はじめまして、美奈子です。
私はこの話で漫画を描いているんですが、なかなか進め方が決まらなくて、小説で書いてしまおうと思いまして、このページを立ち上げました。
小説の説明に移らせていただきます。
この小説は、恋愛小説です。先生と生徒という関係から始まりますが、実はそれだけではない、と言うのは後の方でわかります。
★登場人物
永野 透 26歳
本作主人公。美里の担任。
三山 美里 17歳
本作ヒロイン。担任は永野透。
宮本 真衣 17歳
美里の大親友。
第1話
私、三山美里。西高にかよう、高校二年生。私は見た目通り、先生に好かれるような容姿をしてない。
理由は、私のお姉ちゃんが四年前に亡くなったこと。学校から帰る帰り道、急にお母さんから電話がかかってきて、お姉ちゃんが病気の悪化で亡くなったと聞いた。
お姉ちゃんの病気は、心臓病。生まれ持った病気で、二十歳まで生きれたら奇跡だと言われていたらしい。でもお姉ちゃんは、今年で22歳。お医者さんも驚いていた。ここまで生きれたのは本当に奇跡だって。
私は急いで葬儀場に向かった。お姉ちゃんが亡くなっただなんて、葬儀場につくまで、信じられなかったのだ。でも、葬儀場についてそれが現実なんだと思い知らされた。
私はお姉ちゃんがすごく好きで、大好きだった。だから、精神的に荒れて、髪も金髪に染め、ピアスの穴を開け、別人に買われるよう努力した。短かった髪を腰あたりまで伸ばし、それを横にくくり、以前のお姉ちゃんの髪型を真似してみる。
そんな事をついしてしまうぐらい私はお姉ちゃんが大好きだった。
朝いつも通り髪をセットして、高校に向かっていると、
「おはよ!美里」
大親友である真衣に声を掛けられた。
「おはよー!真衣」
私も真衣に挨拶をして、一緒に高校に向かう。真衣とは小さい頃からずっと一緒で、高校も一緒に入学してくれた。お姉ちゃんが居なくなってから、私の一番は、真衣だった。何でも言いあえて、何でも相談できる唯一無二の大親友。
真衣と話しながら高校まで歩き、それぞれ教室に入った。
いや、入ろうとした。入ろうとした瞬間、担任に呼び止められたのだ。
「三山」
私は足を止め振り返る。やはりそこには、担任が立っていた。
永野透、今年で26歳。生きていればお姉ちゃんと同級生だった。まぁそんなことはどうでもよくて、私は嫌な表情をして担任を見る。
「何ですか」
いつまで経っても本題に入らない担任にしびれを切らし、口を開いた。
「今日もまだ直してきてないのか」
「そんな簡単に直してくるわけないでしょ。私は好きでこの格好をしてきてるの。先生に何を言われようが、関係ない」
「まぁ、学校に来てるだけましだけどな。それでこの先後悔しないっていうんなら、それでもいいんじゃないか」
担任はそれだけ言うと、授業が始まるぞと私に言い、先に教室に入っていく。仕方なく教室に入り、自分の席に腰掛ける。
(何、あの態度。ほんとムカつく)
この時の私は、担任のことが嫌いだった。
放課後、真衣と一緒にマックに立ち寄り、ちょっと早めのご飯を済ませる。今日は両親共々出張で家に居ないため、私と妹の2人で、お留守番なのだ。
妹の方もご飯は友達と食べてくる、と言っていたので気にしていなかった。
「へぇ、そんなことがあったの?あの永野、女子からは人気ある癖に、その態度はむかつくわね」
「でしょ?」
「うん。まぁ元々、好きじゃないけど」
「だよねー」
ジュースを口にしながら、真衣と担任の悪口を言い合う。言い忘れていたが、担任の永野は女子から人気がある。イケメンで若くて優しいとの評判だが、私と真衣は何処が、と思ってしまう。