(フィクション小説)

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1:畳の部屋◆rfc:2016/08/03(水) 20:42

小学校ではいつだって地味で暗かった。

時にはいじめられたり、人間扱いされない時もあった。でも学校には毎日休まずに来ていた。母親にいくら休みたいと言っても

「給食費が無駄になるでしょ」

と真剣に取り合ってもらえなかったから。こんな母親にいじめのことは話せなかった。

そもそも何を相談しても「ふーん」ぐらいしか言わないこんな母親が頼りになるわけない。

自分は自分、他人は他人主義だから相談事は一切受け付けないタイプ。そう母親が自分で言ってた気がする。

私はあまり干渉してこないこの母親が好きでもあり嫌いでもあった。

2:畳の部屋◆rfc:2016/08/03(水) 21:15

小学6年生の冬、肌寒いと感じていた寒さもいよいよ本格的になってきた。

12月にもなってくるとちらほら雪も降り始めてくる。雪は降り積もると
交通の邪魔になるけれど私は雪が好きだった。

こんなこと言うのもアレだけど雪が降ると必ず誰か一人は風邪をひくからだ。しかも風邪をひいたことにも気づかない人がそのままクラスにいると(風邪菌がクラスに広まりまくって)欠席者が増えるのが
とても嬉しかった。

正直、私には友達もいなかったし話す相手もいなかった。だから学校なんて楽しくないしむしろ苦痛だった。あと今も昔も男の威圧的な態度や声が苦手だ。

3:畳の部屋◆rfc:2016/08/03(水) 21:17

注意;実話風に書いてるけど実話じゃありません

4:畳の部屋◆rfc:2016/08/03(水) 22:27

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5:畳の部屋◆.k:2016/08/04(木) 15:17

バカだなって今でも思う。

当時私をいじめていた男の前で涙なんか見せてしまった。でももう耐えられなかった。ものを隠されたり
意地悪されたり、悪口言われたり、ばい菌扱いされたり毎日がつらかった。今思うと全然大したことされてないけど。




イジメの首謀者Tにいつものようにものを隠された。

「返して」

のたった一言も言えない自分が憎くてもどかしくてついつい涙目になってしまった。今にも泣きそうな
顔をして黙ってる私は最高に不細工だっただろう。


”もう嫌だ”


そう思って下を向いたら涙がこぼれた。それに気づいた相手が急に慌てだした。

「ご、ごめん!なにも泣くことないだろ…」



私が怖いと感じていた相手は意外とヘタレだったようだ

翌日、再度謝られてイジメは終了した。謝られるとき、私が悪いみたいな言い方されて腹が立ったけどもうこれでいじめられなくなるんだと思ったらホッとして帰り道で一人泣いてしまった。


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