時廻学園*ハチャメチャ恋物語 

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1:乙葉@恋歌◆Wg:2018/03/07(水) 21:14

「俺、マジで偉人だぞ!」   

自称?偉人の生まれ変わりの先輩たちと私、清野遥のハチャメチャ恋物語が今、始まる────・・・。

>>2          

2:乙葉@恋歌◆Wg:2018/03/07(水) 21:18

はい、元リリカです。

今回は、趣向をこらして新作です!

偉人の生まれ変わりのイケメン×ツッコミ系超明るい女の子の恋愛です。

どんなキャラが出てくるか、楽しみにしててください(´V`)♪

*ルール

・荒らし、なりすましは止めて。それやる暇があるなら、寝ててね。
・コメント、アドバイスは大歓迎!

では、スタート!                            

3:乙葉@恋歌◆Wg:2018/03/07(水) 21:22

登場人物

清野 遥
ごくごく普通の中学一年生。
おじいちゃんが理事長をつとめてる、時廻学園に転校してきた。
男子嫌い。

白満 陽哉
遥のおじいちゃん。
時廻学園の理事長。
のほほんとした性格。

白峰 勇人
遥の幼なじみ。
時廻学園の男子の中で、唯一の偉人じゃない男子。
遥が心許せる男子。

*どしどし増えてくかもです*                            

4:乙葉@恋歌◆Wg:2018/03/07(水) 21:28

*1 転校

暑いな。
私・・・清野遥は、溜め息を吐きながら歩いていた。
向かうのは、私のおじいちゃんが理事長をつとめる学園────時廻学園へと。

「遥には、ぜひきてほしい」

とのこと。
ちょうど、お父さんの仕事の転勤が重なり、おじいちゃんの学園に来ることに。

「ちょっと変わってるけどね」

おばあちゃん・・・白満幸子は言っている。
おばあちゃんが言うには、変わってる子どもたちが通ってるとのこと。

「変わってる・・・かぁ」

もしや、コスプレとか!?
ちょっとアブナい子とか!?
私は、あれこれ予想する。

「ま、楽しみかも!」

いじめはないらしいし。
私は、ちょっと緊張しながら、時廻学園の校門をくぐった。                                                         

5:乙葉@恋歌◆Wg:2018/03/08(木) 17:48

*2 幼なじみ 

時廻学園は、ぱっと見洋館みたい。
蔓草が茂っていて、ミステリアス。
おじいちゃんの趣味かな。

「おお、遥〜。よく来てくれた」

おじいちゃんが、ニコニコと近づいてきた。
私は、おじいちゃんにクラスを教えてもらう。

「1ーAね・・・」

なんとなくヤバそうなのは、気のせい?
クラスの前に、行くと。

ドカッ

誰かが、私にぶつかる。
振り向けば、チャラそうな茶髪の男子生徒。
切れ長の目は、澄み切っていた。

「すいま・・・おまっ、清野遥!?」

私は、訝しげに見る。
こいつ、名前、知ってるの?
私は、うなずく。
男子生徒は、

「俺、白峰勇人!ほら、あのちょっとバカな明るい奴!」

白峰・・・勇人・・・!!
私の幼なじみ!
私は、勇人と話しながら、担任が来るのを待った。                                                            

6:らいみぃ:2018/03/08(木) 17:58

新作おめでとう!
がんばれ〜

7:乙葉@恋歌◆Wg:2018/03/08(木) 21:14

>>6
らいみぃ!
ありがとう(*^-^*)
らいみぃも頑張ってね(*^^*) 

8:乙葉@恋歌◆Wg:2018/03/08(木) 21:24

*3 担任

「あっ、理事長のお孫さんで転校生の清野さんね」

柔らかな声がした。
振り向くと、真っ黒の髪をストレートに伸ばした長身の綺麗な女の人。
まつげも長くて、美人・・・。

「私、担任の桃原郁奈。よろしくね」

桃原先生は、ニコッと笑う。
そして、グリンッと勇人を見て、

「白峰さん?まぁた、遅刻?」

ドスが利いた声で、微笑む。
美人は怒ると怖いと言うけど、本当だった!

