どうも!えー、友梨です!
これは『普通の生活だったはずなのに………』の続編です!
よく分からない方はhttp://ha10.net/novel/1445163794.htmlを見てみて下さい!
それではスタートです☆
プロローグ
何故捨てたの?
何故離れ離れにしたの?
こんな事をしたくないという気持ちはいくらでもある
でも、せずにはいられない
自分の邪悪な心を操る事ができないんだ
きっと……私を憎んでいるだろう
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何故あなたはこんな事をした?
何故私達を攻撃する?
何も悪い事はしていないはず
あなたはいきなり現れた
まるで私達を待っていたかのように
今は……あなたを倒す事しか考えられない
「莉奈っ!莉奈っ!起きろ!」
私は誰かに揺すられている
誰だ……?
寝ぼけているのか、声の主も分からず、私は目を開けた
うっすらー……っと顔が見える
紫色の髪……相当な美少女……魔法族みたいなマントを来ている……!?
「マカッッ!!!」
私は跳ね起きた
そっか!私は魔法界に来てたんだ!!!
……早くもボケてきたのかと思った……
「莉奈っ良かった〜。もう起きてこないと思ったよ……」
マカは困った顔をした
「いやー、マカー勝手に殺さないでよ〜笑」
「ごめんごめん笑」
もう全くー…
「……此処が魔法界………」
「でも、莉奈達が住んでるところとほとんど変わらないだろ?」
その通りだ
違うところは、ビルやマンションなど、高い建物が無いっというところだけだ
緑がたくさんあり、海もある
向こうの方には大きいお城が見える!
きっと王族が住んでいるのだろう
ところで……
「マカって……会長なんでしょ?その……警察署みたいな建物は??」
そう、肝心なその建物が見当たらないのだ
「あっ……忘れてた!←ちょっと3秒目つぶって…?」
マカにスマイル100%の顔でお願いされると嫌とは言えない
「分かったよー……1……2……3!!もういい?」
「いいよ♪目開けてみて」
言われた通りに目を開けた………すると……
「わっ!!!!」
先ほどまでには無かった大きな建物が町の真ん中にある!!!!
これは……魔法で出したのかな?……
「なんで!なんで!さっきまで無かったのに!?」
「泥棒とか、関係者以外入らないように関係者だけ見えるようになってるんだ〜」
「すごいね!!!」
「だから、関係者以外の人にはあそこが空地としか見えないんだよ」
あっ……だからさっき見えなかったのか……確かに空地としか見えなかった
「…………此処で話すのは悪い気がするんだけど←……優斗どこ?」
キョロキョロしてみても優斗は見当たらない
「それが……私が目を覚ました時にはもういなくって………何処かに飛ばされた可能性があるの!!」
「えぇーーー!!!」
優斗だけが!?あいつ今頃物珍しそうに町の中探検してるんじゃないのか…?
「だから、莉奈を起こして探しに行こうと……」
「え!そうだったの……!?じゃあ早速行こうよ!!」
「あ、あぁ……」
私とマカは魔法界の街中を歩いていた
周りは色々な色の髪の人がいる
赤、青、緑、黄、水色、ピンク……どれも明るい色だ
その中に暗い色の紫色の髪の人物(マカ)と黒色の髪の人物(莉奈)が歩いているのだから、ひときわ目立つ……
私は自分の髪に目をやった
「え!?なんで黒じゃないの!?」
「どうした?」
マカか覗き込んだ
「ねね、私の髪黒じゃなかった?」
するとマカは黙った
「………確かに…此処に来たとき何かおかしいなぁとは思っていた。
でもそんなに気にはしなかったが……?」
私の髪は綺麗な水色になっていたんだ
黒から水色って……どういう変色だよ!!
呆気に取られている私を見て、マカは口を開いた
「この国の名前はルナマリア王国。色々な色の髪を持つ人が多い国だ。
それぞれ属性を持っている。火、水、草木、光等色々だが、莉奈の髪は水色、つまり氷を操る事ができる」
氷……!すごい〜!!
「莉奈、髪を結んだらどうだ?水色の髪でロングだったらちょっと変だ。
私みたいにポニーテールという髪にすればいい」ハイ
「うん!そうだね!」アリガト
私は髪を結んだ
「でも此処には何故黒色や暗い色の髪の人達はいないの?」
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
切ります。
「でも此処には何故黒色や暗い色の人達はいないの?」
「………暗い色はこのルナマリア王国とは別の場所、カトレア王国に多いんだ。
暗い色は暗黒、死を感じさせる色、黒魔法を操る等の能力があるため明るい色が多いルナマリア王国にはいないんだ」
え?じ、じゃあ……
「マカの髪は……?」
マカの髪は前にも言った通り、紫色だ
紫は暗い色に入るのではないか?
「今、莉奈には紫色に見えるかもしれないが、この街中を歩いている人は青に見える。
私が魔法をかけているんだ」
マカはそこまで話すと一呼吸置いた
「……私の家は元々カトレア王国にあった。家族も皆紫色だから私も紫色なんだ。
小さい頃、黒魔法を教えられた。そして、何回も親の命令で人を呪い殺した事がある。
でも、人を呪い殺したり、黒魔法を使ったりするのは私には合わないと感じ始めたんだ。
だから160歳の時家出をして、黒魔法じゃない魔法を勉強しに行ったんだ。この王国に。
もう黒魔法なんてほとんど覚えてないし、あのカトレア王国にも戻る事はないと思う。
だから、私の事は信用していいよ。根っから悪い心なんて無いしね」
………マカにそんな過去があったなんて……
「……マカって偉いね。私だったら自分に合わないとは思わないと思う」
マカは驚いた顔をした
「偉い?私は偉くはないよ。黒魔法は自分に合わないって思って此処に来ただけ」
「昔、マカがそう感じて此処に来たからこそ、今のマカがあるんだね」
マカは笑って
「うん、そうかもしれないね。…なんか話が深くなった。早く優斗を探そ」
と言った
私も笑って
「うん、そうだね。ホントに優斗何処だろう」
「今頃、何処かうろついてるんじゃない?」
マカはクスッと笑った