低 高 青 春 

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1:◆.3Q:2019/07/07(日) 11:42



   貴方に近づく口実は、もう底を付きそうです―――、


            >>2



    
   

2: 和紀 ◆.3Q:2019/07/07(日) 11:50



  はじめまして!

  和紀(カズキ)でございます、*((ジョシダヨ

  何度か小説を書いたことはあるのですが...、

  恋愛小説は初めてでして、緊張しております、!!

  まず小説を人様に見せるのが初めてなので...。

  初心者が書く小説ですが、

  沢山の方に見て頂けたら光栄です。


  >>3

  

  

3: 和紀 ◆.3Q:2019/07/07(日) 11:57


 △ お 願 い △

 
 ▲ 荒らし、なりすまし禁止

 △ コメント、感想、アドバイス等ok!

 ▲ 「このように話を進めてほしい」などの要望ok。
 ですが、要望に添えない場合もございますのでご注意下さい。

 △ 辛口になりすぎないようにお願いします、

 ▲ 悪口禁止

 △ 恋愛ですが...、ギャグっぽいかも、笑

 ▲ 勝手に続きを書かないでくださいね


 >>4

  

4: 和紀 ◆.3Q:2019/07/07(日) 12:17


 ▽ 登 場 人 物 紹 介 T ▽


 ▽ 藤名 夏保 / フジナ カホ / 中2 / 女子

   身長が171cm程ある、カッコいいイケメン先輩。3年が抜けた今、剣道部の部長。
   子供好きで、後輩が可愛くて仕方ない。咲が1年の中で最もお気に入り。恋愛感情はないと思う。

 ▽ 風原 由加 / カゼハラ ユウカ / 中2 / 女子

   明るくてムードメーカー的存在の剣道部副部長。
   眼立ちたがり屋で生徒会長だったり学級委員をやりたがる。夏保とは小学生のときからの仲良し。

 ▽ 佐和 未実 / サワ ミナミ / 中2 / 女子

   落ち着いており、妃奈の突っ込み役である、剣道部員。夏保、由加、妃奈と仲良し。

 ▽ 高梁 妃奈 / タカハシ ヒナ / 中2 / 女子

   思ったことはハッキリ言う、敬語が使えない剣道部員。暴走しやすい。未実、由加、夏保と仲良し。


  

 

5: 和紀 ◆.3Q:2019/07/07(日) 12:31


 ▼ 登 場 人 物 紹 介 U ▼

  
 ▼ 菅野 咲 / カンノ ショウ / 中1 / 男子

   身長が150cmで、そのことをコンプレックスとする可愛い愛され系男子。
   部長の夏保に好意を寄せており、猛アタック中。よく龍斗に恋の相談をする。剣道部員。

 ▼ 木元 龍斗 / キモト リュウト / 中1 / 男子

   冷静沈着で誰にでも優しい。咲と特に仲が良く、1年の中で唯一の剣道経験者。剣道部員。

 ▼ 山口 漣 / ヤマグチ レン / 中1 / 男子

   剣道部のムードメーカー。いるだけで周りが明るくなる、少し馬鹿な男子。剣道部員。

 ▼ 宮下 花音 / ミヤシタ カノン / 中1 / 女子

   礼儀正しく、笑顔が可愛い。初心者だが一番素質があると言われる。剣道部員。

  
  

6: 和紀 ◆.3Q:2019/07/08(月) 17:25

未実side

「新人戦は3週間後。中体連も終わって、3年も抜けたけど気合いれるよ!」

午後連が始まって5分が経ち、ようやく全員が揃った所で夏保が言った。


私が所属するのは人数が8人しかいない、最弱剣道部。

女子は5人。ぎりぎり団体戦に出られるが、男子は3人。2回も不戦勝の状態だ。

人数が少なく、市内で最弱とまで言われる私たちの部活は大分緩い。

5分程度の遅刻なら夏保に注意されるだけで終わるし、

稽古だって30分やったら10分の休憩がある。

皆やる気はあるんだけど、歴代の先輩もそうだったから仕方ないんだ。


そして中体連が終わって3日が経った今。

いつもの部活よりも全員の態度が緩んでいると見込んだ夏保は

3週間後に控える新人戦の話題を持ち出し声をかけた。


「みんな、勝ちたいよね?最後は笑顔で終われるように頑張ろ!」


夏保が笑顔で円になった皆に熱弁する。


「はいっ!!」


剣道場には全員の熱い返事が響いた。


  

