お伽噺×学園モノです
苦手な方は振り返らずにリターンε=ヾ(*゚ー゚)シ
少しでも興味ある方大歓迎!
コメント貰えたら嬉しいなぁ〜φ(゚-゚=)
これだけ投下して寝ます
おやすみなさい(っ'ヮ')╮ -ブンッ
*☼*プロローグ*☼*
Once Upon A Time――
昔々のそのまた昔。
こどもの寝物語の常套句。
夢の世界への合言葉はもうバッチリ。
でも残念。
目蓋が落ちて、棺が閉じても、物語は終わらない。
だって全然ハッピーエンドには物足りない。
Ever After――?
めでたくなんて全然ない。
ここで終わらせられないなら、さあアンコール。
それじゃあ皆で……
ハイ、もう1回!
プロログの方でever afterで「めでたし」って言ってるのは、
「その後ずっと」って言うのをかなり超訳してるだけです( '-' )
めでたしに繋がんねえよとか思わないでおいてくださいヾ(:3ノシヾ)ノシ
*☼*第1章*☼*
こどもの頃、今思い返すと別に好きではなかったけど、よく、ゲームをしていた。
両の手のひらに収まるゲーム機は、冷たくて無機質だったけど、たくさんの興奮と感動が詰まっていた。
少しずつ、でも確実に。ストーリーは終わりに近づく。
あと少ししたら終わってしまうという一抹の寂しさと、ようやく手に入れられる終わりに胸が熱くなった。
数時間後に手に入れた達成感と喪失感。
でも。
流れたエンドロールに連なる製作者の名前。
沖田、小田部、田中、山本、興味は無くても飛ばせないから一応は目を通していく。
ようやく長かった文字の列は終わりを迎え、この後を思案しながらゲームに向き合った。
「うそっ」
裏ステージの解放。
終わりの続き。
残念ながらどうやらこれでは終わりにならないらしい。
結局私はその続きに手をつけることなく、ゲームを仕舞った。
多分、今でもクローゼットかどこかにクリアされていない裏ステージはあるはずだ。
あのときは味わい損ねた達成感で押し潰されてしまったけど、今でこそ、終わらなかったことに少しばかり助けられてしまう。
終わりはすごく寂しいのだ。
私がその先を知る術を失ってしまう、恐怖。
きっと今、私がここに存在してるのも、そのせいだ。
白鳩詠真、アンコール。