こんにちは!梨花です!
久しぶりに葉っぱで小説書いてみたいと思います。
第一作目ということで恋愛小説を執筆していきますので、よろしくお願いします!
ー登場人物ー
紅城 莉乃
私立根野川学園中等部一年生。
人一倍責任感が強く、おおらか。
紅城医療総合病院を両親が経営しており、将来は継ぐことになっている。
浜名 大輝
私立根野川学園中等部二年生。
莉乃の隣の家の幼なじみ。
小さい頃からずっと莉乃のことが好き。
高松 翔
市立北部中学校一年生。
高松神社の長男で、将来は継ぐことになっている。
運動が得意で大会などではいい成績をおさめている。
桃谷 恵
莉乃の友達で、翔の幼なじみ。
勉強が得意で学年順位は一位を独占している。
1.新しい中学生ライフ
桜並木をママとパパと並んで歩く。
新しいスクールバッグを握って。
前を歩く先輩たち…。
「かっこいいわねえ。先輩たち」
すると、後ろから女子の黄色い悲鳴が聞こえてきた。
振り返ると、隣の家の幼なじみ、浜名大輝くんが走ってきた。
「莉乃、入学おめでとう」
わたしは紅城莉乃。
今日、私立根野川学園中等部に入学しましたっ!
「ありがとう!」
「よく似合ってるよ、制服。じゃあ後でね」
手を振っていると、後ろの女子のコソコソ話が聞こえてきた。
「誰?あの子。大輝くんだって…」
「後輩のくせに…!」
まあ、幼なじみだからね…。
大輝くんは幼なじみで、中等部二年生の先輩。
ママとパパが仕事で帰りが遅いときはお泊まりしたりしてたな~。
多少の冷や汗を感じながら教室に向かう。
「じゃあ莉乃。ママたちも別室みたいだから行くわね。ちゃんと友達作るのよー!」
「分かってるって!」
一年二組…。
ドアを開けて入るけど、もちろん知っている子はひとりもいない。
ここは偏差値がすごく高い。
わたしが通ってた小学校の子はみんなそろって最寄りの市立中学校に入学した。
まあ、無理はないけど。
席につくと、前の席の子が話しかけてくれた。
「よろしくね、アカシロさん!」
「アカシロじゃなくて、ベニシラだよっ!よろしくね!」
「あっ、ベニシラ…。ごめん…」
まあよく間違えられるから慣れてるけど…。
すると、担任の先生が入ってきた。
「おはようございます。わたしの名前は、三木優子です。よろしくお願いしまーす!」
すると、隣の席の男の子が挙手して声を上げた。
「優子先生は彼氏いるんですかぁ?」
「結婚してます」
結婚という単語を聞いてふて腐れたのか、ボーッとしている。
周りの男の子がその姿を冷やかした。
「お前、三木先生のこと好きなの~?」
否定も肯定もしない。
前の席の子が振り返ってクスクス笑う。胸元の名札を見ると、『高木くるみ』と書いてある。
「莉乃ちゃんの隣、くるみと同じ小学校。うるさいから気を付けてね」
こっそり隣の子の制服の胸元を見てみる。
『笹橋直哉』。
小学校の時の全国模試上位の人だ!
笹橋くんもここの学校なんだ…。
「なあ、くるみ!お前の後ろの女子の名前、何!さっきからコソコソ話してるけど!」
なっ…!
その言い方は何よ!
お前の後ろの女子って!
笹橋くんの隣の席の女子でいいでしょ~!?
「自分で声かけて聞きなよ~」
チッと舌打ちし、めんどくさそうに体をこちらに傾ける。
うっ、目力強いな…。
「俺は笹橋直哉!お前は?」
いっ、いきなり!
