じょしたん! 〜女子小学生による探偵クラブのはなし〜

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1:ふたば◆r.:2019/10/04(金) 19:30

某県某市……とある小学校。

校庭の隅っこに、今はもう使われていない倉庫があった。
その倉庫の入り口に、少女が一人立っている。


「よーし、中の片付けは大体終わったかな。次はっと……」

少女は薄い紙を一枚取り出すと、倉庫扉にベタっと貼り付けてしまった。

「出来た!うーん……あたしの字、我ながらいい出来ね」

貼り付けられた紙にはこう書かれていた。


___探偵クラブ 部員もとむ!


少女はドヤ顔を決めると、校舎に戻っていく。
春風に吹かれ、紙が飛ばされていったことも知らずに。

2:三弦色 すみれ ◆96:2019/10/04(金) 19:35

心を昂らせるかの様な導入ッスね、期待ですっ!

3:ふたば◆r.:2019/10/04(金) 19:59

「ねえあなた、クラブに入らない?」

「えっ?」

……私がそう誘われたのは、授業が終わって教室から出ようとしている時だった。
話しかけてきたのは、クラスで一番元気のいい女の子。
名前は、三瀬 愛菜(みつせ あいな)

クラブってどんなもの?そう思っていると、三瀬さんの方から話が進んだ。

「学校生徒のお悩みや事件を解決する、少女探偵クラブよ!その名の通り、女の子限定ね」

「た、探偵?」

少女探偵クラブ……そもそも、そんなクラブ活動が通るのだろうかと私は思った。
三瀬さんは私をじっと見ている。ちょっと怖い。

「な、なに……」

「決めたわ!あなたは、部員1号!あたしが定めたんだから、きっと優秀よね!」

「え……!?」

三瀬さんはそう言うと、私の胸元に別の名札をくっつけてきた。
何々?探偵クラブ部員その1


……何で?

私、結城(ゆうき)ほまれの学校生活は、奇想天外なものへと変わっていってしまうんだろうか?

4:ふたば◆r.:2019/10/05(土) 14:44

「ここよ!」

「え、ここって使われてない古い倉庫だよね……?」

私は三瀬さんに、すっごく人気のないところに連れてこられた。
校庭の隅の隅。今は使われていない倉庫が、目の前に聳え立っている。

「安心しなさい!ここがあたし達の活動拠点。ほら、ドアに張り紙が……って、あれ?」

三瀬さんは、不思議そうにドアの方を見ていた。
張り紙がどうのと言っていたけど、それらしき物は見当たらない。


「……ない!張り紙が見当たらないわ!」

「ええっ!? どこかに飛ばされたとか……?」

「そうね、貼り付け甘かったかも……よし、決めたわ!」

一瞬、すごく落ち込んでいたような気がする。
でも三瀬さんは、一瞬で立ち直ってこう言った。

「最初の仕事は、消えた貼り紙探しよ!」

そう言うと、校庭へ駆け出していく。

「ちょっ、待って……!」

貼り紙探し……そもそも、本当に見つかるのかな?
不安があったけど、私は何よりあの表情が忘れられなくて、

三瀬さんについて行くことにした。
あの子は足が速かった。男子ともいい勝負じゃないかな?


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