夢スレで話した人の小説部屋

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1:*翔乃星 悪天:2015/10/19(月) 18:48 ID:ItU

夢スレで話した方きてくださいー!

2:未明:2015/10/19(月) 20:42 ID:ETk

こんばんは〜(*´∇`*) 皆が顔出したら、お話はじめましょう

3:猫又◆Pw:2015/10/19(月) 21:42 ID:ji2

 こんばんは。来ましたよー。順番どうなってます?

4:匿名:2015/10/20(火) 06:14 ID:ItU

順番どうでしたっけ…?
スレは一番最初の人が作るって言ってたような気がしたので、私が最初かもしれません

5:薄(嫁)◆Mg:2015/10/20(火) 07:22 ID:7y2

こんにちは!
>>翔乃星 悪天
ではお願いします!

6:匿名:2015/10/20(火) 16:47 ID:ItU

話がズレてたらすみません;;

ここは何処だろう。暖かい何処かの中。ガシャンガシャンという音が聞こえる。薄暗い空間の中……
『もしかして、オオカミにたべられた…?』

7:未明:2015/10/20(火) 16:49 ID:ETk

タイトルは最後に決めようか?

8:*翔乃星 悪天:2015/10/20(火) 17:40 ID:ItU

そうだねー。次って誰?

9:未明:2015/10/20(火) 18:51 ID:ETk

時間があるので私が書こうか

10:*翔乃星 悪天:2015/10/20(火) 19:54 ID:ItU

1、私 2、未明 3、猫又 4、薄嫁 でいいですかね?だったら、
>>9お願いします

11:猫又◆Pw:2015/10/20(火) 19:57 ID:ji2

はーい。お願いします。

12:未明:2015/10/20(火) 20:15 ID:ETk

 狼の口元に獲物をしとめた後がある。ぜえはあ、と荒い呼吸を落ち着かせようとじっとしているものの、口内の鉄臭さが気になったのかブルリと頭を振った。
 余計に興奮してしまう。
 先程の死闘を思い出してしまう。

 口元からヨダレのように垂れた血塊を拭おうと舌を滑らせるものの、少し遅かった。その血塊は赤黒い燐光を放ち、飛沫となって傷ついたフローリングを汚した。

 ――いや、傷だけとは限らない。

 先程の血塊はほんの一部だ。
 ヨロ、と弾丸で傷付いた前足を引き摺りながら、狼は雪の積もる外へ目指した。
 狼の背後にはふたつの血溜まりがある。ふたつとも目を背けたくなるような痛々しいものだ。
 ひとつは猟師のもの、ひとつは幼女のもの。そして暖炉の手前には、踏まれて原型のない老眼鏡が。暖炉の中は火は消えているものの、煙が立ち上っている。

「行くか……」

 狼は重たいお腹を抱えながら、雇い主の女のところへ向かった。
 辺り一面に広がる銀世界。溜め息をつきながら、人間の心も白く美しいものであれば良いのにと思った。雲ひとつない空のように、隠すところがなく堂々と生きられれば良いのにと思った。


 雇い主の女は、メラニーといって町一番の煙草好きと言われていた。家の窓をのぞけば、朝昼晩と煙で中の様子が見えないからだ。旦那に離婚を求められて今はひとりらしいが、ちらほら家に男の影があった。



 犬に化けて町に入る。家に行くと城からきた兵隊がふたり、メラニーと話している所が見えた。家からは煙がもくもくと出て耐えられない臭いがしており、兵隊はそそくさと城のある方へ戻っていった。

 舞踏会の招待状を――、と兵隊のひとりから聴こえた気がするが、メラニーは興味もなさそうな目をしている。招待状を扇子がわりにしているくらいだ。俺は可哀想な兵隊ふたりの後ろ姿を見送った。

「おや、スインキーじゃないかい。どうしたのさ」
「ここではまずい。中に入れてくれ」

 煙草の煙を満足そうに吐いたメラニーは、頬を厭らしく、でも嬉しそうに緩ませて見せた。浮き出た頬骨が一瞬見えなくなる。
 誰にも言えない願い事が叶った顔だ。
 黒のドレスをひらりと舞わせると、町の様子を伺いながらゆっくりとドアを閉めた。

