きみに一つ言っておきたいことがあります。
これがきみに会える最後の日だから。
その、ね...?
「ごめんね」 / >>2
ある人の人生を描いたノンフィクション作品。
主人公がちょこっと問題児ですけどそこは何も突っ込まずスルーで
お願いします🙏
コメントオッケーです。主も喜びます。
亀行進🐢
【epilogue】
私は運命の王子様に出会いたい、それだけだった。
それでね、きみに出会ったんだよ。
でも私はもうだめかもしれない。
きみと一生を歩けないまま私はどこかへ行ってしまうかもしれない。
でも、
笑ってください。
私はきみという存在に出会ったから変われたんだよ。
「ごめんね」
最後のキスは嬉しいはずなのに涙の味が邪魔をした。
【春、きみに出会う】
「それでは自己紹介をしてください」
みんながワイワイと賑やかな中、
私はどうすればいいんだろうという不安があった。
私、花園霞(はなぞの かすみ)はコミュ障で
初対面の人と話すのは苦手で
今回塾で初めての中学生英語経験者コースというクラスの授業でみんなの
前で話すことはとても困難だった。
ど、どうすればいいんだろう...
そう不安になりながら焦っていると
「それじゃあ次は花園さん」
と塾でも一番美人だという前原先生が私を見ながら
「どうぞ」と手で動作をしながら言ってきた。