悪役令嬢に転生〜知らないけど最強になってました〜

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1:アネモネ:2018/09/12(水) 01:56

はじめまして、こんにちは、こんばんは、
どうも、アネモネです。
かなり、飽きっぽいのでご了承ください。
というか、前書いていたものも終わっていません!

✼✼✼

子供を助けて死んでしまった高校三年の松本凛華。

しかし、目が覚めると美男美女の顔アップが…

ん?よく見たら前世でやっていた乙女ゲーの悪役令嬢の両親じゃん!

どうやら、私は乙女ゲーの悪役令嬢のリアティアーナ・スカーレットに転生したようです。

このまま、溺愛だけで成長していくと私は婚約者(攻略対象者)に断罪されたあと死刑のバッドエンドが待ち構えている。

そんなバッドエンドフラグをへし折るために私は魔法や前世で習っていた戦う術全てを極めることにした……だがしかし!前世の記憶と魔力量と共に私はチート過ぎたのだ!

悪役令嬢なのに最強でいいのかなと思うが…とりあえず、転生したのだ。この世界でチートを駆使しまくってやろうではないか!
というか、精霊や神獣可愛い!


注意⚠
・チートです。
・精霊、神獣などが出てきます。
・魔法名はどっからか持ってきたものがあります。
・作者は語力はないです。

他にもたくさんありますが…まあ、それは後に…
キャラが多く出てくると紹介もする予定なので!

では、よろしくお願いします!

2:とっきゅめぇ:2018/09/12(水) 14:11

「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった… 」って漫画に設定がそっくりですね^^
あ、頑張ってください。

3:アネモネ:2018/09/13(木) 07:27

私の名前は、松本凛華(まつもとりんか)。どこにでもいそうな黒髪黒目のザ・日本人の平凡顔だ。
この間、高三に上がったばかりの受験生だったんだ。
過去形なのは…まあ、後で分かると思う。

自分で言うのもあれだけど、勉強はできるし、運動もできる。これでも、(顔が平凡でも)一応勉強も運動も上位にいるんだから!
戦う術を習わされて16年。女じゃないだの、強すぎてキモイだの、悪口を言われても私はその術(すべ)を誇りに思っていた。
というか、興味がその術を極めることにしかなかったからだということもあるのだけれど…

私は、少々、興味を持つ機会が少ないらしい。
自分でも自覚しているつもりだよ…一応……


私はいつも通りの通学路を歩いていた。人混みはもう見慣れてしまったが、高校に上がる前は田舎の方にいたため驚き、高いビルに反射される光が眩しいのを覚えている。

私は、横断歩道を何となく見ていると横から子供が黒猫を追いかけながら通り、爆走している車の前に飛び出していた。

周りで叫んでいるのは、多分あの子供の両親だろう。

そんなことを考えていた私は動けと頭に命令(?)され、力強く地面を蹴った。

「助けないと…」

無意識に私は呟いていた。
私はよく極少ない友達からお人好しとよく言われていた。まあ、亡くなった両親の言葉だから人を助けるのだけどね。

助けたあとは覚えていない。
子供は黒猫を捕まえたあと驚いてその場から動けずにいたため、子供を抱え、親の方に投げた。親らしき人が抱きしめるのを見ると私の身体に強い衝撃が走り、吹き飛ばされたのか浮遊感があり、そして落ちた。そのあと、私は目が見えなくなったあと耳が遠くなり、そして気を失った。





私の目が覚めると、暗闇にいた。
暗闇は恐怖しかなかった私はその空間に謎の安心感が芽生えた。

「私は…死んだんだよね?」

「ああ、車に引かれてね。」

「そっか……?」

ん?

「でも、子供はちゃんと生きてる。」

ん?ん?