「メラニー。約束通り、お前の娘を……」

 言う前から、この母親はなんとも残酷な顔をしていた。この母親にとっては瞠目すべき成果を俺はしたのだろう。

 死神に雇われた気分で気が滅入ってしまう。

13:未明:2015/10/20(火) 20:19 ID:ETk

次の人は、猫又さんかな。
バトンパス(´▽`;)ゞ

14:猫又◆Pw:2015/10/20(火) 21:43 ID:ji2

 「適当な場所に座りな」
 メラニーは最低限度の言葉を吐くと、散らかった部屋に俺を招き入れた。
とはいっても部屋中に煙が充満していてはっきりとは分からなかったが、彼女が身の回りを片付ける性分でないことは誰の目にも明白だろう。
 俺は視界が悪い中、器用に散乱している物を避けつつ自分の居場所を確保する。
人でもオオカミでもなくバケモノである俺だが、ここら辺の習性はオオカミに類似しているらしい。
俺が居場所を確保したことを確認するとメラニーは「それで?」と話を切り出した。
「たしかに“あの子を食べた”んだろうね?」
「……あぁ。あまり腹の足しにはならなかったが味はよかった。さすがお前の子だ」
「そうかい……そうだろうねぇ」
 俺の腹が膨れていることを確認するとメラニーは目を細め、どこか恍惚とした様子で嗤った。
「私の子だ。質は上等だろう……」
「…………本当によかったのか? 食べて」
 わずかばかり、罪悪感があったのかもしれない。
こんな身の上である以上、汚い殺しはゴマンとやってきた。むろん良心などカケラもない俺だがさすがに今回の殺しには畏怖を抱かずにはいられなかった。
 だからというわけではないが俺はつい依頼主にいらぬ質問を投げかけてしまった。

「……」
 気まずい沈黙。メラニーは俺の言葉を聞いてしばらく顔をしかめていたが、「ふん」と鼻から煙を吹き出すと続けた。
「あの子は私を捨てたクソの子だ、出来損ないも同然さ……だのに」
その場にあったテーブルにメラニーがダンッと両腕を叩きつける。
「私の母親ときたらあの出来損ないをあろうことかアタシから守ろうとしやがった……。だから数ヶ月前に殺してやったのさ、私が! この手でねぇ!!」
 もはやバケモノよりバケモノらしい笑い声を上げるメラニーを見ないよう、俺は獣の姿のままこう告げた。
「あぁ。暖炉の前に老眼鏡があったよ……あのままで大丈夫なのか?」
「ハッ。あんな山奥にある小屋にこの季節、お前みたいな獣以外、誰が足を踏み入れるってんだい? 発見される頃には私はこの街から出て行ってるよ」

 そこまで話し終えるとメラニーは台所らしい場所へと乱雑に置かれた椅子をかき分け進み始めた。
「ともかく。よくやってくれたよ……今晩は泊まっていきな。殺人祝いに1杯やろうじゃないか」
「あぁ、ありがとう。残念ながら一杯やる気分じゃないが……」

 黒いドレスを翻しながら嗤うメアリーを見て。俺はまた同じ結論に回帰する。
あぁ。人間の心も白く美しいものであれば良いのになぁ……。
「それにしてもやっぱりあの子はマヌケな出来損ないだ!」
 あぁ。なぜ人間は俺達すら恐怖を覚えるほどの悪になりえるのだろう……。
「ずっと私を警戒していたくせに、あの老いぼれの小屋に行けると聞いて喜んで飛び出した! あはははははははは!! その先でお前が待っていることも知らずにねぇ!!」
 なぜ彼女はバケモノよりもバケモノらしい、歪な心を持っているのだろうか。

 しかしそんなことを考えている最中でさえ、死神のように残酷で魔女のようにイビツな彼女を見て、俺は素直に美しいと思えた。

 真っ黒なドレスを煙草のケムリでかき消すように。
彼女の黒い本心を知りながら、白い煙に巻かれた俺には彼女が……白く見えたのだった。

15:*翔乃星 悪天:2015/10/21(水) 18:36 ID:ItU

次は、薄嫁さんかな?

