と言い、
「今アップルパイが焼けたんで、一年生のみなさんもどうですか?」
と彼は微笑みながら言った。先輩からのお誘いもそうだが、全員その笑顔に
負け「はい。行きます!!」と答えた。
もちろんさっきまで助けをもとめていたライトも…
「久しぶりにあったから覚えていないんだな…」忍は静かに呟いた。
無理もない彼は二年前に比べて大人になったのだから。
それに…「きっとあなたはまだあいつのことが…」忍は悲しそうに言った。
これはまた別のお話。
少年の悲しい恋のお話。
少年の恋の話はいずれ書きます…(多分…)
11:うりボー 2015/10/14/23:14:2015/10/23(金) 20:00 ID:TVA 以前は、コメントありがとうございました。
恋の話あたしの大好物です!!早く見たいなぁ〜。
様々な草花が丁寧に手入れされている温室。
学園にこんな所があるとライト達は、知らなかった。
その温室は、アップルパイのいい匂いがした。
「いい匂いっすね〜」
「うん。それに全体的に美しい…。」
「ふふ。そんな事言われると手入れしたかいがありますね。」
リュウマは嬉しそうに微笑んだ。
「!ここの手入れはリュウマ先輩が!」
「ええ。」
ライトはこの温室を見て、この人本当にすごいなと、思った。
「ちょっと〜早く座ってくんなぁい。」
ライト達が温室をまじまじ見ているころ、ミッション部はさっさと
席についていた。ライト達は慌てて「すみませんっ!」というと
急いで席に着いた。着いたのを確認するとリュウマはパイと紅茶を
一人ずつに分けた。
ライト達はパイを一口食べた。
「うまっ!」
「おいしぃ〜」
「うまいな!」
「最高っす!」
「いい味だね!」
ライト達が絶賛するとリュウマは顔を赤くし照れた。
その顔が面白かったのかマドカはニヤニヤ笑っていた。
「た…しかに…(ゴクッ)…うまいな!」
「蓮くん食べるか喋るか、どっちかにしようね…」
蓮はマキの言葉に「へいへい。」と答えると二個目に手を出した。
「華莉菜さんどうですか…?」
リュウマは心配そうに華莉菜の方を見て聞いた。
「…うまい…。」
「(パァー!)よかった!」
リュウマは満面の笑みになった。
華莉菜は相変わらず無表情だったが耳が少し赤くなっていたのは、
ここだけの秘密である。
「さて…そろそろ本題に入りましょうか。」
『え?』
リュウマの言葉に誰もが驚いた。勿論、ミッション部も。
「本題ってなんですか…。」
リュウマは席につき、口を開いた。
「皆さんはこの世界の状態をどう思いますか?」
「…特に…」
ライトがそう答えると、リュウマは微笑み話を続けた。
「正直言って、僕は良くないと思うのです。この世界はまだ差別も
激しく、喧嘩も多い。それに…この頃悪魔の数が増えたと、
思うのです。」
リュウマが悪魔の事を言った瞬間、ミッション部の目の色が変わった。
その目は怒りでは無く、殺気だった。それを見てライト達は体を震わせた。
(怖い…)
目の前にいる人達はさっきまでとは別人になっていた。
その中で微笑み続けるリュウマをライトは初めて怖いと思った。
「続けますね。悪魔が増えることにより、僕達の負担が増える…
そこで考えたのです。…ライトさん達僕らと一緒に悪魔退治を
しませんか?」
「はぁ!?ちょっと待てよリーダー!」
「冗談じゃないじゃないわよ!誰がこんなガキどもと!」
「そうだよ!!いくら何でもこの子達には危険すぎる!!」
「…反対だ。」
ミッション部のメンバーは口々に文句を言った。
次の瞬間、笑顔を絶やさないリュウマ・オルヴァから笑顔が消えた。
その顔は凄く冷たく、誰もが口を開くのを止めた。
「僕は全て考え済みです。彼らなら出来ると思ったからいっています。
