はじめまして!
普段小説をかかないのですが、すこし暇なときに書かせていただきます。。
誤字等の指摘アドバイスがあればよろしくお願いします。
荒らし、成り済ましはやめてください。
・感想、コメントいただけるとさいわいです。
第一章 嫌なやつ
-1-日常-
暖かな春。高校一年の生活を始めて一カ月。
授業を退屈そうにし、机に頬杖をついて窓の外を眺めるのは
私、中村咲良(なかむらさくら)だ。
数学教師の小田原典子(おだわらのりこ)。
生徒よりも黒板を見る癖があり、寝ようが、集中しなかろうが、気づかない。
そうこうしていると、授業が終わるチャイムが鳴る。
このクラス、1年B組のリーダー的存在、馬場興谷(ばばきょうや)が、号令をかける。
「気をつけ、礼、ありがとうございました。」
ハキハキとしたその声に続いて全員が
「ありがとうございました。」
と、言い今日の授業がすべて終わった。
この学校、央翔高校(おうしょうこうこう)はこの市で1番有名な学校で、
寮制の学校だ。授業が終わってから、部活、自主学習の時間になる。
部活も自主学習も何事もなく終わった。
食事の時間だ、食事の時間は自由時間もある。
はじめのうちはホームシックもあって食事はできなかったが、少しずつ慣れてきた。
次の更新までお待ちください、、まだ続きます。
続きです。。
それからはどうにか食べて、自由時間を過ごす。
珍しく、この学校の自由時間は1時間半だ。
食事を終え、自由時間、、。いつも通りに図書室へ駆け込む。
「昨日の続き読まなくっちゃ。」
小声で言ったその声はもちろん誰にも聞こえない。
スーッと扉を開けると大体見慣れた風景。本が並んだ棚といつも通りの人。
たまに来る人も、もう気にならない。
読みたいの本の本棚は、入ってから一番遠い奥の本棚の上の段だ。
いつも通しても届かないからと、脚立をつかって取る。
今日は届くような気がして頑張って手を伸ばす。
「うーん…」
一生懸命背伸びをし、腕を伸ばす。やっぱり無理か、そう思った時見慣れた手が私の手の横を素通りし、
本を取る。
「取りたかった本ってこれだろ?」
そう言って笑うのは、幼稚園の頃から知っている神田悠哉(かんだゆうや)だった。
悠哉はいつもイジワルをしてくる。名前弄りはいつものことだ。
「さくらの木のくせにこんな段も届かないのかよ!」
そう、これだ。図書室という事を考慮して笑いを必死で抑える悠哉。
まったく、ウザい以外の何でもない。
「読むからとりあえずその本返して!」
大声を出すのは流石に迷惑だろうから、小声で必死で訴える。
「はぁ?まずお礼だろ?ありがとうございます悠哉様ってさ!」
はぁ、、調子にのる悠哉に流石に怒りが湧いてくる。
このイジワルな顔、ニヤニヤして、、。そう思いつつお礼を言う
「はいはい、、ありがとうございました。本、渡してくれる?」
「やだねー!心がこもってない。あと、悠哉様って言いなさい!」
「うっさいわねー!上から目線で物言わないでよこの脳筋!」
「脳筋だと!?この…」
そこでピタリと会話が止まる。
悠哉の顔を見ると明らかに嫌な予感がした。
まさか、、。
「見たければ取ってみろよ〜!」
やっぱり、、小学生みたいにはしゃぐ彼を呆れた顔で見たあと、
「別の本でも読むか」と、ボソッと言って悠哉から離れた。
神田悠哉、、あいつはずっとこんな感じで変わらない。
運動神経だけが良い彼は、女子から人気。成績と態度は最悪だが、
ムードメーカーとして男子からもウケがいい。
中学で離れてから、高校に入って奇跡的に再開した私達は、そこから毎日こんな感じ。
「最悪よ、、。」
悠哉に聞こえるか聞こえないかの声で言ったこの言葉は静かなこの図書室に消えていった。
-1-日常-終了
-2-キモチ-に続く…。
訂正
中学で離れてから
小学校で離れてから、、
-2-キモチ-
その日はいつも通り終わった。
就寝時にちょっと考えた。
『どういう思いでいつも弄るのだろう』と
考えても分からないし、つまらなくて自然と瞼が重くなり
眠りにつく。
ピピピピッ、、ピピピピッ––––––––
目覚ましが煩く鳴る午前4時。ベッドから出ると春の暖かさをより感じた。
昨日の授業の復習をし、着替える。
そこから一時限目が終わるまではいつも通りのつまらない時間だった。
一時限目が終わり移動の時だった。後ろから「咲良!」と呼ばれる。
聞き慣れた声で、察した、悠哉だ。
どうせまたしょうもない事をしてくるんでしょ?
そう思って無視すると。
「昨日はごめん、、。」
と、意外な言葉が飛び出てきた。びっくりして後ろを向くと、
気まずそうに下を向く彼がいた。意外すぎて動揺したけど、
とりあえず頭に軽くデコピンしてやった。
「イッテッ!」なにすんだよって顔でこっちを見る悠哉。
なんか懐かしく感じた。
「あんたらしくないわね。」
そう言って笑ってやった。
続きます。。