叶わないかも、しれない。
叶っても、私が先に逝っちゃうかもしれない。
それでも……。
それでも______________
好きでいてくれる?
*作者から*
瞬間と書いて、ときと読みます。
余命一年の少女の恋物語です。
読んでくれたら、嬉しいです。
主人公
岬 美緒梨
病気のせいで、余命一年。
何事にも一生懸命で、真っ直ぐ。
涙もろい。
登場人物
高崎 真
ひょんな事から、美緒梨と知り合う。
サッカー部所属で、明るく優しい。
岬 真緒梨
美緒梨の双子の妹。
姉が心配。
心優しい。
藤村 碧
美緒梨の親友。
美緒梨を思いやっている。
*prologue*
どうして。
どうして、私が病気にならなきゃいけないの?
どうして、私だけ。
真緒梨のように、元気になれないの?
どうして、どうして。
神様、私だけ、病気にならなきゃいけないのですか?
「もぅ、美緒梨!準備できたわけっ!」
双子の妹、真緒梨の怒声が響く。
「美緒梨〜、気楽に生きよ〜よ〜」
取りなすように言ったのは、私___美緒梨。
真緒梨の目が、ギュインッとつり上がった。
「新学期なんだよっ、妹に世話してもらうなんて、恥ずかしくないのっ!?」
「えー、気楽に生きた者勝ちじゃないっ?」
と、お母さん__佐緒里が入ってきた。
「美緒梨っ!しっかりしなさいっ!真緒梨!確認しっかりやりなさいっ!」
鬼の顔をして言うもんだから、怖いのなんの。
「「ははーっ!」」
私と真緒梨は、かしこまった。
急いで朝食を食べ、学校に向かって走り出す!
「全く、美緒梨ったら、姉なのに。しっかりしてよね!」
真緒梨のお説教を聞いてないふりをして、無視する。
真緒梨がグッと顔を近付けて、
「聞いてるのっ、美緒梨!?」
大声を出すから、私の心臓はドッキィンとなる。
「もっもう、真緒梨。そんな大声出さないでよね、ビックリするし」
そう言ったら、真緒梨はすまなさそうに、
「ゴメンね」
と、謝った。
うん、これでこそ我が妹!
「美緒梨、真緒梨ちゃん、おはよー!」
「わぁ、碧!」
親友の、碧が来た。
「ねぇ、碧聞いてよ!真緒梨ったらねぇ、私の顔の前で、大声出したんだよ!ひどくない?」
碧があきれたように、
「それは、そうされるような事をした、美緒梨が悪いよ」
ええっ!?
私が悪いの!?
とまあ、にぎやかに、学校に着く。
頑張ってください。
応援しております。
>>7ありがとうございます!
明確スイーツ研究部、楽しみです!(^^)!
こちらこそ、明確スイーツ研究部などの名作、応援しております!
クラス分けを見て、即刻真緒梨に抱きつく。
「どーしよ、真緒梨!朝比奈チャンと一緒になっちゃった!」
真緒梨は、哀れみの目で、私をみる。
私がこうも、朝比奈チャンを嫌ってるにはわけがある。
朝比奈チャンは、成績がよく!(私と反対だ)女子グループのトップに君臨している。
そして大概、女子グループのトップに君臨している子は、嫌われ者。
これは事実。
朝比奈チャンは、私のやることなすことを否定する。
要は、私とはそりが合わない。