書きます!頑張って書きます!
キャラ設定>>2
橋川 ミカ
9歳。白い帽子に水色のワンピースを着ている。ツキと友達。元は東京に住んでいた。女。
畑川 ツキ
9歳。麦わら帽子にオレンジ色のTシャツ、紺色の短パンを履いている。ミカと友達で、前向き。女。
そこは、とある白い家の中だった。そこではミカという少女と、お母さんとお父さんが住んでいた。
ミカは、おしとやかな子で、体が病弱で、あまり外で遊べないので友達も減っていった。それでも仲良くしてくれる子はいたが、その子達も次第にミカの家に来なくなっていった。
ミカは、走るのや激しい遊びが苦手なだけで、花摘みや、ピクニックなどの遊びはできた。
だが、好奇心旺盛で鬼ごっこなどをやりたがる子たちには、それが理解できないで、ミカを省いて遊ぶようになっていった。
学校へは行けるが、それだけで外には出なくなったミカの体は、次第に衰弱していった。
それを見て、不安になったお父さんは、新しい学校で、新しい友達を作って、またやり直せるように、引越しすることにした。
ミカは、新しい土地に行くことを不安に思っていたが、お父さんやお母さんの優しさを受け止め、引越しを受け入れた。
「ここが…田舎…」
ミカは、目を見開き立ち尽くした。都会とは違い、何もなく、田んぼしかない。だが、その分空気が澄んでいて、なんの音もなく、風の音しかしないのが穏やかな気分になる。
「ミカ?どうしたんだい?ほら、新しいお家に行くよ。」
お父さんの声が聞こえて、ハッとして、先にいるお父さんの元へ歩く。お父さんは、にこりと笑い、ミカの頭を優しく撫でた。
家に着くと、荷物の人を解き、棚やタンスにしまっていく。あっという間に片付き、お母さんがお隣に挨拶をしに行こうと言った。お父さんも頷き、隣へ行く。
「あの…ごめんください。」
トントン、と木のドアを叩くと、奥の方から小さく声が聞こえた。ドアに向かってドタドタと会う激しい音が聞こえ、ドアを壊す勢いで、一人の女の子が戸を開けた。
「はいはーい…て、あれ?」
その子は、手に大根を持っていた。きょとんとした顔をし、下を向くと、すぐに納得がいったように顔を上げた。
「ああ、引っ越してきた人だろ?どうしたんだよ。こんな家に来て。」
女の子が言うと、ぼうっとしていたお母さんが、手に持ったお菓子の箱を出して、
「これ、つまらないものですが…」
といい、お辞儀をした。
「今日、ここらに引っ越してきたものです。お隣さんに挨拶しようと思って…」
おとお母さんないうと、女の子はふーん、と呟いて、戸を閉めた。
匿名板から支援 (´・ω・`)
8:涙桜:2016/03/27(日) 19:12 ID:CO2 >>7ありがとう
ちょっと他の人の読んできます。
主人公目線で書けばいいのか…
私は、なんだかあの家のこの事が気になって仕方がなかった。
次の日、お母さんが外で遊んでみてっていうから、水筒とサンドウィッチを持って、お花畑に来てみた。そしたら、遠くの方で、見覚えのある女の子が虫取り網を持って、蝶々を捕まえようとしていた。
私は恐る恐るその子に近づくと、その子に話しかけた。
「ね、ねえ。」
女の子はビクッとして振り向くと、私の顔を見た途端笑顔になった。
「あー!昨日の子!」
その子は、そう叫ぶと私の手を握った。キラキラした目で私を見て、手を引っ張ってお花畑の奥の方まで行った。
「ねえねえ!昨日は聞けなかったけどさ、名前なんていうの?私はね、ツキっていうんだ!」
女の子は早口でそう言うと、笑みを顔に浮かべ、周りに生えたシロツメクサをつみだした。
何本かつんで、丸くなるように編むと、私の頭にぽん、と乗せた。
「はい!あげる!あんまり緊張しなくても大丈夫だよ!」
私は、とても嬉しくなったと同時に、なんだか心がぽかぽかした。
このことなら友達になれるかも…って思った。
「み、ミカ!私、ミカっていうの!」
思い切って、そう言うと、ツキと名乗る少女は目を丸くして、何かを考えた。
「ねえ、ミカちゃん!私の名前とあなたの名前、二つ合わせたら三日月になるよ!」
