ラズベリー × ブールドネージュ  

葉っぱ天国 > 小説 > スレ一覧キーワード▼下へ
1:苺◆Oc:2018/06/19(火) 20:19



  ___それは、ラズベリーのように酸っぱくて、叶わないと知っているのに、不思議とブールドネージュのように甘くてほろほろ溶ける、幸せな恋でした。

 

2:苺◆Oc:2018/06/19(火) 20:22



  ルール

 感想くれたら嬉しいです。成り済まし、荒らしなど最低限のマナーは守ってください。

 ちなみに更新遅いです。

 

3:容姿端麗なぷーき、新居浜まで泳ぐ:2018/06/19(火) 20:27

楽しみです!

4:苺◆Oc:2018/06/19(火) 20:35


>>3
ありがとうございます!頑張ります!


5:苺◆Oc:2018/06/19(火) 21:55



  登場人物

  🎈天海 凛夏(アマミ リンカ)
霞桜学園中等部、1年2組の女子。吹奏楽部所属。

🎈鈴原 穂(スズハラ ミノル)
霞桜学園中等部、1年4組の男子。テニス部所属。

🎈小林 茉央(コバヤシ マオ)
霞桜学園中等部、1年1組の女子。吹奏楽部所属。凛夏の親友。


6:苺◆Oc:2018/06/20(水) 20:05



1❤️朝。


あぁ、また無意識に君を探してる。

昇降口で上靴に履き替えながら、君の下駄箱を横目でちらっと見る。

なんだ、まだ来てないんだ。

教室に入ると、自分の机に重い荷物をどさっと下ろして、椅子に座りリュックのチャックをビーッと引っ張る。

一時間目は数学。宿題はまだ終わってない。まぁ今からやれば間に合うだろう。

準備を終わらせ、数学のプリントと筆箱を取り出して問題を解き始めた。

現在、8時10分。今日は朝会があるから残り5分程度で終わらせればいいんだ_と、目線を少し上に移して時計を見ながら考える。早めに移動しないと学級委員に怒られちゃうから。

問題を解いていると、ふと思い出して、シャーペンをパッと離し、1組の茉央のところへ急いだ。

「茉央ー、今日私告白するんだよね?どこでいつすればいいかな」

「んー、放課後に階段で言えばいいんじゃない?絶対言ってね!!結芽ちゃんと一緒に見に行くから」

「告白とかすごいねー!私はできないな〜。...ね、誰?好きな人って?何組?」

(ユ メ)
結芽ちゃんは茉央の友達で、実際私もまぁまぁ仲がいいのだが、茉央にしかあのこと言ってないし「広めないで」って言ったのに、なんで結芽ちゃんまで知ってるのだろう。茉央は口が軽いから友達とかにすぐ言うのか。なんでも相談できるとはいえ口が軽いのはどうにかならないか。

「んー?4組だよ。それ以上は秘密!たぶん結芽ちゃんは知らない人!茉央言っといてね!じゃあね!」

はーい、と茉央の雑な返事が聞こえる。急がなきゃ、あと7問は残ってる。教室に入り即行自分の席に着いた。あと3分、簡単だから終わるだろう。

学級委員の「ならんでー」という声が後ろから教室中に広がる。ざわめいていたクラスが廊下に移動し、整然と整列する。体育館に向かって、学級委員の指示で歩いていく。

体育館に着くと君のクラスの方を見た。君も私も小さい方だから一番前の列、つまり右を向けば君が見える。あぁ今日も君は君のままだ、距離こそ開いてるけど君は去年と全然変わんないなぁ、なんて呑気に考える。あんま見つめてると「...」って思われるし目が合うと気まずいから、すぐに前を見る。

「告白する!」なんて言ったはいいが、実際するなんてイメージがうまく湧かなくて、それでもイメージトレーニングは何回も何回も繰り返した。本当に私言えるかなぁ、君はどんな反応をするかな、とか頭の中でぐるぐるぐるぐる考えていた。朝会は頭上でなんとなく過ぎた。




新着レス 全部 次100> 最新30 ▲上へ
名前 メモ
画像お絵かき長文/一行モード自動更新