ちょっとたじろぎながら、簡単に自己紹介をする。
すると、笹橋くんは目を見開いて声を張り上げた。
「お前、紅城病院の娘?」
「え、まあ…」
「すっげえ!お嬢様じゃんー!!」
笹橋くん、果てしなくうるさい…。
周りの子も笹橋くんの話に反応して好き勝手に声を上げる。
「えっ、まじ!?やばー!」
三木先生も困っている。
うう…いきなり困ったもんだ…。
「いいですかぁ…?」
三木先生…いきなり弱気…。
笹橋くんの影響かな…。
先生の声が聞こえていない笹橋くんは、ほぼ永遠的なひとり会話だ。
「おい、くるみぃ!」
「あのさ!ちょっとうるさいってば!周り見なよ~」
呆れながらくるみちゃんが言うと、周りの男子の冷やかしが入った。
「おいおい、初日から夫婦漫才かよ!まじウケるんですけど!」
「お世話係とボケ担的な!」
わっと爆笑が起こり、くるみちゃんの頬がふくらむ。
冷やかしとか最悪だよね…。
わたしはそっとくるみちゃんの肩を叩いて体を傾ける。
「あんなの気にしなくていいよ。無視しとけば…」
「ん、ありがと」
やっとこのやり取りが終わると、三木先生が困り顔で「あの~もういいですか?」とキョロキョロする。
教員も大変。
生徒が言うこと聞かなかったら…。
「今から自己紹介してもらおうと思います。名簿一番から」
一番の子から順に自己紹介を始める。
次々に自己紹介をしていき、次は笹橋くんだ…。
長くなりそうという予想は当たることになってしまった。
「皆さん初めまして!俺は笹橋直哉!好きなことは話すこと。くるみと同じ中学校でーす!それからー、苦手な教科は古文。古文わかるやつはすぐ俺のとこ来て連絡先交換な!あとー、○★◆◎■▽●△…」
果てしなく長い…。
チラリと三木先生を見ると、やはり困り果てている。
しびれを切らしたくるみちゃんが止めてくれなかったらいつまで続いていたことか…!
くるみちゃん、つくづく感謝です!
「次。高木くるみさん」
「はいっ!高木くるみです。好きな教科は理数系です!よろしくお願いします!」
パチパチと拍手の音がやみ、先生から指名が入る。
緊張してきたぁ…。
くるみちゃんが「頑張れ!」と口パクで言ってくれる。
「は、初めまして。紅城莉乃です。好きな教科は国語です。よろしくお願いします…」
うわ~最悪だぁぁぁ!
絶望しかけていた時、わたしの後ろの後ろのもうちょっと後ろの席の子の自己紹介のとき。
「初めまして。桃谷恵です。好きな教科は5教科です。よろしくお願いします」
桃谷さん、全国模試上位だ!
たしか一位だったか二位だったか…。
桃谷さんも笹橋くんも…!
レベル高すぎだぁぁぁ!
来た道を戻る。
ママとパパはもう仕事。
ママは外科医でいながらも社長であるパパの相棒的存在。
秘書みたいなイメージ。
パパも外科医でいながらも社長。
れっきとした紅城医療総合病院のね。
たしか、ママもパパも脳外科だった気がする。
変わるとか言う話も聞いたことあるけどね。
「大輝!ちょっと!」
後ろからパタパタと数人の足音が聞こえて振り返る。
先輩だ…。
「この子誰?浮気!?」
「違うよ夏美。幼なじみの莉乃。両親が仕事だから一緒に帰るの。初めてだから」
多少むくれながら引き返す先輩たち。
大輝くんもそそくさと先を行ってしまう。
わたしはあわてて追いかけた。
「ねえ大輝くん。わたしはいいから、あの先輩たちのところ…」
「いいから。俺、あいつきらいだし」
え…?
浮気ってことだから、付き合ってるんじゃないの?
てっきりデートでもすっぽかしたのかと…。
「あいつは性格わりぃから気を付けろよ。東条夏美」
東条先輩か…。
たしかに目力はすごかったもんな。
話題を変えたくてたまらないと言ったような大輝くんが笑いかける。
「うち帰ってもひとりでしょ?母さんも喜ぶからうち来ない?」
「ごめん…。勉強しなきゃいけないことがいっぱいあって…」
「教えるよ」
わたしはブンブンと首を横に振る。
もう、超高速で。
キョトンとしている大輝くん。
わたしは説明した。
「医療のことだから…」
「じゃあ分かんないや。ごめん」
気づかいには感謝してペコリとお辞儀する。
すると、大輝くんが「やべっ」と言いながら走る。
「えっ?ねえ、何!?」
「電車!」
乗り遅れるってこと!?
やばい~!
スクールバッグを強く握ってホームへ。ホームから電車内へ…。
ゼーハーゼーハーだよ…。
「大丈夫?」
「うん…!だい…丈夫…!」
こんな生活はきついかも~!