7: 和紀 ◆.3Q:2019/07/10(水) 17:05

― 第一章 強豪チーム現る ―
夏保side


「ま...、まじかぁー!!」


みんなが気合を入れ直し練習を開始してから3日後の午後練習。

新人戦の対戦表が部員に配布された。

これを見て叫んだのは由加。

いつもなら「うるさい」と注意するけど、由加が叫ぶのも無理はない。


「西城って!めっちゃ強いとこでしょ!?いやだよー!!」


そう。団体戦の一回戦目は市内でも強豪校として知られる、西城中学校。

ここは他の大会でも毎年優勝しているのだそうで、

人数も私たちの4倍はある。


「え、西城ってそんなに強いんですか?」


由加の反応を見て驚いたのか、目を丸くして聞いてきたのは菅野くん。

うん、可愛い。


「うん、道場の先輩が強いって言ってた。」


私の代わりに答えたのは木本くん。

この部活の中で唯一の経験者で今も道場に通っているのだとか。


「あ!今せっかく、藤名先輩に聞いたのに!!なんで木本が答えるんだよ!」

「は!?いや、知らねーよ!お前、藤名先輩好きすぎだろ!」

「木本うるせー!お前だって藤名先輩好きなくせにぃー!!」

「ちげーよ!好きなのお前だろ、ってか認めてんじゃねーか!」


そして何やら言い合いが始まった。

こんなじゃれ合いは日常茶飯事。

止める気にもならないからまあ、放っておこう。


「ねー、夏保。頑張らないとやばいよね?」

「...うん、2本取られて時間余ってるのに負け、とかは嫌だな...。」

「いーじゃん!これから頑張ろうよー!!」

「あ、妃奈ちょっとうるさい。」

「え!未実ひど!」


さて、、どうするかなぁ、、

 

8: 和紀 ◆.3Q:2019/07/13(土) 12:35

咲side

僕は今、機嫌が悪い。

木本に質問に答えられてしまったことも原因のひとつ。

でも!

それより重大なのは!

あの光景!!


「藤名せんぱーい、胴の打ち方教えて下さいよぉ〜!」

「山口くんさぁ、もう5回目だよ?個人で教えるの!」

「だってー、しょうがないじゃないですかー!」

「何がしょうがないの?」

「僕、藤名先輩に教えてもらうとやる気でるんですよー!!」


おい!!

おい!!

な・ん・で!

山口は先輩にあんなにくっつくんだよ!

おかしいだろ!

風原先輩でもいいじゃん!佐和先輩でもいいじゃん!?

も、もしや、、、。

山口も藤名先輩のことが....。

ぜっっっったいに阻止しないと!


「藤名せんぱぁ〜い。僕にも教えてください、!」

「え?菅野くん完璧だから、もう教えることないよ?」

「僕、藤名先輩に教えてもらうともっと上手くなるんですよ!」

「.....菅野くん、本当、熱心だね。偉い!良いよ、山口君の隣に並んで。」

「やったぁ!ありがとうございます〜!」


よしよし...。

本当は2人きりが良かったんだけど...。

まあ良いや!

僕は藤名先輩と一緒に居られるだけで幸せー!

ん?僕って気持ち悪い?

