どうも、美音というものです!
いじめ小説にチャレンジしたいと思います。
感想、ご意見などがあったらなんでも言ってください。
>>2 登場人物
>>3 小説スタート
登場人物
加藤 彩芽(かとう あやめ)
主人公。勉強はできるが運動が苦手。
友達はいなく、いつも一人。
だが、孤高ではない。
小学6年生。
(容姿:こげ茶色の髪を背中まで伸ばしている。
サイドで三つ編みをしていて、それを中央で一つにしている。)
藤原 美空(ふじわら みく)
いじめっ子。勉強が苦手で運動が得意。
彩芽とは全く正反対の性格。
クラスのリーダー的存在で逆らう者はいない。
小学6年生。
(容姿:黒髪で、耳の下あたりで二つに結んでいる。)
小原 花菜実(おはら かなみ)
美空の取り巻き。美空と一緒に彩芽をいじめている。
なんでも周りに合わせるタイプ。クラスでは副リーダー
的存在。
小学6年生。
(容姿:茶髪でショートカット。サイドにリボンのバレッタを
している。)
以上です
小説始めまーす!
私、加藤彩芽、小学6年生。
友達がいないんだ。
本当は欲しいけど、私は中学受験をするからせっかく友達を
作っても、どうせ別れるんだから作らないようにした。
でも、すごく寂しい。
しょうがないって思うようにしているけど。
朝。
私は教室のドアをガラッと開ける。
挨拶はしない。
誰も返してくれないから。
でも、無視されている訳じゃなかった。
みんな、話しかけてくれる。
でも、その度私は、ニコッと笑うだけ。
時々喋ったりするけど、友達になりそうな雰囲気になったら
「ごめんね、トイレに行ってきていい?」って言って、その
場を切り抜ける。
いつもは、ね。
でも、今日は違った。
私が教室に入った瞬間、顔にホコリを投げられた。
ホコリが鼻や目、口に入り、私は反射的に
「ゴホッゴホッ」
っと咳込む。
「ハハハッ、笑えるー!もっとかけてやろーか、加藤さん?」
私のことを嘲笑ったのは、美空さんだった。
いつもクラスを引っ張っている、リーダー的存在。
私はホコリを払いながら、聞いた。
切ります
小説
「あの…、なんのつもりですか?」
すると美空さんは甲高い声を上げる。
「なんのつもりだって?ハハハッ、もっといじめてほしいわけ?じゃ、ご要望
通し、やってやるよ。」
違う。
私が聞きたいのは、そういう事じゃない。
「だからっ、なんで私にホコリを投げ付けたんですかっ?!なにか理由があるんで
すか?」
私の声に、クラスメートがザワザワと囁き合う。
感じ悪い。
「ふん、そんなに教えてほしいわけ?花菜実!来て!」
え?
「ちょっと加藤さん、私のこといじめたって、自覚してないわけ?!」
は?
いきなりの事で、ポカンとしてしまった。
何、私が花菜実さんをいじめた?
そ、そんなこと…、してないんだけど。
切ります
入っていい?いじめ小説面白い!
6:美音◆.wmpFy.Zyhxio:2016/08/26(金) 13:10 >>5
いーですよ!
感想、ありがとうごさいます。
面白いですかね、この話w
キャラ追加
大川 優梨(おおかわ ゆうり)
彩芽と同じ幼稚園に通っていた。
花菜実とは親友で、美空の取り巻き。
小学6年生。
小説
なん、なんだろ。
「あの、私、花菜実さんをいじめてなんかないですけど?喋ったこともあんまりないし。」
私は不思議に思いながら言った。
「なにとぼけちゃってんの、加藤さん。花菜実をいじめてるところ、見た人がいるんだから。」
え、誰だろう、それ。
「加藤さん、逃れたいわけ?私、見たんだから。幼稚園のとき。」
幼稚園ときかいっ!
って……、なんかもっと事態がこんがらからってるような気が。
「私と加藤さんと花菜実、同じ幼稚園だったでしょ。そのとき見たの。花菜実を仲間外れに
したり、髪の毛を引っ張ったり。」
そんなこと、してないけどっ!
