流れ流され回り回って。
僕達の行く果ては、いつも計り知れない。
>>02 設定
僕は皿だ。
それも、回転寿司屋の皿。
今日も一日、寿司を乗せて、この広い店の中を回っていく。
すぐに取られるか、長いことレーンに流されていくのか。
さて、今回は誰と旅をするのだろう?
第壱話【未熟な餓鬼と熟成まぐろ】
鮮やかだが深みのある赤色、優美な曲線を描く白い筋。
”ソレ”が僕に乗っけられ、レーンの上へと静かに置かれた。
「……まぐろさん」
「お前、俺のこと知ってんのかぁ。俺はまぐろ! よろしくな!」
随分と威勢のいいネタだ。
そいつはこれからどこに行くのか、自分がどうなるのか分かっていないようだった。
しかたがない。
僕と違って、こいつがレーンの上を回るのは初めてなのだから。
「ここは? なんかすっげーなぁ。いろんなやつがぐるぐる回ってる」
そいつは落ち着きなく流れゆく景色を見ては、いちいち感嘆の声を漏らしていた。
「……ここは回転寿司のレーン。いろんな魚がこの上を回り、人々に食べられるのをじっと待っているんだ」
「へーえ、俺はどこの誰に食われるのかな」
「さぁね。食べてもらえるとも限らないさ」
面白そうです…!
是非続きが見たいです!
>>07
最近放置してたのを思い出しました…!
細々ですが更新していきますので、何卒宜しくお願い致しますどげざ