「……お前みたいな、いつも私が一番不幸だって被害妄想してる奴が一番嫌いなんだよ!!」
息一杯吸い込んで、叫んだ。
「私だって!!お前が大嫌いだ!!」
私の事なんて誰もわかんない?
同情ならやめて?
被害妄想しちゃって、偉くもないのに。
>>0002
暴言注意。
この小説では>>0001のような内容が含まれておりますので、心が病んでる人は見ないことを勧めます。
この小説を見て、慰めではなく、前向きになれる人が増えることを祈ってます。
1
私の友達、千夏。
中学校入学時から、エスカレーター式に高校二年生になった今日に至るまで、ずっと仲良くしてきた私と千夏。
元々地味な少女の千夏は、私以外の友達と上手くやりあえずに居た。
ある日聞いてしまったのだ。
「千夏ってウザくね?」
ウザくねーよくそ、と口の悪い私は小さく呟いたが、よかった、聞かれてないようだ。
悪口を言おうものなら潰すがモットーの私は、悪口の拠点となっていた女子トイレに突進しようとした。
……次の瞬間に、次の言葉を聞いて時は止まった。
「千遊と良く一緒に居るけどさ、千遊も正直ウザそうに接してるよねー」
「わかるまじそれー」
千遊、私の名前。
千夏と似た名前で、中学校のときにはチユチナって呼ばれてた。
私も千夏が嫌い?ふざけんなって。
でたらめしか言わないこいつらに無性に腹が立った私は、近くのゴミ箱を蹴り倒しながら教室へ向かった。
放課後の教室で、千夏が待ってる。
今日も一緒に帰って、勉強して、弟とTV見て、風呂はいって飯くって寝て起きて、
そんな実行もしない計画を、
私は教室で千夏が泣いているのを見るまで考えてた。
千夏がいじめられてるなんて、知らなかったんだもん。