でも、私と同じ幼稚園の子は他にいないし。
信じてもらえないよなぁ、口答えしたって。
切ります
小説
って、今喋ってるのは誰だろう。
「あんた、今喋ってるの誰だと思う?」
さあ。
私が黙っていると、美空さんが私にツカツカと歩み寄ってきた。
そして、片手を突き出す。
なにするんだろう。
そう思ったとき、いきなりお腹を押されて、数メートル後ろにしりもちをつく。
「…………………………………っ!!!」
結構な力で、まだ痛みが残っていた。
「答えろよ、クズ!誰だと思うんだ?!」
美空さんはケラケラ笑う。
私はどうしていいのかわからなかった。
クラスメートはクスクス笑ってるし、先生が来るまではまだまだ時間がある。
私はさっき喋った人物が誰なのか全くわからない。
かといって、顔を上げることもできない。
「わか……り、ません………………………………」
そう言うしかなかった。
怖かった、恐ろしかった。
この人たちに何をされるのかわからなくて、ただただ怖くて。
「ひっどーい!!!」
いきなり花菜実さんが叫ぶ。
「幼稚園の同級生のことも覚えてないのー?!私たちがあんたみたいなクズを覚えて
やってるっていうのに。」
そういう事、ね。
確かに私はひどいかもしれない。
でも、友情関係を作ってなかったんだもの。
覚えてないのはしょうがないと思う。
「じゃ、教えてあげるから、そのゴミみたいな脳みそにしっかり刻み込んどきな。」
謎の人物が私に言う。
「私の名前は、大川優梨よ。」
おおかわ、ゆうり………。
どこかで聞いたことのある名前だった。
まあ、そりゃあそうだよね、幼稚園の同級生だもん。
切ります
小説
私は大川さんに聞いた。
まだぼんやりとしている頭を整理しながら。
「で……、大川さん。小原さんを私がいじめているのを見たって、何歳のとき、なんですか。」
それを聞きたかった。
内容なんてどうでもいい。
ただ、何歳のときか聞きたかった。
そうすれば、そのときの記憶を心の中から探り出せるから。
それがわかれば、無実を証明できると思ったから。
私はいじめれずに、復讐されずになると思う、いや、絶対なるから。
そう確信していた。
この後に起こる、最悪の悲劇なんかちっとも予想せずに。
「確か……、5〜6歳までだった。ね、長いよねー、ひどくね。そのくせ今は優等生ぶっちゃって。」
5〜6歳……、か。
なんとか思い出せる。
今日、家でアルバムを観よう。
「わかりました。」
そう言うと、美空さんは眉を上げる。
「あんた、何か企んでるでしょ。あっ!わかった、アルバムでも観て自分は無実だと証明する
んでしょ。そうは行かないからね。」
なんて勘が鋭いのだろう。
考えていることが的中したのだ。
ああ、もうこの作戦はダメだ、私はいじめられるのだ。
切ります
小説
そう、私はいじめられる。
あ。
でも、考えてみれば私は受験をするのだ。
しかも、難関中学・高校に。
それは私にとってすごく明るくなることだった。
だって、難関なんだから美空さんが入る訳ない。
あの人は勉強嫌いだもの。
わざわざ勉強ばかりやる学校に入る訳ないよ。
だったら、あと1年弱辛抱すればいいのだ。
気持ちが軽くなる。
ああ、よかった、勉強ができて。
私はしみじみそう思った。
「なに突っ立ってんのよ。あんた、いじめられるってことがどういうことか
わかってんの。それで優等生ぶるとかサイテー!」
美空さんのヒステリックな声に周りも言う。
「ひっどー。じゃあ今までのは全部嘘なんだー。」
「ヤバくね、それって。じゃ、どうやってテストで100点取ってんだろ。」
「それはカンニングでしょー。」
「あー、周りの人の答えを集めながら書いてたんだー。」
な、何それ。
私はそんなことしていないのに。
「ガラガラガラッ」
先生が入ってくる。
「せんせー!加藤さんが、テストでカンニングしてましたー!今までのテスト全部です。」
大川さんが叫ぶ。
先生はすぐさま私を見る。
わ、どうしよう、ピンチだ。
「本当か、加藤。」
私は超高速首横降りっ!
美空さんたちが睨んでるのがわかったけど、ここでうんと言ってしまったら今までの
努力が元も子もない。
小説
先生はジロッと疑わしそうに私を見たけど、すぐに逸らした。
「授業始めるぞ。席につけ!」
慌て席に向かう。
美空さんが睨んだ。
私、これからどうなるんだろう。
不安を抱えたまま、1日は過ぎ、放課後になった。
もう、早く帰ろう。
私が教室を出ようとすると、美空さんに捕まった。
「ちょっとあんた、来てよ。」
私は鞄を置き、言われるがままに着いていった。
連れて来られたのは、トイレだった。
一番大きな個室に私を入れ、
「ちょっと待ってなさいよ。」
と花菜実さんが言い、ガチャッとドアを閉めた。
しばらくして、3人が来た。
途端、上から冷たい水をかけられた。
「な、にっ、これ!」
私が叫ぶと大川さんの嘲笑う声が聞こえた。
「学校の近くに流れてる農業用水路の水。苔や泥も入ってるわ。目に入らないように
気をつけなさいよ!」
農業用水路?!
それって、汚いよ、ね…………………。
絶句している間にも水はどんどんかかる。
あっ、そうだ、ここから出ればいいんだ。
鍵は私の方にあるんだから。
私はドアを開けようとした。
でも、開かなかった。
そう、美空さんが出られないようにドアの前に立ち塞がっていたのだ。
どうしよう、これじゃあ出れない。
その間にもどんどんかかる。
そのうち、花菜実さんの声が聞こえた。
「ふぅ、水もなくなったし、これは終わりにするか。」
ほっ!
