高校2年の春
「ねえ、良かったら友達にならない?」
彼女のその一言がきっかけだった。
「うん!」
そう答えると彼女は嬉しそうにわらった。
そして言った。
「うち、中原 日向!きみは?」
「神崎 澪」
「みお?」
コクリと頷くと日向ちゃんは笑顔で言った。
「澪って呼ぶね!日向って呼んでね!」
「うん!」
お昼休みのことだった。
「澪、お昼一緒に食べようよ!」
「うん!」
「他のクラスの友達もいるんだけどいいかな?」
え…
私、人見知りだからな…
「私ね、人見知りなの..」
「そんなの大丈夫!みんな優しいから!」
日向に推されて食堂へ向かった。
「日向ー、こっち!」
食堂に入るなり大きな声がする。
声のする方を見てビックリした。
私の苦手な男の子が3人
すごく綺麗な女の子が1人いる。
「え、日向友達ってあの人達?」
「そう、すごいいい人だよ!紹介するね!」
そして日向は私の腕を引いてそこへ駆け寄った。
「みんな、この子うちの新しい友達!」
「え、めっちゃ可愛い!」
「名前は名前は?」
「神崎 澪でしゅ…」
あ、緊張のあまり噛んでしまった。
「…可愛いかよ!!」
そして1人ずつ自己紹介してくれた。
「あたしは、坂本 飛鳥」
飛鳥ちゃんはすごく大人っぽい容姿。
茶色よりの長い黒髪を巻いている。
「その彼氏、笠崎 冬馬!」
冬馬くんもすごく大人っぽい。
黒髪のスポーツカット。
「俺っ、松本 健太!健ちゃんって呼んで!」
健ちゃんはすごくチャラい見た目。
明るい茶髪のミディアムヘア。
「俺、佐倉 歩夢」
歩夢くん。
すごく大人っぽくて落ち着いた見た目。
暗めの茶髪にサラサラの髪。
「コイツはうちの幼なじみなんだよ!」
日向が歩夢くんに抱きついて言う。
「くっつくなよ!」
「日向と歩夢くんは付き合ってるの?」
「そんなわけないでしょ!うち彼氏いるし!」
「そうなんだ!」
あれ?
日向がそう言ったあと、歩夢くんが寂しそうな顔をした気がした。
「ねぇねぇ澪ちゃん!」
健ちゃんが私に声をかけてくる。
「うん?」
「みぃちゃんって呼んでもいいっ?」
「え、うん!」
健ちゃんはすごく笑顔で飛び跳ねた。
「健太単純」
「うるせえ、お前には飛鳥がいるだろ?妬いてんじゃねーよ!」
「そんなんじゃねーし!」
みんないい人そうで良かった。
続きが気になります!入っていいですか?それと、呼びためOKですか?
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