家に帰り、いつも通り勉強しようとすると、家のドアフォンが鳴った。
おそるおそる出ると、それはお手伝いさんの東条さんだった。
「莉乃ちゃん、入学おめでとうございます!」
「ありがとうございます」
東条さんが来てくれるならひとりぼっちじゃないね…!
仕事で家事ができないママに代わって家事をしてくれるお手伝いさんの東条さん。
「優莉さんに莉乃ちゃんのお昼ご飯をと言われまして。何か食べたいものありますか?」
「東条さんのおすすめで!」
にっこり笑った東条さんは、冷蔵庫を開けて料理を始める。
あ、優莉って言うのはママのこと。
心配性だから。
わたしは一食くらい抜いても平気って言ったのに…。
すると、東条さんが口を開いた。
「私立根野川ですよね?」
わたしがコクンとうなずくと、東条さんはさっきよりもっと大きく笑った。
そして、ほうれん草を包丁で切りながら自慢げに話した。
「わたしの娘、中等部の三年生なんですけどね。夏美っていうんです。私立根野川ですよ」
名前を聞いたとたんに、わたしは目を見開いた。
だって、大輝くんに性格悪いって注意された先輩だったんだもの。
東条さん、とってもいい人なのに。
きっと東条夏美さんはふたりいるんだ。うん、きっとそう!
そう思っていると、わたしの考えをドンと吹き飛ばす一言っ!
「浜名くんだったかしら。ここの隣のおうちの人とお付き合いしてるみたいなんですよ」
なんとっ!
さっきの先輩だったのか~!
わたしはびっくり仰天。
もう勉強どころではなかった。
「さあ、できましたよ。オムライスですけど、いいですか?」
「はい!ありがとうございます!」
わたしが食べている間も、東条先輩の話をずっとしていた。
自分とは違って秀才で、学年でも上位だということ。
部活でもよく優勝していること。
将来はなんと紅城医療総合病院の救命で働きたいということ。
わたしも実は救命で働きたい。
ママもパパも脳外科だけどね。
勉強してくうちに分かったんだけど、わたし脳のことはだめ。
全然覚えられない。
救命のことならまだいけるから。
東条先輩と働く日がきそう、だね。
翌日の朝5時。
やっとママが帰ってきた。
1階が慌ただしくなっている。
パパもいるのかなー?
ベッドから起き上がり、階段を下りる。すると、ママとパパが話し合っている声が聞こえた。
「どうするつもり?」
「いつかは言わないといけないだろ」
「でも…。騙されたとか思わないかしら…」
身をひそめ、そっとふたりの声に耳を傾ける。
話の内容的に、誰かに隠していることがあって、それを言う方法みたい。
わたしはもうちょっと寝ようかな~。
そろりそろりと階段を上ろうとしたとき。
「莉乃が本当にかわいそう…」
ママ…?
莉乃という声が聞こえて身をかがめて聞きいる。
わたしがかわいそう?
もしかして、隠し事してるのもわたしになのかな…。
「次の土曜日、怜子さんの命日だからその時に会わせるわ」
「わかった。愛奈ちゃんと美季ちゃんはもう知っているのか?」
「ええ。ふたりはよく会っているみたいよ」
わけがわからない。
愛奈ちゃん?
美季ちゃん?
友達にそんな子はいないし…。
わたしがかわいそうってことにどう影響してくるの?
疑問が勝ってしまう中、どうしても寝付けないわたしは、思いきってリビングに入ることにした。
「まあ、わたしは莉乃が良ければいいと思うわ」
「真実を知って、家を飛び出したりしないといいんだけどな」
わたしが家出するくらいのこと!?
ちょっと不安が出てきてしまう。
どうしよう…。
ドアノブを握る手がふるえる。
すると、リビングでドアノブが動いたことに気付いたママが声を上げた。
「誰かいるの?…莉乃!?」
仕方ないと思い、リビングに入る。
手も足もブルブルふるえている。
それに気付いたママはあわてて笑顔を取り繕ったように見えた。
「やだなぁ莉乃。いつからいたの?」
「え、い、今…」
うそだ。
ママもうそだってことに気付いてたと思う。
だけど、それ以上は聞いてこなかったし、わたしも話さなかった。
書き方上手くて尊敬します!
続き楽しみにしてます!