これは世界のためです。……わかりましたか?」
『はい…我らがリーダー。』
リュウマ・オルヴァは見た目、性格的にリーダーという感じではない。
ライト達はそう思っていたが、今目の前にいるのは冷酷なミッション部リーダー
だった。リュウマはまた微笑むと「答えは出ましたか?」と聞いてきた。
ライト達はハイとしか言えなかった。
「リーダー珍しいな…お前が他人の前であんな顔をするなんて」
華莉菜は目の前のリュウマに話しかけた。ここはミッション部の秘密基地。
今は華莉菜とリュウマしかいない。
「そう…ですか…?」
「あぁ。…心を許したのか…あいつらに…」
華莉菜は恐る恐る聞いた。リュウマは悲しそうに微笑み「いいえ。」
と答えた。リュウマ・オルヴァは人を信じられないし、人を好きになれない。
それは悲しき過去を持つミッション部の、特徴だ。
リュウマ怖い・・・ガクガク・・・
14:雫恩:2015/10/25(日) 21:34 ID:v92 今更ですが……キャラクター説明です。
最初に書こうと思ったのですが…すっかり忘れていました。
・・・温かい目で見てください。
ライト・ロングラ(16歳)
一様主人公。ミッション部にずっと憧れていた。
雷魔法を使い、所持している武器は剣。
生徒会長の兄がいる。人の為に何かやるが、大半は空回って終わる。
オレンジ色の短髪で、頭の上にゴーグルを付けている。
身長は169pぐらい。
美空哉 唯奈(みくや ゆいね)(16歳)
ライトの幼馴染。ライトに対しては過保護。
水魔法を使い、槍が武器。
長い茶髪をおだんごにしている。身長は165pぐらい。
弥生 忍(やよい しのぶ)(16歳)
ライトのクラスメイト。同じチーム。
昔、ミッション部と関わっている。落ちついた性格。
植物魔法を使い、長刀が武器。
こげ茶色のかみにフードを被っている。身長は175pぐらい。
夏夜(かよ)(16歳)
ライトのクラスメイト。同じチーム。
元気な少女で、語尾に必ず、「〜っす。」が付く。
獣魔法を使い、武器は得にない。(自分自身が獣になるから)
肩までの朱色の髪に、カチューシャを付けている。
身長は158pぐらい。
七瀬 智亜(ななせ ともあ)(16歳)
ライトのクラスメイト。同じチーム。
紳士的で、穏やかな少年。
土魔法を使い、武器はハンマー。
鶯色の短髪。身長は177pぐらい。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
リュウマ・オルヴァ(18歳)
ミッション部リーダー。物凄く強いらしい。
美少年で男女問わずモテル。優しいが、仕事になると
人が変わったように恐ろしい。
特に決まった魔法はない。武器は何でも使えるが主に銃を使う。
黒髪に大きな黄色い目をしている。身長は165pぐらい。
マドカ・イブ・サファイア(18歳)
ミッション部部員。美形だが、物凄くドS。
同じ部員の蓮と幼馴染。
氷魔法を使い、鎌が武器。
青髪に青い瞳をしている。身長は158pぐらい。
赤坂 蓮(あかさか れん)(18歳)
ミッション部部員。美形だが、物凄くバカ。
同じ部員のマドカと幼馴染。
火魔法を使い、武器はなし。(殴るから)
金髪にオレンジ色の瞳を持つ。身長は189pぐらい。
マキ・アルーシャ(18歳)
ミッション部部員。美形だが、晩熟でシャイ。
片思いのあいてを二年前に亡くしている。
風魔法を使い、弓矢が武器。
長い緑髪を下ろしている。身長は155pぐらい。
凛・華莉菜(りん・かりな)(18歳)
ミッション部部員。美形だが、物凄く無口で無愛想。
双子の弟を二年前に亡くしている。
影魔法を使い、刀が武器。
長い紫髪をポニーテイルにしている。身長は185pぐらい。