「偉いね、リンカは。」

「え?」

「自身を犠牲にして助けるなんて簡単に出来ないからな。」

「……あ、あの、誰ですか?」

私の目の前には白と黒の光が浮いていた。そこから、声が出ているのに驚いた。スピーカーかな?と少しだけ思ったのは秘密だ。まさか、自分以外の人がいるとは思わなかったからね。

「私達は名前はないの。私は光の精霊って呼ばれているわ。」

「俺は闇の精霊だ。」

「名前ないのって不便じゃないんですか?」

「まあ別に不便じゃないよ…そうだ!私に名前、付けてよ。」

「ずるいぞ、光の!」

「いいでしょう?どうせ、闇のも名前付けてって言おうとしたでしょ。さ、リンカ、私達に名前を頂戴!」

白と黒の光は私の周りをぐるぐると回る。

「じゃ、じゃあ、あなたはパール。」

私は白色の光を見て名前を上げた。
理由は真珠のような純白だから、だ。

「パール、パール」と白色の…パールは連呼している。嬉しそうで何よりだ。

「そして、黒い方はジスト。」

こちらは、アメジストから取ってジスト。
理由は、黒色だけど光に照らされると紫に変わるから、だ。

黒さんことジストは「ジスト」と1回呟き、微妙に震えていた。

それからというもの、私はこの暗闇でパールとジストとのお話しで時間を潰していた。どのぐらいの時間がかかっているのか分からないが、私の体内時計では二週間は経ってると思う。
毎日のように来るパール達はいろいろな話しを持ってきては私に話してくれた。


そして、今日。
パール達と話しをしていると、押し出される感じがした。慌てたが、パール達は落ち着いていた。

「大丈夫だよ。リンカは生まれ変わるだけだから」

「そうだ。もう、リンカではないが、前世からここでの記憶は残ったままだからな。心配するな」

「もしかしてだけど、転生ってやつ?」

パール達がそうだよ、と頷くようにして動いた。

「向こうでは前世で出来なかったことをすればいい」

「たの…ん…ね…!」

「……と、…………に………ら!」

パール達の声が聞こえなくなり、私は強くなった押し出される感じに身を任せた。

4:アネモネ:2018/09/13(木) 07:28

読んだことありますが、違う内容になると思います。
応援、ありがとうございます。

5:アネモネ:2018/09/13(木) 23:48

02

「おぎゃぁぁぁぁ」

私は赤ちゃんらしく大きな声で泣いた。
眩しかったがだんだんと慣れていき、薄く目を開いた。豪華な天幕ベッドに豪華な机にソファー。侍女らしき人が数名と私を抱いている女性。まだ、ぼやけていてハッキリとは見えない。

「おめでとうございます、可愛い女の子です!奥様。」

「私の可愛い天使…」

そして見えた顔はそれはもう、綺麗な人。
「天使」と呟いたのは水色の髪にヴァイオレットの瞳。優しそうな美女が微笑みながら私を見ていた。美しい目には涙が溜まっていた。

「エリザベス!」

ドアを勢いよく開いた美男が小走りで私の母親?に駆け寄った。走り方も優雅な男性ですね〜
この男性は、白色の髪に青色の目をしているイケメン。身長も高い、身だしなみもしっかりとしていた。

エリザベス?が口元に指を当てて「しー」と可愛く、目の前にいる男性を制した。

「赤ちゃんなんだから静かにしなさい、レオン」

エリザベスにレオン…どっかで聞いたことがあるような……

「エリザベス、この子の名前は?」

「この子は、…リア…リアティアーナよ。」

「リアティアーナか…いい名前だな。」

イケメンがそんな甘い顔をしたら反則ですよ〜



というわけで、私はエリザベスことお母様とレオンハートことお父様のあいだに生まれた、スカーレット侯爵家長女『リアティアーナ・スカーレット』に転生しました。

そして、私は理解した。

ここは、前世でやっていた乙女ゲーの世界だと。
そして、私は破滅ルートしかない悪役令嬢に転生してしまったと…

とりあえず、転生したし、前世の記憶もある。これで、本来のリアティアーナの性格にはならないだろう(と思う)。リアティアーナの性格は、兄と両親による溺愛で傲慢で我儘な令嬢なってしまったのだ。
確か、リアティアーナはどのルートでもヒロインと攻略者を邪魔して最後には、断罪されたり、国外追放で魔物に食べられたり、魔法(ヒロインを呪うための魔法)に失敗して死んだり、その場で切り捨てられたり…など、それはもう、同情するレベルで、やばかった。

