女子なのにイケメンすぎるんだよぉー!!!
>>2
きゃー…!!ありがとうございます!
色々と褒めて頂いて…、何からお礼すれば良いのか…!!
本当にうれしいです!はい、これからも頑張りますので、応援宜しくお願いします!
>>14
「 まじでごめん!ほんっとごめん! 」
私の親友であるイケメンさんは学校を出てからずっとこんな感じ。
怒っているわけでもない私にぺこぺこと頭を下げて謝り続けている。
「 叶花、ほんと… 」
「 もういいよ紗来。 」
「 でも 」
「 本当にいいから。 」
紗来は私が怒っていると思っているのかシュンとした様子で背中を丸めながら歩いている。
…確かに、生徒会に選ばれた時は少し腹がたったけど…
でもあの状況で私より大変だったのは紗来。だから紗来を責める気も怒る気もなかった。
「 ほら元気出して! 」
まだしょんぼりとしている紗来の背中をバシッと叩く。
紗来は一瞬でその背中を伸ばし驚いたような顔でこちらを見る。
「 痛っ!?叶花ってそんなに力強かった!? 」
「 えー、嘘だー!絶対痛くなかったでしょ! 」
「 痛いってほんとに!! 」
目を見開いたまま訴える親友の姿がおかしく、私はつい笑ってしまった。
はじめは私の笑う姿をぽかんとした様子で見ていた紗来だが、私の笑う様子を見ておかしくなったのだろう。
やがて紗来も笑い出し路上で女子中学生がふたり、爆笑するという変な状況が5分ほど続いた。
昼休み、私と柚菊はお弁当を食べ終えたあと他愛のない話で盛り上がっていた。
最近あの俳優が好きなんだよね、えーかっこいいかな?、かっこいいよー、なんて会話をしていると
急に教室が騒がしくなった。出入り口付近に女子が集まっている。すると、
「東城さんっ、新城くんが用事だって〜!!」
出入り口に群がっていた女子の一人が興奮気味に紗来を呼んだ。
「紗来、呼ばれてるけど…」
「よし、叶花も行こ。」
「えーっ、私も!?」
「いーから!」
紗来は勢い良く立ち上がると私の手を引き女子たちが群がる出入り口に行った。
紗来が来たことに気がつくと女子はみんな脇に引いていく。
みんなが群がる先にいたのは先ほどクラスの子が言っていた`新城くん´らしき人。
「やあ、紗来さん。」
新城くんはわざとらしく挨拶をすると口角を上げ笑顔を見せた。
その笑顔に周りの女子はキャーキャーと騒ぎ出す。
「今日もお綺麗ですね。」
その言葉に更に周りは騒ぎ出す。いやうるせえな。
「そりゃどうも。えーっとそれで…どちらさまですか?」
紗来は新城くんの言葉に一切応じず興味なさそうに流す。
「知らないんですか!?どうしてですか、僕を選んでくれたじゃないですか!」
「はあ!?」
何やら急に怒り出した新城くんに腹が立ったのか紗来も思わず声が出る。
ていうかこの人…なにかで一緒だったような…。
「本当に何?何の用なんですか?」
紗来が冷静に詰め寄る。
新城くんは泣きそうな顔で紗来を見つめている。
「紗来さん、僕を一緒の生徒会に指名してくれたじゃないですかぁぁ…!!」
あ、そうだ、思い出した!
新城くんは生徒会に入る3人のうちの1人だ。
紗来は私を指名したあと、一番前にいた新城くんを指名した。
「…え?」
紗来はぽかんとしたまま新城くんを見ている。
自分で指名しといて忘れちゃうとか…そりゃないよ紗来…。