「 プロローグ 」
ヒマワリになりたい。
大きくて可愛くてただまっすぐに空だけを見つめてる。
私は素敵なヒマワリになりたい。
高校2年の春
私の運命を大きく変える出会いをした。
胸くらいまでの薄い茶髪にアイロンをかけて制服を少しだけ気崩してうっすら化粧をして外に出る。
無事2年生に進級できた私は今日から新学期。
期待を胸にちょっとだけメイクに気合が入る。
私の学校はバスで数分の私立高校。
頭がいいわけでも悪いわけでもないごく普通の。
学校前でバスを降りて校門をくぐって玄関に貼り出されたクラス表を緊張しながら見た。
目を通していると 2-E と書かれたところに見慣れた名前を見つける。
「 津田 まつり 」
このクラスのみんなとは仲良くできるかな?
人付き合いが苦手で1年のときから友達はいなかった。
上辺の友達なんて肩書きだけの関係なんていらない。
そう思うと人とうまく接することができなかった。
中学の時、友達と色々あってそれから人を信用することができなくなっていた。
「 対人恐怖症 」 とでも言うのだろうか?
それでもちょっとは彼氏や親友に憧れたりはする!
でも裏切られた時のことを考えると怖くて仕方がない。
このクラスで克服できたらいいな…なんてね。
夏音と土方さんが手を組むってことは今までなかったよ!
しーちゃんどうしたのっ!!?
>>3
はい?
え、なんですか??