こんな感じです・・・
お久しぶりです。テストがやっと終わりました。
テスト期間で勉強をしていたので、小説を書くのは
本当に久しぶりです。…またいつものように温かい目で見てください。
俺は今フリフリのメイド服を、着ている。
・・・もちろん俺はそんな趣味をしていない。
「マドカ先輩!!」
「…ぷっ…なにぃ〜」
「なにぃ〜じゃないでしょ!!何で俺、こんなの着ないと
いけないんですか!!」
「えぇ〜不満?」
「不満ですよ!こんなの着て喜ぶ男は変態ぐらいですよ!!」
・・・何故俺たちはこんな会話をしているかというと・・・
俺たちはあの後結局ミッション部と、手を組む事になった。
⦅俺たち⦆と言っても先輩一人と後輩一人でほとんど活動をするらしいが…
ちなみに俺のペアはリュウマ先輩だ。…足を引っ張らないようにしないと…と
思っていた時にマドカ先輩持ってきた仕事が「闇商人の暗殺」なのだが…
「暗殺なら変装しないと…」
とニタニタとした顔で言われ・・・今に至る。
「もぉ〜ぐちぐち言わないのぉ」
マドカ先輩は悪戯っぽい笑みを浮かべていて…心底楽しそうだ…
「ほら〜早く行きなさいよ!リーダーは一週間前に行ったんでしょ?」
「…はい…」
俺は渋々歩いた時にあることに気付いた。
「あの…リュウマ先輩って…もしかして…」
マドカ先輩に聞くと先輩はにっこりと微笑み…
「リーダーもちろんメイド服よ」と言った。
闇商人の屋敷に行くとリュウマ先輩に早速会った。
その…一言で言うと…可愛い…
フリフリのメイド服に長い黒髪、大きな黄色い目がキラリと輝いていた。
「……ライト君?」
「えっあっスイマセン!!」
思わず見とれてしまい全く話を聞いていなかった。リュウマ先輩はクスクス
と笑うとまた一から話してくれた。…優しいな…ほんと…
リュウマ先輩の話をまとめるとこうだ。城にやって来たリュウマ先輩はすぐ
気に入られたそうだ。掃除、洗濯、料理何でも器用にこなすし、何とっても
この美貌だ。告白されるたり、つけてこられたり、体をよく触られたり…ん?
「あの先輩…多分後半の二つ、ストーカーとセクハラですよね…」
「そうなんですか…?」
この人全く気付いてなかった…それはそれで凄いな。普通可笑しいと感じるでしょ。
「あっそうでした。ライト君これ…」
リュウマ先輩は何やら小さい機械を渡してきた。
「先輩なんですか?これ?」
「通信機械でしょうか…ライト君って確か雷魔法使いますよね?」
「はい…」
「じゃあこれを壊してください。」
「!!良いんですか!!」
「えぇ。」
俺は言われた通りそいつに電気を通して壊した。壊すぐらいならリュウマ先輩
でも出来るのに…と思ったがきっとこの人の事だ。何か考えているだろう。
「さあ…ライト君、行きましょうか。」
リュウマ先輩はいつものように微笑んだ。だが、その目は怪しく光っていた。
作戦はこうだ。
まず、地下にある闇商人が扱っている商品に時限爆弾
を付ける。その後すぐにミッション部と唯奈達を呼び暴れ
させる。その間に商人の暗殺…という段取りらしい。
「あの…リュウマ先輩…」
ライトはリュウマにおずおずと質問した。
「唯奈達を呼ぶって…もしかして…近くに居たりします?」
「えぇ。気付きませんでした?」
「…。」
全く気づかなかった。…とライトは心の中で思っていた。
(マドカ先輩が近くにいるのか…)ライトは考えただけでゾッとした。
「さて…ライト君、話している場合じゃないですよ。行きましょう。」
「あ…はい!」
使用人専用室(使用人が休む場所)をライト達は出た。
「リュウマ先輩…流石に敵が沢山いるので手ぶらで行くのは…」
「大丈夫ですよ。…ほら。」
リュウマ着ているメイド服の裾をめくった。
「…!」
