・
「なんで行っちゃうんですか!!」
「最後までいられなくて、ごめん
でも
私がいなくても、金賞とるんだよ?東海大会出てね?」
_______10年後_________
「久しぶり、、また一緒に頑張ろーね!」
「は、はぃ……………」
10年振りの再会_
>>2
田中 結菜 24歳
教師2年目 吹奏楽部副顧問
雛咲 信子 37歳
教師14年目 吹奏楽部顧問
旭第二中学校
結菜と信子が勤務する中学校
\設定/
・信子は新任時から吹奏楽部顧問として、何度も地区大会金賞、県大会出場を果たしてきた。
・信子は10年前、結菜が通っていた中学校の吹奏楽部の顧問だった。(もちろん結菜は吹奏楽部員)
・結菜が中3になったとき、信子は他校に異動となり、その年は地区大会で銀賞に終わった。
・
そして10年後、教師となった結菜は赴任した中学校で、偶然信子と出会い、また一緒に吹奏楽をすることになった。
(おまけ
信子 数学教師
結菜 理科教師
基本は結菜sideです
・
入学式が終わり明日は今年度初の部活。
私は去年から見てる子たちとそのまま持ち上がるから、入学式に関しては心配いらなかったのだけど。。
問題はやはり明日。
入学式の翌日から、部活もいつも通り普通に始まる。しかし、吹奏楽部には新顧問が来る。
新顧問となる雛咲先生は、私もよく知ってる先生。
他校から赴任してきて、確か1年6組の担任になってた気がする。
私は雛咲先生について色々知ってたし、色々なことを思ってた。
なんせ、自分が中学時代に出会ったからね。
でもそれは今の生徒たちには関係無い。
だから、このことは公表してもいいが、決してそのときの関係を引きずってはいけない。
私と雛咲先生はもう「先生と生徒」ではなくなってるんだから。_
「あの、ゆい……田中先生」
書類をまとめていると、雛咲先生に声をかけられた。
「はい」
「明日の部活、前任の…松井先生だっけ?様子見来ます?」
えええ、知るかよ。
という心の声が漏れないように慎重に返事をする。
「あ〜………聞いてませんけど…」
「あらそう。ありがとう〜」
そういって立ち去ろうとした雛咲先生。
「………ね」
「え?どうかしましたか?」
「ううん!なにもないよーん」
雛咲先生は昔から、不思議に思うところがたくさんあった。
服装、しゃべり方、髪型……………
それだけではない。さっきのように、聞こえるか聞こえないかギリギリの声で呟いたり。給食のあとに教室を出て、階段の踊り場でなぜか持参したと思われるおにぎりを頬張っていたり。
とにかく謎しかない先生だった。
早くも寝落ちしそうなのできりまふ