「俺、マジで偉人だぞ!」
自称?偉人の生まれ変わりの先輩たちと私、清野遥のハチャメチャ恋物語が今、始まる────・・・。
>>2
はい、元リリカです。
今回は、趣向をこらして新作です!
偉人の生まれ変わりのイケメン×ツッコミ系超明るい女の子の恋愛です。
どんなキャラが出てくるか、楽しみにしててください(´V`)♪
*ルール
・荒らし、なりすましは止めて。それやる暇があるなら、寝ててね。
・コメント、アドバイスは大歓迎!
では、スタート!
登場人物
清野 遥
ごくごく普通の中学一年生。
おじいちゃんが理事長をつとめてる、時廻学園に転校してきた。
男子嫌い。
白満 陽哉
遥のおじいちゃん。
時廻学園の理事長。
のほほんとした性格。
白峰 勇人
遥の幼なじみ。
時廻学園の男子の中で、唯一の偉人じゃない男子。
遥が心許せる男子。
*どしどし増えてくかもです*
*1 転校
暑いな。
私・・・清野遥は、溜め息を吐きながら歩いていた。
向かうのは、私のおじいちゃんが理事長をつとめる学園────時廻学園へと。
「遥には、ぜひきてほしい」
とのこと。
ちょうど、お父さんの仕事の転勤が重なり、おじいちゃんの学園に来ることに。
「ちょっと変わってるけどね」
おばあちゃん・・・白満幸子は言っている。
おばあちゃんが言うには、変わってる子どもたちが通ってるとのこと。
「変わってる・・・かぁ」
もしや、コスプレとか!?
ちょっとアブナい子とか!?
私は、あれこれ予想する。
「ま、楽しみかも!」
いじめはないらしいし。
私は、ちょっと緊張しながら、時廻学園の校門をくぐった。
*2 幼なじみ
時廻学園は、ぱっと見洋館みたい。
蔓草が茂っていて、ミステリアス。
おじいちゃんの趣味かな。
「おお、遥〜。よく来てくれた」
おじいちゃんが、ニコニコと近づいてきた。
私は、おじいちゃんにクラスを教えてもらう。
「1ーAね・・・」
なんとなくヤバそうなのは、気のせい?
クラスの前に、行くと。
ドカッ
誰かが、私にぶつかる。
振り向けば、チャラそうな茶髪の男子生徒。
切れ長の目は、澄み切っていた。
「すいま・・・おまっ、清野遥!?」
私は、訝しげに見る。
こいつ、名前、知ってるの?
私は、うなずく。
男子生徒は、
「俺、白峰勇人!ほら、あのちょっとバカな明るい奴!」
白峰・・・勇人・・・!!
私の幼なじみ!
私は、勇人と話しながら、担任が来るのを待った。
新作おめでとう!
がんばれ〜
>>6
らいみぃ!
ありがとう(*^-^*)
らいみぃも頑張ってね(*^^*)
*3 担任
「あっ、理事長のお孫さんで転校生の清野さんね」
柔らかな声がした。
振り向くと、真っ黒の髪をストレートに伸ばした長身の綺麗な女の人。
まつげも長くて、美人・・・。
「私、担任の桃原郁奈。よろしくね」
桃原先生は、ニコッと笑う。
そして、グリンッと勇人を見て、
「白峰さん?まぁた、遅刻?」
ドスが利いた声で、微笑む。
美人は怒ると怖いと言うけど、本当だった!
「清野さん、私が『転校生が来ました』と言ったら、入ってきてね」
あっ、わかりました。
私は、ちょっと緊張しながら、ドアの外で待つ。
*4 浅ちゃん
桃原先生が、教室に入り、声をかける。
「みなさん、転校生がこのクラスに来ました!」
ざわめいてるかな?
私は、ドアを開けてコツコツと入った。
「はじめまして。清野遥です。よろしくお願いします」
バッと礼をして、顔を上げる。
ものすごく人がいると思ったら・・・。
たったの三人!
「委員長の広岡です。相談、してね」
広岡さんが、にっこり笑う。
広岡さんは綺麗な黒髪を、アップにしていた。
「広岡さんの下の名前って・・・?」
私は、席に着きながら聞く。
広岡さんは、柔らかく笑んだ。
「浅子」
私は、
「浅ちゃんって呼んでいい?」
浅ちゃんは、にっこり微笑んだ。
*5 和泉ちゃん
もう一人は、めっちゃ長い髪を流してる。
床についてるよ、髪。
その人は、ニコッと笑顔。
笑顔が超絶可愛い!
「私は、和泉式部です。和泉ちゃんって呼んでね!」
わぁ、めっちゃ明るい。
社交的なタイプ。
和泉ちゃんと浅ちゃん、そして勇人。
「お前、めっちゃ仲良くなるのはぇ〜な」
勇人、それは嫌みなの?
浅ちゃんが、ニコッと笑いながら、
「そうだ。遥ちゃん、あとで先輩たちに挨拶しに行かなきゃ」
「浅ちゃん、私も行って良いかなぁ?」
和泉ちゃん。
私、ひとりで行くのは心細いよ。
浅ちゃんが、
「なら、全員で行きましょうよ」
嬉しい。
かく言うことで、全員で先輩たちに挨拶しに行くことに。
*6 俺様な織田先輩
先輩たちかぁ。
大人な感じかな・・・。
「ねぇ、浅ちゃん、和泉ちゃん。先輩たち、怖い?」
怖かったら、イヤだな・・・。
浅ちゃんと和泉ちゃんは顔を見合わせ、
「怖くは・・・ないよ、ちょっと濃いだけ」
濃い?