一応、打開策ならある。
一つ目、婚約者であり攻略対象者でもあるこの国の第一王子『ジークフリード・ファニール』と婚約しないか接触しない。

二つ目、魔法や体術を極める。


一つ目は、割と簡単。
確か…この世界では精霊から力を借りて魔法を発動させる。しかし、これは魔力の質で魔法の威力が上下する。精霊が好まない魔力の質では魔法の威力が低く、逆に、精霊が好む魔力の質では魔法の威力が高くなる。一番いいのは、精霊と契約することだ。下級精霊と契約することで魔力が少ない人でも宮廷魔道士よりも威力の高い魔法が打てる。
しかし、精霊は気に入った人しか契約出来ず、精霊契約している人が少ない。そのため、ほとんどの国では精霊契約をしている人は貴族と対等の権力を持つことができる。しかも、最高精霊と契約すれば王族と対象の権力を握ることができる。しかし、最高精霊は契約したことは一度もないらしい。

まあ、魂が綺麗な人じゃないといけないらしいけど…
簡単に言っちゃえば、最高精霊と契約すれば回避できるってこと。

二つ目も、簡単。魔法と体術を極めればいいんだから。しかし、魔法を極める=精霊契約をするということなのだ。だから、一つ目をクリア出来れば、二つ目もクリアできる可能性が高い。
体術も前世での技術があるから大丈夫だとは思う。


う〜んと考えていると、頭に声が響いた。

『リンカ…今はリアか。』

『久しぶり、リア。パールだよ。』

パール達の優しい声が頭の中で響いた。

6:アネモネ:2018/09/16(日) 20:21

03

(パール!ジスト!今、どこにいるの?)

私は心の中で彼らの名前を言った。まあ、喋れないのもあるけど、侍女達に聞こえるのは嫌だからね。

そもそも、会話、成り立つのかな?

『今は、精霊界にいるよ。』

『手が空いたらそちらに行く。』

まあ、成り立ったのだけれど…

(わかった!)

良かった…
パール達に会えないのはかなり悲しいことだし、この世界で私のことを知っている唯一の人だから…

『あ、そうだ。伝えてなかったけど、リアは私達と精霊契約完了してるよ』

(え……?)

『精霊契約は、精霊に名前を付けたら完了するんだ。俺はジスト…あいつはパール、の名前をリアから貰った。それで、契約完了だ。』

『リアの魂はとても綺麗だからね。こんな魂は滅多にいない。リアの魔力も精霊達からとても好かれると思うよ。』

『ついでに言えば、俺は闇の最高精霊。パールは光の最高精霊だ。お前が望めばどんな願いも叶えられる。』

『そうだよ〜、リア。困ったことがあったらなんでも言ってね。たくさん頼ってもいいからね。』

(うん。でも、あまり契約とかで縛りたくないし、命令も必要だと感じないときはしないからね。)