ツキちゃんがそう言うと、私は嬉しくて、笑顔になった。
ツキちゃんも、それにつられて、笑っていた。
素敵です( ´ ▽ ` )ニョニョ
11:涙桜:2016/03/27(日) 19:33 ID:CO2 それからは、二人で色々な話をした。家のことや、この土地の行事。綺麗な風景が見えるところ。
話している間ツキちゃんは楽しそうで、私も楽しくなった。
話している間に私たちはすっかり仲良くなって、二人で今度の夏祭りに行く約束もした。
日が暮れた頃、早く帰らなきゃいけなかったのに二人で川にいるホタルをみた。
家では怒られたけど、ツキちゃんと仲良くなれて嬉しかった。
雨の日は家で本を読んで遊んだり、晴れの日は二人で花摘みをして遊んだり。
どっちかが病気になった日は、手紙を相手に送ったりした。
次第に私もツキちゃんをとうして友達ができて、毎日が楽しくなった。
お父さんとお母さんに夏祭りのことを言ったら、もう大人になったんだなって言って涙ぐんでたけど、夏祭りのために可愛い着物を買ってくれた。
夏祭りの日が楽しみで、早く来ないかなってずっと思って、夜も眠れないほどだった。
そして、時が経ったある日、夏祭りの一週間前。
お父さんにがこんなことを言った。
「ミカ…残念だが、夏祭りの日はいけなくなった。」
私は、自分の耳を疑った。
ずっと前から約束してた。お父さんもいいって言ったのに。
急に用事を入れたお父さんが、初めて憎く思えた。
でも、それよりも不安な気持ちが勝った。
これでツキちゃんと喧嘩するかもしれない。泣いちゃうかもしれない。
絶交するかもしれない。
そんなことを考えていると、なんだか悲しくなってきて、お父さんの声も聞かずに部屋に閉じこもった。
どうしよう。
そんな気持ちがたくさん出てきて、自然と涙が溢れてくる。
ツキちゃんの悲しそうな顔が簡単に想像できてしまって、余計悲しくなってしまう。
こんなことなら、友達ができなくてもいいから引っ越さなければよかった。泣いてでも嫌って言えばよかった。そんなことを考える。
でも、もしかしたら謝れば許してくれるかもしれない。素直に言えばわかってくれるかもしれない。
そう思い、私は涙を拭ってツキちゃんの家へ向かった。
「謝る問題じゃないじゃん!約束破るの⁈」
勇気を出して言ってみたら、ツキちゃんはそんなことを言った。
ずっと謝ってるのに、ツキちゃんは顔を真っ赤にして怒鳴っている。
そりゃ、私も悪いとは思うけど。そんな言い方ないじゃない。
私にだって事情があるのに、ツキちゃんはそんなこと聞くよしもないでずっと怒鳴っている。
「だから、さっきからごめんって言ってるでしょ⁈」
私は勢い余って、ツキちゃんを突き飛ばしてしまった。
ガン、と鈍い音が響く。その音でハッとしてツキちゃんの方を見ると、ツキちゃんは頭から血を流して気絶していた。
叫びそうになったけどそれじゃ私が疑われる。
幸いここら一帯は人通りの少ない道。少し罪悪感は感じたが、親に怒られる恐怖より勝るものはなかった。
家には誰もいなかった。
私は安心して部屋に戻り、これからのことを考える。
_明日、ツキちゃんは学校へ来るだろうか。あんなことがあった後で、もしかしたら私が学校にいるかもしれないのにツキちゃんが来るはずもない。
あったとしたらそれは親に強制された時だろう。
そんなことを考えていると、私は安心と疲れからかきた睡魔に誘われ深い眠りに落ちた。
「ミカ、起きなさい。」
そんな母の声から私は目を覚ました。また眠りにつきそうになっている目をこすり、机から頭を上げ、頬を叩き頭を覚醒させる。
完全に目が覚め、自分は居眠りをしたんだ、ということを思い出す。
「ん…おはよう。お母さん。」
そう言い、母の方を向くと…そこには、斧を持った鬼が立っていた。赤く染まった体に、鋭く相手を睨みつける目。金棒を持ち、その金棒は真っ赤に染まっていた。
その鬼は、ゆっくりと口を開け、恐ろしく低い声で小さく何かをつぶやくと、素早く金棒を振り上げ…