 

9: 和紀 ◆.3Q:2019/07/13(土) 16:29


山口事件(昨日の事)を解決した次の日。

男子部室に向かうと、いつもならいるはずの本木の姿が見当たらない。

あいつはすっごく真面目だからいつもここに来るのは一番。

先輩より先に来なきゃ駄目だから、って言ってるのを聞いたときは

すごく関心したし、尊敬した。

だから僕も木元のことを見習って早めに来るようにしているけど、

木元より先に来た日ははじめてかもしれない。

もしかして...、


「休み、かな...?」


あいつは体調を崩しやすい。

昔からよく風邪を引いていた。


「おはよー!!、あれ?木元は?菅野だけ?」

「あ、山口。そうみたいなんだよ。あーあ、今日は山口と2人かぁ...!」

「ちょ、お前!なんでそんなに嫌そうなんだよ!」

「だって、お前、藤名先輩のこと好きなんだろ?」


昨日の仕返し(?)で山口のことを軽くいじってみる。

こいつは俺が藤名先輩のことを好きだとは知らないから、

いじるには丁度良い。


「え!?お、お前、なんで知ってんの!?」

「.....は?....」


んなわけねぇだろ!、なんて言葉が跳ね返ってくると思ってた。

思ってたと言うか...、信じてたのに...。


「誰から聞いたんだよー!宮下か!?あいつ...!」


山口は、宮下ー!と叫びながら部室から出て行った。

まさか、、いじっただけだったのに本当にそうだったなんて...。

どうしよう...。

  

10:ありさ◆YQ:2019/07/13(土) 17:20

面白いです!

11: 和紀 ◆.3Q:2019/07/14(日) 11:07



  (/ ありがとうございます!嬉しいです~! )

  

12: 和紀 ◆.3Q:2019/07/14(日) 11:33

漣side

やばいやばいやばい!

宮下の奴...、私口堅いから〜とか言って風船並みに軽いじゃねぇか!

女子部室からは先輩達と宮下のにぎやかな話し声が聞こえてくる。

さすがに女子部室に入るわけにいかないから外で宮下を待つ。


「わっ...!びっくりしたー。山口、どうしたの?」


間もなくして出てきたのは袴姿になった宮下。


「お前!どうしたのぉ〜?じゃねぇよ!なんで言ったんだよ!」

「そんな変な言い方してない!ていうか、何の話?さっぱり分かんないんだけど。」

「俺が藤名先輩のこと好きだって、菅野に言ったんだろお前!」

「は!?言ってない!菅野に教えたって意味ないし!」

「じゃあ誰が言いふらしたんだよ!藤名先輩が知ったらお前の責任だぞ!」

「いや、なんで!?私、言ってないから!」


俺たちは部活の時間だということも忘れて喧嘩(?)をしていた。

部活の時間だからやめないと、とは思ったけど...、

悪いのは宮下!(いや違うから)

だから責任は宮下にある!


「うるさーい!山口くんさあ、花音ちゃんのこと好きなのはわかるけど、
いじめるのはよくないかなぁ?嫌われちゃうよ?」


少しにやつきながら部室から出てきたのは高梁先輩。


「好きじゃありませんから!!」


俺が全力で否定すると高梁先輩はさらに表情を

緩めながら言った。


「あ〜、そっか!山口くんが好きなのは、夏保だもんねぇ?」


!?

み、宮下は、本当に恐ろしい女だ...!

菅野にだけじゃなくて、高梁先輩にも言っていただなんて!!


「宮下お前!高梁先輩にも言ったのかよ!?俺が藤名先輩のこと好きだって!」

「言ってないってば!いい加減にしてよ!」

「じゃあ他に誰が言ったって言うんだよ!」


それは...、と宮下の攻撃(?)が収まったところに、

次は佐和先輩が登場。


「それは、自分。山口くんじゃない?」

「え?いやいや、俺言ってませんって!」

「自覚がなくても、さっきから大きな声で言ってるよ?
今は幸いなことに夏保と由加は顧問の先生と話してていないけど、
さっきのやりとり、女子部室まで丸聞こえだからね。菅野くんがどうして知ってたのかは分からないけど。」


........。

俺はなんてことをしてしまったんだ...。

自分からべらべらと喋っておいて...、

無罪の宮下を疑って、、。


「宮下ごめんっ!!確認もせず疑って!」


俺が頭を全力で下げると宮下は呆れたように笑った。


「今回は見逃してあげる。」


その代わり今度アイス奢ってね、と笑う宮下に俺は感謝しかなかった。

 

13: 和紀 ◆.3Q:2019/07/14(日) 15:30

咲side

はは....。

ははははははは.....。

もう駄目だ...。

山口は明るいし面白いし...、

それに、

身長が高い!