いきなり白い脚をさらけ出したのでギョッとしたライトだったが
リュウマの脚に短剣が忍び込ませてあるのを見て納得した。
地下の前には二人の見張りがいた。その二人はリュウマ達を見て驚いた顔
をしていた。
「リーアさん…どうしてここに…?」
リーアとはリュウマが使った偽名である。
「すみません。この新入りの子に屋敷を案内していたら、つい張り切って
しまって…ちなみにここは何の部屋ですか?」
「!そ、それはいくらリーアさんでも教えられません。」
「そう…‥それは残念。」
リュウマがそう言った直後二人の男はその場にばたりと倒れた。
首から血を流して…ライトはその一瞬を見ていた。リュウマが短剣を出し
一瞬のうちに殺したのである。
「奥に進みますよ…」
リュウマは淡々としゃべった。その表情はとても冷たかった。
微妙な所で終わりますが許して下さい…
扉を開けるとそこには柄の悪い男達が沢山いた。
「おい!!てめーらどうやってここに来た!?」
「見張りは居たんだろうな!?」
「もちろんだ!!」
男達は焦り始めていた。
「ライト君、君はここに居てください。」
「えっ…」
リュウマはそう呟くと、男達の中に走っていった。
「なんだ!てm…」
リュウマは一人の男の腹を思いっきり蹴った。
「うぐっ!!」
「てめぇ!!」
今度はナイフで切り付けた。
ライトはリュウマが戦うのを初めて見た。戦っている人に
言うのは可笑しいが余りにも綺麗だった。
リュウマは舞うように次々と男達を倒していく。
「なっなんだ!!あいつー!!」
「つっ強すぎる…」
男達は弱音を吐き始めた。すると…
「もう一人は弱そうだな。」
「…!!」
ライトの後ろにいつの間にか男が立っていた。そいつは剣を振り上げた。
(やられる…!!)
ライトは身を屈めた…剣は落ちてこない。
「?」
恐る恐る前を向くと、男は血を流して倒れていた。
「え…」
「ライト君…大丈夫ですか?」
リュウマは心配そうな顔をした。
「あっはい!!大丈夫です…終わったんですか…?」
「ええ。思ったより楽でした。」
リュウマはにこりと微笑んだ。その顔を見て、ライトの顔は引きつっていた。
(この人…やっぱり怖ぇ…でも流石ミッション部だなぁ…)
「リュウマ先輩。他の先輩達には連絡は…」
「しましたよ。そろそろ聞こえてきますかね…」
「聞こえる…?」
次の瞬間、上で物凄い音と悲鳴が聞こえた。
「ああ…きましたね。」
ライトは遠い目をした。
「ライト君…君は先に屋敷を出ていて下さい。」
「えっでも、まだ闇商人が…」
「僕が片付けます。」
リュウマは穏やかに笑った。ライトははい…と答えると出口に向かった。
「どういう事だ!!侵入者が来たなんて!!」
「すみません…」
「すみませんでは済まないぞ!!たくっ見張りは何をしておるのだ!!」
「それが…連絡が…さっきから連絡が…」
「何!!機械が壊れたのか!?高かったんだぞ!!」
「すみません!!」
太った中年の男はもう一人の男に怒鳴った。
「あの…旦那様…」
その部屋にボロボロになったメイドが入って来た。
「!!リーア!!どうしたんだ!!」
「…侵入者に…やられ…て…」
太った男にメイドは倒れこんだ。
「リーア!!!」
「だんな…さま…」
「頼む!!死ぬな…!!」
「おねがいが…」
「なんだ!何をすればいい!!」
「だんなさま…おね…がい………死んで」
パーーーン
男の頭から血が流れだす。
「…ア…」
パーーン
一発
パーーン
また一発
男‥いやそこにあるのは何かの塊だった。
メイド…リュウマは立ち上がると近くに居た男に銃口を向けた。
リュウマはライトにここに来させなかったのは理由がある。
危険なのはもちろん…リュウマの殺し方は残酷だったからである。