そんなところで、目が覚めた。
ほっと溜息をつくと、頭から何か冷たいものが頬を伝う。
背筋が凍りつき、それに触れてみると汗だった。
冷や汗が出てきて、ベッドに腰を下ろす。
下の階ではテレビや母の鼻歌などの音が聞こえる。
時計を見てみると夜の8時。こんな時間まで電話がかからないのならば、きっとツキは一人で家に帰ったのだろう。
なぜか心に安心感が広がり、不思議に思った。
もうそろそろお腹が空いたので、下の階に降りよう。
※少し時間が飛びます
少し遅刻をし学校へ行き、教室のドアを開ける。
すると、こっちを見た生徒から冷たい視線が突き刺さった。
「あー!昨日ツキちゃんに怪我させたミカちゃんだぁー‼」
クラスで一番権力ある一人の女の子_ユリがそう言った。私を見ていなかった子たちもこちらを見て、楽しそうな声は静まり、教室は静かになった。
突然隣の方からものが飛んでくる。それはハサミや定規、鉛筆などの文房具。
鋭い痛みが体を襲った。
「いたっ…」
私が思わずその言葉を口から漏らすと、攻撃がなくなった。
「ツキちゃんの痛みはこんなものじゃなかったんだよ?自業自得だね。」
ユリがそうポツリとつぶやいた。周りの子はそれに乗り、そうだよ、とかもっと痛かったんだよ!とか同じ目に合わせてやる、とか言い出した。
当事者のツキは、自分の席に座りただ冷めた目で私を見ていた。
IDかわってるけど私です。
19:涙桜:2016/04/05(火) 01:08 ID:R2c ツキ目線
目がさめると、そこは道路だった。
もう辺りは暗くなりかけていて、人通りも少ない。
立ち上がろうとすると、頭に激しい痛みが襲った。
「っ…頭いた…」
…何してたっけ。えーと…そうだ。
ミカだ。
ミカが私を突き飛ばして、それで…
きっと私は気絶してたんだろう。思い出した記憶はまだ昼だった。
_家に帰ろう。あまり遅くなったら両親が心配する。大事になるのは嫌だ。
それにしても目の前がぼうっとするな…
頭に手をやると、何かぬめっとしたものが手についた。
なんだろう?と思い手のひらを見ると、そこには血が…
「っ!」
うっかり叫びそうになった。危ない…
しかしこのまま帰っても母が騒ぎ立てるだろう。
それはまずい。そう思い、何か血を洗える場所がないかと辺りを見回した。
幸い近くに川があったため、そこで頭の血を洗い流し家へと向かった。
「ただいまー。」
家に帰ると、いい匂いがふわりとしてきた。
「あら、おかえり、ツキ。」
お母さんは優しい笑顔でにこりと笑うとフライパンに向き直り何かを炒める作業に戻った。
お母さんに言われる前に手を洗おう。
洗面台の鏡で頭を見ると、少し血の跡が付いていた。
_焦ってたからなぁ。
そんなことを思いながら血を洗い流す。
手も洗いリビングに戻るとお母さんがテーブルに料理を並べていた。
ちょうどすべて置き終わったみたいで、席につきなさいとお母さんは言う。
言われたとうり席につきいただきます、と言って料理を口に運ぶ。
ゆっくりと咀嚼しながら考える。
明日はどうしようか。
クラスの人に言ってもいいけど、ミカちゃんは大切な友達だ。
今回はお互い頭に血が上りすぎていたんだろう。私もおとなしいミカちゃんに怒鳴ってしまったし、お互い様じゃないか?
そう思うと、やっぱり人に言うのはダメだな…
頭を働かせそう考えていたら、お母さんから言われた。
「ツキ、服が血まみれじゃない‼」
…え?
急いで服を見ると服にはべったりと血が付いていた。
汗がどっと吹き出す。頭からさっと血が引いていき、顔が青くなってゆくのがわかった。
「どうしたのそれ‼」
お母さんは唇を真っ青をして、目を開いて肩を揺さぶる。
大事にはしたくなかった。ミカちゃんが怒られる姿を見たくなかった。どんなに喧嘩していても私たちは友達だから。
でも、ばれてしまった。よりにもよってお母さんに。友達ならまだ口止めできた。
お母さんは昔からストレスを抱え込み過呼吸を起こしていた。だからお母さんに心配をかけたくなかったのに…!