169cmとかだけど、俺より全然上。

いいなぁ、大きい人は...。

こんな小さい僕よりも、

大きい人のほうが、藤名先輩だって理想だろうなぁ...。


「はぁ...。」


袴に着替えて、部室から出る。

下を見ながら道場に向かっていると宮下から、

どうしたの?と声をかけられたが、うん、としか答えられなかった。


気を紛らわすために道場をうろつく。

そんなことをしていると、うわぁ!という声とともに

僕はなにやら良い匂いのする何かにぶつかった。


「ちょっと菅野くん、大丈夫!?」

「!?んーんーんー!」

「あ、ごめんごめん、」


ぶつかった相手は藤名先輩。

藤名先輩は僕のことを受け止めてくれて、

抱きしめられる形に。

でもあまりにも抱きしめる力が強くて話せない状態だった。

もう少し抱きしめられてもらいたかったなー、なんて思っていると、

藤名先輩の不安そうな顔が映る。


「ねぇ、菅野くん。部活、楽しくない?何か悩みでもある?」

「え!?たっ、楽しいですよぉ!悩みもないですし...!」

「だって最近、一人で居るときいつも悲しそうな...不安そうな?顔しててさ...。
部活、楽しくないのかなーって。ないなら良かった。一安心。」

「そ、そんな顔、してますかね...?ご心配をおかけしました...。」

「ううん。菅野くんに何もないなら良いんだけどね。」


じゃあ、着替えてくるね、と言いながら去っていった藤名先輩はいつもよりきらきらしていて、。

かっこよかった。綺麗だった。可愛かった。

そんな先輩を他の男子には渡せない、

そう思った。

  

14: 和紀 ◆.3Q:2019/07/21(日) 14:52

咲side


「あ!先輩!」

「お久しぶりです!元気でした?」


入り口のあたりが何やら騒がしい。

それも一年の声じゃない。

風原先輩、佐和先輩、高梁先輩の声。

二年が「先輩」って言うってことは...、

もしかしたら...!!


「部長!」

「あ、菅野。久しぶり。てか、もう俺部長じゃねぇけど、笑」


部長と呼ばれるその人は小田駿平先輩。

元部長で今は3年生。

面倒臭がりやで引退してからは部活に来ないと思っていたが、

今日は珍しく部活に来たみたいだ。


「一緒に練習するんですか?」

「ん?うん、まあそんなとこ。....藤名は?」

「今着替えてますよ!藤名先輩に何か用ですか?」


小田(元)部長が答えようとした時、袴に着替えた藤名先輩が道場に入って来た。

制服姿も可愛いけど、袴姿は可愛さが増している気がする。


「小田先輩じゃないですか、!お久しぶりです、」

「....藤名、お前小さくなった?」

「え、そうですかね...?小田先輩が大きくなったんじゃないですか?」

「いやいや、藤名縮んだろ、」

「いや縮みませんって。お婆ちゃんじゃないんですから。」

「ははっ、確かに。」

「それで、今日はどうかされました?」

「ああ、今日は一、二年の練習相手になろうと思って。」

「めっちゃ助かります!ありがとうございます。」

「いいって。じゃあ着替えてくるわ。仕切るのは藤名でよろしく。」


部長はそう言い終わると同時に部室へと向かった。

ていうか....この二人ってこんなに仲良かったっけ...?

まあ久しぶりに会ったって言うのもあると思うけど...。

そんなことを考えていると先輩たちの会話が聞こえてくる。


「いいなー夏保、小田先輩から気に入られててー!」

「え?別に気に入られてるとかないと思うけど。」

「いやいやあれは完全に好きでしょ、夏保のこと!」

「由加の言うとおりだよ、夏保。私もそう思う!」

「未実まで...。やめてよ、違うんだから。」

「でも小田先輩の彼女が夏保ならお似合いだし許せるかなー!」

「ちょ、妃奈、話進めすぎ...。」


えー......。

いや、こんなことあります?

僕の好きになった相手....、

ライバル多すぎるんですけど!!

