全くの素人が書く小説です
時間がある内に更新していきます
下手ですが宜しくお願いします><;
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朝が来る。今日も私の1日が始まる。
薄く焦げたトーストの臭い、幼く淡い急ぎ足の音
毎日毎日、何年も同じ 変わらない日々
鬱陶しくてたまらない
先生「〇〇+△ さて、この問題の答えが分かる奴はいるかぁ〜?」
「先生ー、たし算はもうべんきょうしましたー!かけ算の続きがしたいです!」
先生「あー...いいか、人間は同じ答えを積み重ねて初めて理解したと言えるんだ。向上心を持つことは大変素晴らしい。が、今やるべき事はこの問題を理解する事だ」
...毎回同じ問題出してる癖に、理解も糞もあるか。
ここは年がバラバラの子供を集めた、いわゆる塾...私にとっては学校の様なものだが
貧しい子や孤児を集め、金も取らずに学業を教えているのだ
だが年齢層が広く、転入生も合わせて授業をするので
学べた事などほんの1握りしかない。
私は 鈴乃 白 塾に通う生徒の一人
今年で13歳になるのだが、塾暮しは8年目
孤児の私は、いい加減貰われ先を見つけないとやばいのです
白「......8年目、ねぇ」
先生「ぉ、シロ行けるか?さあ、答えh白「9です」
突然呼ばれ、顔が熱い、独り言が聞こえたのだろうか。
『アノコ、8年目ダッテ。
ヒキトル所ナンテ無イヨ,ダッテアノコ...』
目立つのは嫌だ。昔から、何度も聞いた台詞が刺さる
私は何もしてないのに、と目を伏せた
この先生 桜 ユラギ を正直あまり好きではない
楽しむ事が好きで、誰よりも笑顔が眩しい人
皆から慕われ、信頼されて、そして皆を好いている
私が誰からも嫌われ、疎まれていることは分かっている。その理由も。
私とは違う、正反対の人間。
大人は怖い、私は分かり合えない...!誰とも......!!
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1章
失い
キーンコーンカーンコーン
終業のベルが鳴る。話し声がする。笑う。一体何を
騒がしい、煩い
雑音しか聞こえない。分からない
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ユラギ「何ぼーっとしてんの」
軽く肩を叩く と、驚いた様な顔でこっちを見る
なに、話しかけられるの待ってたんじゃないの
慌てて目を伏せて 辺りをそっと伺う
白「皆、どこいったんですか」
ユラギ「皆?もう帰ったけど、あれ 気づいてなかったの?」
そうですか、と深く伏せた視線は何処を見ているのやら
目を伏せるのはシロの癖だ。といっても、自分の目を隠したいからなのだろう
こいつの目は、赤い
生まれつき白い髪、弱い身体
そんな子を見ては、気味が悪いと思う
この子は、ずっと疎まれてきたのだ
ユラギ「帰るよシロ、ここはもう閉めるから」
白「帰るって何処にですか」
此方を向いて、彼女は言った。
怖い目をしていた。見据える物も、自分の姿さえも、見失ったような目