私はこの世界に魔法なんてないと思っていた。
夢見たことはあったさ。そりゃ一度くらいは。でもこのまま大人になっていくなんて
心の底で分かりきっていたんだ。
だが、そんなことはなかったこの世界に来てから記憶の鍵を開けられたようで....。
初雪とかいてうゆきです。こんにちわof今晩わ
アドバイスと共に読んだ感想をこのスレに書いていただけると助かります。
独自の投稿ペースでやっていくので皆さん。よろしくお願いいたします。
読みやすくする為の設定
世界の設定。
この世界からパラレルワールドに当たる世界。
この世界ではユグドラシルという木が一過性の超能力。(通称法魔)を使えるようにさせる
ことが分かっている。法魔は主に思春期のホルモンバランスが不安定な時に起こると
これまでの研究で分かっている。
ちなみにユグドラシルの実体はなくおとぎ話のような物。
またこの法魔省はこの法魔を使えるようになった少年少女を保護、研究する為に設置された
国家機関である。
この法魔省に所属するのは若竹朝姿(わかたけあさし)。今作の主人公である人物。
この人物は自分が元々はこの世界の住民ではないこといつからかを感じ取っていた。
法魔省の事務から地方へ飛ばされた朝姿はそこで前を向けない少年少女たちと渡り合い奮闘する物語。
です。それでは楽しんでください。ひゅーいーゴッ!
第0話
プロローグ
東京月島。もんじゃ焼きで有名なこのまちの一もんじゃ焼き店舗でこの界隈では最強のもんじゃ焼きのカリスマと呼ばれる
同じ部署だった、相上さんと今まさにもんじゃ焼きを食べている。じゅ〜〜と。いい音がしているが何回もんじゃ焼きを
焼いてもこの危なっかしい作業には馴れない。
「相上さ〜ん。焼いてくださいよ。」
「いいや、地方言ったら焼き方忘れるかもしんないだろ。覚えるためにもほら。」
と笑って誤魔化す。
「ちょっとダメダメ。もう少しこっちをこうして.....」
結局気に入らなければ自分でやるのだ。
そんなほのぼのしいヒトコマは置いておき、今この相上さんと地方へ送られるお祝いという
とてもとても冗談ではなく皮肉な事をしている最中だった。
私と相上さんは法魔省本部で同じ事務経理担当部で書類を書いて一日が終わるということを正に就職してから
5年も共にやってきたいわば戦友である。一部過激な部署では法魔の使用違反や悪用などの取り締まりをやって
命が関わる沙汰になる部署もあるのでそこよりはましさ。と言うわけだ。だが、そんな日常はつかの間
今になっては地方に転勤である。相上は羨ましそうだが、私はそうでもない。
地方での仕事は少し今よりハードになる。具体的には地方の法魔ができる少年少女の教育現場に配属され
その後そこで頑張れという訳だ。そもそも法魔省自体意外にも過疎状態が進んでいて人員不足が
深刻である。本当はもっと実践的な仕事をしている部署から配属なのだが今回は事務経理担当部から
運悪く配属になった私の運命を呪っても呪い切れない。
月島の夜の街には街灯が行儀よく並び、ずっと道を照らしている。
この美味しいもんじゃ焼きの匂い漂う街にもう滅多にこれないと思うと
寂しくなるものだ。
南へ7、8時間。電車で下っていった。電車内で食べた駅弁はとても美味しかった。
黒いスーツを来てカバン一つで引っ越し先に向かう姿は傍目には取引先へ向かうサラリーマンだ。
だが、現実はそんな気楽なものでは無かった。電車内でも私の憂鬱は止まらなかった。
だがここは一層、島国根性ならぬ事務経理担当部根性で押しきってやると心に誓ったのが
出発から6時間、12時だ。マンションの現地入りを13、4時に考えている。マンションには
家から持ってきた荷物一式がもう届いているころであろう。
最後の電車を降り運命の場所に降ろされた。東京とは比べ物にならないが田んぼが広がっている訳ではない。
まずまずといった所だ。駅から歩くと住宅街。そこから歩くと後ろに山が見える。それから歩くと商店街。
まだまだ歩くと、マンションがある。205号室。家には大量の荷物が運び込まれていた。
ふう、とため息をついて開けると夏目漱石大先生の坊っちゃんがあった。なんだかんだでまだとってあったのだ。
と思った。坊っちゃんは自分が中学一年の時買ってきてもらった本だ。坊っちゃんみたくくっそ田舎ではないから
よかった。自分的に田舎はタチの悪いのが多いと思っている。
ちなみに明日は日曜日。明日、町を下見することにした。
一通り家具や日用品を整えたもう辺りは暗い。ベランダに出てみるとそこまで星が見えなくて萎えた。
ほう嫌だとその日は寝た。
起きた時普段と違う部屋の表情に唖然としたが、その後状況を把握した。
サァテ、町を探索だ。
>>3
1話
3話
今日は天気がいい。下見までする教師がどこにいるか。といった所だ。
ここまで言ってなかったが、どうやら私の前任の先生は超能力で大怪我した。
と言うのだ。不登校がいるとかいないとか。である。私は私なりのやり方で
どうにかしようと思うが、転勤になる前安全第一と相上から言われたことを思い出した。
まず商店街から。果たして超能力者は外に出ることがあるのだろうか。まぁでも最近は挨拶しただけでも
不審者なので町を見るだけにしよう。商店街は10時開店の店が多く唯一開いていたのは古本屋だ。
総菜屋も出ていたがまだ品揃えが悪かった。駅に向かって次は山だ。登山出来そうな入り口があったので
なんやかんや登ってみる。結構、整備されていて険しい感じではなくおじいちゃんおばあちゃんの散歩道
レベルである。山頂からは町全体を見渡す事が出来る。快晴がいい感じにしていた。
今の月は5月。緑色の葉が言葉は下手だがいい味を出している。汗を拭い、住宅街に向かう。
ここに明日対峙する生徒の大半が住んでいると思うと、わくわくした。
これからは終始望んでいなかった教師生活だ。