小説専用のサイトに書こうと思ったのですが、たまにはこっちもいいかな……と思ったので。
誤字脱字が非常に多いと思います。もし誤字や脱字があったら教えて下さい*_ _)
*
明るくて自由奔放な君は、日に当たって天高く伸びるカイワレのような人だ。
一方で、根暗で現実から逃げてばっかりのぼくは、土に潜り込んでいるもやし。
痩せっぽちで何も出来ない、ただのもやし。
土から一歩外に出られれば、きっとカイワレになれるんだろうけど、それがどうしても出来ない。ぼくを日に当ててくれる人が居ない。
ぼくは一人では動けないから、誰かの手を借りないと、外には出られない。手を貸してくれる人は何処にも居ない。
そんなある日。高校の入学式のことだった。
僕は車椅子の上で考え込んだ。
友達なんて出来ないだろうな、って。
だってこんなもやしな僕と仲良くしようなんて思ってくれる人はいないから。
自分からは何も出来ない、何も変えられない弱虫なもやし。
誰にも掘り当ててもらえなくて、いつかは土の中に消えていく可哀想なもやし。
きっとこの学校でも、僕は誰にも見つけてもらえないまま、土に紛れて生きていく。
不安が僕を包み込んだ。
鼓動が激しい、鼓膜の内側に貼り付いて離れない。
背筋に悪寒が突き抜け、冷や汗が伝う。
車椅子の車輪が、ひょっこりと突き出したホトケノザを轢いた。ホトケノザは無様に潰れてしまった。
……あーあ。せっかく一生懸命花を咲かせたのにね。結局弱い者はこうして強い者に踏み躙られて終わるんだ。
自分より弱いものを踏んでも何とも思わない僕は、自分より弱いものを踏んだら悲しんでくれる人になんて見つけてもらえる訳が無い。
結局全部、僕自身が悪い。
もやしの僕を外につれ出してくれた人が居た。
名前も年齢も知らないけど、その子は優しく土の中から僕を救い出してくれた。
初めて日に当たった僕は、その眩しさと圧倒的な力に気持ちが悪くなった。初めて感じたねっとりとした熱気に、息が詰まりそうになった。
「大丈夫?」
その子は優しく問い掛けてくれた。
何て答えればいいのか分からない。カイワレの君にはもやしの僕の気持ちなんて分からないだろう、と内心腹が立っていたけど、何故か別の言葉が出てきた。
「こんなに優しく接してもらったのは初めてだったので、驚いただけです」
自分でもびっくりだ、まさかこんな言葉が出てくるなんて。
不意に出てきたってことは、少なからずそう思っていたってことなのか。
確かに助け出してもらったのは初めてだったし、日の光を浴びたのも初めてだ。
「あなた、今までどれだけ見捨てられてきたの?」
「分からない。けど、母さんも父さんも顔を覚えていないし、引き取ってくれた親戚には……」
何話してんだ。頭が混乱してるのか。
「その怪我、その人に?」
「……どうだかね」
一生背負い続けることになった怪我も、今では土に潜り込んでいた言い訳に出来るからいいんだけどね。
「悲しいひとだね」
その子は泣きながら言った。
他人事で泣ける人が居るんだ。
「きみもきっと、カイワレになれるよ。
人の優しさに触れていけば、土の外でも生きられるようになる」
「優しさ?」
「きみ、今までずっとひきこもってたんでしょ。だから人の優しさを知らないまま、人の醜い部分しか知らない人生を送っていたの。
でも大丈夫、きっとこれからは__」
幸せなカイワレになれるよ。
-end-
短い上に、間が空いてるせいか意味不明なお話になってしまいました。
人から逃げて外に出なかった男の子が、高校入学を期に外に出る、と言うお話です。
豆(?)は日に当たるとカイワレに、当たらないともやしになると聞いたので、日(人)と接してきた人をカイワレに、逃げてきた人をもやしに例えてみました。
うーん、色々おかしい部分はあるけど、もやしを食べて元気出して、頑張って外に出よう!(`・ω・´)
初めて日に当たった僕は、その眩しさと圧倒的な力に気持ちが悪くなった。初めて感じたねっとりとした熱気に、息が詰まりそうになった
これ、名文だぜ。
よく知ってたね、太陽熱がねっとりとしているということを。
>>51ヶ月ぶりくらいに外に出たときがすごく暑くて熱気がまとわりついてくるような感じだったので書いてみました。
やっぱり太陽の熱ってねっちょりしてるんですね…!( °ㅁ° )
ねっちょりじゃなくてねっとりだ💦
続きを思い付いたので書きます~。
*
あの日から半年。
僕の足は相変わらず動かないけど、僕の心は大きく変わった。
今までは土に潜り込んで外に出るのを拒んでいるもやしだった僕だけど、あの子に出会ってからは、少しずつだけど外の世界に出るようになれたんだ。
だけど、それももう終わりだ。僕は弱虫なもやしに戻ることになる。
結局僕は、優しいカイワレに支えられないと外で生きていけない、惨めなもやしだったんだ。
所詮もやしはもやし。もやしのままスーパーに出されて、売れないまま萎れていく。
誰も僕を手に取ってくれない。僕を押し退けて、僕の近くにある別のもやしばっかり助ける。
僕の周りからは、仲間だった弱虫のもやしがどんどん離れていく。みんなカイワレに助けられて、どんどんカイワレになっていく。
僕もそうなるはずだった。あの子が助けてくれるはずだった。
でも、完全に強くはなれなかった。
あの子が、僕の前から居なくなってしまった。
小説サイトでも小説書いてます~。
良かったら読んでみてください💨💗
主にちゃんと書いてるやつです(ㆁᴗㆁ✿)
魔法少女mirai✡7
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魔法少女mirai✡7 /修正前
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大人が、あの子を遠い場所に連れていってしまった。
僕は何も出来ないまま、それを見ていた。別れと感謝の言葉も伝えられないまま、一生会えなくなってしまった。
後悔しても悔やみ切れない。どうして止められなかったんだろう。