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2:慧義◆HQ:2017/01/03(火) 21:35 登場人物
(このクラスは全員名前で呼んでいるので、名字は書きません。)
*愛 Ai
計画を立てようと呼び掛けた第一人者。
*柚 Yuzu
愛の親友。計画には大賛成。
*聡 Satohi
愛の彼氏。計画には大賛成。
*准 Shun
柚の彼氏。計画にはあまり乗り気ではない。
*担任の中田
重要人物。結婚はしている。
正確に難あり。結構な不細工。
生徒にねちねち文句を言い、時には授業放棄。自分の問題なのに、生徒にあたる。
蝉が煩い夏の日。
私、愛はぼんやりと外を眺めていた。
「愛!どうしたの!」
私の親友、柚が明るく話しかけてくる。
「私で良かったら、話聞くよ?」
流石、私の親友だわ。待っていた言葉を言ってくれる。
「ねぇ。担任ってウザイよね。」
私は独り言を言うように呟いた。
「なんだ。そんなことか。勿論、ウザイよ。」
「だよね。ねぇ、担任をこのクラスから追い出さない?」
「は?」
私は思ったことを口に出した。
担任。あんな奴なんてこの教室に要らない。
さっさと出ていけばいい。
そのあとは柚とも会話が続かず、ただ二人、ぼんやりと外を見つめていた。
私、愛は面倒くさがりながらも掃除を終えた。
次は朝の会というまたまた面倒くさいものだ。
「ふわ〜ぁ……」
私は大きな欠伸をして、机に倒れこむ。
「おーい。そこの寝てる奴!起きろよー」
担任の声が聞こえる。
私はあまりにもムカついたが、一言冷静に言うだけにした。
「そんな寝癖ついてて寝坊で学校に来るの遅れた人に言われても。」
私が一言冷静に言い放つと、
「ぎゃははは。」
笑い声が聞こえてくる。
この声はクラス1のお調子者、源太だ。
「こらー!源太!笑うんじゃないっ!」
担任のうるさい声を聞いて、私はまた欠伸をした。
「キーンコーンカーンコーン……」
チャイムの音が響きわたる。
担任は慌てて、朝の会を進める。
「ほら!保健委員!健康チェックして!」
「はーい。」
保健委員は、私の彼氏の聡と柚の彼氏の准だ。
次々に出席番号を呼んでチェックする。
「あれ?」
聡がぼそっと呟いたこの一言、私も担任も聞き逃さなかったようだ。
「どうした?」
担任が聡と准に問いかける。
「出席番号20番の西口由佳さんがいません。」
しっかりした受け答え。
「おーい。みんな注目。西口は学校に来てたか?」
「見てないっす。」
柚がヤンキー風の言い方で言い放った。
「連絡来てないなぁ。職員室へ降りるんで、読書しとけ!」
そう担任が言った途端、みんなの目が輝き出した。