「っは…はぁっはあっはぁっはぁっ…!」
突如私の方を揺さぶる手が止まる。母の方を見ると、青い顔をさらに青くし、目に涙を浮かべ、過呼吸を起こしていた。
喉に手を当て苦しむ姿を見るといてもたってもいられなくなり、紙袋を取りに台所へ行く。
「かっ…はぁ、はぁっはあっはぁっ」
より苦しむ声が聞こえ、私を焦らせる。
台所のいつも紙袋がある場所を探ってもちょうど切らせていたようで、そこには何もなかった。
なら、ビニール袋は…?
袋という点では紙袋と一緒だし、大丈夫かもしれない。
でも成分的な問題もある…?そう考えて、ビニール袋を取る手が止まる。そうしている間にも母の苦しむ声が聞こえる。
調べるにしてもここには何もない。都会のようなインターネットも。何も。
どうしよう。どうしよう。どうしよう。
「誰かっ…助けてよぉ…」
必死に昔のことを思い出しても焦りが邪魔して思い出せない。
母の苦しむ声がより一層強くなる。
無力な私は母の苦しみ転がる姿しか見れない。
昔からそうだ。私は肝心な時に限って焦って。何もできなくて…結局は人に迷惑をかけてばかり。
あの子が。ミカちゃんが来て私は一歩踏み出せたのに…!
また逆戻り‼昔に戻ってうじうじして‼足がすくんで腰が抜けて立てない‼顔を青くなって冷や汗をかいて目の前が暗くなって何も考えられなくなって頭の中がぼうっとして怖くなってでも声が出なくてそのまま体がぐらついて床に倒れこんでなんだか眠くなって私は消えるように眠りにつく…
「…ん。ここは…?」
目をさますと、目の前に茶色のくすんだ木の板が見えた。
家のものとは違う。家のものはもっと鮮やかな茶色。
起きて辺りを見回すと、周りには木の台に白いタオルが置いてあった。
どうやら私は布団の中にいるらしい。隣には母も寝ていた。安らかに、落ち着いて眠っている。過呼吸は誰かが止めてくれたようだ。
誰かが家に訪ねてきて助けてくれたのかな…私の脳内には「人に頼る」という選択肢がなかった。
…いや。あったけど。それでもその選択肢を無視していたのかもしれない。人に頼らず自分一人でするなんてこと、絶対に無理なのに。
ここはとても静かで、部屋には母の寝息と風の音が響いていた。
なんだか世界が私一人だけになったようで怖くて…すぐに声を出し人を呼んだ。
「誰か…誰かいませんか⁈」
そう叫ぶも虚しく、私の声は部屋を響くだけ。母は本当にぐっすりと寝ている。
__なんだかとっても疲れたなぁ。私も眠っちゃおうか。
そう考えて私は目を瞑り、眠った。
「_キちゃん、ツキちゃん、起きて。」
…誰だろう。うるさいなぁ。知らない人の声。
「起きて。ツキちゃん、起きて。」
…私が起きない限り続くのかな、この声。それはちょっとやだな。知らない人がずっと私を起こすなんてなんだか気持ち悪いよ。
「…」
無言で起きて私に声をかけた人物をみる。その人は髭を生やしてる白い髪のおじいさんで…?
ん?
「村長⁈」
思わず大きな声を出す。だって村長だなんて知らなかったし…!
今まで村長にあったことなんて2.3回しかなかった。それも3歳の頃にだからすっかり声なんて忘れてた。
見た目は覚えてるけど…なんで村長の家に⁈村長って6時には電気の使いすぎはもったいないから寝るんじゃなかったっけ⁈
助けてくれたにしても村長もういい年のおじいさんだし、一人で運べるわけないし、他の人に手伝ってもらったのかな?
「どうやって運んだのかと思っているね?」
村長がそう言う。
なんでわかったのかなって思ってつい声を荒げる。
「なんでわかったの⁈」
身を乗り出して村長の顔近くまで行く。
村長は耳を塞ぎ、ゆっくりと口を開いた。
「それはね。ツキちゃんの「目」を見たからだよ。」
村長はそういった。
「目?」
「そう。目。」
わたしがそう聞き返すと、村長はさっきと変わらぬ返事をする。
「…目…」
「目。」
目を見たからそうわかった。目を見たら何かがわかるのかな?
試しに村長の目をじっと見てみると、村長の目は暗く、深く、どんよりとしていて…あの時のミカちゃんを思い出した。