―小さな頃、女の子なら誰でも夢見るのが
そう、魔法少女。まさか私が魔法少女になるなんて。
―しばらく三人で話していると。
先生が私の方を見て、手招きしてきた。
なんだろう…?もしかして私、やらかしちゃった?
私は慌てて先生の方へダッシュ。
「あ、あの!…どうかしましたか?」
たじたじになりつつ、先生に問う。
先生は「私に付いてきなさい。学園長先生が貴女を待っていますよ」とだけ言い、私の返事を待たずにスタスタと歩いていく。
私は急いで追いかける。
「編入そうそう、何かやらかしちゃったのかねぇ、あの娘」
マリーはやれやれといった様子で呟くように言った。
「能力を教えてもらいに行くんじゃねぇか?あの様子じゃあ、まだみてぇだしな」ラビスはアクビをしながらマリーの呟きに
答えた。「そうだと良いけどねぇ…」お調子者だが心配症な
マリーはスタスタと先を歩く先生とアリスを見てまたも呟く。
ラビスはそんなマリーに元気づけるように
「大丈夫だろ!心配してても何もはじまらねぇぜ?!」と
肩を叩きながら言った。
**
―私と先生は長い廊下を越え、螺旋階段を抜けて、
ようやく学園長先生の待つ部屋に辿り着いた。
先生はコンコンとドアをノックする。
「どうぞ」と学園長先生の声がして、先生は中へ入る。
私も後に続いた。「貴女がこの魔法学校に編入してきたアリスさんですね?私は学園長のリリーです。よろしくね」
にこやかに挨拶してくれる学園長先生。私もペコリと
会釈する。「突然ですが、貴女の魔法少女としての能力をお伝えします。それは―」私はゴクリと唾を飲む。
「それは―アイドルとなり、歌で魅了する能力です!」
私は思わず、「えっ!?」と声を上げてしまう。
何故なら、マリーが言っていたことと、ソックリ同じだった
からだ。凄いよマリー、予感的中!早くマリーに
伝えたいと、そわそわする私に学園長先生は再び口を
開いた。「まだ貴女の能力は、あります」
私はまた、「えっ!?」と声を上げてしまう。
マリーの言っていたことと、学園長先生が言っていたことが
同じだっただけでも驚きなのに、まだ私の能力があるなんて。
「それは―動物と話せる能力です。貴女、見たところ、動物がお好きでしょう?そんな貴女にぴったりな能力だと思います」
わぁ、嬉しい!動物と話せる能力だなんて!
私は昔から動物が大好きで、遊園地よりも動物園に
行きたいと親に言っていたくらいだ。私は一度で良いから
動物と話してみたかったのだ。嬉しさのあまり、私は
もう少しでピョンピョン跳び跳ねるところだった。
―私は学園長先生に「ありがとうございます!」と
お礼を言って、部屋を後にした。
私はダッシュで元来た道を辿り、教室に着いた。
「あんた、学園長先生に叱られてたりしないわよね?」と
マリー。私はクスッと笑い、さっきまでの話をした。
「マジ?あたしの予感、的中したの?さっすがあたし〜♪」
そう言いながらブイサインするマリー。
「オメェ、能力が二つもあるなんてスゲェじゃねぇか!」
興奮した様子で、ラビスも言う。「えへへ…♪」と
照れ笑いする私。―素敵な能力を貰えて、良かった。
―そして、時間は過ぎ。
放課後になった。―…あれ、待って!私、帰れない!
だって家、無いし…。どうしよう?
「あの、家…どうしよう?私、無い…」
私は慌てて言葉がおかしくなっていた。そんな私にマリーは
「大丈夫、大丈夫‼この学校、寮制なのよ。ちなみに、私とラビスはおんなじ部屋よん♪四人部屋だから、ちょっと狭いかもね」
涙目の私を、安心させてくれた。
「更に、だ。オメェも俺達と同じ部屋だぜ?先生がそう言っててよ」うわぁ、嬉しい‼二人と同じ部屋なんて。
これから楽しくなりそう♪
―だけど。「―あれぇ?もう一人って、誰?」
私は二人に疑問を投げかけた。
「それは…見てのお楽しみよ!ウフ♪」と、ご機嫌なマリー。
そしてラビスも「ほら、行くぞ」と私に声をかける。
**
―ここが魔法学校の、寮。私は緊張して、頬が強ばる。
魔法学校本体(?)に負けじと、ドン!と聳え立つ寮。
486号室。その部屋の前で止まった。
「ここが俺達の部屋だ!入るぞ」ラビスはガチャッと
部屋に入る。すると、美人が部屋でくつろいでいた。
赤毛の髪が特徴的で、マリー同様胸が大きい。
更に、近付きやすそうなタレ目であった。
「お疲れさん、お先にくつろいでるでー」手をヒラヒラと
振り、笑顔を見せる美人さん。
「おう。お疲れさん!これ、差し入れだ」
ラビスはそう言って、コンビニ袋のようなものを美人さんに
見せる。「お、おうきにな〜」彼女は受け取り
ゴソゴソと探る。そして、ポテチのようなものを取り出し
「コレ、一緒に食べへん?」とこちらに差し出してくる。
それを受け取り、ラビスは口に運ぶ。
そんな二人のやり取りをジト目で睨むマリー。
「ちょっとラビス、アリスの紹介がまだでしょ?それに、アリスからしたら、アカネは知らない人なんだから。ポテチは紹介が終わってからね」バッとポテチの袋を奪う。「あ…!」と気付く
ラビス。「ダメダメなラビスに代わって、私が紹介するわ。こちらアリス。彼女は転校生よ。能力が二つもある、超一流魔法少女よん♪」とマリー。私はそんなんじゃないわよ〜
「はじめまして、アリス!よろしゅうな」と手を差し伸べてくれる
美人さん。「アリス、こちらアカネ。関西弁を喋る明るい美人よ。能力は私と一緒で、色仕掛け。それに、炎を操る能力も持ってるわ」と丁寧に紹介してくれるマリー。
「アカネ、よろしくね!」私も手を差し伸べる。
全然描けていない…
明日更新します!