全てを終えるとリュウマは窓から飛び降りた…次の瞬間、
ドカーーーーン
屋敷はほのうを上げて燃えた。
地面に着地すると、華莉菜が立っていた。
「お疲れ…リーダー…」
「華莉菜さんこそ…怪我人は?」
「…いない。」
「そう…良かった…」
リュウマは胸を撫で下ろした。
「それより…早く着替えろ…」
華莉菜は少し顔を赤くし、リュウマに着替えを渡した。
「
あれから…一か月たった。
俺たちはそれぞれ、先輩達と仕事をやるのに慣れてきた。
先輩達の仕事のやり方はかなり残酷だったが生きるためだ。気にしている場合では無い。
それに先輩達は仕事を丁寧に説明してくれるし、空いた時間には稽古もしてくれていた。
そこそこ強くなった俺と夏夜の前には…物凄く恐ろしい赤い怪物がいた。
「クッ…強すぎる…」
「ライト…もう諦めるしかないっす…」
そんな猛獣と戦っている俺たちの頭を唯奈がはりせんで叩いた。
「〜った〜何すんだよ!!」
「何すんだよじゃないわよ‼現実逃避すんな‼このバカコンビ〜!!」
そう、俺たちの前にあるのは怪物でわなく…赤点のテストであった。
「もうすぐで期末テストなのに…なによ!!この回答は!!」
「やめるっす〜褒めたって何も出ないっすよ〜」
「ほ・め・て・な・い!!」
「ははっ!!この答はやばいな!!」
忍はそのテストを見て腹を抱えて笑っていた。
その内容はこうである。
【理科】ナメクジに塩をかけるとどうなりますか。
らいと:しょっぱくなる!!
「なによ!?この回答は!!」
「やっぱり…甘くなるほうか…」
「違うわよ!!バーカ!!」
「なんだよ…お前…ナメクジ食う気かよ‥!!」
唯奈は顔を真っ赤にして怒り、忍は笑うのを我慢していた。
「次!!夏夜!!」
【英語】一月から十二月まで英語で書きなさい。
夏夜:1moon、2moon、3moon、4moon、5moon…(以下略)
「……」
「あははははは!!!!やばい…これは…ははは!!!」
忍は我慢できなくなり、爆笑しだした。
そして唯奈は顔が死んでいた。
「私たちじゃ無理だ…教えられない…先輩に頼もう…」
唯奈はリュウマに頼むことにした。
微妙なところで終わります…
「よ…よろしくお願いします…」
「…あぁ」
ここはミッション部部室。今、ライト・ロングラと
凛・華莉菜は向かい合って座っていた。なぜ、こうなったかというと…
ライトと夏夜は小テストで赤点を取ってきた。期末テストが近いのにこの
点数はやばい…と感じた唯奈はリュウマに頼んだ。「勉強を教えて欲しい」と…
リュウマは引き受けてくれたが「一人で二人は…仕事があるので…」
と言われリュウマは夏夜を、そして華莉菜がライトに勉強を教えることになった。
(どうしよう…俺…華莉菜先輩は苦手なんだよな…)
ライトは汗が止まらなかった。凛・華莉菜は無表情で何を考えているか分からないし、
初仕事を終えた智亜が「怖かった」と泣きながら帰ってきたのを見て恐怖の存在でしか
ないのだ。
「…ライト」
「ひゃい!!!」
「…」
思わず変な声を出したライトを華莉菜怪訝そうな顔で見たがすぐにいつもの顔に戻った。
「…質問をする…答えてくれ…クイズ…みたいな物だ…」
華莉菜はぼそぼそと言った。それに対してライトは「はっい!!」と答えた。
「…一問目…工場制手工業を…カタカナで何という…」
「マッチュピチュです!!」
「…それは山だ…マニュファクチュアだ。次…いい国作ろう…」
「室町幕府!!」
「…違う…鎌倉だ…」
「はいっ!!すみません!!」
「…お前…私が怖いか…」
「はいっ…あっ!!その…」
華莉菜は問題集を机に置きライトをまっすぐ見つめた。
(どっどうしようー!!絶対怒ってる!!助けて〜リュウマ先輩!!)