パールとジストは『やっぱり、綺麗だね(だな)』と呟いていた。ちょっと、照れますね…

7:アネモネ:2018/09/16(日) 20:49

04
〜お城の方では〜

「陛下!」

リアティアーナがパール達と話す前に王都では騒ぎが起こっていた。

「なんだ?宮廷魔道士よ。」

「今、精霊が暴走しているらしく、王都では大混乱が起こっています。」

「何!?原因はなんだ!」

陛下が執務の机から体を乗り出して宮廷魔道士を見た。それに怖気付くも宮廷魔道士は言葉を続けた。

「そ、それが分からないのです。精霊と契約している者に聞いてみると精霊達は『姫様ガ、生マレタ!』と言うだけで何も言わないのです!」

「…精霊達はその“姫様”が誕生したことで興奮し、我を忘れているのか?」

「恐らくはそうでしょう…」

「なら、精霊達が冷静になるまで被害をできるだけ最小限にしろ!被害を受けた者は避難所に誘導し、治療をしろ!」

『はっ!』

そう命令され、宮廷魔道士は陛下に礼をした後、執務室から出ていった。

「姫様が生まれた…最近生まれたのはレオンのとこの長女だが…違うよな?」

陛下の独り言は、誰にも気づかれずに消えていった。


一方、王都の方では…

『姫様、ハヤク会イタイ!』

『王ニホウコク!ホウコク!』

『カワイイ、カワイイ、僕ラノ姫様!』

はしゃぎ、宴のように飛び回る精霊と慌てる魔道士達。

飛んでいく洗濯物や草木。ときには家が壊れたりなど王都は少しだけ滅茶苦茶になっている。

「せ、精霊達よ!止めてください!」

精霊契約しているものが呼びかけても、興奮していて聞こえていない。踊り、舞い、歌い、己の魔法で姫が生まれたことを喜ぶ精霊達。
精霊が向かう先は、リアティアーナがいるスカーレット侯爵家の領地なのを知るのは誰もいない。

リアティアーナが生まれ、この騒ぎが起こったのだと城の者が知るのは数年後だ。

8:アネモネ:2018/09/24(月) 20:02

05

私が生まれてから1ヶ月が経ちました。赤ちゃんっていうのは退屈なのをこの1ヶ月で痛感しました。

暇すぎて私、死にそうです!

と言うわけでパールに勉強を教えていただくことにしましたの!

まずは、地理!

この世界は、7つの大陸があります。

東に位置する、アプリコット大陸

南東に位置する、竜王大陸

西に位置する、カナリア大陸

南に位置する、ジョンブリアン大陸

南北に位置する、ミッドナイト大陸

北に位置する、ウィスタリア大陸

天空に位置する、ラピュタ大陸

アプリコット大陸は主に獣人が住んでいる国が多いそうです。もちろん、人間も住んでいて、獣人は人間と好感的なため貿易をよくするそうです。

竜王大陸は名の通り竜が住む大陸。竜王は亜人の中でも最も強いらしいですが、人間のことが大好きらしいです。美形が多いそうです!

カナリア大陸はエルフやドワーフなどが多い大陸。この世界の大陸の中で最も小さく、鎖国をしているので交流が少ないらしいです。とくに、エルフは奴隷として人間に捕まることが多いため、人間が怖いらしい。

ジョンブリアン大陸は民族しか住んでいないらしく、多種族の亜人が住んでいる。稀少な亜人がたくさんいるらしいが、どこを見ても森みたいで、しかも魔獣がたくさん住んでいるため、近づく人はいない。

ミッドナイト大陸は魔王と魔族が住んでいる大陸。ずっと、夜の国でその原因は分かっていない。

ウィスタリア大陸は主に人間が住んでいる大陸。自然が豊かで精霊に最も愛されている大陸。私達が住んでるところは、一番でかいファニール王国だ。

ラピュタ大陸は天空に浮かぶ島でそこに住むのは天族らしく純白の翼がある。人間よりも高いプライドを持っているが優しい人が多いのですの!

この大陸は橋や転移門で繋がっているので簡単に行き来できますが証明書がないといけないそうです。橋は証明書がなくても通れるそうです。冒険者と王族、貴族、商人、旅人などが証明書を持っているそうです。
魔法って本当に便利ですね!

9:アネモネ:2018/10/05(金) 23:29

06

私たちが住むファニール王国は、数百年前にとある大きな民族から出来たそうです。その民族の名前は国名にもなっている、ファニール民族。
ファニール民族は、人並み以上に魔力を持つ人間がよく生まれ、魔獣や魔族に対抗できる力を持っていたそうです。

当時、そこには小さな街があり、活気溢れていた。しかし、魔獣達のスタンピードが起こり、よい土地を求めて遠い土地から来たファニール民族が食い止めたのです! すごいです!