山口に勝てるかどうかも危ういのに...、

(元)部長も好きなんて!

もういやだよぉ〜!

 

15: 和紀 ◆.3Q:2019/07/21(日) 14:59



 ▽ 新 し い 人 物 紹 介 V ▽

  
 ▽ 小田 駿平 / オダ シュンペイ / 中3 / 男子

   剣道部の元部長。剣道暦9年で幼稚園の頃から道場に通っている。少し面倒臭がりやなところもあって緩い。容姿が良く、程よく優しいため女子にモテる。身長は178cmと高い。多分、夏保が好き。


  

16: 和紀 ◆.3Q:2019/07/22(月) 14:03

駿平side

あー、やばい...。

藤名ってあんな可愛かったか、?

なんか色気が増したっていうか...。

彼氏とか...できたのかな...。

好きな人とか...。

あーあ、藤名が俺の彼女だったらなぁー!


「小田先輩...何にやついてんですか、」


冷ややかな声が聞こえたその先を見ると木元が立っていた。

てかやばい、にやついてたかな俺...。


「にやついてなんかねぇよ!てか木元、お前今来たの?」

「ふーん、そうですか。はい、今日は少し遅れて来ました。」

「ぜってぇその顔信じてねぇな。遅れて...って木元珍しくね?」

「ああ...弟が怪我をして、救急車で運ばれたんです。」

「え?まじか...。大丈夫?」

「大丈夫ですよ。骨折だけですから。」

「骨折だけって...。骨折って怪我の中でも結構でかいよ?」

「いやいや、大丈夫ですって。あんなことしてたら骨折するのは当然ですし。」

「へぇ....。(何してたんだよ。)」


木元は自分のロッカーに向かい着替え始めた。

あ、木元なら毎日藤名と一緒にいるし、

何か知ってることがあるかもしれない。


「ね、木元。藤名ってさ、彼氏でもいるの?」

「え?いないと思いますけど。」

「へぇー、そっか。ごめん変なこと聞いて。」


いないのか...。

とりあえず安心したー。


「良いですけど...。でも藤名先輩もモテますね。」

「え?」

「小田先輩、声に出てましたよ。安心した、って。」


しまった...。

やばいな俺、無意識に声に出してるとか。


「木元なら黙っててくれるよな?な!?」

「誰にも言いませんよ。言う相手なんて.....あ、いるか...。」

「いるの?え、ってことは...藤名のこと狙ってるやついるってこと!?」

「いますよ。山ほどいます。」


や、山ほどって...。

誰だよ。

さっさと潰さないと...。

 

17: 和紀 ◆.3Q:2019/07/25(木) 11:30

花音side


やばい...。

部長が...、夏保さんが、爆発する...。


小田先輩が部室に入ってから15分が経った。

初めの5分は、

「私だって鬼じゃないから」と言いながら笑って待っていた。

だけど、段々と表情が険しくなってきて...。

ついに爆発寸前!

小田先輩だけなら良いの!

多分、夏保さんも許せると思う。

だけど後輩達まで部室の中。

部活が始まっているというのに何をしてるんだろう...。


「夏保さん...、私、男子部室、見てきましょうか...?」

「ん?いいよ、花音ちゃんはここに居て。」


すっごい優しい笑顔だけどすっごく怖い...!

クールだけど怒ることはない夏保さん。

だけど、爆発するとめっちゃ怖いらしいんだよ!


「ちょっと見てくるね。」


あ。

あーあ...。

ついに夏保さんが男子部室に向かっていった。

自業自得だよ...、何してるか分からないけど。


「え、ちょっと夏保キレたらやばくない?」

「止めたほうが良い?」

「いや、止めなくていいでしょ。部室の前で待ってよ。」


ざわつく2年の先輩方。

部室に近づいていくので私もついていった。


.....そこから男子を説教する声が聞こえてきたけど...。

説明できないくらい怖い。

ひとつ言えるのは、

絶対に夏保さんを怒らせてはいけないということ。


  

18:匿名:2019/07/25(木) 14:53

登場人物みんな可愛い!
いつも楽しく拝見させてもらってます。がんばって下さい!