見つめられたライトはパニック状態だった。
「…すまない…」
「えっ…」
華莉菜がいきなり謝ってきた。それにただ驚くライトである。
「えっあの…むしろ謝るのは俺のほうじゃあ…」
「?…なぜお前が…謝る」
「だって…答え間違っているし…華莉菜先輩の事…その…怖いって…」
「別に構わない。…間違っただけで怒らないし…怖いのも…事実だろう。」
華莉菜は表情を変えず淡々と話した。
「…っとっころで、華莉菜先輩こそ何で謝るんですか!?」
「…怖いのは…私が無表情だからだろう…すまない…私は感情をうまく表わせない…
誤解しないでくれ…怒っていない。」
「はっはい…」
意外だった。ライトは実は華莉菜先輩って怖くない人…?と思った。
勉強は思ったよりスムーズに終わった。華莉菜は教えるのが不器用だったが分かりやすかった。
「ありがとうございました!!分かりやすかったです!!」
「本当か…?気は使わなくていいぞ…」
「本当です!!自信もって下さい!!」
「ああ…」
ライトは華莉菜が怖い人ではなく不器用な可愛らしい人だとわかった。
「あの…華莉菜先輩一ついいですか?」
「何だ…?」
「華莉菜先輩は昔からずっと…こうなんですか…?」
だったら凄く苦労したんだろうな…ライトはそう思った。一方、華莉菜は難しそうな顔をした。
「…さあ…どうだろうな…」
「へ?…覚えていないんですか…?」
「ああ…だって…
私には六歳から前の記憶がないからな…」
更新楽しみにしてるで
22:雫恩:2015/12/12(土) 19:16 ID:Lb. グシュッ
あ…
私の足元には赤黒い何かの塊が転がっている。
そして私の足はその赤黒い液がべったりと付いていた。
「…ひっ」
私は思わず後ずさった。そう私の足元には…
「う…」
吐き気がする。怖い怖い怖い怖い怖い…
「どうしたの〜唯奈〜?」
前を向くと青髪の先輩が振り返って私を見ていた。
「…先輩…これ…」
「あれ?もしかして…こういうの初めて?」
先輩は驚いた顔をして私を見た。
そして先輩は足元にある‟それ”を踏んずけた。叫び声が聞こえる。
「な〜んだ、まだ生きてたの〜?じゃあ次はどこがいいかしら?」
「やっ…が…」
先輩は無邪気に笑った。新しいおもちゃを見つけたように。
それとは裏腹にその部屋には何かが斬られる音と、叫び声が響いていた。
作ったよ
http://ha10.net/test/read0.cgi/yy/1450771156/l3
話が段々可笑しくなってきた…
どうか飽きずに付き合って下さい。
始まります…
コッコッ…
部屋の中で俺の靴の音が響く。
周りを見ると沢山の本、本、本…
一度この本を読んでみたが…全く読めなかった。
文字も何語か分からないし…内容もサッパリだ。
…ここは俺、ライトの夢の中らしい…
いまだに実感わかないけど…
歩き続けると、あの人がいた。
190pぐらいの長身で本を真剣な顔で読んでいた。
その人は俺に気付くと、本を閉じて元の場所に戻した。
「よぉ。また来たんだな。」
「…来ちゃ悪い…?」
「なわけないだろ…冗談だ。」
その人は少し微笑んだ。
俺は床にドカッと座った…リュウマ先輩に見られたら怒られるな…
「怒られるねぇ…」
「?」
「いや…何でもない。ところで今日はどんな事があったんだ?」
「えっとねぇ〜」