16:薄(嫁)◆Mg:2015/10/21(水) 18:50 ID:BTk

「あ、また動いた」
私はお腹をさすりながら隣の夫に聞こえるように呟いた。
「ほんっと、そいつは赤ずきんが好きだなぁ」
「ねぇ」
そう、顔を見合わせて笑う。


妊娠して約7ヶ月にもなるとお腹の中の赤ちゃんは動きが激しくなる。初めは自分のお腹でぽこぽこ動く感触になかなか慣れなかったものの今では習慣のようなもので逆になくなってしまえば冷静さを欠いてしまうほどにある。
そんな私の、赤ちゃんが始めて動いたのは赤ずきんを読み聞かせたときだ。調子に乗って他の物語も読み聞かせてみたが、結局この子が反応したのは赤ずきんだけだった。
テレビなどでたまにお腹の中の思い出を持っている子供の話を聞くけれどこの子はどうなのだろう。

「ちょっ。タバコやめてよ。せめて家の外でして?」
主人は近所でも屈強のスモーカーだ。何度やめるやめないで口論したことか。結局やめてないというのは私の敗北の証である。
「いいだろ〜」
「だーめ。ほら外行って! タバコは赤ちゃんに害なんだから」
「うーん」
夫は不満ありげにタバコの先を灰皿にグリグリと押し付けた。
「あれ、今日はやけにすぐやめたわね」
「いやぁさっき見たドラマあるじゃん。妻が夫の身勝手さに堪えられなくなって最終的に殺すやつ。あれが怖くて怖くて。自分も気を付けなきゃなぁとか思ってさ」
私は呆れ顔で「ふーん」と返し、冷蔵庫から持ってきた棒アイスの袋を開けた。
「アイスは体が冷えて良くないぞ」
「んー。食欲ないから食べられるのこれくらいなのよね」
「じゃあ一袋だけにしとけよ」
「うん……」
と、答えると同時に急にめまいがして視界が反転しだした。クラァっとよろめいたかと思うとその場に音をたてて倒れてしまった。さっきから我慢していたつわりがだんだんひどくなる。予定日はまだまだのはずなのに。
「おい、大丈夫か? そうだなとりあえず病院に行こう」
夫はでたらめに私を抱えると車庫に向かった。
つわりのせいで息も絶え絶えの私は黙って夫に身を預けるしかなかった。
そこから車に乗った先はよく覚えていない。


目が覚めるとベッドに寝かされていた。
横には重々しい表情の夫と担当の医者が立っていて。
「難産に、なるかもしれません」
まぁ、それはこの雰囲気に察することが出来るだろう。
「どうもあなたの赤ちゃんは早く生まれたがりますね。成長が早く、出産時期をずらしてしまうなんて。まあそんな事ザラにありますが、それよりもやはりいささか早い。言い方は悪いですが、まるでお腹の中にいることを拒んでいるような……」
「不思議ですねぇ。そんな事があるんですか」
「あ、いえいえ。あくまでも例えですので」
頭の悪い夫は医者の言葉を鵜呑みにしたようだった。呆けたような顔をして説明を聞いている。
「まぁ、予定が早まるだけですし。どうなるかは私にもまだよく分かりませんので入院という事で」
そう言って医者は出ていった。その背中を二人で見送りながら、
「そんな焦らなくていいのにね。もしかしてあなたの馬鹿の遺伝子を受け継いじゃったのかしら?」
「馬鹿はねーだろ。いやでも早く出てくるならそれでいいよ。俺、早く会いたいし」
夫は私のお腹をさすった。
そんな夫の手に自分の手を重ねて私は
「そうね」とだけ返した。
ただ、私は今から生まれてくるこの子が暗い性格をしていないか不安だった。
何せ私がこの子に聞かせていた赤ずきんは最終的に赤ずきんはも猟師もおばあさん助からないバッドエンドのお話なのだから。

「そうでしょ。メラニー」

私は夫にも聞こえない声で空気に向かって、狼に食べられこの世から消えてしまった昔の友の名を呼んだ。

17:薄(嫁)◆Mg:2015/10/21(水) 18:53 ID:BTk

お待たせいたしました!
なんか他のお三方に比べてまだまだ駄文な感じになってしまいましたが、これでよろしければ頑張りました!
すいませんでした!

18:未明:2015/10/21(水) 19:06 ID:ETk

>17
お疲れ様でした!☆
駄文の話は、即興だから仕方のないこと……。

難産という言葉にもショックを受けず、旦那にお前に殺されるかもしれない、と言われながらも反抗もせず。

腹の底が読めない妊婦だったなぁと。
童話は人の形をした化け物のキャラクター多いので普通に溶け込んでた。


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