私は、不思議に思いながら勇人たちについて行く。
「先輩みっけ!」
勇人・・・!?
勇人は、親しげにひとりの男子生徒の肩を抱く。
「先輩、新入りで〜す」
その先輩が、くるりと振り向く。
後ろに結った髪が綺麗、かも。
瞳は、切れ長で澄んでいる。
「俺、織田信長。よろしくな」
私は、ぷいっと視線を外す。
仕方ないよ。
あからさまに俺様キャラだし、織田先輩。
「あぁ、こいつ照れてるだけッスよ〜」
勇人・・・。
和泉ちゃんが、耳打ち。
「こいつ、織田先輩の前では態度デカいの。尊敬してるからですって」
私たちは、揃って冷めた目を勇人に向けた。
*7 幸ちゃん先輩
織田先輩につきまとう、勇人に呆れながら、先輩のいる教室へと向かう。
ドキドキ・・・。
トイレから、ひとりの女子生徒が出て来た。
その人は、ちょっと茶髪がかかった髪をショートカットにしていた。
浅ちゃんと、和泉ちゃんが、
「幸ちゃん先輩!転校生、来ました!」
女子生徒が振り向く。
大きめの瞳。
「私、真田。みんなから、幸ちゃん先輩って呼ばれてるから、そう呼んで。いつでも頼って!」
幸ちゃん先輩は、ニコッと笑む。
和泉ちゃんが、
「幸ちゃん先輩は、バスケ部だよ〜」
サバサバした先輩にぴったり。
浅ちゃんが、
「次は、時廻学園の生徒会長と副会長に挨拶ね。それから、各クラス」
うわぁ・・・。
恥ずかしいとか、なくなりそう・・・。
*8 これが生徒会・・・なのか?
幸ちゃん先輩が、浅ちゃんに言う。
「生徒会長と副会長、生徒会室にいると思うわ」
わぁ・・・。
なんか、スゴい・・・!
私は、浅ちゃんと和泉ちゃんについて行くと。
『生徒会室』
と、ご丁寧に書かれた札が掛かっていた。
和泉ちゃんが、ガラリと生徒会室のドアを開ける。
「生徒会長、副会長。1ーAの・・・」
和泉ちゃんが口火を切ったと同時に、奥から、
「あんたは何をサインしてんだ〜〜っ!」
ヒステリックな叫びが耳に飛び込んできた。
と、大柄でいかつい男が、私たちに向かってダーイブ。
「ギャーー!」
蜂の巣をつついたような騒ぎになったのは、当たり前だ。
「・・・で、生徒会長の近藤先輩、副会長の土方先輩ですね」
私は、恐る恐る二人を見やる。
ダイブしてきた男が生徒会長、ヒステリックな声が副会長。
「清野、驚かせてすまんな」
生徒会長が、ぺこりと謝る。
浅ちゃんが、副会長にたずねる。
「何を騒いでたんですか?」
途端に、副会長の眉間に皺が寄る。
生徒会長が青ざめる。
「・・・いろいろとな、ポンコツ過ぎたんだ、生徒会長が」
その「いろいろ」について、聞かないでおこう。
触らぬ神にたたりなし、だ。
「ったく、書類ミスはこれで・・・」
説教が始まり、私たちはそっと生徒会室をあとにした。
*9 嫌な男子
「最初は、2ーAね。人数も少ないから、挨拶する先輩も少ないわ」
和泉ちゃんグッド!
嬉しい、挨拶する先輩が少ないとは。
ガラッと、2ーAのドアを開ける。
「1ーAに転校してきた、清野遥です。よろしくお願いします・・・」
私は、ぺこっと礼。
これで終わる・・・。
「綺麗な後輩・・・」
スリスリと、ひとりの先輩がすり寄ってきた。そして、私の手を取る。
私の肌に、鳥肌がブワッと立った。
「あ、先輩・・・」
浅ちゃんがいさめる少し前に。
バチンッ!
私は、平手打ちをかました。
嫌な男子・・・。
呆けた顔の先輩を置いて、私は廊下に出た。
「遥、あの先輩、豊臣先輩よ。女好きで有名なの」
どーりで。
私は、平手打ちをかました手を、そっとハンカチで拭いた。
汚いから。
*10 男みたいな先輩
続いて2ーB。
私たちは、ドアを開けた。
「1ーAに転校してきた・・・・」
決まり文句を言って、一礼。
名前も知らない先輩たち。
でも、ひとり、パッと目を引く先輩が。
「浅ちゃん、あの男みたいな先輩は?」
廊下に出て、聞く。
ショートカットのキリリとした目の先輩。
気になって仕方ない。
「やっぱり、カッコいいよね!」
和泉ちゃんが、目をキラキラさせて、言う。
浅ちゃんが、
「和泉ちゃんは井伊先輩の大ファンなの」
確かに、女の子に好かれる女の先輩だろう。
見た目的に。
「井伊先輩だよん。愛称、直タン先輩」
直タン先輩かぁ。
優しいのかな。
「大丈夫。直タン先輩、サバサバしてるし。幸ちゃん先輩と同じタイプ」
幸ちゃん先輩と同じかぁ、なら、大丈夫かも。
「直タン先輩もバスケ部。ちなみに、私と和泉ちゃんは家庭部と和歌部」
オシャレだな、和歌部。
「私、何部が良いかなぁ・・・」
部活は、何が良いのだろう。
浅ちゃんが、にっこり微笑む。
「美術部は?ときどき、副会長が来るけど」
美術部ねぇ・・・。
良いかも。
「私、美術部にする」
和泉ちゃんが、ニコニコ。
「入部届あとで、書こう」
そうだね。