俺はいつもこの人に今日何があったかをいつも教えている。
この人は俺の下らない話も面白そうに真剣に聞いてくれるので
話している俺はいつも楽しい。
「今日は単元テストがあったんだけど…俺100点ちゅう何点だと
思う?」
「?…30ぐらいか…?」
「フフ…違うぜ…なんと!5点!」
「はぁ!?どうやったらそうなるんだよ…」
「授業を真面目に聞かなかったから!」
「誇らしげに言うな!…ったく…お前このままだと仕事無くなるぞ。」
「えっ!!何で!?」
その人は俺を見て呆れた顔をした。…そんな顔しなくてもよくない…
「…お前なぁ…勉強出来ない奴が簡単に仕事もらえるとおもったか?」
「えっでも…蓮先ぱ…」
「あれは例外だ。普通はな、魔法の技術力だけでなく、学力も見られんだ。
その結果により、どちらもいいやつが仕事を優先してもらえる。」
「へぇ〜…このままいくと俺…」
「無くなるかもな」
「そんな〜…あっでも大丈夫俺先輩に勉強教えてもらってるから!」
「へぇーご苦労なこった。」
「ドウイウイミ…」
「そのまんまの意味だ。」
「ああもう!!…続きいうね!…その先輩…あっ華莉菜先輩って言うんだ
けど、無口だから怖くて…だけど本当は凄くいい人で!教え方も上手くて!!」
「…そうか。」
その人はわずかに微笑んだ。思はず息を飲む。その人は右目に眼帯を付けているが
凄く整った顔立ちをしているからだ。
その人は愛おしそうに微笑んだが、彼の左目はどこか寂しそうだった。
するとゴーンゴーンと鐘の音が響いた。
「さて…もうお開きだ。早く帰れ。」
「え〜そんな…俺…あんたと喋るの好きなのに…もっと喋りたい!!」
「嬉しいこと言ってくれるな。」
その人が俺の頭をぐしゃぐしゃとした。思はずにやけてしまう。
「あんたが兄だったらよかったのに…」
「ジンが可哀そうだぞ…ほら行け。」
「ああ!!」
俺は来た道を走りながら戻っていく。途中で振り返りあの人に手をめいっぱい
振ると、呆れた顔で振返してくれた。
この人がどんな人物か、俺は全く知らなかった。
「文化祭ですか…?」
リュウマは仕事の資料から目を外した。
ここはミッション部、部室。部室と言うより高級マンションの部屋と
言ったほうがしっくりくるような豪華な作りだった。
「はい…再来週に行われるんです!!」
「僕らが居た二年前は無かったんですけど…」
「えぇ。先輩たちがいなくなってすぐに兄…生徒会長が作ったんです。」
リュウマはなるほど…と呟くとまたすぐに資料に目を移した。
「ところで…先輩達は何かやるんですか?」
「え?『リーーーーーーダーーーー!!』
リュウマが顔を上げたとたん、ドアがバーンと開きミッション部メンバーが
入って来た。
「リーダー!!文化祭あるんだって!?俺ら何やる!?」
「リッリーダー…私…あの…喫茶店やりたい!!」
「どうせやるならメイド喫茶でしょ〜ねぇリーダーメイド服来てよ♡」
「……」
一度にいっせいに言われリュウマは困った顔をした。
「あの…僕達が店を出す予算はないですよ…」
『えっ!!』
全員が固まり、とてつもない空気が流れる。
「…一円もか?…」
「えぇ…」
今月ピンチなんです。とリュウマは困ったように笑った。
そこでずっと黙っていたライトはあることを思い出し、提案した。
「…あの…俺…提案なんですけど…」
その提案が当日ミッション部がやることになった。