そして、ファニール民族の長をしていた直にファニール王国初代国王になる、アイル様が英雄として国を興したそうです。民からも信頼され、街人からも信頼されていた彼には適任だったそうです!それに、歴代、最も強い人だったと書かれているのだとか。



歴史と地理のお勉強が終わった後、パールから不思議な果物をご褒美として貰いました。
桃みたいな見た目だけど、最初は酸味があってあとから甘くなって、後味がスッキリする果物でした。
私、コレ好きです!
名前はファシェルという果物らしいです。魔力を多少含んでいるので珍しい果物の部類に入るそうです。


そう言えば、私、魔法を使えるようになりました。最高精霊直々に習わせて頂きましたので成長が早いです。

この世界には、風・樹・水・炎・氷・光・闇・無・月の9つの属性があります。多くても三つの属性が着くそうです。ついでに、私は全属性です…。コレってチート…ですよね? まあ、そこは置いといて…光と闇、無、月の属性は精霊の数が少なく、使える者が少ない。しかも、適性があっても膨大すぎて扱えない者が多い。ついでに、精霊と契約している人は、髪色が銀色に変わるそうです。

私は生まれる前から契約しているので絶対に銀髪ですね…まあ、別に銀色好きだからいいんですがね。

10:アネモネ:2018/10/28(日) 22:54

07

突然ですが、3歳になりました。

2歳の後期からレッスンの始まりました。まあ、前世でいいところの子供だったので、礼儀作法は身についていますし、言葉使いだって完璧のはずです!その他も割とできると思いますよ。(多分…)
勉強もパールが教えてくれたのでほぼ学ぶべきことは学びました。数学なんて楽勝過ぎてちょっと、笑ってしまいましたよ。だって、大学生が小学生までで習うものを扱っているのだから…笑うしかないよ。

「お嬢様。時間ですので支度をしましょう。」

私がそんなことを思い出しているとマリナが私に話しかけてきた。
彼女はマリナ・ダリー。彼女は男爵家の三女で、継ぐのは長男だから、スカーレットの侍女として働いているのです。私付きのメイドさんです。前世にもメイドはいたけど、こう…メイド服?みたいなのは来ていなかったので、ものすごく違和感がありますね。

「ありがとう。マリナ」

3歳なのに言葉がハッキリと喋れるのはなぜって?

だって、私、チートだもん。


はい、冗談です。前世で話すのに慣れているので2歳から話していると何となく話せるようになりました。

「お嬢様、こちらでよろしいでしょうか?」

マリナが見せてきたのは、淡い水色の少しふんわりしたドレスだった。私の銀髪に合います!流石、マリナです。私の好みを分かっていますね。

身支度を済ませ、ダンスを教えてくれる先生の元へ向かった。

ダンスの授業は割愛させて頂きます。

だって、特に目立ったこと無かったもん。

先生と挨拶して、ダンスして、お終い。ほら、何にも言うことない。

マナーだって、完璧だから、早く終わるんですよね〜
私、前世ではいいとこのお嬢様だったからね〜

いつも通り午後には終わって暇になるので、今日はお父様に報告をしに行きます。確か、リアティアーナは3歳のとき、王子に会って一目惚れして婚約を無理矢理するからね…しかも、この日の翌日。リアティアーナ…凄いよ…

「お父様。リアです。」

体が小さいし、魔法で開けてもいいけどお父様にバレたら面倒だしと考えながらノックすると、セバス(お父様付きの執事)がドアを開けてくれた。流石、紳士!

「リア?どうしたの?」

イケメンだから、微笑むだけでイケメン度が上がる!