19: 和紀 ◆.3Q:2019/07/27(土) 15:48



  >>18

  ありがとうございます!頑張ります~!!


  

20: 和紀 ◆.3Q:2019/07/30(火) 12:55

夏保side


「はぁ!?」


小田部長が来た部活の日から3日が経ったある日の夕練。

顧問から渡された紙に目を丸くする私と

それを申し訳なさそうに見ている顧問の吉泉先生。


「藤名、申し訳ないけど、そういうことだから...。」


信じられない。

また余計なイベントを企画しやがって、生徒会め...。


「藤名?聞いてるか?」

「....先生!おかしくないですよ!
新人戦も近いっていうのに、生徒会は何考えてるんですか!?」

「俺に言われてもなぁ...。俺が計画したわけじゃねぇから、」


吉泉先生は困ったように言うと頭を掻いた。

確かに、先生が計画したわけじゃない。

ここで怒ったって、先生に迷惑をかけるだけだ。


「ですよね...、すみません、。分かりました、みんなに伝えておきます。」

「本当、ごめんな。よろしく。」


自分が悪いわけじゃないのに先生は何度も謝りながら帰っていった。

ちょっと言い過ぎたかなぁ。

明日会ったらもう一回謝っとこう。


「おーい、全員、道場に集合してー。」


部室に向かって呼びかけると、

真っ先に男子部室から菅野くんが出てきた。

その後にぞろぞろと部員が出てくる。


「みんなに、報告することがある。」


私が全員の顔を見渡しながら言うと

みんなの顔が少し緊張したように見えた。


「実は、」

  

21:タピオカパン◆VU:2019/07/30(火) 17:07

いつも見てます!!これからも応援してます😄

22: 和紀 ◆.3Q:2019/08/01(木) 12:50



  ありがとございます!嬉しいです~!はい、これからもよろしくお願いします、!


  

23: 和紀 ◆.3Q:2019/08/01(木) 13:09

咲side


「部活対抗運動会が開催されることになった。」


藤名先輩の口から出たのはその言葉だった。

ん?

え、待って?

じゃあ可笑しくない?この雰囲気。

そんな深刻なことじゃないよね、?


「え、そこまで深刻ですかね...?」


僕は藤名先輩に言う。

だって、ここの部活はみんな運動神経が良い人の集まりみたいなもん。

運動会なんて、絶対有利だ。

藤名先輩と佐和先輩は毎年、体育祭の選手リレーに出てるみたいだし、

高梁先輩と風原先輩は陸上部が出るマラソンに出て優勝、準優勝しているらしい。

どうして剣道部に入ったかは謎だけど...。

宮下はバスケを5年もやっていた経験者、

木元は唯一の剣道経験者で持久力がすごい。

山口は大抵どのスポーツでもいける。

....................。

だから!みんななんで剣道部に入ったんだって!


「菅野くん、」


そんなことを考えていると藤名先輩に声をかけられた。

藤名先輩は僕の肩を掴み顔を近づける。

近.....!?


「そんなね、のんきなこと言ってられないの!」


.....怒られました。

怒られたけど、

なんか、嬉しかった。

  

24: 和紀 ◆.3Q:2019/08/06(火) 12:36

由加side


部活対抗運動会.....。



何それ....。



絶対楽しい!!!!

絶対楽しいよそれ!


運動なら得意だからもう、ドンと来いって感じ!((ドヤ


「夏保、種目って何があんの!?」


妃奈が目を輝かせて夏保に聞く。

あ、私もそれ気になってた!

マラソンあるといいなぁ、あと剣道も!


「由加、剣道はさすがに...ないと思うよ?」


ありゃ、声に出てたみたい。

でも剣道あったら絶対有利だよ!

まあ、大会では連敗してるけど....。


「未実の言う通り剣道はないよ、由加。」

「はーい。」


私がおどけた様に返事をすると剣道場に笑い声が響いた。


「はいはい、それじゃ、種目発表するよ。」


緩くなった雰囲気が夏保の声で締まった。

みんな部長である夏保に注目する。


「選抜リレー、ムカデ競争、綱引き、持久走。」


よっしゃあああ!!