よかった。
みくってうちの友だ!頑張ってください!
13:美音◆.wmpFy.Zyhxio:2016/08/31(水) 15:16 >>12
ありがとう、来てくれて。
小説
「あんた、今日のいじめはこれで終わりってわけじゃないからね。」
えっ……………。
「来てよ。」
私は手を引かれ、運動場につれていかれた。
もちろん、びしょびしょのずぶ濡れで。
短いけど切ります!
とても面白いです!
美空さんひどいですね…
>>15
どうもです。
小説
何をするのかと思ったのも束の間、いきなり後ろから突き飛ばされて躓く。
顔は上げていたからよかったけど、服に土がたくさん着いてしまった。
しかもさっき水をかけられたから、余計に土が着いた。
何これ、もうやだ。
私は逃げ出した。
もうこの人たちと居るのは嫌だ。
そう思った。
一目散に教室まで戻り、ランドセルをしょって学校を出た、
服が泥だらけになって、通行人の目が気になったけど、今はそんなこと
気にしている場合じゃなかった。
早く家まで戻りたい。
それ一心で走っていった。
切ります
久しぶりに小説更新します、美音です。
小説
「ハァ、ハァ、ハァ………。」
あぁ、疲れた………。
本当にもう、いじめって何なのっ?!
なんで、なんでいじめるの?!
なにが楽しいの!
どうして、やめてよ、もう…………。
私には、理想の人生がある。
そう、皆が私が一人で居ることを認めてくれて、でも時々は話しかけて
くれる。
そして、中学受験に合格して、できれば一流大学に合格して、そして…………。
夢を叶えたい。
私の夢を。
私の夢?
私の夢は、ね…………。
小説家。
今まで誰にも打ち明けていない。
私だけの大切な夢。
小説家なんてバカにされそうな夢だけど、私はそれでいいの。
自分の夢だから。
大切な夢だから。
それを叶えたい。
それが私の理想の人生。
でも、現実は残酷だった。
理想とは、違った。
そして、今がある。
切ります
小説
本当に、現実は残酷だ。
想像とは違う。
それは、そうだけど。
確かに想像が叶ったら嬉しいよ?
でも、無理なんだ、現実の世界では。
私は今まで何をやっていたんだろう?
想像に憧れ、現実逃避していたのだろうか。
そんな私がいきなりバカに思えた。
何をやってんだろ。
自画自賛だったのか……。
自分の考えに惚れ、それを実現できるとでも思っていたのだろうか。
きっとそうだ。
ため息をつきながら家のドアを開ける。
「ただいま………」
お母さんが私に気づく。
「あら、お帰りなさい。それにしても、どうしたの、彩芽。元気ないけど。」
お母さんに話そうか。
でも、わかってくれる?
他人の気持ちなんか。
いじめられたなんて話しても、きっと私の気持ちなんて、わかりっこない。
いくら家族でも、無理なことは無理だ。
そのとき私は、自分がすごく残酷で最悪な問題に直面していると気がついた。
どうしよう。
切ります
小説
もうやめた、いじめとか未来のことを考えるのは。
そうしたら、明日が怖くなって学校にいけない。
それは嫌だった。
勉強がしたかった。
いじめられてもいいから、いじめに強い自分を作るんだ。
そんなことできるかわからないけれど、やらなければわからない。
頑張るの。
大変かもしれない。
やめたいって思うときがくるかもしれない。
けど、頑張ればできるって思った。
よし、そうしよう。
誰にも相談しないのは悪いことかもしれない。
だけど、やるしかない。
いつまでもいじめに負けてなんかいられない。
「ちょっと彩芽。なに、考え深そうに頷いてんの。悩み事があるなら、聞いてあげるよ。」
あ………………。
「聞いてあげるよ。」。
私の頭で、お母さんの言葉が繰り返される。
嫌、ダメ。
お母さんに相談なんかしない。
自分で乗り越える!
「いい。何でもないから。ところで、さ。」
話題を切り替えた。
「私が受験するのって、晴葉学園(せいようがくえん)だよね?それとも、
月羽大附属(つきはねだいふぞく)?」
それは、気になっていたことだった。
晴葉学園は女子校で、県内でトップクラスの学校。
月羽大附属は、月羽大学の附属中高で、共学。
もちろん県内トップクラスだよ。
今、私は迷っている。
どっちにしようかな。
切ります
小説
「そうねぇ…………。お母さんは月羽大附属の方が似合ってると思うけど。
あなた、女子校より共学の方がいいと思うの。女子だけっていうのも楽
で楽しいかもしれないけれど、男子もいた方が考え方が広がると思うし。」
なるほど………。
「じゃあ、月羽大附属にしようかな。今度、オープンキャンパスと文化祭
あるよね。行きたい!行き……」
「彩芽!」
言いかけたとき、お母さんに怒鳴られた。
「な、何?」
お母さんはホッと息をつく。
「あのね、彩芽。どこの学校に行くかは、あなたが決めることなの。私が決め
てどうするの。」
それは確かにそうだった。