「お父様、報告します。私は精霊と契約しています。」

「え!?り、リア。本当に精霊様と契約してるの?」

「は、はい…」

お父様、そのお顔怖いです。

「セバス、陛下に報告しろ。……リア、明日俺と一緒に城に行こうね。」

「え…?」

これは…ヤバい気が…

ということで、私はお城に行くことになりました。

11:アネモネ:2018/11/11(日) 23:00

訂正することがいくつかあります。

属性は全部で八つ。
風、樹、炎、水、光、闇、無、月にします。

最高精霊を精霊王にします。
下位精霊→中位精霊→高位精霊→最高精霊
→各属性の精霊王の順番になります。

あと、スカーレット侯爵家をスカーレット公爵家にします。
________________________

08

「お父様、婚約の話が出ても承諾しないでくださいね。」

ガタゴトと揺れる馬車の中、お父様の膝の上に乗りながら、お父様に話しかけた。

「勿論だよ。かわいい娘を嫁になんかに出さないよ。」

ありがとう、お父様。
私はこの時、もう一度お父様が私を溺愛していることに喜びましたよ!本当に!

「精霊の属性はなんなの?リア。」

「え〜と、風、樹、水、光、闇の"精霊王"ですよ。」

「ん?」

お父様が笑顔のまま、固まってしまいました。

「だから、風、樹、水、光、闇の精霊です。」

「待って、5つの属性と契約しているのはまあいい。精霊王って!」

なんか…

「ごめんなさい?」

そういうと、ギュウギュウに抱き締めてきた。少し、苦しいです、お父様。

そんな感じで苦しんでいると、馬車が止まった。

Oh、王宮に着いてしまった…

「お父様、降りましょう。」

「そうだね。」


それから、お父様の二つ名てきなものも聞きました。

「あの“氷の鬼畜宰相”が笑っている…だと」

とか、

「“冷酷宰相”が…皆様にご報告をしなくては!!」

とか、

失礼ですね!お父様はいつも笑っていますよ!私、最初に何を言っているのか分かりませんでしたよ!
だって、家ではいつも笑っていますし、笑っていないほどないぐらいですし。お父様、お城で何してるんですか…

そうして、王宮の騎士?に連れられて、謁見の間に着いてしまった…

謁見の間の扉の前には門番のような人がいた。

「どうぞ、スカーレット公爵様。陛下がお待ちでございます。」

「ああ。」

お父様があのデレデレ顔から無表情へと変わりました。始めてみましたが、こっちの方がいいです。

中にいたのは金髪碧眼の30後半には見えない美形な王様が玉座に座っていた。

本当に30後半なの?若過ぎない?いや、マジで…

「皆の者よ、退室せよ。」

そう、容姿端麗な王様が言う。
ゾロゾロと出ていくと、お父様と私、王様だけになった。

出て行ったあと、王様は肩の力を抜くようにして威厳のあった顔を優しい顔へと変えた。

「やっと会わせてくれたな、レオン。」

「お前になんか会わせたくなかったな。」

お、お父様。不敬罪になりますよ!

「おいおい、仮にも幼馴染だろ?」

「腐れ縁なだけだ。」

王様が苦笑いしていますよ〜、お父様。

「まあいい。リア、挨拶して。」

あの無表情からこの笑顔。スゴイデスねー。

「レオンハート・スカーレット公爵の娘、リアティアーナ・スカーレットです。以後お見知り置きを」

「………レオン。君の娘って本当に3歳?」

「ああ、半年前から3歳だ。」

「ま、まあいい。で、小さなお姫様。精霊に会わせてくれるかな?」

「はい、分かりました。」

私が心の中で彼らの名前を呼ぶ。

『ジスト、パール、フウカ、ヒスイ、スイレン、来てください。』

ついでに、フウカが風の精霊王、ヒスイが樹の精霊王、スイレンが水の精霊王です。
キラキラと金色の粒子が舞い、それぞれの魔力の色と混ざりながら、人外の美貌を持った精霊王が立っていた。


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