リレーがある!

持久走もあんじゃん!

盛り上がるのか分かんないけど笑


「ねぇ、ちょっと質問。」


一人で盛り上がっていると未実が手を上げた。


「ん、未実どうぞ、」

「あのさ、綱引きってあるけど、人数どうするの?
うちら8人なのに対して、野球とか20人はいるよ。」



た、


確かに!!!


気付かなかった馬鹿だから!!


うちら圧倒的に不利じゃん...。


「大丈夫、他の部活と合同になってる競技もあるから。」


そうなんだ....。

そりゃそうだよね....。


なんか安心したら急に楽しみになってきた!(さっきからだけど)


よし!


最弱剣道部、


絶対優勝してやる!!

  

25: 和紀 ◆.3Q:2019/08/09(金) 14:42



「あ、あともうひとつ。

運動会の日ね、部活動ごとで1つのお弁当食べるらしいんだけど...。」


このあとに続く夏保の言葉で、

今まで高かったみんなのテンションが下がることになる。


「そのお弁当がね、自分達で役割分担して自分で料理したものを
持ってこなきゃいけないんだって。」


...........。

うん、

これね、他の部活なら大丈夫だと思うんだ。

ある程度のものは作れると思う。


しかし!!



この部活に集まった子達は.......、



絶望的に料理ができない!!!


運動は完璧なのに!頭の良い子もいるのに!


料理とイラストだけは死ぬほど下手!


もうさ、いいじゃん。

料理、お母さんに作ってもらえばいいじゃん。

あのね、真剣な話するけど、

私たちに弁当作れって言うってことは、

『お前ら昼食抜きな』って言ってることと一緒。

作っても食べられるものないと思うよ!?


「え、うちらさ、ヤバくない?」


えらく冷めた笑いで言ったのは未実。

うん、やばいよね、私もそう思う。


「.....聞くけど、みんな、何なら作れる?」


「卵かけご飯!」

「山口君、それ料理じゃないわ、ごめん」

「うーん...あ、サラダ!」

「昼ご飯サラダだけはキツいわ、花音ちゃん、」

「バナn((「菅野くん色々ごめん。」


ほら、絶望的。

未実も妃奈も夏保も、料理だけは駄目。

一年もこれだし...。


「あの、」


ここにきて

今まで一言も言葉を発さなかった木元くんが手をあげた。


「はい、木元くん。」

「えっと、僕、料理ならある程度できますけど。」


!?

いた!料理できる奴いた!


「「え、マジで!?」」


これにはいつも冷静な未実と夏保もびっくり。


「はい、だから僕、色々作ってきますけど。」


もうここは木元くんに甘えるしかない!

料理男子だなぁ。

すごいよ木元くん、尊敬する。

  

26:猫又◆l2:2019/08/10(土) 12:34

和紀さん、こんにちは。
猫又と申します。

低 高 青 春、ここまで読ませていただきました。
読んだ感想…いえ、嘘はいけませんね。
読者コースをご所望ということで、はっきり言います。

読めなかったです。

ストーリーも書き方も大いに工夫されたのは分かります。見どころでも紹介してもらいましたが、きっと素敵な恋愛模様を一生懸命に書かれているのも分かるんです。ですが、読むのがとてつもなく辛い。
何度読み返しても内容が分からなかったので、自分の力不足ではありますが、正直内容の評価はできそうにありません。

一体何が原因かと言われれば、視点変更です。
この作品は様々なキャラクターの視点で書かれていますが、第1話で主人公が何度も変わるマンガが無いように。小説でも視点変更は最大のタブーです。
作者としては色んなキャラ設定を盛り込めて楽しいですが、
読者としては製作者並の知識を求められ、読むのが苦痛でしかなくなるからです。

厳しいようではありますが、視点変更をして読者が理解できる文章を書けるのは天才だけです。
まずは視点を一人に決め、他のキャラクターの心理は行動で伝えることを心がけて見て下さい。

全く読めてない上に無茶苦茶なアドバイスではありますが、
今後の参考になればうれしいです。


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