ごめんなさい、君が好きです――――――――>>2
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「寧々ー!」
背中から「バンッ」と少し力強く叩く音とその声に私は驚いて後ろを振り向いた。
そこには黒髪ロングの可愛い女の子、那奈こと、長岡那奈がいた。
那奈はニコニコしながら私を見つめる。
「...どうしたの...?」
少しにやけついている那奈の反応を見て私は何か企んでいるのだろうなと思いまながら聞く。
「フッフッフ!よく聞いてくれました!!」
エッヘンとばかりに胸を張りながらワクワクした瞳が私を見つめる。
「実は長岡那奈は、M高校との合コンを取り付けてまいりましたー‼」
「へぇー...」
キラキラした瞳には「褒めて褒めてっ!」と言わんばかりの表情に私はその期待を裏切る反応をした。
「なっ!その反応はひどいよー!」
「私は那奈に頼んでもないし、彼氏も欲しくない」
背中から抱きしめてくる那奈に私は「離れて」と言いながら引っ付いている那奈を引きはがした。
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