「清野さん、私が『転校生が来ました』と言ったら、入ってきてね」

あっ、わかりました。
私は、ちょっと緊張しながら、ドアの外で待つ。                                                      

9:乙葉@恋歌◆Wg:2018/03/08(木) 21:31

*4 浅ちゃん

桃原先生が、教室に入り、声をかける。

「みなさん、転校生がこのクラスに来ました!」

ざわめいてるかな?
私は、ドアを開けてコツコツと入った。

「はじめまして。清野遥です。よろしくお願いします」

バッと礼をして、顔を上げる。
ものすごく人がいると思ったら・・・。
たったの三人!

「委員長の広岡です。相談、してね」

広岡さんが、にっこり笑う。
広岡さんは綺麗な黒髪を、アップにしていた。

「広岡さんの下の名前って・・・?」

私は、席に着きながら聞く。
広岡さんは、柔らかく笑んだ。

「浅子」

私は、

「浅ちゃんって呼んでいい?」

浅ちゃんは、にっこり微笑んだ。                                                 

10:乙葉@恋歌◆Wg:2018/03/09(金) 18:43

*5 和泉ちゃん

もう一人は、めっちゃ長い髪を流してる。
床についてるよ、髪。
その人は、ニコッと笑顔。
笑顔が超絶可愛い!

「私は、和泉式部です。和泉ちゃんって呼んでね!」

わぁ、めっちゃ明るい。
社交的なタイプ。
和泉ちゃんと浅ちゃん、そして勇人。

「お前、めっちゃ仲良くなるのはぇ〜な」

勇人、それは嫌みなの?
浅ちゃんが、ニコッと笑いながら、

「そうだ。遥ちゃん、あとで先輩たちに挨拶しに行かなきゃ」

「浅ちゃん、私も行って良いかなぁ?」

和泉ちゃん。
私、ひとりで行くのは心細いよ。
浅ちゃんが、

「なら、全員で行きましょうよ」

嬉しい。
かく言うことで、全員で先輩たちに挨拶しに行くことに。                                                     

11:乙葉@恋歌◆Wg:2018/03/09(金) 21:24

*6 俺様な織田先輩

先輩たちかぁ。
大人な感じかな・・・。

「ねぇ、浅ちゃん、和泉ちゃん。先輩たち、怖い?」

怖かったら、イヤだな・・・。
浅ちゃんと和泉ちゃんは顔を見合わせ、

「怖くは・・・ないよ、ちょっと濃いだけ」

濃い?
私は、不思議に思いながら勇人たちについて行く。

「先輩みっけ!」

勇人・・・!?
勇人は、親しげにひとりの男子生徒の肩を抱く。

「先輩、新入りで〜す」

その先輩が、くるりと振り向く。
後ろに結った髪が綺麗、かも。
瞳は、切れ長で澄んでいる。

「俺、織田信長。よろしくな」

私は、ぷいっと視線を外す。
仕方ないよ。
あからさまに俺様キャラだし、織田先輩。

「あぁ、こいつ照れてるだけッスよ〜」

勇人・・・。
和泉ちゃんが、耳打ち。

「こいつ、織田先輩の前では態度デカいの。尊敬してるからですって」

私たちは、揃って冷めた目を勇人に向けた。          
                                                             

12:乙葉@恋歌◆Wg:2018/03/10(土) 15:24

*7 幸ちゃん先輩

織田先輩につきまとう、勇人に呆れながら、先輩のいる教室へと向かう。
ドキドキ・・・。
トイレから、ひとりの女子生徒が出て来た。
その人は、ちょっと茶髪がかかった髪をショートカットにしていた。
浅ちゃんと、和泉ちゃんが、

「幸ちゃん先輩!転校生、来ました!」

女子生徒が振り向く。
大きめの瞳。

「私、真田。みんなから、幸ちゃん先輩って呼ばれてるから、そう呼んで。いつでも頼って!」

幸ちゃん先輩は、ニコッと笑む。
和泉ちゃんが、

「幸ちゃん先輩は、バスケ部だよ〜」

サバサバした先輩にぴったり。
浅ちゃんが、

「次は、時廻学園の生徒会長と副会長に挨拶ね。それから、各クラス」

うわぁ・・・。
恥ずかしいとか、なくなりそう・・・。                                                     

13:乙葉@恋歌◆Wg:2018/03/10(土) 17:25

*8 これが生徒会・・・なのか?

