キラキラ輝くペンライトの光。
運動会の応援団より大きな声援。
――全部、あたしには縁のないものだって思ってた。
あたしは、皆川蘭子。中2。運動が大好きなその辺にいる
女の子。――今日までは。学校からの帰り道。
社長みたいな人に話しかけられ、いきなり名刺を差し出された。
そうして。「貴方、アイドルやってみない?将来は私が保証するわ」
目の前が見えなくなりそうだった。アイドル。
あたしには縁のないもの。そう思ってたのに。
あたしは、女社長みたいな人の誘いに、コクりと
頷いてしまった。そして、唐突に、あっけらかんと
アイドル活動が始まる。