幸ちゃん先輩が、浅ちゃんに言う。

「生徒会長と副会長、生徒会室にいると思うわ」

わぁ・・・。
なんか、スゴい・・・!
私は、浅ちゃんと和泉ちゃんについて行くと。

『生徒会室』

と、ご丁寧に書かれた札が掛かっていた。
和泉ちゃんが、ガラリと生徒会室のドアを開ける。

「生徒会長、副会長。1ーAの・・・」

和泉ちゃんが口火を切ったと同時に、奥から、

「あんたは何をサインしてんだ〜〜っ!」

ヒステリックな叫びが耳に飛び込んできた。
と、大柄でいかつい男が、私たちに向かってダーイブ。

「ギャーー!」

蜂の巣をつついたような騒ぎになったのは、当たり前だ。


「・・・で、生徒会長の近藤先輩、副会長の土方先輩ですね」

私は、恐る恐る二人を見やる。
ダイブしてきた男が生徒会長、ヒステリックな声が副会長。

「清野、驚かせてすまんな」

生徒会長が、ぺこりと謝る。
浅ちゃんが、副会長にたずねる。

「何を騒いでたんですか?」

途端に、副会長の眉間に皺が寄る。
生徒会長が青ざめる。

「・・・いろいろとな、ポンコツ過ぎたんだ、生徒会長が」

その「いろいろ」について、聞かないでおこう。
触らぬ神にたたりなし、だ。

「ったく、書類ミスはこれで・・・」

説教が始まり、私たちはそっと生徒会室をあとにした。                                                                                                 

14:乙葉@恋歌◆Wg:2018/03/10(土) 21:31

*9 嫌な男子

「最初は、2ーAね。人数も少ないから、挨拶する先輩も少ないわ」

和泉ちゃんグッド!
嬉しい、挨拶する先輩が少ないとは。
ガラッと、2ーAのドアを開ける。

「1ーAに転校してきた、清野遥です。よろしくお願いします・・・」

私は、ぺこっと礼。
これで終わる・・・。

「綺麗な後輩・・・」

スリスリと、ひとりの先輩がすり寄ってきた。そして、私の手を取る。
私の肌に、鳥肌がブワッと立った。

「あ、先輩・・・」

浅ちゃんがいさめる少し前に。

バチンッ!

私は、平手打ちをかました。
嫌な男子・・・。
呆けた顔の先輩を置いて、私は廊下に出た。

「遥、あの先輩、豊臣先輩よ。女好きで有名なの」

どーりで。
私は、平手打ちをかました手を、そっとハンカチで拭いた。
汚いから。                                                                 

15:乙葉@恋歌◆Wg:2018/03/18(日) 07:34

*10 男みたいな先輩

続いて2ーB。
私たちは、ドアを開けた。

「1ーAに転校してきた・・・・」

決まり文句を言って、一礼。
名前も知らない先輩たち。
でも、ひとり、パッと目を引く先輩が。

「浅ちゃん、あの男みたいな先輩は?」

廊下に出て、聞く。
ショートカットのキリリとした目の先輩。
気になって仕方ない。

「やっぱり、カッコいいよね!」

和泉ちゃんが、目をキラキラさせて、言う。
浅ちゃんが、

「和泉ちゃんは井伊先輩の大ファンなの」

確かに、女の子に好かれる女の先輩だろう。
見た目的に。                                

16:乙葉@恋歌◆Wg:2018/03/19(月) 09:42

「井伊先輩だよん。愛称、直タン先輩」

直タン先輩かぁ。
優しいのかな。

「大丈夫。直タン先輩、サバサバしてるし。幸ちゃん先輩と同じタイプ」

幸ちゃん先輩と同じかぁ、なら、大丈夫かも。

「直タン先輩もバスケ部。ちなみに、私と和泉ちゃんは家庭部と和歌部」

オシャレだな、和歌部。

「私、何部が良いかなぁ・・・」

部活は、何が良いのだろう。
浅ちゃんが、にっこり微笑む。

「美術部は?ときどき、副会長が来るけど」

美術部ねぇ・・・。
良いかも。

「私、美術部にする」

和泉ちゃんが、ニコニコ。

「入部届あとで、書こう」

そうだね。                                    


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